最近、気分が沈滞気味。
元気がないわけじゃないんだけど、あまり積極的に行動できなくなってます。
ガンガンツーリングしていた40代までの自分と、ぜんぜん出かける気にならない今の自分とのギャップに、気が滅入るとでも言いますか。
この数ヶ月、コロナウィルスの騒動で、世間が「外出するのは罪」みたいな風潮になっているけれど、それが「出かけなくてもいい」理由になって、嬉しい気さえしていました。
先日、
24年ぶりに横浜のMさんと話したのですが、
「たまにでもツーリング続けなくちゃいけませんよ。」
そうおっしゃってました。
今の自分の気持を察したわけではないでしょうけど、何となく見透かされてしまったような。
会社では専務と工場長とは特によく話をするのですが、休憩時間に工場長と
「明日は天気良さそうですし、さまさまさんツーリングに行くんですか?」
「いゃ、出かける予定はないですよ。」
「ぜったい行った方がイイですって!」
こんな話をしました。
時を同じくして、お二人からアドバイスを貰ったような気がして、今日は出かけてみることにします。
4時起床。
夜明けが早く、明るくなると目が覚めてしまいます。
この前
エキゾーストを作ったオランウータン(モンキー)。
10キロほど試走したのを除けば、
昨年10月にツーリングしたきりです。
そろそろ燃料を使ってしまわないとね。
今日も行くあてはありません。
名古屋は愛知の西の端に位置するので、「県外に出ない」ことを守ってソコソコの距離を走るなら、渥美半島か新城方面でしょうか。
まずはこの頃よく使うR23号で、東に向かいます。
ノロノロと空気圧や電装品の動作確認をしていたら、5時半になってしまいました。
完全に止まっていた建設業が動き始めたのでしょうか。
ロール材を載せたトレーラが何台も走っています。
土曜の早朝にしては、やや交通量は多め。
気温は15℃ぐらい。
少し向かい風が強く、半袖Tシャツにウインドブレーカではちょっと寒い感じ。
最初は速い車について、80キロぐらいで走っていましたが、60キロで巡航するトラックを見つけて後についていくことにします。
風圧も激減して楽です。
漫然と走っているものだからオランちゃんがロータリー4速なのを忘れ、4速からいきなり1速に入れてしまい、危ないアブナイ。
エキゾーストの具合が良いらしく、排気音が若干大きめなことを除けば、以前より高回転域で無理に回している感じがなくなりました。
バイパスの終点 蒲郡で降り、オレンジロードでR1に向かいます。
豊川から新城方面へ。
何のことはない、このところ専務と来ているコース。
考える気力も湧かず、ただ走っているだけ。
気がつけば、三河大野駅。
うちから90キロ、3時間走っているので、ちょっと休憩。
若い頃よく泊まったせいでしょうか、無人駅のホームは何となく落ち着きます。
07:20
15分ほど休憩した後、大野市街地へ。
どこか懐かしい町並み。
大野銀行跡は美術館として利用されているようです。
うちの近所にあった東海銀行跡もこんな雰囲気でしたね。
街の北にある、菅原神社。
90段ほどの石段を見上げ、大したことはなかろうと登り始めたのですが、中程まで来て膝が持ち上がらず、かわりに息が上がって頭はクラクラ。
こんなに体力落ちてるんだ…
階段を見下ろしたとたん、足がすくんでしまい階段に手をつきながら四つん這い状態で登ることに。
何とか登りきったものの、体力だけでなく気力も落ちていることに愕然としてしまい、もう帰りたい気分になり始めています。
07:45
大野の周辺にある道を走ってみます。
林道柿田線を見つけました。
山地図にもないので、どこまで続いているものかは分かりません。
1キロほど奥に大木が倒れていて行き止まり。
08:15
このままツーリングを続けたものかと、しばしウグイスの声を聞きながら景色を眺めていました。
目立ちませんが、淡い色のアジサイやいろんな花が咲います。
よく見ると、あちらこちらに動物の足跡があります。
坂…と言うより崖の壁面にも鹿が登った爪の跡が残っています。
30分ほども佇んでいたでしょうか。
ちょっとだけ、今日は来て良かったな…なんて気持ちになってきました。
08:40
舗装路に戻り300メートルほど行くと、トライアル車でもないと登れないような細い道が見えました。
歩いて行ってみると、向こう側には広い林道があります。
山地図にある南北につながる1キロほど道のようです。
また機会があったら行ってみましょう。
08:45
ほどなくR151。
宇連川ダムの案内板が見えました。
そう言えば、渇水になるたびにニュースで宇連川ダムを見ていましたが、実際に行ったことがありません。
せっかくなので立ち寄ってみることにします。
観光施設のあるダムや湖と違い物静か。
このダムのおかげで、渥美半島の農作物が豊かになったとか。
ダムの上を通って向こう側に渡ることができるらしいのですが、コロナウィルスの騒ぎでここも閉鎖中。
09:10
もう少し上流まで行くことにします。
湖畔でバーベキューしたりする人たちが見えます。
奥にはキャンプ場があるようですね。
鳳来湖から砥石川沿いに真北に登る道に入りましたが、車両通行止め。
地図上では登山道らしきものがR473まで続いていますが、おそらく徒歩でないと難しいでしょう。
途中で高校生ぐらいのお子さんとご両親のご家族と会いました。
この道を行くそうです。
ご安全に。
09:45
こんな山奥でも、祠の手入れをしている人がいるんだなぁ。
花も水もないですが、ご挨拶だけ。
鳳来湖に戻り、こんどは東へ。
1.5キロ奥まで来ました。
写真では大した坂に見えませんが、この先はブレーキを掛けても止まっていられない急坂。
道幅もあり荒れていませんが、とても進むことはできません。
10:15
次は県道424を宇連川沿いに北上。
途中の支線を東に。
坂がキツイ上、岩がゴロゴロ。
一旦止まると8インチタイヤでは発進困難。
半クラッチの多用でエンジンがものすごく熱くなっています。
地図上の終点まであと100メートルのところまで来ましたが、ここで引き返すことにします。
1キロほど北にある林道平田線を走ってみます。
久しぶりに鹿の頭蓋骨。
そう言えば、昔 岐阜の山奥で見たのもアタマだけでした。
なにゆえアタマだけ?
1.7キロ奥で崩落…と言うより、ここまでしか道はないようです。
少し奥を覗いてみましたが、道の形跡がありません。
11:20
帰宅後写真を見たら、標識の下に小さく「関係者以外立入禁止」と書いてありました。(^^;
再び県道424を北上しましたが、1キロ先 工事中で通行止めでした。
ロープが張られていただけで出入りするのは簡単ですが、ここは引き返しましょう。
工事の標識には「県道未舗装箇所の補修」とあります。
県道32号線まであと1キロ。
完了は平成32年1月。
424を引き返す途中、何やら大きなものが道を塞いでいます。
角の長いオスの鹿でした。
しばらくこっちを見た後、ガードレールを一またぎして、ゆうゆうと森に消えていきました。
ニホンカモシカほど大きくはないですが、目の前に現れるとビビります。
さて、どちらへ向かいましょうか。
そろそろ帰路についても良い時間なので、西へ行きますか。
線路が見えたので、何となく北へ。
北上した時点で、ぜったいに間違ってます。
ちょっと走ると、急に旅館や食堂が建ち並んでいてびっくり。
おぉ、ここが湯谷温泉ですか。
大きな温泉街とは違って、風情があります。
落ち着いた雰囲気がいいですね。
いちど泊まりに来てもいいな。
温泉街を通過して更に北上。
帰る気あるのかしら、自分。
この道、飯田線をまたいでいくつも踏切があって面白いです。
その踏切の中でもココ!
どう見ても奥に民家があるとは思えない未舗装路。
これは渡るしかありません。
12:45
渡って渡れないことはない一本橋。
地図上は、鳳来寺山山頂まで続いているので、行けるものなら行ってみたいです。
ただ時間も時間。
それに深い谷ではないものの、落ちると厄介です。(^^;
県道525→389を西に進み、県道32を南下。
考えるのも面倒なので、一番早く帰ることができる朝来たルートを戻ることにします。
そうだ、ガソリン大丈夫かな。
満タンにしておけば、数キロ林道を走ったとしても200キロは大丈夫だけど、もう180キロ走っているのにリザーブにならないんです。
タンクの透明ゲージから燃料は見えていても、R23バイパスに乗ってしまうと、家まで給油する
場所がないので妙に不安になります。
13:30
オレンジロード。
もうじきR23。
給油しないで…え~い、乗ってしまえ。
14:35
道の駅 筆柿の里で小休止。
今日は昼食抜きと決めてきましたが、その代わり水筒にスポーツ飲料とマンナンライフの蒟蒻畑を持参。
満足じゃ。
規制緩和になったからか、普段の土曜日とは思えない混雑。
まぁ、みんなストレス溜めてきただろうからね。
14:45
巨大モール近くの道も車の行列。
国道本線まで並んでいるのを見るのは久しぶりです。
15:35
ガス欠することもなく無事帰着。
15:50
出発前とはまるで気分が違います。
前向きと言うほどでもないですが、下向きということはないかな。
背中を押してくださったお二人には感謝。
本日走行:238km
消費燃料:4.0L
かつてない燃費を記録しました。
全行程
豊川市・新城市
大野
宇連川ダム・鳳来寺湖
湯谷温泉