今年は国盗り完全制覇を成し遂げるため、夏休みは東北に行ってしまい北海道に行かなかった。冬の雪まつりも恒例にしていたが、コロナの影響で中止になったのもあり、行かなかった。
このままだと北海道に行かずに2021年を終えてしまうので、どこかで週末+有休を使って行きたいと思っていた。6月に計画をしていたが、緊急事態宣言が出てたのと、どうせ弾丸で行くなら季節を変えてみたいな、と思い2013年以来久々の秋北海道に行ってきた。
備忘録を兼ねているので無駄に長いです。時間の無い人は写真だけでも是非見てってください。
■1日目 10/8(金) 天気:晴れ
走行距離
本州:213.4km
北海道:240.2km
自宅から最寄りのICに入り、ひたすら高速で羽田空港まで走った。そこから、新千歳空港まで飛行機で飛び、レンタルバイクを借りる。新千歳空港からハイドラ巡りをしながら日本海側に出た。風光明媚な日本海オロロンラインを北上し、初山別村まで走った。
2021年の旅の記録にも何度か書いているが、今年の夏休みは2012年から毎年行っていた北海道へ行かなかった。6月に行こうかと思っていたが、段取りを始めたのが遅くて行くことが出来なかった。
何とかどう行くかを色々考えていたが、改めて冷静になると折角夏休み以外に行くのだから、どうせなら夏以外にしたいと思った。当然冬にバイクで走ることは不可能なので(宗谷年越しキャンプ村など例外は除く)、秋に行きたいなと思うようになった。
しかし、9月末まで緊急事態宣言が発令されていた。ぶっちゃけて言うと宣言が出てようが、私のスタイルだと1人で旅をする限り、限りなく感染リスクは低いだろう、と推測出来るのであまり気にしてもしょうがない。
弊害として緊急事態宣言が出ていると、キャンプ場が軒並み閉鎖されてしまうため、貧乏旅行が出来ない。というデメリットがある。特に北海道のキャンプ場は殆どが公営なので、より影響を受けてしまう。実は6月を中止した理由の1つでもあった。
なので一応様子見をしていたが、9月末になってくるとワクチン接種が進んだためか、コロナウイルスが変異に失敗したからかは分からないが、感染者数が嘘のように減っていき、緊急事態宣言も解除される見通しが出てきた。そして10月からの宣言解除が決定となった。
これだったら気にする必要は無い。後はどのように旅をするか。流石に3日しかないので、フェリーを使うと現地で宿泊することが出来ない弾丸になるので却下。やはり時間がないので、飛行機で飛ぶべきだろう。
現地の移動手段だが、一般的なのはレンタカーだ。安いコンパクトクラスだったら、1日5,000円くらいで借りられるので、今まで北海道に飛行機で行った際にはレンタカーしか借りたことが無かった。
ところが今年は事情が違う。バイクで北海道に行っていないし、季節も秋なので是非共バイクで走りたい。まずは、愛車を陸送することを考えた。ところが、流石に北海道に運ぶにはかなりの料金が掛かる。自宅への引き取りだと更に追加されてしまうし、運送会社まで持って行っても自宅まで帰るのも面倒だ。
そこでレンタルバイクを探してみた。私の中で北海道と言えば、道北と道東だ。しかし、やはり北海道の玄関口は新千歳空港なので、その周辺しかレンタルバイクを取り扱っている店が見つからなかった。旭川にもあるようだが、コロナ渦のためか営業休止中だった。仕方がないので、新千歳空港を起点に考えるしかないだろう。
羽田~新千歳は日本一のドル箱路線なので、便は大量にある。早速いつも通りANA特典航空券を探してみたが、皆様子見をしていたのか普通に週末の良い便が空いていた。とりあえず以下の便を予約した。
10/08(金) ANA51便 羽田7:00発 新千歳8:30着
10/10(日) ANA4732便 新千歳18:00発 羽田19:35着(AIR DO運航)
流石羽田なので、3日間をフルに使うことが出来る。後はレンタルバイクの確保だが、飛行機の日程変更は手数料が掛からないが、レンタルバイクはキャンセル料が掛かってしまうので、少し様子を見ることにした。天気が悪いと行きたくないので、そこは直前に確認する。
出発前の週に山形の飛島を満喫し、天気予報を確認していたが天気には恵まれそうだ。早速バイクを選ぶ。パッと出てきた新千歳空港周辺のレンタルバイク屋は、レンタル819とJネットレンタカーだった。色々見てくと、Jネットレンタカーがキャンペーンをしていたのでそちらの方が安そうだ。当然、排気量が低い方が安いのだが、やはり250ccだと少ししんどい。
また情報収集していると、この時期の北海道は雪虫が大量発生するのでシールド等が虫まみれになってしまうらしい。そうなると、やはりスクリーン付きが望ましい。等々色々考慮した結果、私の乗っているバイクと同じKAWASAKI製Ninja1000SXを選択した。もちろん私は大型自動二輪免許は持っているが、リッタークラスには乗ったことがないので、とても楽しみだ。
後はどう羽田空港に行くか。北海道ではキャンプをしたいので、キャンプ道具を持って行く必要がある。いつも羽田の朝一便に乗るときは、深夜バスに乗っていくがキャンプ道具を持ってバスなどに乗りたくない。手っ取り早いのはクルマだが、3日羽田空港に置くと4,500円も駐車代が掛かるので悩ましい。
というわけでバイクで羽田空港まで行くことにした。バイクなら羽田空港駐車場が1日500円で停められるし、屋根付きなので安心して置ける。どうせ、バイク用の格好やヘルメット。バイクに積められるバッグを持って行くので、バイクで行った方がむしろ効率的だろう。
問題は前泊するのが一番手っ取り早いが、セコく行きたいので朝3:00前には出発する必要があるくらいだろう。まぁ遊びなら少々睡眠時間が短くても何とかなる。
最後に3日でどう北海道を周ろうか模索する。北海道自体の国盗り等は、2019年に終わらせたので、単純に行きたい所で計画した。どうせ新千歳空港を起点とするなら、北海道に新規追加されたハイドラサーキットCPを取りに行きたい。後は泊ったことが無いキャンプ場に行く、というノルマを毎年掛けているため、それを考慮すると以下のような計画を立てた。
10/08(金) 新千歳空港⇒砂川市サーキットCP⇒留萌市⇒初山別村
10/09(土) 初山別村⇒士別市⇒層雲峡⇒三国峠⇒上士幌町
10/10(日) 上士幌町⇒士幌町サーキットCP⇒日勝峠⇒新千歳空港
距離も測ってみたがちょうど良さそうだ。秋なので日が短いからあまりガッツリは走れないだろうから、ボチボチ秋の北海道を楽しみたい。上士幌町の航空公園キャンプ場は割りとメジャーな所だと思うが、何故か今まで泊ったことが無かった。未踏地のキャンプ場に訪れることが出来る、まぁまぁの計画だろう。初山別村のキャンプ場は私の記録の中でも何度も出てきている、素晴らしいキャンプ場なので言うまでもない。
全ての準備が整い、前日の仕事を終えて家に帰る。キャンプ道具を準備し、バイクに積んでおく。そして21:00にはベッドに入る・・・が、当然こんな時間から寝られないので、ひたすら横になるだけだった。それでも起きているよりはマシ、のはず。
恐らく23:00くらいに寝て、2:00にアラームで起きる。3時間しか寝てないが、遊びならスッキリ起きられるのが不思議だ。
軽くヨーグルトとバナナだけ食べて、洗顔等を済ませて3:00に自宅を出発。最寄りのICから高速に入り、ひたすら走り続ける。中井PAで休憩。コンビニで朝食を済ませて出発。早朝なので段々夜が明けてくるのだが、この中走っていると高揚感が沸いてくるから不思議だ。
横浜町田ICで降りて、保土ヶ谷バイパス経由首都高狩場線に入って湾岸線へ向かう。早朝のベイブリッジ・鶴見つばさ橋やコンビナートがとてもキレイだった。湾岸線空港中央ICで降りて、羽田空港第2ターミナルの駐車場に5:40に到着した。
まず、駐車場からカートをバイクの近くまで持ってくる。そして、バイクから荷物を外してカートに載せた。割と順調に進み、後は手荷物を預けるだけだ。バイクジャケットはプロテクターが入っている関係で重たくて動きづらい。こんなの来て飛行機に乗りたくないので、モンベルのトートバッグにヘルメット・ジャケット・グローブを放り込む。そしてタンクバッグは機内に持ち込むつもりで、貴重品などを入れておいた。
羽田空港は自動預かりマシーンがあるので、まずヘルメット等が入ったトートバッグを預ける。今思えば、これが大失敗だった。次にシートバッグを預けようとした。すると、20kgを超えているので有人窓口に行ってくれ、と言われてしまった。
仕方がないので、隣の有人窓口に行ったが、かなりの長蛇の列で全く進まない。どうやらサーフボードや自転車。動物を預ける人がこちらに来るようだ。さっさと荷物を預けてラウンジでゆったりしようと思っていたが、とても出来そうにないくらい待たされた。
ようやく出番が来たので荷物を預けようとした。飛行機に重たい荷物を持込んだことがある方や、知識のある方は既に感づいているかもしれない。一般客の持ち込み荷物はANAでは20kgまで、と決まっており超過すると追加料金が掛かる、と係のお姉さんに言われてしまった。
私は毎年何度も飛行機に乗っているので、自分で勝手に慣れていると思っていたが、初めてのことに少し戸惑う。考えてみれば、キャンプ道具クラスの重たい荷物は預けたことが無い。せいぜい機内持ち込み出来ないレベルのスーツケースくらいだった。何度か、大きなスーツケースにキャンプ道具入れて行ってみたいな、とか思っていたが今まで実現したことが無かったのだ。
さてどうしたものかと思っていたら、少しだけの超過なので減らしてもらえれば、と言われた。なので、シートバッグのトップに積んでいたテントを外した。これで20kgを下回ったので、良かった・・・となるはずだったが、勘の良い方なら分かるだろう。既に、ジャケット・ヘルメットのトートバッグを預けているので、当然ながら合算の重量を計算される。
トートバッグの重量が3kgだったので、もう3kg減らしてください。と言われた。流石にもう3kg減らそうと思うと、バーナー類の入っているスタッフバッグを抜くしかないだろうが、これはバッグの一番下に積まれているので、取り出すのも入れ直すのも非常に面倒臭い。しかもトートバッグも無いので、どうやって持ち運ぶか?って考えたら、もう降参するしかなかった。流石に既に預けてコンベアで流れていったものを、引き返してくれとはとても言えなかった。
たかが3kgの超過なので大した金額ではないだろうと思い「お金払います」とお姉さんに伝えたら、何と2,500円請求された。おぉ、割りと良い金額吹っ掛けてくるな、と思ったがもう仕方ない。次からは気を付けることにして、勉強代として支払う。後から調べたところ、てっきり1kg単位くらいの請求かと思ったら、1~10kg超過で一律料金のようだ。
それだったらテントもバッグに付け直せば良かったが、何故か持ち込み荷物として手に持って行ってしまった。そのような細かいことまで調べてなかったので、無駄な金を払うことになってしまった。LCCだったら調べただろうが、ANAなら大丈夫だと思ったが、やはり制限があることを初めて知った。更に調べた所、北海道でも静岡からの宅急便はそのくらいの金額で送れるようだ。もう少し荷物が多くなるようなら、おとなしく宅急便営業所留めとか使っても良いだろう。
そんなことをしていたら搭乗時間近くになってしまった。急いで保安検査場を通るが、ここでも面倒事が待ち受けていた。まずバイク用のブーツだったので、くるぶしまで隠れているから、靴もX線に掛けると言われた。仕方ないので、スリッパに履き替える。BOAのリール式ブーツだからまだ楽だが、本気のブーツだとげんなりするだろう。
次に、先ほど手荷物扱いにしたテントが引っかかった。どうやらペグを確認しなければならないらしい。テントを開けて、中からペグ袋を取り出して検査員に確認してもらう。武器になるような突起ではないので問題無いらしい。それを元に戻すのに、検査員がやってくれたのでまだ良いが、大変そうだった。何だか色々あって、乗る前から疲れてしまった。経験したことが無いことをすると、色々なことが起こるな、と再認識した。
搭乗口近くまで移動し、疲れたのもあって一服休憩する。そしてしばらく待つと、席への案内が始まった。後ろ寄りの窓側の席を確保していたので、優先搭乗が終わるとすぐの案内だった。コロナ渦になって何度か飛行機に乗ったが、乗車率は低く隣に人が居ることが殆ど無かった。しかし、緊急事態宣言も解除されたためか、結構な人が乗っており久しぶりに隣に他人が来ることになった。
赤ちゃん連れのお母さんだったが、最初に「多分すぐ寝ると思いますが、騒いだらすみません」と一言あった。子供は好きだが、流石に隣で泣き叫び続けられると敵わない。でも赤ちゃんは泣くのが仕事なのでガマンしたい。結局お母さんの言った通り、すぐ寝てたので全くと言っていいほど泣かなかった。これだったら、お母さんも少しは楽だろう。
朝早かったので軽くひと眠りしていたら、北海道が見えてきた。まずは、特徴的な形をしている函館がよく見えた。
次に室蘭。白鳥大橋までハッキリと見える。
そして苫小牧の街が見えてきた。あの山の向こうに富士山のような裾野が見えるが、恐らく羊蹄山であろう。
苫小牧は工業都市なので沿岸のコンビナート工業地帯を望む。
段々飛行機は高度を下げていく。大変良い天気で素晴らしい。
街の次は原生林が広がり、中に道央道が貫いていた。
恵庭岳だろうか、山並みが美しい。
素晴らしい景色を見ながら、飛行機は定刻通り新千歳空港に8:30頃着陸した。何度も使っている空港なので見慣れたものだ。
まず手荷物受取所でしばらく待つ。大きなシートバッグとヘルメット等が入っているトートバッグが出てきたので、受取りカートに載せる。
カートを引っ張りながら新千歳空港の指定送迎場所まで向かう。事前に予約した時は、空港に到着したらTELするようあったのでしておく。大体大手のレンタカーは到着ゲートすぐの場所に送迎車が来るのだが、Jネットレンタカーは結構端だった。
送迎車両が待機していたので、カートの荷物を係員さんに渡して積んでもらう。早速名前を告げたが、どうやらリストに見つからなかったらしい。バイクなんですけど、と言ったら案内してくれた。もう時期的にあまり居ないのかな。
新千歳空港から10分くらいでJネットレンタカー営業所に到着した。荷物が大量にあるのでまずベンチに置いて手続きをする。クルマ以上に免責補償が高かったので、今回は止めておく。リッタークラスは初めてだが、まぁ大型バイクであれだけウロウロしているから大丈夫だろう。
手続きが終わり、バイクの案内をしてもらう。レンタカーと一緒でグルっと車体を見回した。立ちごけのキズとかあったが、二の舞にならないよう気を付けなくては。
次にバイクの機能を案内してもらった。今回借りるのは、前述しているがKAWASAKIのNinja1000SXとなる。確か2020年に出たばっかりの新車種だったと思う。私も、同じメーカーのNinja650に乗っているが、流石最新鋭のマシンは全く違う。覚えている限りこんなところだろう。
・フルカラーTFTメータ
・工具要らずの可変式スクリーン
・クイックシフター(発進以外クラッチ操作不要)
・クルーズコントロール(一定速走行のみ)
・純正グリップヒーター
・純正シガーソケット
車体価格は中々高くなっているが、これだけの装備だと、スマホホルダーとトップケースだけ何とかすれば、すぐ旅バイクに出来そうと感じた。
スマホホルダーが有料オプションだったので、まぁ北海道だし無くても何とかなろうだろう、と思って付けなかったが、まさかの私が付けているものと一緒だった。なので、持ってくれば付けれたのだが、こればっかりは仕方がない。
案内も終わり、いよいよ走行可能となる。まずは荷物を積まなければならないので、少しだけ移動させた。やはり慣れないバイクは動かすのに若干不安があるが、少し重さを感じた。
早速シートバッグを積む。私のNinjaと同じで、タンデムステップの所が荷掛フックになっていたから、前側はそこで良い。後ろ側をどこに固定するか。グラブバー周辺が良いかと思ったが、ループが中々入らなかった。
試行錯誤した結果、ナンバープレート取付フレームに付けることにした。しかし、私のバイクだとトップケースが付いているが、トップケースが無いと実にバッグの取付がしやすい。気軽に荷物を出し入れ出来たり、雨に強いという最大のメリットがあるので無くすつもりは微塵もないが。
最後にタンクバッグを付ける。キャンプ生活をするのでスマホは充電しておかないといけないから、充電環境も整える。
結局若干荷物の固定に手間取ったせいで、出発は10:00近くになってしまった。まぁ急ぐ必要も無いので良い。いよいよ秋北海道キャンプツーリングの開始だ。
まずは砂川のサーキットCPへ向かおう。Jネットレンタカーを出て、国道337号バイパスを北上する。高架道でほぼ高速だったので快適に移動する。
しかし、流石北海道。高速で走るとバシバシ虫が当たる。事前情報通りだが、やはりスクリーン付きのバイクで良かった。虫としてはトンボとかが多かったような気がする。
国道274号に少しだけ入って、再度国道337号を北上。長沼町を越えて岩見沢市に入った。セブンイレブンがあったので、コーヒー休憩に10:30頃立ち寄る。北海道のコンビニと言えばセイコーマート(セコマ)で私も贔屓にしているが、セブンイレブンアプリの店舗ゲージを集めるのを楽しんでいる。飲料やキャンプ飯を調達するには変わらずセコマを使うつもりだが、コーヒーだけ飲みたいときはセブンイレブンを利用していこう。
岩見沢からは国道12号を北上する。この辺は北海道と言えど、交通量が多くて全く北海道らしさは無い。あえて言えば矢羽根があることと、道路が広いことは北海道らしいが。
三笠市を抜けて美唄市に入った。そろそろ良い時間になったので昼食としたいが、ツーリングマップルを見ると、美唄名物とりめしというのがあるみたいなので、そちらに行ってみよう。
11:30頃しらかば茶屋に到着。レンタルバイクなのでナンバー修正不要だから、編集が楽だ。店舗に入って注文し、しばらく待つと人が増えてきた。平日だというのに盛況で喜ばしい。
味噌ラーメンと一緒に美唄名物とりめしが出てきた。大変美味しくいただいた。
お腹を満たしたところでツーリング再開。引き続き国道12号を北上する。道の駅ハウスヤルビ奈井江に、直線道路日本一中間点の看板を見ながら走る。正直日本一の直線道路と言っても、車線の増減があったり交通量が多かったり、見渡せる訳ではないのであまり実感は無い。
砂川市に入り、ハイドラを確認するとCPがあった。スマホホルダーが無いので少し大変だが、多分ここだろうという道に入って進む。石狩川の堤防に沿った所にサーキットがありそうだ。
途中まで行ったところで道はあるのだが、乗り入れ禁止と書いてあったので広い所にバイクを停める。そして歩いていくと、サーキットCP「オートスポーツランド スナガワ」をGet出来た。普通にバイクでも通れるし、Uターンも出来るくらいの幅員があったが、通行禁止にしている理由は何だろうか。
目的を済ませると、国道12号には用は無い。札幌~旭川間は、国道が2本並走しており、国道12号と275号が通っている。国道12号の方が最短距離っぽいが、市街地をたくさん通るので、所要時間は国道275号の方が早いらしい。なので、国道275号に向かった。
新十津川町で国道275号に入る。ちなみにこの国道はかなり長大で、札幌から浜頓別町まで繋がっている。浜頓別町は大好きなクッチャロ湖畔キャンプ場があるが、流石に今年は行けないだろう。2014年から毎年泊まっているのだが、遂にその記録が途絶えることになりそうだ。
毎年のように書いてあるが、遂に記録が途絶えるので、今度こそ道北に行った際はさるふつ公園キャンプ場に泊まってみようかな、と思った。
閑話休題、少し脱線したが国道275号を北上する。この辺まで来ると、ようやく風景が北海道らしくなってきた。この辺で、制限時速50km/h区間でネズミ捕りをしていたような記憶がある。
何とか無駄な出費を防げた。この辺でどこかに寄りたいな、と思ったがあまり周辺には見どころが無い。この後は留萌へ抜けて、日本海オロロンラインに出る。それだったら、沼田町に「萌の丘」というお気に入りの場所があるので、そちらにでも行ってみよう。
国道275号をそのまま走り、深川留萌道を越えたところで見覚えのある風景になってきた。案内もあるので、道道を曲がり萌の丘へ登っていく。
13:00頃沼田町萌の丘に到着。
少し雲が多いが、青空も見えた。所々少ないが紅葉も始まっており、秋らしさを感じる。
広大な田園風景が素晴らしい。後何が良い、って他の観光客が殆ど居ないことだ。この展望を独り占め出来る。
バイクと一緒に撮影。
東屋で一服休憩して、展望を楽しめた。
駐車場からの展望も良いが、この先も行けるので行ってみる。
萌の丘のシンボルは、丘の上に立つこの2本の木のようだ。こちらも少し紅葉が始まっている。
こちらの木は紅葉がより進んでいた。
ススキが広がった景色もある。やはり夏の景色とはまた違う。
萌の丘の展望は素晴らしかった。雲が多めなので、少し心配になり雨雲レーダーを見たが、雨雲が近くにあるようだ。でも、そんなに濃い色ではなかったので、あまり気にしなくても良いだろう。
雲が多い方を見たら、虹が微妙に出ていた。あの辺りは雨が降っているのだろう。
萌の丘を楽しみバイクに戻ってきた。萌の丘を出発し、先ほど通過した深川留萌道に入って留萌方向に向かう。結局走行中に雨は降られなかったので、ありがたい。
深川留萌道を終点まで走り、留萌市に入った。日本海側に出ると、国道232号に入って、ここから風光明媚な日本海オロロンラインと呼ばれる道路で、非常に楽しく走る。天気も怪しかったが、沿岸に出ると回復したのでありがたい。
ツーリングには最高な道路なので楽しく走る。この辺で今回借りているNinja1000SXにも慣れてきたので、感想を述べる。
まず千歳や深川留萌道等は自動車専用道路なので、クルコンを使ってみたが、やはりスロットル操作をしなくても良いというのは非常に楽だった。
今までは平日のためかそんなにバイクも多くなかったが、オロロンラインに出ると増えてきた。北海道なので挨拶をすると、ほぼ返ってくるから喜んでするが、クルコンがあると右手で手が振れる。その方が相手も分かりやすいので、右手で出来るのは楽しかった。
次にクイックシフターだが、KawasakiだとKQSという名称が付いている。市街地は何も考えずに、発進だけしてしまえばクラッチレスでシフトアップがスコスコ入る。殆どシフトショックも無いため、これまた楽チン。クルコンもそうだが、電スロなのでこういう制御が出来るのだろう。シフトレバーが動いたと認識すると、出力をカットするのだろうが、全く違和感の無い制御になっているので、凄いと思った。
バイク自体だが、確かに取り回しは重さを感じるが、乗り出してしまえば全く感じない。その割には、タイトコーナーの連続でも結構ヒラヒラ曲がってくれる。これは意外だった。
当然アクセルを回せば、リッターバイクらしい加速がヤバイ。2速からクラッチを急激に繋ぐようなことをせず、普通に強めに回したらウィリーしそうになって焦る。
2000回転くらいまで市街地で回転が落ち込んでも、シフトダウンせずにそのまま復帰出来る。これは高排気量がなせることだろう。シフトチェンジの回数が減るので、ツーリングには楽な方向になるだろう。
最後にやはり4発だから、音が素晴らしい。マフラーは当然ノーマルだが、それでも甲高い4発サウンドはワクワクさせてくれる。燃費が悪かったり、エンジンオイル容量が増えたり、プラグ交換が4本必要だったりするが、やはり良いなって感じた。
そんなことを思いながら、オロロンラインを北上する。この辺の景色は正に北海道らしく素晴らしい。小平町・苫前町と何度も通ってる見覚えのある景色を見ながら走った。
羽幌町に入ったところで、14:40頃国道沿いにホーマックがあったので立ち寄る。というのも、キャンプをするつもりで米とかは持って来ているが、ガス缶が無い。何故かというと、ご存じの方も居ると思うが、飛行機にはガス缶を持ち込めないからだ。預け荷物ですらNGとなる。容量次第では持ち込ませてくれても良いと思うが、事故=最悪ケースになる可能性が高い飛行機なので、まぁやむを得ない。
ということで、ホーマックでジュニア缶を購入する。たかが2泊なのでジュニア缶で十分だろう、とこの時は思った。安物ガス缶より3倍以上の値段がするが、体積が少ないのでバイク旅には良い。
ホーマックを出発し、引き続きオロロンラインを北上すると、初山別村に入った。この辺が、道道106号を除いて一番好きな光景かと個人的には思う。海側を見ると、焼尻・天売島が望め、陸側は広大な北海道らしい雄大な風景。今年は危うく北海道に来れないかと思ったが、こんな景色の中バイクを走らせるのは、これ以上無い喜びだ。
初山別村にセコマがあるのを知っているので、キャンプ飯の買い出しをする。この時期なので、今晩は鍋にするつもりだ。家から鍋キューブを持って来ている。キャンプ鍋は具材を買ってぶち込むだけなので、非常に楽だし美味いし温まる。
セコマから少し走ると、道の駅「ロマン街道しょさんべつ」の看板があったので、国道を曲がる。しばらく走ると日本海が見えて、キャンプ場が見えてきた。
15:30頃キャンプ場に到着した。平日でもう寒くなってきたというのに、何組か既にテントを張っていた。流石キャンプブームだが、十分空きはあるので大丈夫だ。到着してみると、サイト内にある炊事場がブルーシートを張られていて閉鎖されていた。
これは困ったが、何組かキャンプしている人が居るので大丈夫だろう。道の駅のトイレもあるし水は確保できる。確かここにはバンガロー客用の炊事場もあるのでそちらに行ったら、そちらは普通に利用出来た。少し遠くなるが、十分キャンプ出来ると判断。早速定位置にバイクを置いて、早速テントを張る。
初山別村みさき台公園キャンプ場をキャンプ地とする!2018年以来4回目の利用となるこのキャンプ場は、日本海の展望良し。駐車場からサイト近い。徒歩圏温泉。セコマまでバイクで10分以内、無料と文句の付けようが無い。ゴミが捨てられないことと、乗入が出来ないくらいだが、近くのセコマで買ったものだけを捨てさせてもらえれば、特に運用上の問題は無い。
しかし、もう10月だというのにこれでようやく今年に入って3回目のキャンプとなる。GWも夏休みもキャンプツーリングをしなかったとは言え、これはかなり少ない。秋も良いシーズンなのだが陽が短いので、キャンプツーリングには不向きだが、ここからどれだけ出来るだろうか。
イスを出して、しばらく風に吹かれながらゆっくりする。キャンプはこの瞬間がたまらない。
しばらくゆっくりした後に、写真を撮る。
この海岸線の光景が素晴らしい。
利尻山も海の向こうに見えた。
まだ16:30くらいなのだが、流石北海道かつ秋。もう陽が沈みかけている。夕食を食べる前に、夕陽の撮影に入る。
少し登ったところからサイトを望む。バイクはもう1台居た。
みさき台公園の看板と夕暮れの日本海に浮かぶ利尻山。
秋のため陽の角度が浅いのだろう。まだ十分明るいのだが、陸地には既に陽が当たらなくなってしまった。
ここは天文台もあって有料だが1回だけ入ったことがある。大きな望遠鏡があったと思う。
灯台と夕暮れ。
日本海側は2019年に行った焼尻・天売島を望む。
バンガローもあるが、利用したことがない。いくらくらいなのだろうか。1組だけ家族連れが利用していたような気がする。
結局雲が多くて水平線に沈む夕陽は見れなかったが、素晴らしい夕暮れが見れた。
写真撮影を楽しみテントに戻る。一番近くの炊事場には前述通り、ブルーシートが掛けられていて使えなかった。既に米を水に浸けていたので、夕食の準備に取り掛かる。
しかし、少し風が強かったのでうまく炊飯が出来なかった。しばらく粘ったが、気温も低いせいか中々沸騰しなかった。今思えば、これがあまり良くなかったのだろう。それは翌日の記録にでも記す。
仕方がないのでテントに入って前室で調理した。今まで全く水が湧かなかったが、風を防ぐだけで全く違った。
米が焚けたので、鍋の準備をする。セコマといえどもスーパーで売っているような1人用の鍋の野菜が無かったので、適当な長ネギ・エリンギ・もやし・肉をぶち込んで煮る。
出来上がり。寒空の中キャンプで食べる鍋は美味いに決まってる。大変美味しくいただいた。
食後の一服もまたたまらない。後片付けをするが、もう真っ暗になっていたのでヘッドライトを使って洗う。そして空を見上げると星が見えていた。今回は、ランタンスタンド代わりにも使えるので、三脚を持って来ていた。折角なので夜景の撮影を始める。
少し雲があるが、良い星空が広がっていた。
雲が無い所を切り取る。
キャンプ場の夜景。
夜のバイクとテント。
キャンプ場だけを撮影。
夜景の撮影を楽しみ、少し体が冷えてきたので隣にある「しょさんべつ温泉みさきの湯」に行く。なめるとしょっぱい温泉で、しっかり温まる。サウナ・水風呂もあるのでしっかり整えて、露天風呂でクールダウンし、夜空を見上げたりした。
風呂上りに少し休憩室でテレビを見ながら横になる。明日の天気も良さそうだ。休憩を済ませてテントに戻る。
冷やしすぎないように、適度に夜風に吹かれて過ごす。この瞬間もたまらなく好きだ。そろそろ冷えてきたかな、というところでテント内でシュラフに入る。
今日は考えてみたら、3:00出発とは言え、朝静岡に居たのだ。それが、今日これだけ走れて北海道の初山別村に居るとはやはり飛行機は凄い。何だか不思議な気持ちだった。
明日は、今日通ってきたオロロンラインを戻り、苫前町から内陸の士別方面に向かい、層雲峡に向かう。そこから道内道路最高所三国峠を越えて、上士幌町まで走る予定だ。秋なのでどのような景色が待っているか楽しみにしながら、眠りについた。
宿泊地:北海道初山別村 みさき台公園キャンプ場 無料
温泉:しょさんべつ温泉岬の湯 500円
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