潮風＠ＯＴＺのブログ一覧

少し前のバイク関連の情報なんですが。
スズキがパテント申請した新しいバイクの図面。

どうやらエンジンは並列2気筒のようである。
スズキで並列2気筒エンジンというと、最近のスズキでは250ccクラスでは中国生産のGW250の系譜(GW250、Vstrom250、GSX250R)だが、世界基準のミドルクラスというともう少し排気量がデカイ600ccクラスになる。
2013年にコンセプトモデルとして出展されたターボ付き並列2気筒エンジン(600cc)のリカージョンとか。
2015年には排気量をアップした700ccのXE7もある。
これを新たにスズキが市販化させるのではないか？というわけなんですが。
このニュースを一部の日本のバイク情報サイトではSV後継と謳っているんですよ。

https://www.rock-tune.com/2020/11/30/25929
https://lrnc.cc/_ct/17405394

はぁ？ (ﾟДﾟ,,)
SV後継なんて話、どこから出てきたのよ？
これをSV後継というなら、今のSV650と同型エンジンを搭載するVstrom650は無くなるってことだぞ。
スズキがそんなこと一言でも漏らしたか？

で、調べてみたら、アメリカを代表するバイク情報メディアCYCLE WORLDの記事が元ネタらしい。

https://www.cycleworld.com/story/motorcycle-news/suzuki-parallel-twin-developing-fast/?fbclid=IwAR1oPfLNTKcEBcSAsBuiLYRwgi1xE5T6QzuzIrL1kbhByVNkjt01Rk9IcuM

Will the project herald a replacement for the firm’s 650cc V-twin?
Google翻訳：このプロジェクトは、同社の650cc Vツインの代替品となるでしょうか？

元記事では「このエンジンがSVエンジンの代替品になるのか？」と疑問を呈しているだけであって「これがSV後継だ」などとは断定していない。
この記事を読んだ日本のバイク情報サイトの中の人が、勝手に「SVエンジンの代替品＝SV後継」と拡大解釈して書いているだけの話。

確かに、現在スズキのミドルクラスのオンロードストリートモデルといえばSV650/SV650Xだけどさ。
新しく並列2気筒のミドルクラスのオンロードストリートモデルが現れたとしても、それをSV後継というのは無理がある。
エンジン形式が違うんだから、後継ではなくて別の系統だろ。
敢えていうなら、並列2気筒エンジンだったGS500/GS500Fの後継だろ。あれは空冷エンジンだったけどさ。
かつて、スズキのミドルクラスのネイキッドバイクといえばバンデットだったよね。
SV650がバンデットの後継って呼ばれたことが一度でもあったか？
旧SV650が販売されていた頃、並行してバンデット600も販売されてたろ？
GSR600もあったよな？
結果的にSV650がミドルクラスのオンロードストリートモデルとして生き残っただけであって、バンデットの後継でもGSRの後継でもないわけよ。

メーカーが新しい形式のエンジンを発表したからといって、勝手にSV後継とか言うなや。
おまえ、それは「現行SVエンジンはオワコン」とか言ってるのと同じやぞ。
そーゆー記事を見て、現行SVユーザーや同型エンジンのVstromユーザーがどう感じるか、もう少し配慮があってもいいんじゃないか？
SVエンジンはSVエンジンで、最初期の設計は古いかもしれんが、排ガス規制が新しくなる度に改良が加えられて、最初期型とは全く別のエンジンになってるんだぞ。
勝手に終わらすなや。