クルマ弄り、特に針金や配線を切断するのによく使うツールがニッパーです。
ニッパーにも大きさ(全長150mmか125mmが主流)と刃先形状によって種類がいくつかありますが、現在手元に持っているのは、KTC、SUNKEY、LOBSTER、ESCO、FUJIYAです。TONEは上の子、HOZANは下の子にあげました。
KTC PN1-150と旧型。
KTCは強力ニッパーと呼ばれる150mmタイプで、針金や太い配線を切断するのに向いています。私は針金を切断する時はペンチを使用するので、これらにはあまり出番がありません。赤いグリップが旧型で、黒いグリップが現行型ですが、刃先が20mm→15mmと短くなって切断する作業がやりにくくなったので、余計に使う気が起きません。
使用頻度が高いのは、刃先が斜めになった斜ニッパー125mmタイプで、刃に大小2個の穴が開いたタイプです。使っている人は分かりますが、2個の穴で何をするかというと、
配線の被膜剥きをします。大の方では2mm径の配線、
小の方では1mm径の配線の被膜剥きが出来ます。何故2個穴付斜ニッパーに固執するかというと、電気技師だった父は昔からこのニッパーを使用していて、小学生の頃にこれで配線の切断加工を教えられたので、他のタイプは手に染まないというためです。
SUNKEY CN-125
多分30年近く使用。これの刃先が切れなくなったので、近くのホームセンターで買おうとしたら需要が少ないのか斜ニッパー自体が置いてありません。
そのため、自分のルートで各社の2個穴付斜ニッパーを探すことに。
LOBSTER MN-125。
エビ印の大阪のロブテックスのニッパーで日本製。バイスグリップで高評価のロブテックス製だけあってなかなか。少し開閉が硬いだけが難点。これは外での作業用にKTCのツールボックスに入っています。
ESCO EA356E。
工具商社ESCOのオリジナル商品。切断力はまあまあだが、グリップにある滑り止めの突起が痛くて8分も作業をしたら右薬指裏にマメが出来てしまった。MADE IN CHINAのせいか、実際に作業する状態を考えずに商品を作っているとしか思えない。安かった(でも他メーカーと2割くらいの差)ので選んだが失敗でした。
FUJIYA 505-125。
これも大阪のペンチやニッパーの老舗、フジ矢のニッパーで日本製。商品を作り慣れているのがすぐに分かる使いやすさは大したもの。これは自宅用に。
複数選んでみたが、画像上は似たようなもので違いはよく分からなくても、配線を切って被膜を剥く作業をすると違いは歴然とあって、やはりMADE IN JAPANの物が一歩抜きんでているという結果でした。
ところで今回調べて知ったのだが、斜ニッパーという形状のニッパーは日本だけのものであると。輸入ツールでペンチやニッパ―を販売している、KNIPEXやSTAHLWILLEで商品化されていないのは、そういう理由だそうです。
もっとも配線の被膜剥きには、ワイヤーストリッパーという専用ツールがあってそれを使用した方がきれいに被膜剥きが可能です。でも被膜剥きのためだけにいちいちツールを持ち替えるのは面倒なので、2穴付斜ニッパー1本で配線の切断と被膜剥きをした方が楽なんですよね。
Posted at 2022/04/03 17:00:00 | |
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