3時に目が覚めてしまいました。
まだ出かけるには早いよね。
10月になると、なんとなくソワソワします。
北へ抜ける多くの道が、11月には閉鎖されるから。
今日は根尾方面に出かけます。
2ヶ月乗っていなかったXLRを引っ張り出して、タイヤに空気を入れたりガソリン入れたり。
街路灯の下で作業する姿は、思いっきり不審者です。
自分には珍しく、朝食をとります。
菓子パンとバナナ、牛乳。
ほんとに夜明けが遅くなったなぁ。
05:55
国道23号線を少し走り、名古屋市外れから北上して岐阜方面へ。
でも、途中で道に迷いあらぬ方向へ。
庄内川の堤防道路が一方通行になって以来、北上する時は必ず間違えてしまうんです。
かと言って、正しい道を調べるわけでもなく、毎回同じことを繰り返します。
夜明けはいいな。
海の景色でも、山の景色でも、ビルが建ち並ぶ都会の景色でも美しい。
日が昇る前に出発するのは、この景色が見たいというのもあります。
05:15
道の気温表示は19℃。
何とか国道22号線に乗り、山県へ。
今朝は不思議と腹が減ります。
山県の町外れにあるファミマで肉まんを。
真冬のツーリングでは、温かい肉まんアンまんに救われます。
06:44
小学校の校庭に立つ二宮金次郎。
昔は勤勉の象徴として、学校には必ずあった像。
新たに作られることはないでしょうね。
07:05
収穫時期は終わっていますが、路上に転がったイガグリをいくつか見つけました。
こういうのは虫に食われていることが多いけど、それでもちょっと嬉しくて拾ってしまいます。
伊自良湖の方へ。
08:05
道を間違え間違え、知らず松尾~名古屋洞線を走ったようです。
伊自良川沿いにある稲荷神社。
祠のある場所から見る景色が何となく良いです。
昔は木々が低く、もっと広々とした景観だったんだろうな。
そんな景色を思い浮かべながら眺めると、また違った景色が見えてきます。
08:25
東外山ふれあい広場前にある八王子神社。
神社があると、つい寄ってしまいます。
08:50
急で長い階段を上ります。
高いところが苦手なので、途中まで来て腰が引けてノロノロ這うように。
お参りもそこそこに退散。
根尾川温泉。
15年か20年ぶりに来ました。
実際に入ったことがないんですよね。
ホームページを見るとよく分かりませんが、温泉業は廃業して商品販売いるようです。
09:10
樽見線 鍋原駅
記憶に薄いですが、以前も立ち寄ったはず。
この駅、根尾川温泉と隣合わせ。
温泉が廃業となってから、どれぐらいの人が利用するんでしょう?
文字が消えかけたままの名所案内が物悲しい。
09:15
根尾川の色が印象的。
まだ色づいてはいませんが、どこか秋を感じられます。
09:25
山に入る道が何本もあるようなので、もしかしたらどこかへ出られるかも知れません。
09:30
急に景色が変わったりして、さっきまでの道と同じとは思えません。
埃っぽい顔を冷たい山の川で洗います。
2キロほど入った所にゲート。
心落ち着くいい空間です。
街の飲料水はこの森からもらっていると、倒れた看板に書かれています。
09:50
根尾川、樽見線沿いに南下。
10:25
当て所もなく樽見駅辺りをウロウロしていたら、道路脇に階段を見つけました。
上に何か建造物があります。
10:40
これ何でしょう?
石で組まれた室で、中には木材が転がっています。
もしかしたら、昭和に作られた展望台みたいなものではなかろうかと。
シュロの木は昭和の中期ぐらいに好んで植えられましたから、歴史のあるものでもなさそうです。
近くにこの街の観光スポット薄墨桜があります。
普段は観光スポットを避けるのですが、桜の時期ではないので行ってみましょう。
何年ぶり?
前も季節外れに来ましたが、これはこれで良いですね。
その前はこんなに整備される前のことでしたから、それこそ何十年前の話。
街中を見下ろす、いい場所にあります。
売店・食堂・資料館すべてお休み。
10:50
昼食は抜きで走ることが多いのですが、今日は朝から腹が減ってしかたありません。
街の食堂「たなか」さんで、少し早いお昼にします。
6年前に来た時も、ボクには珍しく腹が減ってしかたなかったなぁ。
なぜでしょ?
「たなか」さんのことは、ずっと気になっていました。
本業で生計を立てるのは難しいから、続けたものかと考えてる…
そう聞いていたので。
11:05
店内は前来た時より広く、ちょっと小洒落た感じになっています。
女将さんの姿はなく、若い方が切り盛りしています。
息子さんご夫婦?
聞けば元気にしておられるそうで、今日は買い物。
安心しました。
「金払って昼飯食っただけ」
そりゃそうなんですけど、この街の話、ご自分の話を聞いたのもご縁。
一宿一飯の恩義、、、なんて言われますが、ぼくには返していない、おそらくは死ぬまでに返すことができない恩義が、数え切れないほどあります。
こうして同じ場所を訪れ、同じ人に会おうというのは、自分に対しての言い訳のように思うことがあります。
南蛮唐揚げ定食、おいしくいただきました。
11:45
上大須ダム方面、根尾東谷川沿いに県道255を北上。
通過するばかりでずっと気になっていた看板で停車。
「シカマイア」??
12:05
道を行ったり来たり歩いて川を見下ろしてみましたが、それらしい場所が見つからず。
また調べて出直しましょう。
明神大神
このルートは何度も走っていますが、たいてい日が暮れかかる頃。
誰も住んでいないだろうこの場所にある大きな鳥居に違和感があって、妙に心細くなったものです。
こうして日の高い時間に来ても、条件反射のように不安になってしまいます。
12:20
右へ行けばダム、左へ行けば折越峠を通り折波(おっぱ)集落。
12:25
毎年いちどは来る折波集落。
廃村状態ですが、住んていた人たちが農作物の手入れをしに来ています。
いつも立ち寄る寺の跡から、景色を眺めます。
今日は人の姿があるので、鐘をつくのは遠慮しましょう。
あとひと月もすればこの道は閉鎖され、春を待つことになります。
12:40
通行止が多い国道157号線が、珍しく通れるようです。
以前は福井の大野市に行く道として使っていましたが、通るのは久しぶりです。
12:55
穏やかな景色。
が、この後 谷は深く道は狭くなります。
そう「酷道」であることをすっかり忘れていました。
ひどい崩落現場はしっかりと補修されていますが、それ以外は車のすれ違いができない道幅で、大半ガードレールもなし。
特に谷側を走るのは恐怖。
若い頃、平気で走っていたのが信じられません。
XLRのサイズも持て余し気味になり、ひしひしと老いを感じます。
たかだか6キロの区間を15分もかかり、ホウホウノテイで人里まで下りました。
空き家の庭に植えられたザクロには、握りこぶしより大きい見事な実がたわわに成っています。
ザクロは酸っぱいのはムチャ酸っぱく、甘いのはものすごく甘い。
この実はどんな味なのでしょ?
13:00
素盞鳴(スサノオ)神社にある長嶺の大杉はものすごい幹の太さ。
天然記念物。
13:35
名古屋市に入り庄内川堤防を走る頃には、だいぶ影が長くなっていました。
異常気象続きでまだ暑いぐらいですが、日の長さだけは10月ですね。
16:15
帰着
16:35
本日走行:270km
消費燃料:7.4L
全行程
山県市・本巣市
伊自良地区周辺
本巣市根尾周辺