紅葉シーズンを迎えたところで、秋のツーリングに出かけました。
今回のエントリーは410円サーキットのGD式インプ3機+86式1機の計4機。
いつも行程が過酷なのでリピート率が減ったのか?
まあ、連休の観光地には大所帯よりこの規模が行動しやすいかも。
中国道のSAで合流して、鳥取方面へ向かいます。
86先頭で、GDインプ3台が数珠繋ぎで追走してくる様をバックミラーを見ると、「ジェットストリームアタック」を彷彿させます。
■SS1 TM峠・ON原
冬季にいつもお世話になる鳥取と岡山の県境の峠。
勾配がそこそこあるが、道幅も広くて走りやすい。
雪シーズンでは4駆でないと厳しいTMも、ターマックであればFRの本領発揮とばかり、ヒルクライム。
ON原高原周辺は紅葉が見ごろを迎えていました。
■SS2 NG峠旧道
1.5車線~2車線の旧道で、雪シーズンはいつもここで遠征のフィナーレを迎える場所。
峠付近に日本原子力研究開発機構のウラン施設があるためか、岡山県側は冬は完全除雪され、今回もアスファルトもきれいに舗装されていて、旧道でありながらよく整備されています。
この日最もグリップが良い路面でした。
鳥取県側は冬季通行止め。路面も悪く、ジャンピングポイントもありますので、注意が必要。
■SS3 県道306 関金 8.2km
このまま蒜山高原へ向かうのも芸がないので、未開拓の峠道を探索します。
国道482号線から、倉吉市の関金温泉方面へ抜ける、名も無き峠道です。
峠の南側は高速区間。
峠の北側は、岡国のダブルヘアピンがひたすら続く感じで、路面は良くないですが、走り応えがありました。
■SS4 犬挟峠(いぬばさりとうげ)(美作街道) 4.7km
鳥取と岡山の県境の峠道。
↓wikiより↓
1997年(平成9年)10月に犬挟峠道路が開通するまでは国道313号に指定されていたが、急峻な線形、幅員狭小区間が多く、冬期には積雪量が多いこともあり通行が困難な道路であった。犬挟峠道路の開通後、国道の指定から外れ、倉吉市関金町関金宿から鳥取県倉吉市関金町山口は岡山県道・鳥取県道115号常藤関金線となり、残りは倉吉市道・真庭市道となった。
コースレイアウトだけを見ると楽しそうですが、実際に走ってみると、wikiの通り、道幅、見通し、路肩の草木の生え放題など、総合的に走りにくい道です。
お昼ご飯はお楽しみのジンギスカン。
「蒜山高原 WOOD PAO」を予約していきました。
限定新メニューの猪肉とラム肉のセットにしました。
1800円でご飯とサラダがおかわり自由です。
薄く切られた猪肉が生臭さもなく絶品で、塩だけでもおいしくいただけました。
食後は定番のソフトクリーム。
■SS5 大山環状道路 74.3km
食後は本日のメインでもある大山を1週するルートです。
南側、西側は観光地が点在して整備されていますが、北側、北東側は20年ぶりくらいでしょうか。
なかなか関西では見れない景色。
↓鍵掛峠からの大山
↓桝水高原付近からの大山
大山は見る方角によってその姿が変わります。
紅葉が真っ盛りですが、工事渋滞もあり。
それでもこのエリアは道も景色も最高です。
大山環状道路の北側からは、日本海が望めます。
環状道路を時計の円盤とすると、12時から3時あたりの道は、1.5車線の道がかなり続くので、ややストレスがたまります。
ブラインドコーナー続きでアクセルのオンオフが激しかったのか、AMMY氏のインプ号のタービン?から異音が・・
アクセルオフで、「ギャー!」という聞いたことがない音がしていましたが…大丈夫か!?
地蔵峠から鏡ケ成までの区間は、交通量も少なく、爽快にクルージングができました。
(速度が乗り過ぎるので自主規制が必要。)
1週すると70kmを越えたので、普通の人はこれで1日のドライブとしては満腹になるはず。
■SS6 日野広域農道 9.9km
満腹中枢がイカれているこのメンバー達は、ここで江府インターチェンジ近くで燃料補給を受けて、後半戦に突入していきます。
日が暮れてきたところで向かったのが、この日野広域農道。
だがしかし!
無念の全面通行止め!!
豪雨や台風の爪痕でしょう。
悔し涙をこらえながら復旧を祈念し、次のSSへと向かいます。
■SS7 国道180号線 明地峠 5.8km
コースレイアウトがサーキット的で、岡国を走っているかのようなリズムです。
関西だとここまでの峠道はなかなかないでしょう。
国道なんで、トラックとかにつかまるだろうと思ってましたが、ほぼクリアラップが取れて、満足のいく1本でした。
■SS8 県道111号線 桑平峠 7.8km
峠付近にスキー場があったので、冬季遠征に備えての偵察をしました。
峠の東側、国道180号線からアプローチ。
道は狭く、路面も荒れていて、あまりリズムに乗って走れない感じ。(暗くなってきたので当然か?)
雪山遠征でここまで来る要素はないとの結論に至りました。
■SS9 緑資源幹線林道 粟倉木屋原線 新見区間 11.8km
本日のフィナーレである大規模林道です。
大規模林道の西側である県道8号線からアプロ―チします。
道が通じているか怪しかったので、事前にストリートビューで調べておきました。
昼間だと県道から左側にある細い道を上がっていくことになります。
標識もないので、予習しておかないと、入っていく勇気が湧きません。
夜だと恐怖が募ります。
通行止めでないことを祈りつつ、土石流の跡を乗り越えて、完全1車線で砂利だらけの舗装路を進撃します。
ストリートビューでは撮影しきれないような、切り返しが必要なヘアピンもあり。
2キロ半くらい、不安と緊張の酷道を進むと、大規模の起点を表す標識が出てきました。
ここからが7m道幅が続く高規格の林道です。
こんな山奥で、対向車も遭遇しなければ、集落、民家もなし。
一体誰のための贅沢な道なのでしょうか?
県のホームページによれば、「緑資源幹線林道事業」として整備された一部で、この区間だけで総事業費38億3千万円とのこと。
とある大規模林道を取り上げているサイトにはこう書かれていました。
『看板にある「ゆとりと豊かさ」の道。
それは誰にとってだろうか。
いろいろな受益者に必要な道をその時点での理由で道を作っただけである。』
なるほど。10数年前までは、税金に使われ方におおらかな時代があったものである。
暗くなってきて先は見えないが、代わりに対向車の見切りがし易くなってくる。
夜の山の方が本業?なので、ペースも上がる。
所々に豪雨災害の跡の砂や砂利が道路上に出ていましたが、コースレイアウトは最高で、対向車ゼロ。
一同、最後の力と集中力を振り絞っての進撃です。
ここで、AMMY氏から無線が入りました。
例の異音の原因であったタービンが断末魔を上げ、ブローしたようですが、自走は可能な模様。
国道との接続場所であるゴール地点に無事にたどり着くことができました。
SSとしての距離も十分あり、広島に近い岡山の山奥まで、250km以上遠征してきた価値のある道でした。
我々はこの瞬間、「ゆとりと豊かさの道」の最大の受益者となったのでした。
今回の総走行距離は660km。
かなり疲れましたが、2018年の締めくくりとして、満足のいくツーリングとなりました。
おわり。