
■3日目 4/29(月) 天気:雨
走行距離:25.1km
長崎県壱岐島の博物館を見学して、郷ノ浦港から対馬厳原港行きフェリーに乗った。対馬上陸後も雨のため即ホテルチェックインして、徒歩で厳原の街を散策した。
6:00頃起床。この日は1日雨のため、全く急ぐ必要は無いので少し寝坊した。
テントから出ると、タープを固定しているペグの1つが吹っ飛んでしまってバタバタ暴れていた。そういえばえらいバタつき音が煩いな、と思っていたがこうなっているとは。ちゃんと、ペグを打ったはずなのだが・・・
しかも悪いことに吹っ飛んだペグが、見事にイスの上に落下していてペグに付いていた泥が付着してしまった。タープを張っているから、と油断してイスをそのまま置いていたのが失敗した。しかし、こんな見事にイスの上に落ちなくても・・・とは思ってしまう。
まずペグを一応打ち直しておく。イスはどうせ濡れているので、水洗いをして泥を落としておく。しっかり水は切ったが、それに座るとジワっと水が尻に浸み込んでいくが、まぁ我慢出来ない程ではない。

トイレに行く際に少し撮影。空も海も一面鉛色が広がっていた。雨はそこまで強くなかったが、風がそこそこあったので傘を差して行ったが若干濡れてしまう。ちなみに、前回の北海道からの反省で、雨が降るのも濃厚だったので、防水デジカメを持ってきた。これをカッパのポケットに入れておけば、雨の中でも撮影を楽しめそう。
そんな状況なので、タープの下でも若干雨が吹き込んでしまうため、おとなしくテントの前室で朝食を用意して食べる。景色を見ながらではないが、美味しくいただいた。
コーヒーを飲んで落ち着いたところで改めて天気予報を確認する。やはりこの日は雨の1日だが、想定通りなので仕方がない。予定通り壱岐の博物館で時間を潰して対馬に渡り、東横INNにやはり入ることにしよう。
朗報だったのが、30日の天気が曇りになっていたことだ。当初は29日~30日に雨マークが出ていたのだが、この日だけで済めばありがたい。未明までは雨が降るが、30日6:00以降の降水確率が低かったので、少し希望が見えてきた。それ以降はズラっと晴れマークが並んでいたので、この日を我慢すれば後は最高のツーリングになってくれるとありがたい。
少し雨と風が落ち着いてきたので、タープ下でしばしゆったりする。雨雲レーダーを眺めていると、9:00くらいから小康状態になりそうだったので、それから撤収作業を進めようかと思う。
段々雨が小降りになったので、まずはテントの中身を空にすべく炊事場のテーブルにレジャーシートを敷いてお店を広げる。キャンプ客も少ないので出来る技だ。そこから、まずテントのペグを全部抜く。そして少しでも雨に当たらないように、タープ中央付近へ一旦移動してフライシートを外す。
それを炊事場に持っていき収納しようと思ったが、床に炭等の燃えカスが散乱しており、かなり汚れてしまいそうだった。幸い雨も殆ど降って無かったので外で畳む。2018年の北海道で、雨だからとペグを洗わずに収納したら大変なことになったので、今回はちゃんとペグを洗っておいた。
テントのインナーも畳んで、最後の仕上げでタープを納めることが出来た。後は、バッグに納めてバイクに載せる。雨の中なので若干時間が掛かったが、何とか収納出来た。
10:00過ぎ、雨の中カッパを着込んで少弐公園キャンプ場を出発。まずは最寄りのコンビニに寄って、長旅定番の野菜ジュースと飲むヨーグルトを飲みつつ、ゴミを捨てさせてもらう。コンビニを出発し、壱岐島の市営博物館に向かう。こういう天気予報だったので事前確認をしていたが、それが役に立った。

10:30頃壱岐市立一支国博物館に到着した。中々近代的な建物で、期待が出来そうだ。

ちなみにローマ字からも、これで「いきこく」と読むらしい。フェリーは12:20に郷ノ浦港着12:40発なので、12:00過ぎまでに着けば問題無いだろう。逆算すると、11:30くらいに出れば余裕だと思われるので、1時間程この博物館で時間を潰せたらありがたい。

中に入ると、内装は中々オシャレな感じで入館者を受け入れてくれた。入館料を払って向かうと、現在ムービーを流しているので良かったら、と言われたので早速見る。
当然ムービー上映時は暗くなっているが、終わったところで暗幕が上がると広大な原の辻遺跡跡が広がっていて、中々良い演出だと感じた。そして次は、再度暗幕が下りて、中央にあるジオラマで説明をしてくれたのだが、ここで照明に不具合が生じてジオラマがかなり暗かった。
何ともなりそうになかったので、周囲の観光客がスマホのライトを使って照らしながら説明してくれたので少し面白かった。説明の内容で記憶に残っているのは、
1)原の辻平野は長崎県で、諫早平野に続いて2番目の広さ。島なのに、これは興味深い。
2)壱岐島は日本の離島の中で、最も早く電気が通ったところ。
程度だろうか。説明の後は、館内の展示物を見て回る。館内は撮影禁止だったのが残念だが、まぁ仕方がない。説明員の話が結構長かったので、少し駆け足気味で回る。博物館に良くある年表が、現代から紀元前までかなり細かく載っており、本当にヒマなら一字一句読むところだが、流石に少し飛ばす。
この博物館の良かったのが、発掘されて復元された土器が触れたことだ。よく出土される考古学的にもそこまで価値が無いもの限定だろうが、展示物を触れるところは少ないので、これは面白かった。それ以外にも弥生時代のジオラマがあったり、遣隋使?の船模型があったりと良い展示が多かった。雨の日なんかは、こういう所があれば充分観光出来るので、今後の参考にしよう。

一通り展示物を確認したら、最上階は展望フロアになっていたので行ってみた。この天気なのでこんな感じだが、一応撮影しておく。
色々見てたら、想定通りの11:30になったのでそろそろ出発する。パンフレットには郷ノ浦港まで車で20分とあったから、ほんの少しなら寄り道する時間もありそう。博物館の展望フロアから見えていた、弥生時代の建物復元している広場があるみたいで、そこに行ってみようかと思う。

原の辻の広大な麦畑?が広がっているところでバイクと。

バイクなら、こういう農道っぽい所にも停められるのでありがたい。

遺跡建物復元の一部
今回、かなり久しぶりに防水デジカメ(Panasonic DMC-FT4)を使ってみたが、割と良い画質なことに今更だが気が付いた。流石に積極的にやろうとは思わないが、店にさえ寄らなければ雨の中のツーリングでも撮影を楽しめるというのは大きい。
原の辻遺跡の撮影を楽しみ、郷ノ浦港に向かう。予定通り12:00頃郷ノ浦港に到着した。

対馬厳原港までの乗船券を購入し、バイクに札を付ける。博多港では印刷したものだったが、郷ノ浦港では手書きだった。
そろそろ昼食をどうしようか考えていた。港の売店に弁当みたいなのは無いかな、って見ていたが目ぼしいものは無さそうだ。店に入って食事をする時間は無さそうだったのでどうしようか考えていたら、港に来る途中にスーパーがあったのを思い出した。
そこで弁当でも購入して、フェリーの中で食べようと思い出発する。スーパーに向かって走っていると、チェーンではないローカル臭満載のコンビニがあったのでそっちに先に寄ってみたら、手作りと記載された中々良さそうな弁当を売っていたのでおにぎり1つと合わせて購入した。これで昼食の心配は無い。

食料も仕入れて郷ノ浦港に戻って乗船待機。意外と対馬に渡ろうとするバイクも5台程度居た。当然だけど皆雨対策をバッチリしている。

しばらく待つと昨日も乗った同じフェリーが入港してきた。早速下船開始していたので観察していたが、旅客用の桟橋からもウジャウジャ人が壱岐島に降り立っていた。もちろんクルマもガンガン出てくる。結構待たされたところでようやく乗船する。この待機の間も、雨は小降りだったので助かった。
カッパを脱いでバイクに掛けて、客室へ上がる。今回は流石に博多港から乗っている客が居るので一番乗りという訳にはいかなかったが、やはり殆ど壱岐島で降りていくのでフェリー内はガラガラだった。対馬へ向かう観光客は少ないみたいだ。

12:40フェリーは定刻通り壱岐島を出発して対馬へ向かう。出港を見届けて、まずは椅子席で弁当を食べた。コンビニ弁当の中でも結構美味しかった。
食事を終えた後は、2等フロアに移動して横になる。流石にコンセント横席は取られていたが、この後すぐホテルに入るので気にする必要は無いだろう。天気も良くなく、ゴロゴロしていた。

うだうだしていたら、対馬の港が見えてきた。予報通り壱岐島よりも雨が強くてげんなりする。
車両甲板への案内があったので、バイクの所へ向かい再度カッパを着る。下船OKの合図があったので、対馬の地に降り立った。
対馬は九州本土よりも朝鮮半島の方が近いくらいの場所なので、感慨深いものがあったが、余韻に浸ることも無く雨の中真っ直ぐホテルに向かう。事前にストリートビューで屋根付きの場所が少しありそうだったので、そこに置きたい。雨なので他のバイクで埋まっていたら辛いな、って思っていたら1台停まっていたがまだ空いていた。

長崎県対馬市東横INN対馬厳原をキャンプ地とする! 雨風をしのげてユニットバス・TV・コンセントも有り、フカフカのベッドで朝食付きとまさに快適だ。しかも、屋根下にバイクを置けるというのは本当にありがたい。
惜しむらくは、値段が高いことと広い風呂が無いことくらいだろうか。だが雨の中気にせずに眠ったり滞在できるので、そこら辺は割り切らなければならないだろう。
とまぁ、キャンプ場じゃなくてホテルなので当たり前だ。出来るだけ雨が降ったくらいでホテルに逃げ込みたく無いのだが、対馬には安くて良いキャンプ場が無さそうなので仕方がない。
チェックインは15:00~で、14:55頃に着いたからおとなしく時間になるのを真面目に待っていたら、後から来た人が1分前にチェックインの受付を始めていた。普通に受け付けていたのでいくらなんでも1分程度は気にしていないのだろう。仕方ないのでその後ろに並び、チェックインを済ませた。
部屋に入りカッパを風呂場に干したり、バイクウェアを脱いでTVを付けながらベッドで横になるとホッとする。
外は相変わらず雨が続いていたが、折り畳み傘もあるし多少歩きにくいがブーツだから雨も問題無いし、折角対馬まで来ているのだから、少し周辺をプラついてみることにした。

まず万松院や金石城跡方面へ歩いて向かう。この周辺に、現在対馬博物館を工事中で当然関係者外進入禁止と看板があったのだが、うっかり見落としてしまい入ってしまった。
途中から明らかに一般人が入るような環境じゃないことに気付き、慌てて引き返したが別の所に居た警備の人が帰ってきて、「現場の人?」と聞かれたので「間違えて入ってしまいました」と答えたら、無言で警棒を看板に向けて怪訝そうな顔をしていた。
間違えて見落としてしまった私が一番悪いのは分かっているが、こういう対応を取られると悪いと分かっていてもあまり良い気分にはならない。見落とした自分の馬鹿さにムカつきながら、そそくさと退出する。

気を取り直して金石城跡の門が立派だったので撮影。ここで韓国人の団体がたくさん入っていった。雨の中、団体客も大変なことだと思った。ここ対馬は、九州本土よりも朝鮮半島の方が近いという地理上、韓国人観光客が多いみたいで至るところにハングルの案内が併記されていた。

堀跡も雨の中だが雰囲気が良かったので撮影。

万松院は拝観料が掛かりそうで、来たことがあるから今回はPASSする。金石城庭園は後から調べたら、GW中は拝観料無料で公開していたらしいが、今回は行かなかったので残念だ。

次に歩いていったのは八幡宮神社に行ってみた。もう新緑がキレイな時期で、この雰囲気の神社が中々良い。

そこからテクテクと歩き、対馬藩家老屋敷石堀の雰囲気が良かったので撮影。

家老屋敷跡の門だけは復元?されており、現在合同庁舎になっているようだ。しかし、よく雨が降っている。

別の場所に対馬初代藩主宗義智の銅像が立っていた。ちなみに先ほどの万松院は、宗家の歴代墓所のようでお墓が残っている。
流石に傘を差しているとはいえそこそこの雨が降っていたから、ズボンが大分濡れてしまったのでそろそろ戻ることにする。モンベルのアウトドアウェアなのでしばらく干しておけば乾いてくれることだろう。

最後に、柳がある川通りを撮影した。
そろそろ夕食をどうするか考えるところだが、対馬の郷土料理でパッと思いつく物が無い。街中の食事できるところは1人では入りにくいところが殆どなので、ちょっと探したが開店まで10分くらいあったから、もう面倒になりホテル目の前のショッピングセンターにモスバーガーがあったからそこで済ませてしまった。
ハンバーガーはマックで食べることが多いので、久しぶりに行ったモスが高いと思ったが、やっぱり食べてみるとモスの方が高級感がある気がする。美味しくいただき、食後にソフトクリームが200円と安かったので、食べてしまった。
ショッピングセンターなのでスーパーもあったから、飲み物だけ買ってホテルに戻ることにした。1時間強の厳原の街散策は、雨の中だが中々楽しかった。
部屋に戻り、この日もまた野球観戦をする。今度はコンセントがちゃんとある環境なので、ノートPCで大きな画面での視聴だ。残念ながら、カープは連敗してしまったがまぁ相手ホームの神宮球場でビジターだから仕方がない。平成の借金は平成の内に、と思っていたが流石にそれは無理のようだ。
野球観戦も終わり翌日の天気予報を確認したが、今朝見た時と変わらず朝以降は曇りで降水確率は低かった。翌日は対馬南部から中部を巡る予定なので、そこまで急がなくても良い。出来るだけ路面が乾いて欲しいので、朝食開始が7:00~だからそれを食べて8:00過ぎくらいに出発すれば良いかと考えた。
結局ツーリング的に、この日は対馬に移動しただけとなってしまったが、雨だったから仕方ない。それでも、壱岐の博物館や厳原散策は良かったと思う。翌日は雨が止んで欲しいな。そんなことを考えながら0:00頃眠りについた。
宿泊地:長崎県対馬市 東横INN 対馬厳原 6,800円
風呂:ホテルのユニットバス
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