エアブラシの試し塗り

先日入手したエアブラシとアクリル絵具で試し塗りしています。

わざわざ、エアブラシを使うのは、薄くムラなく塗れるからです。ほかの特徴もあるのですが、私はまだできません（笑）。

エアブラシの使い方については、ネットで見みても「有償」のコンテンツを紹介するものが多く、基本的な操作しかわかりません。というわけで、試し塗りをしながら気がついたことを書いてみます。使う塗料はアクリル絵具（ターナー・ゴールデンフルイド）です：

1. エアブラシのハンドピース（塗るところ）の操作（写真）
これは、比較的良く使われるダブルアクション方式というもの。ボタンを押して空気を出してから、塗料のレバーを引くと塗料がでます。この順番がポイントで、このとおりやると塗料がボタつかない。いきなりレバーを引きながらボタンを押すと、ボタっとでます。右上のネジを緩めておかないと、レバーが引けません。

ハンドピースの格安セットには、ダブルアクション方式でないものが入っている場合もありますので、要注意。

2.エアブラシからどのくらいの濃さのものを吹き付けるのか
水のようではダメで、流れてしまいます。そうなれば拭き取ります（笑）しかし、塗料が濃すぎるとでません。

3.塗料の濃さ
塗料は、エアブラシ用のものを使いますが、それで終わりというわけではありません。
この濃さの調整が結構面倒です。というのも、塗料に含まれる顔料によって扱いが違うからです。

1)チタンホワイト（酸化チタン）白
白は一番使ういろです。
2倍くらいに薄めるといい。しかし、常に一定に霧がでるわけではなく、まっすぐに飛んでいないので、紙に吹いて確かめつつ塗る。というのもチタン系は粒子が大きいようで、極めて微妙。薄すぎると水が出てしまい、濃すぎると出ない。粉のように出るレベルがよい。結構手こずっています。
というわけで、扱いやすい、チタンでないホワイトが欲しいです！ジンクホワイトというのがあるそうだが、そのうちやってみよう。

2) カーボンブラック（炭素粒子）黒
粒子が細かいのか、扱いやりやすく塗りやすい。2倍に薄める。

3)チタンバフ　クリーム色
チタン系で粒子が大きく（メーカのサイトでもそう書いてある）、扱いにくい。吹き付けの圧力を高めにしておく。私のコンプレッサーの圧力は0.1MPaだが、もう少し必要かもしれない。すぐ水状になってしまうので、1）のチタンホワイトより手こずる。

4.色と色の関係と、混ぜ方
絵具にはいろいろな名前の色があるのだが、わかりにくい。しかし、色をHSBカラーモデル（色相 (Hue)、彩度 (Saturation)、 明度 (Brightness)）で表現すると、色の素性や関連や、混ぜ方がわかる。HSB値は、RGB値から変換すればよい。色のRGB値は、名前で検索してわかるものもあるが、わからなければ、ネットで色画像を取り込んで画像ツール（私は、フリーのGIMPを使っています）で　RGB値を取り出せば、目安にはなる。（GIMPでは、ウインドウーー＞ドッキング可能なダイアログーー＞ピクセル情報とすればRGBがでます）。

例えば、3)のチタンバフは RGBでは、250,232,194,　HSBは、41,23,100。
また、イエローオーカー（黄土色)は、色相が42度なので、素性はほぼ同じ。白をまぜれば、3)になるということがわかる。これを鮮やかにすると、オレンジ色のようになります。この考え方はすごく便利です。