長い夏が終わり、ようやく朝夕 秋を感じられるようになりました。
今年も山へ栗拾いに出かけます。
拾うと言っても、もう収穫時期は終わってるので、運良く道端に転がっているのがあればですけど。
このところ台風の影響か天気がコロコロ変わりますが、一日良さそう。
早くに目が覚めたので、夜明け前に出発。
05:15
夜明けが遅くなりましたねぇ。
土曜日の明け方。
国道23号線の交通量はけっこう多く、遅い車線でも80km/hと速くて、TLFで流れに乗るのはなかなか大変。
気温は20℃ちょっと。
メッシュジャケットではちょっと肌寒いぐらい。
途中、西区のタカくんちのポストにお届け物をして、R22で岐阜に向かいます。
06:15
岐阜市内を迂回するルート。
これまで何度も帰りに通っているのに、行きに通れたためしがありませんでした。
急ぐ旅ではないけれど、ちょっと時間が短縮できてありがたい。
06:40
R256で山県市街地を通過し土手の道を走るいつものルート。
両岸の彼岸花が日陰でよく見えないのが残念。
07:00
途中で見かけたイチョウの木の下にはたくさんの実が落ちてます。
見上げれば、巨木には無数の実。
誰も拾わないのか、車に轢かれて潰れちゃったのも多数。
遠慮なくいただくことにします。
07:10
人里から少し離れた辺りを歩いてみました。
景色を眺めようと、数歩あとずさりしたら、あ~~れ~~~
道を踏み外して1.5メートルほど滑落。
幸い地面が土だったおかげでケガはしませんでした。
08:10
田んぼの脇に沢沿いの細い道を見つけたので入ってみます。
500メートル行けば、隣の伊自良地区に出られるはず。
道幅はあるようですが、薮に覆われていて足元見えず。
オートバイ毎転落してはシャレにならないので、Uターンできる内に退散しましょう。
08:20
今日はまだ村落の神様にお参りしていなかったな。
伊佐美不動さんをお参りします。
08:35
朝食抜きで走ってきたので、ちょっとお腹が空いてきました。
コンビニ、コンビニ、、
え?山県市街地まで戻らなくちゃない??
コンビニでオニギリとお茶を仕入れて、また山に戻ります。
なんか食べなくてもいい気がしてきた。
08:55
遠くからは鮮やかに見えていた彼岸花ですが、時期を過ぎて少し色があせています。
09:25
柿野地区の獅子神楽。
かれこれ15年も前から来よう来ようと思いながら忘れてしまいます。
来年こそ見に来よう。
09:40
道路脇の10メートルはあろうかという立派な栗の木の下。
猿にでも食べられたのでしょう、空っぽのイガが散乱しています。
でも、まだ実の入っているのがいくつかありました。
通りがかったお父さんに、
「この木の持ち主、ご存知ですか?」
と聞くと
「奥の家の土地だけど、誰もいないから拾っていけばいいよ。」
10個ほど栗をいただいて山奥へ。
09:50
岐阜の山の水は冷たくて、さすがに足を浸ける気にはなりません。
水が綺麗だこと。
10:05
ここでは石についた苔で滑って、すってんころりん。
尻もちをついただけでケガはありませんでしたが、今日はこういう日なんでしょうか…
川のせせらぎと鳥の声を聞きながら、遅い朝ごはん兼お昼にします。
10:10
ところどころに石垣が残っています。
大きな家が建っていたんでしょうね。
こんな山奥にも人々の生活があった証。
10:50
荒れた山道で転倒。
あぁ、今日はこういう日なんだ。
そんなことをボンヤリと考えながら、景色が傾くままに逃げもせず。
右足を挟まれたまま、そうだそうだ、エンジン止めなくちゃ。。
こういう日に限って、オフロードブーツを履いてないんだよね。
11:05
上る時、お地蔵さんに挨拶しなかったからかな。
すみません。
おかげさまで大ケガにはなりませんでした。
そう言えば、いつも身につけている祖父ちゃんの形見を、今朝外してきたんだった。
「今日 これを持っていったら、巻き添えにしてしまう。」
漠然とそんな考えが頭をよぎったから。
こんなに転倒したことなんて過去になかったから、その予感がしたのかも知れない。
林道を下って集落にさしかかると、あの栗の木の下に人の姿がありました。
この土地の人はここにはいないはずだけど、縁のある人かも知れません。
「さっき何個か栗を拾わせてもらったんですが…」
「いいよいいよ。
この土地の持ち主が、(老人)ホームに入居してしまって、私があとを任されてるの。」
聞けば御年88歳。
ここに嫁いで60年。
お子さんは街に住んでおられて、一人暮らし。
過疎化が進んで廃屋が増え、今年はご近所に4件もご不幸があり、寂しくなったそうです。
この山奥にあるお寺や、2つの社のこと。
人が住まなくなった隣の部落のこと。
ぼくがそのことを知っていることに、ちょっと驚いた様子。
気がつけば話し始めて30分程も経っていました。
「こんなに人と話したの久しぶり。 楽しかったゎ。」
別れ際、
「まだ上の方に栗の実が残っているから、また拾いにいらっしゃい。
今度は家に上がってゆっくりしていってね。 きっとよ。」
冬が来る前に、お茶菓子でも持って伺います。
11:55
そろそろ帰ろうかな。
そうそう、お母さんが「板取は行った?」そんな話をしてました。
何度となく行っているけれど、近くなので足を伸ばしてみます。
板取川の東側。
いつも走る西岸、R256では見られない景色。
12:10
関市洞戸の高賀地区。
治山工事中。
現場の人に聞くと、この先道は続いているけれど、すぐに草ボーボーだそう。
車両をどけてもらうのも気の毒だし、何と言っても今日は自分的事故多発日。
他のルートを走りましょう。
12:25
山の景色は好きですが、心細いところもあったりして、人里が見えるとホッとします。
13:05
小ぶりな花の淡い四季桜が満開。
9月中頃まで暑い暑いと喘いでいましたが、山の夜は冷えるのでしょう。
13:15
岐阜から愛知へ。
気温は30℃近く。
ひところの体温超えからすればマシですが、それでも山の涼しさを思うと辛くなります。
14:10
無事に帰着。
15:15
本日走行:235km
消費燃料:4.6L
往路でチョークを完全に戻さないまま走ったせいで、燃費ちょっと悪し。
全コース
山県市
関市
帰宅してから1時間ほどギンナンの種出し。
素手で作業したので、いつまでも手がヌルヌル。
半日後には指先がパンパンに腫れて、感覚も鈍くなってきました。(汗)
たぶん数日後には、手の皮がベロンチョと剥けるでしょう。