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だい 青BMアクセラと忍者650のブログ一覧

2019年08月21日 イイね!

2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 番外編

 いつもの番外編。走行データや経費等の一覧も無駄にまとめてみる。

■走行データ(燃費計算基準)

走行距離 3,252.9km
高速使用距離 741.2km

給油回数 13回

※11泊12日なので、ざっくり1日270km平均ってところだ。
 今年も行きに敦賀便を使ったのはあるが、オフ日が無かった割には少ないように見える。奥尻島・焼尻島・天売島に訪れたので少な目になったと思われる。


■費用合計

 1)宿泊費+風呂代

  8/09(金) フェリー内
  8/10(土) 苫小牧市  スマイルホテル苫小牧:7,000円
  8/11(日) 厚沢部町  厚沢部レクの森キャンプ場:無料+乙部温泉いこいの湯:400円
  8/12(月) 奥尻町   賽の河原公園キャンプ場:無料+神威脇温泉:420円
  8/13(火) 月形町   月形皆楽公園キャンプ場:200円+月形温泉ゆりかご:500円
  8/14(水) 羽幌町   焼尻島白浜野営場:無料+風呂無し
  8/15(木) 浜頓別町  クッチャロ湖畔キャンプ場:200円+はまとんべつ温泉ウイング:550円
  8/16(金) 大空町   女満別湖畔キャンプ場:310円+山水美肌の湯:420円
  8/17(土) 士幌町   士幌高原ヌプカの里キャンプ場:500円+しほろ温泉プラザ緑風:500円
  8/18(日) 南富良野町 かなやま湖畔キャンプ場:610円+かなやま湖保養センター:410円
  8/19(月) フェリー内

  合計:12,020円

※2018年と同様に、初日のビジホが効いているので少し高額になった。今回は霧雨だったが、同僚と食事をしたのもあり野宿が面倒なのでホテルに泊まった。敦賀便は夜着なので中々そこからテントを張るのは難しい。

 それでも11泊で平均的なビジホ2泊分くらいだろうか。今回の北海道では天候に恵まれたこともあり、初日を除いて全てキャンプで乗り切ることが出来た。昼間は殆ど雨が降らず、夜降った日も2日程度だった。
 

 2)フェリー

  新日本海フェリー   敦賀港~苫小牧港 35,480円
  ハートランドフェリー 江差港~奥尻港   8,140円
  ハートランドフェリー 奥尻港~江差港   7,490円
  羽幌沿海フェリー   羽幌港~天売港   5,100円
  羽幌沿海フェリー   天売港~焼尻港   3,410円
  羽幌沿海フェリー   焼尻港~羽幌港   4,330円
  新日本海フェリー   小樽港~新潟港  19,330円

  合計:83,280円

 ※行きは敦賀便で贅沢にツーリストSにしたので費用が掛かった。奥尻港往復は、15,630円。焼尻・天売島往復は、12,840円掛かった。

 2018年から新日本海フェリーがケチり始めたので、月曜出港でも期間Bの設定になってしまった。それ以前は、月曜出港から期間Aだったのに、取れる時に取ってしまおう。という方針に変わったのだろう。

 2019年はもしかしたら怪しいかな、って思っていたが何とか期間Bに乗れたのでありがたい。過去1年だけあったが、もし新日本海フェリーが2日休みを付けても夏休み料金だったとしたら、大洗便も検討しようとは思っている。但し、台風を考えると結局新日本海フェリーの方が無難なような気もする。


 3)ガソリン代

  15,467円:109.33リットル 平均燃費:29.75km/L

 ※GWの時より平均燃費は3弱向上した。2019年からNinja400R⇒650となったが、燃費がむしろ良くなってありがたい。本来、本州等より北海道の方が止まらないから燃費は良くなって当たり前だと思うのだが、Ninja400Rは全く変わらなかった。そちらの方が異端児であろう。


 4)高速料金

  新東名 島田金谷IC  ~ 北陸道   木之本IC:4,320円 229.2km
  道央道 新千歳空港IC ~ 札樽道   銭函IC:1,510円 62.9km
  北陸道 新潟亀田IC  ~ 中部横断道 下部温泉早川IC:6,520円-5,000円(マイレージ) 385.6km
  新東名 富沢IC    ~ 新東名   島田金谷IC:1,510円 63.5km
  
  合計:8,860円

 ※本州と北海道最終日のみの利用。たまたま、8/20にてマイレージ還元があったので、費用負担は少なくなった。しかし、やっぱり高速料金は高い。2018年は連休最初の木・金に休日割が適用される、という試みがあったが2019年は無かった。あまり変わらなかったか、分散の効果が無かったのだろうか。特に最終日が平日なので、割引が一切無いのが痛い。

 2019年には遂に中部横断道が富沢ICまで開通したので、山梨に抜けるのに下道が20km程度で良くなったので、幾分楽になった。早く開通して欲しいものだ。


 5)食費 12日分 27,425円

 ※今までのキャンプロングツーリングで最高額となってしまった。あまり贅沢はしたつもりも無いのだが、2018年より1日少ないのに何故か最高額、というのはやはり贅沢したのもあるかもしれない。北海道上陸初日に居酒屋で同僚S氏に奢ったのも効いていると思う。


 6)その他(飲料・菓子・土産等) 23,512円

  内訳
   飲料:6,259円
   菓子等:2,710円
   タバコ:2,400円
   土産:5,452円
   雑費:4,200円(洗濯+奥尻島津波館+紋別観光+トマム雲海ゴンドラ+ライダーフラッグ)

 ※2019年は観光に少しお金を使ったので、少々値段が掛かりました。


合計 168,073円

 ※合計金額は過去最高額を更新してしまった。一番大きいのはフェリーだろう。敦賀便のツーリストSは5,000円も差額があるし、奥尻島・焼尻島・天売島のフェリーがそこそこ掛かったから仕方ない。もしマイレージが無かったら17万を超えていた。

  2013年:128,476円
  2014年:132,334円
  2015年:123,642円
  2016年:126,057円
  2017年:131,093円
  2018年:137,032円

 これから見ても飛びぬけているように見える。離島の訪問で28,470円、敦賀便のツーリストS使用で5,150円追加されたので、やはりその分の追加分が大きいのだろう

 でも、利尻・礼文に行った2016年は全く高くない。台風の影響で1日早く帰っているとはいえ、食事代・ガソリン代等物凄く少なくなっていた。まぁ折角の旅なのであまりケチケチするのもあれだが、2019年は飛びぬけたので少し反省をする必要があるだろう。

 まぁ11泊12日も旅すると、このくらいは仕方ないかな。普通に考えれば、安くあげたほうだろう。やっぱり帰りに新潟便を使うと、高速料金が嵩んでしまう。でも出来るだけ北海道に長く居ながら、社会復帰のことも考えると、新潟便が一番良いので、そこは節約する必要は無いと思われる。

 次のバイクでのロングツーリングは、今年は何故か10月に4連休がある。即位礼正殿の儀、ということで、いつも私の会社は祝日が休みではないのだが、何故かそこと繋がり4連休となる。なので、何と3日有休を付ければ、10月に9連休が取れてしまう。とりあえず、それを目指して上司・同僚には根回しをしている最中なので、実現できることを祈るばかりだ。もし実現できれば、東北へ行きたい。ちょうど紅葉の良いシーズンだと思うし。

 仮に9連休が無理でも、5連休にはしたいと思っているので、そうなるとどうするか。多分それでも東北だろうな。それまでに貯金しておこう。


■関連ブログ

旅立ちの刻
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 1日目 静岡~敦賀港
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 2日目 苫小牧港~苫小牧
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 3日目 苫小牧~厚沢部町
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 4日目 厚沢部町~奥尻島
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 5日目 奥尻島~月形町
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 6日目 月形町~天売島~焼尻島
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 7日目 焼尻島~浜頓別町
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 8日目 浜頓別町~大空町
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 9日目 大空町~士幌町
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 10日目 士幌町~南富良野町
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 11日目 南富良野町~小樽港
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 12日目 新潟港~静岡
Posted at 2019/09/28 22:00:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | 北海道2019 | 日記
2019年08月20日 イイね!

2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 12日目(最終日) 新潟港~静岡


■12日目 8/20(火) 天気:雨
走行距離:484.8km

 新潟港から雨の降る中、北陸道・上信越道・長野道・中央道・中部横断道と、若干下道を経由して中部横断道・新東名と走り、静岡まで走った。雨が降っていたのでトップケースにスマホを入れていたのだが、突然ハイドラが強制終了してしまい、2つのマップになってしまった。

 5:00頃起床。朝の準備をして外を眺めると、どよんとした厚い雲に覆われていた。とてもじゃないが朝陽を見れるような状況では無かった。ちょうど秋田県境付近の海域に居るようだが、陸地が全く見えなかったので目印となるものが無い。しかも、屋根の無い部分の床はビショ濡れだった。波がここまで上がってくるとは思えないので、そこそこの雨が降っているのだろう。

 朝風呂が6:00から開始との情報を知っていたが、2018年は6:00ちょうどに行っても既に入っている人が居たので、一体いつから入れるかの検証をしてみたいと思っていた。でも、実際そんなことはすっかり忘れていた。何とか山形県酒田沖の飛島対岸取りが出来ないものか、と粘っていたらとっくに6:00は過ぎていた。

 結局飛島は少し距離が離れすぎているので、恐らくそこの電波より本土の電波の方が強く検知するのだろう。結局Get出来なかった。ここを対岸取りするには、恐らく秋田寄港便に乗るしかないと思われる。でも、この便はダイヤが悪いので、北海道に1日遅く来るか早く帰るかしないと乗れないだろう。



 風呂上りに前日セコマで購入したどん兵衛等で食事を取る。食後は、野菜ジュースと恐らく今年最後の豊富生乳飲むヨーグルトを飲む。



 セコマのレジ横に大福があったから、珍しいのでつい買ってみた。食べた感じとしては、昆布感は無かったように思えるが、大福としてはとても美味しかった。

 次に、今度は新潟県沖粟島の対岸取りにチャレンジしてみる。島は肉眼でもハッキリ見えるレベルなのだが、距離で言うと数km程度離れているみたいなので、GPSで国盗りするとエリア外となってしまうのは2018年の通り。GWでようやく対岸取りのコツが掴めてきたので、とにかくしばらく電波を受信させるようにした。こうして、Google MAPでも粟島の位置になっていたから、後は国盗りが出来るかどうか、だった。

 そして、何と出来てしまった。これで、粟島には今後行かなくても済む。道の駅が出来れば別だが、流石にあの小さな離島に道の駅は出来ないだろう。Android10の仕様が変わり、GPSを解除で位置情報取得、というのは出来なくなってしまったので、もう対岸取りは無理だと思っていた。

 でも、屋根があるところ。スリープ解除してすぐだと、割と位置が吹っ飛んでくれることも多い気がする。なので、なんだかんだで対岸取りも出来そうな気がした。

 飛島は無理だったが、粟島は取れたのは本当にありがたい。良い気分で部屋に戻って写真の選別をしていると、フェリーは現在新潟港湾内を航海中とのアナウンスがあったので、再度甲板に出てみる。



 新潟港が見えてきてしまった。本州に帰ってきた。北海道では青空ばかり見てきたが、本州に帰ってきて雨雲というのは中々辛い。しかも帰りなのでテンションもだだ下がりな上にこの仕打ちは辛い。ただ、雨のせいか気温はあまり高くは無かったのが幸い。

 例によってクルマから案内が出る、と思っていたがバイクとクルマ両方同時に案内が出た。新潟便はそうだったっけか?2017年から新潟便にしたが、あまり記憶に無い。あまり準備をしていなかったが、急いで片付けてバイクがある場所へ向かう。

 しかし、出るときに乗船券確認をするのだが、それもありロビーは中々混雑していた。これを並んでもしょうがないので、座って待っていたら近くのライダーさんと軽く話をした。「明日から仕事だ」とか「いきなりカッパ着るの辛い」等の話をした。色々見たところ、本州側でフェリー降りた瞬間カッパ、というのは7年目にして初めてだ。2014年の時は途中で着たくらいで、降りてすぐの経験は無かった。

 でもある意味フェリー内でカッパを着る分には問題無い。流石にイスは無いが、屋根はあるので普通に着れるしバイクもまだ濡れてないから楽だ。カッパを着て、タンクバッグにもレインカバーを掛けて雨対策をバッチリにする。ちなみに私はシートバッグにはカバーは掛けない。というよりシートバッグの上に更に防水バッグを載せるので、掛けられないと言った方が正しいだろう。その代わり、当然ながら濡れたら困るものは防水スタッフバッグや、ビニール袋に入れて中では防水をしている。そもそも最終日なので、少々濡れても特に問題無い。

 フェリーから降りる準備をして、早速出発する。新潟から静岡に帰るには、大きく分けて2つのルートがある。関越道⇒圏央道経由の東名か、上信越道⇒長野道⇒中央道⇒中部横断道の東名か。である。

 2017年は圏央道で帰った。2018年は上信越道で帰った。正直中部横断道がまだ全通していないので、下道区間が20km程(2018年は40km)残っている。それでも2018年は、むしろ圏央道経由より早く帰られた。2017年は埼玉のライダーさんと一緒で途中のSA・PAで2回ほど会ったから、というのもあるのだろうが、あまり下道の影響は無い。下道と言っても信号はあまり無い道だからだろう。

 それに加えて高速料金も1,000円程安く上がる。圏央道の料金設定が高額なため、かつ距離が長くなるためだと思われるが、時間が変わらないのであれば安い方で行くのが普通だと思う。しかし、前述通り天気は関越道に行った方が良さそうに思えた。いつもなら、天気優先にするのだが、何故か今回は金額優先にしてしまい、関越道には入らずに北陸道を進むルートを選択することにした。

 フェリーから降りると普通に雨だった。2018年と同様に新潟亀田ICを目指すが、国道8号までは非常に交通量が多くて流れも悪い。フェリーから一気に降りてくるのも原因だと思うが、新潟も結構クルマが多くて大変だ。

 何とか新潟亀田ICに入り北陸道をひた走る。長岡JCTで一瞬迷いが生じるが、予定通り北陸道に入るためJCTに入る。

 この間もずっと雨が降り続けていた。ここで1つ事件が起こる。フェリーで使っていたサンダルを、シートバッグの横側で止めるバックルに挟んでいたのだが、それが無くなっていた。ちゃんと結んでいたつもりだったが、やはりネットの中に潜り込ませておかなければならなかった、と後悔する。モンベル製のサンダルで歩きやすくそこそこ気に入っていたのだが、5年使っていたのでまぁ諦めが付く物だ、と思うようにする。まぁサンダルなので、あれを踏んだところでバイクでも事故を起こすことは無いだろう。

 2018年と同じように米山SAで休憩。その時はキレイだったが、見るまでも無く鉛色で、空と海の色が全く同じだった。ここで雨雲レーダーを見てみると、30分後くらいに真っ赤な雨雲が来る予報になっていた。何とか妙高くらいまで行ければ雨雲が抜ける予報になっていたので、一服だけしてさっさと出発する。

 しばらくはちょっと強い程度の雨だったが、上越JCTに近づくにつれ、かなり激しい雨が降り出した。クルマも皆ゆっくり走っている。ちゃんと出掛ける前にシールドの撥水処理はしておいたし、PINLOCKシールドもあるので視界も悪くないのがありがたい。しかし、東名等の主要道路を走り慣れていると、地方高速路面の撥水の無さは怖い。高速だけど水たまりがたくさん出来ているので、もっとこの辺りも東名のような路面になってもらいたいと思った。

 上越JCTを越えて上信越道に入り、妙高を越えて長野県に入ると予報通り雨が止んだ。この区間は対面通行がまだ残っているが、2018年よりも少なくなっていた。と言っても、こんな天気だったから速度を出そうという気は全く起こらないが、やはり対面通行だと対向車が怖いし、この雨だと水しぶきもあるのでやはり2車線の方がありがたい。

 昨年楽しめた妙高山は全く見えなかったのが残念だが松代PAに到着。2018年もここに寄ったが、相変わらずバイク用の駐輪場が無い。一応雨は止んでいたから良いが、屋根付きの駐輪所が本当に欲しいのだが、無い物は仕方ない。



 カッパを脱いで、バイクに掛けておく。流石にこんな中を走ってきたので、下半身とブーツの中は薄っすらと濡れていた。上半身はそうでも無かったのがまだ幸いだ。流石にあの雨で一切染みるな、というのは中々酷な要求だろう。



 ここで昼食にする。2018年はざるそば定食にしたが、雨の走行で疲れていたから唐揚げ定食を美味しくいただいた。ここで給油をする。高速だからガソリンが高いが、長距離移動だから仕方がない。恐らくこれで、静岡まで無給油で行けるだろう。

 雨雲レーダーを確認すると、長野から南に雨雲は無さそうだ。でも、西側の所々に強めの雨雲が、範囲は狭いながらもありそうなので、どうしようか迷った。範囲が狭いので走っていれば抜けるだろう、夏だからすぐ乾くだろうし。と考えてここでカッパを脱ぐことにした。

 松代PAを出発して、更埴JCTから長野道に入って姨捨辺りからの景色を眺めながら走る。曇り空ながらも、姨捨から見る景色は中々キレイだった。景色を楽しみつつ走っていると、塩尻辺りから雨が降り出した。しかもそこそこの強さだった。カッパ脱いだの失敗だった!と思ったが後の祭り。正直日も出ていないのでそこまで暑くなかったから、着ておけば良かったと後悔する。

 降ったり止んだりを繰り返しながら、岡谷JCTから中央道に入る。ここで雨がまた一段と強くなった。寄るつもりは無かったが、諏訪湖SAで3回目の休憩。この時急ぐ余り駐輪所のマークを見落としてしまった。大体建物よりで奥側の、身障者用スペース近くにあることが多いのだが、諏訪湖SA上りはかなり手前にあった。このせいで、雨の中無駄に駐車場を2周してしまう。

 ずぶ濡れのジャケットを脱いだが、内側まではあまり染みてなかった。そこまで長時間ではなかったからだろうが、いくら6年物で表地の撥水性能は殆ど無くなったとはいえ、腐ってもGORE-TEX。しかし2018年も同じことを思ったが、平日の火曜なのに、SAは人で溢れ返っていた。世の中平日でも結構休みな人が多いんだな、と驚いた。

 とりあえずずぶ濡れになってしまったが、もうSAPAで食事はしないから少々濡れたところでどうってことない。ここでソフトクリームを食べようと思い、外で売っているのを知っていたので、今回は最初からそちらへ向かう。ソフトクリームを美味しくいただいた。しかし、夏とは言え標高が高いところを雨に濡れながら走り、ソフトクリームを食べたら流石に体が冷えてしまった。すぐ走ると寒そうだから、しばらく休憩する。

 ここでまたもや雨が止んだ。カッパをどうしようか悩ましい所だが、雨雲レーダーを見る限りでは、諏訪の緯度より南側は雨雲は無かった。今から考えると、完全にカッパレスで走っていたらまだ分かるが、もう既に着て乾ききってないカッパがあるんだから、着れば良かったのに。

 という訳で、結局カッパを着ずに雨雲レーダーを信じて諏訪湖SAを出発した。結局諏訪湖SAを出てしばらく走ると、再度雨が降り出した。その雨は山梨県に入ってしばらく走るまで止むことはなかった。だからまた濡れた訳である。山梨県からは雨も止んで、まだ走りやすくなってくれたのがありがたい。そして双葉JCTから中部横断道に入って、増穂PAで4回目の休憩をする。

 雨雲レーダーを確認すると、今度は静岡側にも雨雲が発生しているようだ。もう殆ど着いたようなもんなので、今更カッパを着るのも面倒だからそのまま特攻する。しかし、こういう範囲の狭い雨雲だからかレーダーの精度が悪い。今回も信じ切って雨に打たれてしまった。信じすぎてはいけないと再認識する。

 2019年からは中部横断道も少しずつ延伸し、北側は双葉JCT⇒下部温泉早川IC。南側は、新清水JCT⇒富沢ICまで開通していた。北側は、身延北の国道52号の混雑を回避することが出来るし、南側は、静岡県境の国道52号の山道を回避出来る。山道は走っても良いのだが、高確率で蓋をされるので、正直あまり通りたくなる道では無い。

 全線開通は2020年度内とのことだが、恐らくまた延期されるような気がする。とにかく完成を祈るばかりだ。でも今の時点で、私の家がICから近いのも大きいが、中央道双葉JCTまで2時間を切ったのはとても大きいと思う。ただ、この道が出来たおかげで、新東名清水PAは今後寄る機会が激変すると思われる。今までは、長い国道52号を抜けて、新東名に入ってすぐのPAだったから重宝していたが、中部横断道を通ると清水PAは通らなくなるからだ。

 という訳で、今回トイレと喫煙所しか無い所だが、増穂PAに寄った。よって、これが最後の休憩となるだろう。

 下部温泉早川ICからは、国道ではなく富士川対岸の県道をそのまま南下。平日だからかダンプが多くてペースはかなり悪かった。再度国道52号に合流し、中部横断道富沢ICから高速に入る。この高速の静岡⇔山梨県境は長いトンネルで貫いているが、県境部分がLEDの色が変わり、とてもカラフルで派手派手しいから割と見てて面白い。

 しかし、対面通行だからか前のクルマが遅くて辛かった。料金所に入った時は、前に2台程トラックが居たのでそれについてけば良いだけなのに、途中から何故かゆっくり走り始めてトラックに引き離されていた。当然ながら後ろには長蛇の列が並んでいる。煽り運転が脚光を浴びているが、どうして流れに乗って走らないのだろうか。遅いなりに速度一定で走ってくれればまだ良いのだが、登りになれば減速し、下りになれば加速するというのは正直イラついてしょうがない。ここは1か所しか追越車線が無いので、そこまでは平常心を保ちながら走行する。

 新清水JCTの北側追越車線でようやく抜いて、新清水JCTから新東名に入る。ここまで来ればすぐなのだが、藤枝PA辺りからまた雨が降り出した。これで、今回通った新潟県・長野県・山梨県・静岡県の全てで雨に降られてしまった。もうどうでも良い。北海道で降らなかったんだから、それを喜ぶべきだろう。

 ただ、新東名はトンネルが多いのであまり雨に打たれることは無かった。トンネルの合間に軽く振られた程度で、最寄りIC付近は雨が降ってなかったからありがたい。無事にICを降りて、近所のGSで給油して16:50頃自宅に到着した。



 今回の走行距離は、3,253.4kmでした。北海道内での走行距離は2,503.7kmだったようだ。実質9日滞在したので平均が278km程度だった。例年より若干少ないが、島に2つも行ったのでその割には頑張ったと言えるだろう。ただ、もう行かなければならない所が減ったのもあり、さっさとキャンプ場に入るように動いたのもあると思われる。

 3,000km強も走ってくれたNinja君に感謝。予想より早く帰られたのと、あまり疲れを感じなかったので、買い物へとりあえず行った。そして、イスやテーブルの片づけをする。足に付いた土汚れを洗い流し広げたまま乾かしておく。

 そしてカッパを洗うことにした。いつも使用した後は撥水復活洗剤で洗うのだが、今回は今日しか着ていないので、濡れたままの保管はかなり少ない。なので、水で洗い流し良く水を切ってガレージ内に干しておくことにした。これで充分であろう。

 今回のトラブルは、珍しく北海道では何も無かった。温泉での忘れ物もしなかったし、キャンプ用品も壊れなかったし、当然バイクも倒していない。2019年はトラブル無しで終了できる!と思っていたら、最終日にサンダルを紛失してしまった。気に入っていたサンダルだけに、若干ショックを感じたが、5年使っているのでまぁ諦めも付く。秋キャンプではまた新しいサンダルを買うか、持っているサンダルを少しデカいが持って行けばいいだろう。

 しかし、それでも北海道内でのノントラブルは初めてだ。これは素直に喜ぶべきことだろう。

2013年:日の出公園キャンプ場でバイクを倒してステップが折れた
2014年:1)オロロンラインを走行中、キャリアに固定していたカメラバッグが外れ、望遠レンズとPLフィルターを紛失
       2)信号無視で御用
2015年:別海ふれあいキャンプ場で、雨に濡らしたためかスマホが壊れる
2016年:クッチャロ湖畔キャンプ場で、イスが壊れたり、台風のためタープポールが曲がる
2017年:ナウマン公園キャンプ場で、ガスバーナーホースを燃やして壊す
2018年:和琴湖畔キャンプ場で、炭の燃えカス上にテントを置いて、一部が溶ける

 とまぁよくこれだけ色々と起きるものだ。もちろん殆どは私が完全に悪いのだが。こう羅列してみると、殆どがキャンプ場での発生で、走行が原因によるものは2014年だけではないか。ということは、やはり気が抜けているキャンプ場で起こす確率が高くなるのであろう。要因分析としては良いかもしれない。今後はキャンプ場での行動を気を付けることにしよう。

 テントは結局補修シートを貼り付け、手縫いで補強しておいたが普通に使えているので問題無さそうだ。クロノスキャビンにも惹かれたが、何だかんだでタープと別の方が便利そうなので、やはりこの体制で行った方が良いと思う。雨の日の設営・撤収はタープでないと、うまくインナーを濡らさずに畳むのが難しい。また、張りっぱなしでベースキャンプだと、テントのフライシートよりもタープが直射日光にやられた方がコスト的には良いと思うので、やはり普段はテントのみで連泊や雨が怪しい時はタープと併用するのが望ましいだろう。

 GWの時におかしくなったSigmaのレンズも修理をしたし、エラーが起きたボディ5DⅢも結局全く問題無く使えている。このまま何も無ければ、サポート終了前にOHに出したいくらいだろうか。最新機種は更に良いのだろうが、5DⅢに不満は全く無いので買い替えるのもコスト的に厳しいし、使っていきたいと思う。

 2019年の北海道もこれで終わりです。毎年言っているが、そろそろ飽きた感も無くは無いし、行くべきところも無くなった。しかし、やっぱり暑いときには涼しい所に行くのが最高だ。タイミングさえ合えば、何度も見た風景でも感動することが出来る、というのも分かったし、知られていない絶景を探すのも楽しそうと思えた。

 というわけで、やっぱり夏は北海道以外の選択肢は無いと思う。また来年も行けるといいな。


■関連ブログ

旅立ちの刻
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 1日目 静岡~敦賀港
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 2日目 苫小牧港~苫小牧
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 3日目 苫小牧~厚沢部町
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2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 7日目 焼尻島~浜頓別町
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 8日目 浜頓別町~大空町
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 9日目 大空町~士幌町
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2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 番外編
Posted at 2019/09/28 00:56:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | 北海道2019 | 日記
2019年08月19日 イイね!

2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 11日目 南富良野町~小樽港


■11日目 8/19(月) 天気:晴れ
走行距離:308.5km

 南富良野町からテントを張りっぱなしにして、トマムまで行ってきた。再度テントを回収して、新千歳空港に立ち寄り、道央道・札樽道を通って小樽港へ走った。

 2:00頃隣に居るM氏のテントのファスナーを開ける音で1度目が覚めた。ゴソゴソとしている音が聞こえたのだが、トイレにでも行ったのだろうか。そんなことを思いながらまた眠る。

 目が覚めた時は4:50だった。前日、今朝トマムに行くことが決まったのだが、少し寝坊してしまった。やはり、昨晩寝るのが少し遅かったためだろう。

 いつもならM氏が起きてくるのを待つところだが、今回は私のために待ってもらうことになるので、さっさと朝食の準備をする。テントから出ると、周辺は低い雲が出ていた。朝陽の気持ち良さは感じられなかったが、今日の目的は雲海なので、それを考えると良い気象条件かもしれない。そんなことをしている内に、M氏が起きてきた。

 2:00頃のことだが、どうやらキツネか何かがちゃんと前室に収めていたゴミ袋を漁ったらしく、慌ててゴミ処理をしていたらしい。今回は幸い、私もゴミ袋を貰っていたので、今日の分のゴミ袋もちゃんとある。その後動物が怖くなったようで、もしクマが出たらどうする、とかまで調べだしたらしい。

 こんだけ人が居るキャンプ場にクマが出るとは考えにくかったが、ここら辺も北海道初心者だな、と少しだけ微笑ましい。もちろん絶対は無いが、ロンリーキャンプならまだしも、もうそんな心配はしていない。クマより人間の方がよっぽど怖いよ、と言うと笑っていた。

 しかし、私もカラスにはやられたことがあるが、キツネ被害にはあったことは無い。カラスは昼間さえ気を付けていれば良いが、キツネは夜も活動するので、下手するとサンダルを持って行かれたりすることもあるらしい。

 そんなことを笑いながら話しをした。私の方は、食後のコーヒーを飲みながら一服を楽しみ、いつも通りの朝を満喫していた。M氏からは、早く出たいとか思われたかもしれないが、これもキャンプ場の朝の儀式なので申し訳なく思いながら、ルーティーンをこなす。

 洗い物だけ済ませて、バイクウェアに着替えた。こんなに早く着替えるのは、奥尻島以来だ。あの時は撤収も込みなので当たり前だが、今回はテントは置いて行くのでまだ気が楽だ。ここでM氏が調べた限りでは、雲海発生中。と星野リゾートのHPに出ているらしい。これは急がなくては。

 準備も出来たので、6:00前にキャンプ場をM氏と出発した。ツーリングマップルを眺めて、幾寅経由か金山経由のどちらで行くべきか悩んだ。かなやま湖畔キャンプ場からトマムへは、山を挟んだちょうど反対側だったので、結局距離はそんなに変わらないと判断。とりあえず金山方面の反時計回りに向かうことにした。帰りは、幾寅経由で戻ってこよう。

 早朝でクルマが全く居ない中、かなやま湖畔を軽快に走る。前日と同じように根室本線を越えて、金山集落の国道237号に出て占冠方面へ向かう。1台トラックに追いついたが、中々のペースで走っていたのでついて行った。

 今まで曇りの中を走ってきたが、占冠村境界のトンネルを抜けた瞬間、背の低い雲が立ち込めていた。これは本当に雲海が発生していそうだ。順調に進み、占冠市街に近づいたところで、道道136号へ左折してトマムへ向かう。

 ここからは、少し速度を上げて向かった。流石に早朝ということもあり、すれ違うクルマはおろか追いつくクルマも無かった。この間ずっと雲が立ち込めていて、普段ならげんなりするところだが今回はワクワクが止まらなかった。

 ずっと今まで人家が全く無かったが、突然石勝線が見えたと思ったらトマム駅の前を通った。以前この道も通った記憶があったが、違ったかもしれない。駅からは立派な歩道橋がリゾート方面に向かっており、その先には立派なビルが突然現れたのだ。これが、トマムリゾートだろう。何も無かった所から出てくるインパクトは中々だった。このインパクトを忘れるとは思えないので、やはり通ってないのだろう。結局キャンプ場から40分くらい掛かり、意外と遠かったと感じた。



 早速駐車場にバイクを止めて雲海ゴンドラに向かう。チケットを買って、早速ゴンドラに乗り込んだ。スキーのリフトみたいなのを想像していたが、ちゃんと屋根付きで密閉空間だった。観覧車のゴンドラをイメージすると良いだろう。



 ゴンドラはどんどん高度を上げていく。ツインタワーのようなホテルなのだろうか。しかし、このホテルは冬以外はどのくらい客が入るのだろうか。



 熱気球も見えた。あれで雲海上を遊覧出来たら、それは絶景だろうな。しかし、いくら掛かるのか想像も出来ない。最低でも諭吉は軽く飛ぶのだろう。



 意外とゴンドラに乗っている時間は長く、遂に雲の中に突入した。後は、この雲が分厚くなく晴れていれば完璧なのだが。



 ようやく、終着点に到着した。雲海テラスもあり観光客がくつろいでいる。この時点ではもう少し高度を上げないと、雲は晴れないような気がした。雲が若干薄くなりつつ晴れ間が覗いているのに、もしかしたらダメなのかもしれない、と思ってしまう。

 どうやらこの雲海テラスよりまだ先にも行けるみたいだ。2人でテクテク歩いていくと、段々霞が消え始めてきた。展望台があるようで、そこにも人がたくさん並んでいる。



 すると、突然目の前に雲海が現れた。初めて見る雲海に非常にテンションが上がる。人が並んでいるのは記念撮影の列で、我々はそっちには興味が無いので反対側から入って写真を撮った。



 これは正に雲の海だろう。M氏も大変喜んでいたが、私も嬉しかった。存在は知っていたが、朝から動く性分じゃないので、誘われない限り間違いなく行くことは無かったであろう。なので、素直に誘ってくれてありがとう、とM氏に伝えた。



 青空が出ているのに、山に雲が掛かっている。というのは中々見られない光景だと思う。



 どうやらもう少し回れそうで、登り坂を登っていく。



 途中、子供の遊び場みたいなところがあり、そこそこ混雑していて待ちが発生していた。

 しかし、M氏とも話したが、今日は夏休みも終わった普通の平日月曜なのだが、どうしてこんなに人が居るのだろうか?トマムは夏でもこんなに観光客が居るんだ、と驚愕する。それだけ雲海ゴンドラが繁盛しているのだろうか。もし本当の夏休み中に雲海が発生したら、こんなものでは済まないだろう。



 雲海が出るくらいなので、8月というのに北海道の空は秋めいていた。



 先ほどまで居た所が下に見える。回廊のようになっていて、その途中で記念撮影をする観光客で渋滞していた。

 途中でトマムの山への登山道が出てきた。登山届、とまではいかないが、記帳すれば入っていくことが出来る。どうやら往復1時間ということで、私はこの状況であればかなり行きたくなっていた。ただし、M氏が歩くのが嫌いなのでどうだろう、と思っていたが、了解を得た。

 しかし、登山道は7:00で終了したようで、もう上がることは出来なかった。前述通り往復1時間ということで、7:00を越えるとゴンドラの最終が8:00だから間に合わないので、こういう措置になっているみたい。

 それでもほんのちょっと登山道に入っただけで、木々の視界に邪魔されない雲海の写真が撮れる気がしたので、警備のおじさんに無理言って入らせてもらうことが出来た。



 雲海になっているんだろうな、という状況には何度か遭遇したことがあるが、本当に見れるとは思ってもみなかった。これも全てM氏のおかげだ。更に遡れば、フェリーを欠航にしてくれた台風のおかげだ。本当なら、M氏はとっくに静岡に戻っているのだから。ここでよく考えたら、もっと言えばその日のフェリーを取ったのが私なので、やはり回りまわって善意は自分のために返ってくる、というのを実感した。まさに情けは人のためならずである。



 もうすっかり日は昇っているが、朝焼けの中こんな光景が見れたら凄い景色だろうな、と思った。それでも、本当に雲の海をたっぷり満喫出来た。



 日付が入った看板を撮影しておく。

 トマムの雲海を充分楽しみ、ゴンドラから降りることにする。ゴンドラの駅では、雲海の写真がたくさん展示されており、目を楽しませてくれた。やはり、雲海から上る朝陽というのは是非見てみたいし、写真に撮ってみたいと思った。しかし、それには4:00台にはトマムに居ないとならないので、中々キャンプ生活をする上では厳しそうと感じた。

 しかし、1回/1Wしか発生していなかった雲海を引き当てるとは、本当にツイている。気象現象は、本当に通いつめないと見ることが出来ないので、こればっかりは運であろう。知床峠の快晴な羅臼岳とか、私も1回しか見たことが無いし。



 ゴンドラから降りてバイクまで戻ってきた。先ほどと比べると雲が薄くなってきた気がする。キャンプ場まで戻るが、前述通り今度は金山ではなく幾寅経由で戻るため、東に向かう。

 道東道トマムICを通過し、トマム市街を通過して国道38号まで戻ってきた。そこから前日昼食を食べた道の駅「南ふらの」の横から道道465号へ左折し、かなやま湖畔に戻ってきた。ざっくり3時間弱の朝の散歩となったが、かなり楽しかった。

 ここでM氏が携帯片手に離れていった。上司に電話してくる、と言っていた。私はもちろん、最初から休みを申請してきたので問題無いが、今日から皆仕事が始まっている中遊んでいるのは、何となく背徳感がある。ちゃんとお土産を買って帰らなくては。

 数分後M氏が戻ってきて、上司からも何とか了承を得たらしい。開口一番「実はまだ北海道で」と言うと「マジで?」と言われたそうだ。台風についての説明をしたら、納得してくれたみたい。と言っても駄目と言われてもどうしようもないのだが。M氏もこれで、懸念材料が減ったことだろう。

 そこからは、撤収作業に入る。朝洗ったコッヘル等、テントのフライシートもすっかり乾いていた。結局ある程度乾かしてから収納したいので、こういう朝の散策も悪くないかもしれない。

 歯磨きだけして、撤収作業を始める。北海道最終日なのでもうキャンプはしないから、シートバッグに詰められるだけ詰める。まず、普段はまずテントを設営するので防水バッグに収納するが、一番の重量物でもあるのでシートバッグの下部に入れる。つまりテントを片付けないとバッグに入れられないので、最終日は少し撤収に手間取る。

 何とかテントを片付けてシートバッグに入れると、後はいつも通り片付けるだけだ。これでもか、とくらい詰めたら防水バッグには着替えだけになってしまった。毎度のことながら、毎日このパッキングするのはしんどいが、これだけ入るのかと驚く。

 しかし、若干の問題が起きる。着替えだけになった防水バッグが小さくなりすぎて、固定ロープが長すぎてしまい余ってしまった。余りを調整すれば問題無いのだが、どうせ土産を買ったらまた元に戻るので面倒だ。多分ちゃんとネットで固定しているので大丈夫だと思う。

 相変わらずM氏は私より撤収に手間取っていた。M氏は、23:30苫小牧港発。私は17:00小樽港発なので時間の余裕度が違うから、お先にどうぞと言われたので出発する。M氏は襟裳岬経由で向かうと言っていた。私は、昨年と同じように新千歳空港で土産と昼食を済ませる予定だ。では、また秋になったらキャンプしよう、と伝えてM氏と別れた。流石にもうM氏と合流することはないだろう。

 朝も通った同じ道を走り、金山に出て占冠まで走る。当然ながら日が出てきてから雲が晴れて、気持ちの良い空になっていた。

 私はてっきり占冠から日高に出て、国道274号で千歳に向かうと思っていた。しかし、占冠から国道237号ではなく、道道136号が札幌方面と出ていたのでそちらに右折した。そういえばそんな道があったことを思い出した。日高まで行くと大分大回りになっていたので、標識に助けられた。

 交通量が皆無で、かつそこそこのワインディングだったので楽しく走っていると、国道274号に出た。この道は、札幌⇔帯広を最短で結ぶので、大型車も多くあまりペースは上がらなかった。でも信号も殆ど無いので、ハイペースで走り続ける。

 かなやま湖畔を出て休憩がしたくなったが、セコマで買うものも無いし一服したいだけだったので、夕張の適当なパーキングに入ってみた。ここは、昔ドライブインがあったようだが、今は潰れて入れないようになっていた。とりあえず一服だけして、さっさと出発する。

 夕張紅葉山を通過し、由仁町の川端駅前で国道274号は右に折れる。殆どのクルマ・トラックは右折していくが、千歳に向かうため道道462号へ直進する。ここら辺は割と景色が良いので楽しみながら走る。

 しばらく走ると、安平町国道234号に出た。いつもは千歳へ向かうには直進するのだが、安平町に新しい道の駅が出来ているので左折する。曲がってすぐ、道の駅「あびらD51ステーション」の看板があり、ちゃんと国道沿いだったから寄らずにハイドラCPをGet出来た。



 これで、北海道の道の駅を完全制覇したので、ハイドラバッチをGet。北海道の道の駅は120以上あるし、とても広いので中々集めるのは大変だった。最近はあまり道の駅に寄ることは少なくなっているので、スタンプブックは買っていない。

 来年以降は、完全にそういう位置ゲー的な要素が無くなったので、また道の駅のスタンプラリーでもしてみようか、なんて思った。でも、当然ながら内陸部のあまりツーリングに適さない所にも道の駅は乱立しているので、それに行こうとすると交通量は多いわ、景色もそれなりだわで走るのが楽しくないと微妙だから迷う所だ。

 そんなことを考えながら、ハイドラ道の駅北海道を制覇出来たことを喜ぶ。そこからは、適当に追分駅前の通りに出て、道道226号に左折する。

 こちらも殆ど交通量皆無の道を楽しく走り、2018年はスルーしてしまった千歳市街方面の農道に入った。そのまま道道を走り続けると大回りしてしまったようなので、その時の反省を生かし農道に入る。すると、あっさり国道337号に出たのでやはり早いようだ。

 そこから左折し、道央圏連絡道路に入る。この道は高規格道路で新千歳空港まで1本で繋いでくれるからありがたい。新千歳空港は北海道の玄関口なので、ガンガン離着陸している飛行機が見えたから新千歳空港に近づいていることを実感する。

 2018年も利用しているので迷うことも無くP1に向かう。自動発券機からご丁寧に二輪車スペースへの案内をしてくれた。二輪車スペースはすぐに分かったので、バイクを置いて空港内に入る。やっぱり同じことを考えているのか、道外ナンバーの荷物満載バイクが多々あった。皆土産でも買っているのだろうか。

 出発が遅くなったおかげかもう良い時間になっていたので昼食を取る。新千歳空港なのでどんな店でもあるが、今回あまり海鮮系を食べていなかったので、海鮮丼でも食べようかと思った。



 函館のきくよ食堂があったので入り、奥尻・天売島で食べられなかったウニを3種お好み丼で食べる。ちゃんと積丹半島産とあったので、道内産のものを食べられて良かった。ウニはとても濃厚で美味しかった。

 お腹も膨れたところで食後にソフトクリームを食べた。これで北海道のソフトクリームは最後になるので、良く味わって食べる。次は土産を物色する。ANAカードを持っているのでANA FESTAでの購入は割引になるから、会員特典は有効に利用しないと。しかし、ANA FESTAは何故かアルコールを売っていないので、別の店でサッポロクラシック6缶セット贈答箱入りを購入し、ANA FESTAで、会社の部・同僚・自分土産をたっぷり購入した。

 土産の物色に時間が掛かったので1.5時間滞在してしまった。最初の30分は無料なので駐車場料金は1時間分になりそうだ。と言っても、30分50円なので痛くもない。バイクに戻って防水バッグに土産を潰れないように、慎重にパッキングしバイクに固定する。2018年と同じように、二輪車は自動精算機ではなく管理事務所に行かなければならないので、管理事務所に立ち寄る。駐車料金は予想通り100円だった。

 とりあえず新千歳空港で土産と昼食を済ませたので、後はフェリーが出るまで自由に時間を使える。だが出発時間が遅かったので、もうどこかに寄る時間は取れそうにない。小樽港へは15:30~16:00くらいまでに着けば良いのだが、もう14:00を回っていた。流石に下道で行くには危なそうだったから、平日で高いがやむを得ない。高速で行くことにした。

 千歳ICまで行っても良かったのだが、新千歳空港ICのCPを取っていなかったので、そちらに回ってみる。すぐそこかと思ったら意外とあったが、道央道に入った。

 高速は快適そのもの、順調に進み札幌南料金所を通過し、札幌JCTから札樽道に入る。少し時間の余裕が出来たので、銭函ICで降りて国道5号に入った。ここからの国道5号は信号も少なくあまり混雑しないので、少しでも高速料金を節約したい。

 銭函から先の国道5号は、2車線あるのにワインディングで車線も広い。その区間を楽しく走っていると、ネズミ捕りのようなのが見えた。もちろんそこまで出してはいなかったが、少し焦る。しかし、中央分離帯があったからだろうが、誰もパッシングしてくれなかったな。

 何とか無駄な出費になることも無く、小樽へ到着した。いつも国道5号から小樽港までの交差点が渋滞しているのだが、今回は渋滞していなかった。港湾道路に入り、小樽港横の入口すぐにセコマがあるのを知っていたので、立ち寄ってフェリー内の買い出しをする。



 そして15:40頃小樽港に到着してしまった。既にたくさんのバイクが乗船を待っていた。この乗船を待つ時間というのは何とも言えない気持ちになる。甲板から離れ行く北海道を見送るのとはまた違う感情だ。

 しばらく待つと、バイク搬入が始まったので船内に入る。今回も予約した部屋は個室のツーリストSなので、乗船券を見せてカードキーを貰う。

 しかし、人間贅沢なので1度ツーリストSを使ってしまうともう戻れない。行きは最混雑期なので仕方ないが、帰りは絶対ツーリストSを取っている。プライバシーなんかはあまり気にする方ではないのだが、それより荷物を散乱できるというのが一番ありがたい。ツーリストAだと荷棚しか無いので、ある程度片付けて入れる必要があるが、ツーリストSだと2畳程の空間を独り占めなので、その辺の神経を使わなくて良いのが本当にありがたい。

 2018年と違い早めにフェリーに入れたので、とりあえず汗を流すべく風呂に行った。出港しないと露天風呂を開放しないのを知っていたが、露天風呂はまた入ることにする。汗を流してサッパリ。着替えてしばらく待つと、フェリーは小樽港を出港した。



 さらば北海道!またバイクでは来年来るからな!!と誓う。



 カモメがたくさん飛んでいたので撮影。



 帆船が止まっていた。これは中々珍しいのだと思う。



 係員さん達も手を振って見送ってくれている。



 いつものことだが、出発は期待と不安が入り混じるが、帰宅は終わってしまう寂しさしか無い。離れ行く北海道を見つめていた。北海道から灼熱の本州に戻るこの瞬間は、寂しさを感じると共に楽しかった旅を思い出す。

・苫小牧港に着いた瞬間霧雨が舞っており、カッパは不要だったが視界の悪い道を走り、苫小牧で同僚と食事をした1日目。
・曇りの中、支笏湖畔・羊蹄山・噴火湾沿いを訪れ、日本海側に出て厚沢部町のキャンプ場で花火が見れた2日目。
・江差から奥尻島に渡り、薄曇りであったが島の風景を楽しみ奥尻島を一周。人の少ない島キャンプを満喫した3日目。
・奥尻島から離れて、快晴の中日本海側の風景を楽しみながら道央への移動をひたすら進め、友人と月形でまさかの合流をした4日目。
・再度日本海側に出て仲間と小平で別れたが、快晴で素晴らしい景色の日本海側・天売島を満喫し、焼尻島でキャンプをした5日目。
・連日快晴の中焼尻島を満喫し、ピーカンで両島を巡れたことに感謝をしながら本土に戻って、道北を走り回った6日目。
・快晴の空の中、紋別・サロマ湖・能取岬の風景を楽しみ、アザラシと触れ合ったりしながら、再度友人と女満別で合流をした7日目。
・降った雨は午前中で止み、撤収を決断して快晴のナイタイ高原と士幌高原を楽しみ、テントが潰れる恐怖を感じながら夜を過ごした8日目。
・快晴の狩勝峠・富良野・美瑛の丘の風景を楽しみ、日の出公園に泊まる予定が、急遽かなやま湖畔へ変更し、3度目の友人とキャンプをした9日目。
・朝一でトマムの雲海を見て感動した後、新千歳空港に寄り道し、高速を走って小樽港に戻ってきた10日目。

2013年は、青空がホントに見られなかったが、初めての夏北海道だったので新鮮だった。
2014年は、初日~2日目の台風後は殆どピーカン照りで空気の霞も無く、良いツーリングだった。
2015年は、別海で大雨が降ったが、知床峠・道東・900草原等で晴れも見られた。
2016年は、北海道に台風が3つも来襲したので道東に行くことが出来なかったが、道北はまぁまぁで利尻礼文も訪れた。
2017年は、中々の当たり年でカッパは初日だけ。3日目以降は毎日晴れ間が見れて、最高のツーリングだった。
2018年は、前年同様寒い年で、天気自体もそこまで良くは無かったが、初めて友人とキャンプ場の合流があって新鮮だった。

 2019年の北海道は、ここ2年と比べてかなり暑かった。道南方面に進んだのもあると思うが、梅雨明けが遅れたこと等の影響もあるのだろう。ここ2年がおかしかった、と言えるかもしれないが。持参したダウンジャケットも2回しか着なかった。

 しかし、何と言っても北海道内でカッパを着なかった。というのは7年目にして初めての快挙となり、過去最高の当たり年となった。もちろん晴れている方に行く、という基本的な立ち回りをしているが、どうしてもどこかで雨が降るのでカッパは着る。今年はそれすらも無かった。結局霧雨を除いて雨自体降ったのは、奥尻島の夜と女満別の夜~朝だけだった。

 そして遂に、国盗りの北海道を制覇することが出来た。利尻・礼文・天売・焼尻・奥尻島と離島も含まれ、ツーリングであまり訪れない内陸部にも自治体はたくさんある。本気を出せば、多分3~4年で達成することも出来ただろうが、島にはフェリーに乗らなければならないので、費用が掛かるから雨では絶対渡りたくない。少なくとも薄曇り程度は欲しいので、その天候を待っていたら時間が掛かった。ツーリング不適地も、曇りの日に回すとかそういうことをしていたので遅くなったのであろう。

 ハイドラも、コンプリートの目標にしている高速関連・駅・ダム以外は全て制覇出来た。ダムはかなりの山奥にあることが多いので、北海道だとやはりセロー等。もしくは、空荷状態でないと巡りたくない。

 なので、今後の立ち回りについて検討してみる。行かなければならない所は無くなった、という訳でどこかでベースキャンプを張って、空荷で巡って行こうかな、とも考えている。定番の道東に5日。道北に3日等の立ち回りをしてみたい。それか、泊まったことが無いキャンプ場に積極的に行ってみる、等の対応をしてみたいと思う。

 常呂百年記念塔で、道を間違えた結果の絶景の出会いは、私に改めて目的地だけに囚われてはいけない、という認識を持たせてくれた。まだ通ったことの無い道はたくさんある。私の経験では、そういう絶景道は国道・道道等より農道とかに多い傾向があるので、本当の散策みたいなのをやってみたい、と思うようになった。そうなると、やはりキャンプ道具は邪魔なので、ベースキャンプスタイルの旅が一番だと思う。

 という訳で、やはり夏の北海道は最高だ。それもあるが、夏に北海道以外をキャンプツーリングするのは中々厳しいので、やはり来年も継続していきたいと強く思った。



 そんなことを考えていたら、フェリーは大分北海道から離れていた。出港を見届けたところでセコマで購入した夕食を食べる。18:00までならジンギスカンのテーブルが使えるので、そちらでゆっくり食べた。



 後片付けをすると、夕焼けが良い感じになってきたので甲板に出る。しかし、ちょっと雲が多いので夕陽を見ることは出来なかった。でも、暮れる空は見れたので良かったと思う。

 真っ暗になる前に露天風呂に入りたかったので、撮影も程々に風呂に入る。さっぱりしてサウナもこなす。水風呂が無いのが物足りないが、水シャワーと露天風呂で体を冷やす。流石に写真は無いが、露天風呂に入っている途中、ちょうど同じ新日本海フェリーとすれ違った。恐らくあれは、舞鶴⇔小樽航路のフェリーで、この後20:45に小樽港に到着するのだろう。

 もう既にあのフェリーに大量のライダーは乗っていないだろうが、これから北海道を楽しもうとする人が羨ましく思えた。私も充分楽しんできたのだが、やはりそういう感情が出てくるのは面白い。フェリー同士がすれ違うときには、お互い警笛を鳴らす。今回初めてすれ違う時に露天風呂に居たのだが、物凄い音量だったのでかなりビックリした。それは、あのくらいの音量ではないと遠く離れた船には聞こえないだろうから仕方ない。クルマとかと違って俊敏に舵が切れる訳ではないのだから。

 風呂上りにジュースを飲んで、PC作業をする。新日本海フェリーは、PC作業デスクみたいなのがあることが多いが、この新潟便は無いのを2018年で学んだ。なので部屋で作業して、出費管理をした。今回の北海道、後半はM氏と合流したり温泉が近くないキャンプ場が続いたので、途中で出費管理が出来ていなかった。これは絶対合わなさそうだ、と思っていたが意外と合っててくれた。

 そして、スマホ等に充電しようとしたら、何故か出来なかった。PCがあるので、そちらのUSBコネクタに差してみると普通に充電出来る。ということは、ケーブルは問題無くて充電器が壊れたのだろうか。すっかり忘れていたが、4日前の天塩のセコマで充電出来なかったのを思い出した。あれは電源が来ていない、とかじゃなくて充電器が壊れていたからだったのだろう。行きのフェリーでは使えたのに、どのタイミングで壊れたのだろうか?まぁ格安中華製のだから痛くは無いが、充電出来ないのは辛い。

 幸いフェリーで時間があるから、遅いけどPCのUSBコネクタで充電することにした。時間は掛かるがこれで何とかなるだろう。やっぱりちゃんとしたメーカー品でスリムな2口の充電器を今度は購入することにしよう。

 次に写真の選別を始めた。かなり天候に恵まれて、島にも行ったから撮影枚数も多く時間は掛かってしまった。微妙な所はPCで見るとして、明らかな露出ミスや水平が出ていない物は削除しておく。全部は終わらなかったので、翌日またすることにしよう。

 ここで1つ悲報が入ってきた。天気予報を見ると、翌日の本州は全体的に雨のようだ。特に秋雨前線があることから日本海側に雨が降りそうだ。折角今までカッパを着ずに来れたのに、まさか本州で着ることになるとは。暑い上にカッパを着ると、本当に蒸し風呂みたいになるので出来ればご遠慮願いたいのだが。

 そんなことをしていたら良い時間になって眠たくなってきたので、22:30頃に寝ることにする。長かったキャンプ生活も終わり、通常稼働に体を戻さなくてはならない。


宿泊地:フェリー内
温泉:フェリー内

■関連ブログ

旅立ちの刻
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 1日目 静岡~敦賀港
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 2日目 苫小牧港~苫小牧
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 3日目 苫小牧~厚沢部町
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 4日目 厚沢部町~奥尻島
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 5日目 奥尻島~月形町
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 6日目 月形町~天売島~焼尻島
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 7日目 焼尻島~浜頓別町
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 8日目 浜頓別町~大空町
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 9日目 大空町~士幌町
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 10日目 士幌町~南富良野町
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 12日目 新潟港~静岡
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 番外編
Posted at 2019/09/26 23:00:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | 北海道2019 | 日記
2019年08月18日 イイね!

2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 10日目 士幌町~南富良野町


■10日目 8/18(日) 天気:晴れ
走行距離:389.7km

 士幌町からコロプラ土産を取るため、幸福駅に向かった。そして、狩勝峠を越えて富良野・美瑛を巡り、南富良野町のかなやま湖畔まで走った。

 寝たのは良いが、やはり傾斜が辛く何度か起きてしまった。0:00頃目覚めた時は、ようやく風も落ち着いていたような気がする。折角なので外に出たら星とかキレイかもな、とも思ったが寝起きだったので面倒だし出ることは無かった。2019年の夏休みはずっと満月に近いから、星空は期待出来ないというのもある。

 そんなことを思いながらゴロゴロしていると、結局気付いた時には4:40頃起床。こんな傾斜がある中で良く眠れたな、と感心するが間違いなくモンベルのマットのお陰であろう。これがショボイマットなら絶対快眠なんて出来なかったと思う。



 テントから出ると、あれだけ吹き荒れていた風が嘘のように穏やかになっていて、朝焼けに包まれていた。



 雲も出ておらず十勝平野も良く見えた。満月も出ていて、中々の展望だ。



 裏手の東ヌプカウシヌプリにも朝陽が当たって良い景色。

 周囲を見てみると、スノピのソロキャンパーさんのテントは無事だった。流石スノピ製。というかやはりソロ用のテントだと高さが無いので、強風には絶対的に強いはずだ。



 私のクロノスドームも今回の困難を無事乗り越えてくれた。朝焼けの中、写真を撮る。



 ふと見ると、平坦な場所にファミリーテントが2つあったはずだが、両方無くなっていた。夜中にエンジン音が聞こえた気がするので、やはり撤収していったのだろう。ナンバーは殆ど帯広ナンバーだったと思うので、地元の方なんだろうか。どちらにせよ、クルマなら最悪車中泊という手があるのでまだ良いが、バイクだと朝まで泣きながら過ごすことになるだろう。

 早速トイレに行って洗顔等を済ませる。朝食の支度をする前に、前日も思ったが展望台まで行こうかどうか考える。



 ところが晴れてたと思っていたら、段々東の空。というか麓から雲が上がってきている感じだった。これでは朝陽は見れない。もう大分明るくなってきているし、日の出時間も4:40頃なのでもう上がっているのなら、朝陽は見えないだろう。と考えて、展望台に行くのを止めてしまった。



 なので、朝食の準備をしていると、思ったより霞んだりしなかった。そして山の向こうから朝陽が出てきた。これだったら、展望台に上がって朝陽に照らされていく十勝平野、というのを見たかったのに。

 ちなみに、私は朝食を抜くことが出来ない。何か腹に入れないと、頭がボーッとするし全身ダルいしで何もいいことが無い。後は、朝一からバイクのブーツを履いたりヘルメットを被ったり、というのが面倒だというのが正直な所だ。写真撮影も大事なのだが、朝から嫌だと思う行為をしてまで撮影をしたい、とまではあまり思わない。やはりキャンプ場の朝の気持ちの良い中で朝食を取り、コーヒーを飲みながら一服を楽しんでから、何かをやりたい。

 しかし、今回は流石にすぐそこの展望台だったから、行かなかったのを後悔してしまう。行かない理由を探してしまった。もう日は出てるだろう、霞んで見えなくなるだろう。と実に消極的だったと反省している。



 一応、キャンプ場からもそこそこの展望が得られたので、写真を撮影する。

 朝食を食べて、いつものようにコーヒーを飲みながらの一服を楽しむ。ちなみに、風が落ち着いてたので、少し平坦な所でガスを使えばテーブルを使えた。ここで天気予報を確認する。北海道滞在は残り2日なので、今日が北海道最後の夜だ。道東・道北はあまり予報が良くなかったが、道央・富良野等上川の天気は良く、翌日も良さそうだ。

 これは奇跡かもしれない。立ち回りが良かったのもあるが、7年目にして初めてカッパ未使用で北海道を完走出来る可能性が高くなってきた。まぁ道東に行かなかったのが大きいとは思うが、それでもどっかで必ず雨には降られるのだが。2019年は奥尻島の夜と、女満別の夜~9:00までしか遭遇していない。予報的には完走出来そうなので、天に祈って達成出来ることを願う。

 この辺で、スノピのソロキャンパーさんと話をした。前日の風は凄かったことや、ファミキャンが夜中に退散していったことなどを話した。地元帯広ナンバーのジムニーで来ていたので、家族がついてきてくれなくなったりして、独りの時間を楽しんでいたのだろうか。

 これからどうするのか、と聞かれたので「恐らくこれから狩勝峠を越えて、美瑛の丘巡りをして、かなやま湖畔に行こうかと思ってます」と言うと、「かなやま湖畔もいいよね~」と言われたので何だか嬉しかった。

 そんな話をしながら撤収準備を進める。ある程度進めたところで、バイクをジャリ部まで乗り入れて荷物を載せる。前日の夜は、あまりの風の強さと傾斜の酷さに、これで500円でゴミも引き取ってくれないキャンプ場なんか、もう二度と利用しない。とか思ったりもしたが、天気が穏やかであればとても景色の良いキャンプ場なので、また利用しても良いかと思った。でも、風呂も買い出しも近くに無い不便なキャンプ場であれば、やはり多和平クラスの展望が欲しいが、あそこまで求めるのは少し酷かもしれない。

 バイクに荷物を固定して、8:10頃に出発した。スノピのソロキャンパーさんからも「気を付けて~」と言われたので良い気分での出発だ。このサイトへの搬入路は、入口から反対方向に抜けれそうなので行ってみた。そのままジャリ道が続いていると思ったが、何と最後の出口がかなりの急勾配下り、かつジャリも無く土がむき出しだった。しかも90°曲がらなければならなかったので、本気で転倒を覚悟した。気合でリアブレーキをロックしない程度に掛けて、ブレーキ解除しながら曲げたら何とか曲がれた。ここは入口側に出た方が無難だろう。というか、最初から階段を登った先に陣取った方が、最初がしんどいだけで良いと思う。

 朝っぱらからヒヤヒヤしながらキャンプ場を出発。朝の気持ちの良い高原風景を見ながら下っていく。大分降りたところで国道274号に入るために右折して、国道に出てきた。

 しばらく走った所で左折し道道54号に入る。先ほど狩勝峠に向かう、と書いたがその前に寄りたい所がある。帯広の幸福駅に新しいコロプラ土産が追加されたので、ついでに取りに行こうと思う。狩勝峠に向かうなら、そのまま国道274号を進んだ方が良いが仕方がない。

 十勝平野の広大な畑を見ながらひた走る。交通量皆無の道を楽しく走った。途中で写真でも撮ろうか、とも思ったが電線があったり路肩が狭かったりしたので、停まらずに走り続けた。

 途中で農道に入ってショートカットを続けると、道東道を越えた。十勝川を渡ったところで芽室帯広ICに入るべく左折。帯広広尾道を越えて左折したが、この交差点は帯広広尾道を示す標識が無かったので驚いた。

 芽室帯広ICからの帯広広尾道は無料の高速だ。IC CPも取れていなかったし、幸福駅はICからもすぐ近くなので高速で進むことにした。高速とは言え、前述通り十勝平野は広大なので、高架から見える眺めは中々素晴らしいので、意外と帯広広尾道は走ってて楽しい。

 途中のIC CPを取りつつ、幸福ICで降りるとコロプラ土産をGet出来た。幸福駅にも行ってみようかと思ったが、凄く良い天気だったので早く富良野・美瑛を巡りたくなったから、寄らずに国道38号に戻ることにした。幸福駅は2015年に訪れているので、まぁ良いだろう。

 その前に、ハイドラを見ると、あと中札内ICだけCPが取れてなかったから、もう1回幸福ICから高速に入り中札内ICまで行った。どうせ無料なので、そこからUターンした方が早いと思うが、それだと芸が無いので隣の国道236号を通って北上する。

 しばらく走ったところでホクレンがあったので給油する。ここのライダーフラッグカラーは緑でまだ持っていなかったから、購入することにした。これでようやく3色だ。昔は、黄色が一番手に入れにくい。と思っていたが、今は赤が一番手に入らない、と感じている。黄色は、道央・道南エリアが対象であり、上陸する港はほぼ道央になる。なので、初日に手に入れれば良いだけ、ということに気付いた。

 赤は、空知と上川振興局だけなので、正直富良野・美瑛に行かなければ手に入れるのが難しい。良くホクレンマップを見ると、占冠が赤エリアのようなので、日高は通る確率が高いから占冠に寄り道していくのが良いかもしれない。今回は、4日前に居た月形町が空知で赤色だったのを後から知ったから、早く色が増えてたのに、と思うと何だか悔しかった。

 2019年はこれから富良野・美瑛に向かうつもりなので、無事4色揃えることが出来るだろう。よくよく考えると、緑を手に入れるのがこんなに遅いのは久しぶりだ。下手すれば初日に黄色と緑を手に入れることの方が多いくらいなのに。

 そんなことを思いながら、3色揃ったのを喜びホクレンを出発する。ここからは国道を離れて適当に道道を走り、国道38号を目指した。道道62号等を通って、無事国道に出たが、この間も十勝平野の雄大な景色を楽しみながら走れた。

 国道38号に出てからは、幹線道路なので比較的交通量が多い中を走る。御影にセコマがあったので、立ち寄って休憩がてら野菜ジュースと飲むヨーグルトを買って飲む。幸福駅に寄り道したので、1時間くらい使ってしまったがまぁ良いだろう。

 清水町と新得町の中心を越えていく。国道274号日勝峠への分岐を過ぎると、交通量が少なくなったので快適に走る。日高山脈越えは大概天候に恵まれない時が多いのだが、今日は山がくっきり見えているので恐らく大丈夫だろう。過去、カッパを着た覆道のようなところが見覚えあったので、懐かしく思いながら走る。

 狩勝峠は、道路の横に#合目という標識があり、進むにつれて標高が高くなっていくので見てて面白い。登坂車線も完備されているので、蓋をされることなく快晴の狩勝峠を気持ちよく走った。



 帯広側から登ると駐車場が反対側になるので、面倒だから路肩に停める。広いのでバイクだから問題にならないだろう。



 ここまで快晴な狩勝峠は、久しく記憶に無い。2018年は日勝峠を越えたが霧。2017年は狩勝峠を越えたが、富良野側は晴れていたが帯広側は曇りだった。



 狩勝峠からも十勝平野の眺めは良くて、日本新八景に選ばれているみたい。でも私としては、狩勝峠からよりナイタイ高原等からの展望の方がよっぽど素晴らしいと思う。通り道なのでよく通るから、寄りやすいというのはあるだろうが。

 狩勝峠からの展望を楽しみ、引き続き国道38号を走る。南富良野市街に出たところで、そろそろ昼食にするべく道の駅「南ふらの」に入った。少し早いがこの辺で食事を取らないと、富良野周辺はオシャレな店が多いイメージがあるので入りにくい印象がある。



 ヒレカツ定食を注文してみた。11:00過ぎなのでまだ店内がガラガラだったから、一抹の不安があったが大変美味しかった。

 最初メニューを見た時は、ヒレカツ定食AとBがあり、Aが3枚。Bが4枚と書いてあった。私はてっきり、そんな枚数だったらペラペラな肉を焼いたものが出てくると思っていたが、ガッツリなヒレカツが出てきて大変驚いた。これで1,160円だったから中々オトクだと思う。そういえば、月形でM氏と合流した時に、富良野は豚肉の生産が盛ん。と言っていたので、ここ南富良野もそうなのかもしれない。

 食後にソフトクリームも食べてご満悦。お腹も膨れたところでツーリング再開。引き続き国道38号を走って、麓郷方面に行くため道道253号に入った。

 この辺りの風景は富良野らしくて結構好きだ。しかし、この辺で停まって撮影したことはあまり無い。早く美瑛の景色が見たいので、急いでしまうというのが一番なのだろう。

 そのまま進むと八幡丘を通る。十勝岳連峰と富良野の丘を見ながら気持ち良く走る。途中標識にベベルイと出たが、こっちを通っても上富良野町に出るみたいなので、もし今度来ることがあったら曲がってみたい。ちゃんと備忘録として残しておかないと、すぐ忘れてしまう。

 この道沿いに大き目のパーキングがあり、結構お気に入りなので今回も立ち寄る。ここはトイレも東屋もあるから余裕でゲリラキャンプ出来るな、といつも思ってしまう。展望が良いところだから、ここでキャンプするのも快適そうだ。東屋で一服休憩しながらそんなことをいつも思う。

 休憩した後出発する。道道298号を進んで、富良野・中富良野の市街をPASSしながら国道237号へ出た。

 さて、2019年の美瑛はどこを見ようか考える。2018年は美瑛に来なかった。2017年は例年通り、日の出公園にテントを張ってから美瑛北西エリアを巡った。という訳で今回は、南東エリアを攻めてみたいと思う。

 国道237号を走ってまずは美瑛町に入った。先日M氏と話した際に、就実の丘が素晴らしかった。と言っていて、私も美瑛は何度も訪れているが行ったことが無かったので、天気が良いこともあり行ってみることにした。

 美瑛市街を越えて、北西エリアへの分岐を過ぎる。そちらにはそこそこのクルマが曲がっていったので、パッチワークの道はそこそこ盛況しているのだろう。国道から北美瑛駅横を通って道道213号に入る。ちょっと道が分かりにくそうだから、Google先生に連れていってもらった。



 就実の丘に到着した。初めての来訪なので、どんな景色か楽しみだ。



 十勝岳連峰は雲が掛かってるのが残念だが、確かに美瑛らしい素晴らしい景色だ。



 旭川方面は、ジェットコースターの道のような感じになっていた。今回はこっちは通っていないが、旭川空港の方に出るみたいだ。



 バイクとの撮影は、少し動かして撮影する。



 この伸びて行く直線と青空が好きだ。



 就実の丘の景色は素晴らしく、あの市街は旭川だろうか。観光客も殆ど居らず、私が居る間に3組来た程度だろうか。夏の美瑛は今回4回目だが、何故かここは訪れたことが無かった。思うに、美瑛は今回のように狩勝峠を越えて来ることが多い。なので、南側からアクセスすることが殆どだからだと思う。就実の丘は美瑛の最北に位置し、ほぼ旭川に近い所なので来なかったのだろう。

 次の目的は、ツーリングマップルには書いてある赤羽の丘だ。調べた限りだと、ここは急勾配のダートを走らなければならないらしい。でも1km程度だから、徒歩でアクセスしても良いだろう、とあった。



 キャンプ道具を降ろしていれば勝負しても良かったが、今回はおとなしく麓の広い所にバイクを置いて歩いて行くことにした。行こうとしたところ、地元の人っぽいおじさんがスクーターに乗ってダートにゆっくり突撃していった。軽く会釈をして、私も歩いて登っていく。確かにそこそこジャリがある急勾配のダートだったので、キャンプ道具満載だと少し怖そうだ。登りは良いが下りが中々大変そうだ。



 しばらく歩いて行くと、ダートの登りの先にポプラの木が佇んでいた。



 ダートの道が続く横に畑の風景が広がる。

 赤羽の丘は初めて来たが、どこにもそのような表記はされていない。でも、ダートのお陰か他の観光客は皆無だったので、思うアングルで撮影し放題だ。



 しかし、立派なポプラの木なので中々全部を入れることが出来なくて、構図が中々難しい。



 畑の向こうにポプラの木。天気も良くて、とても撮影のし甲斐がある。



 道の先に青空が広がり、ポプラの木が非常に絵になり、写真を撮るのが楽しい。

 赤羽の丘はダートの先にあるので来訪難度が向上するが、荷物を積んでない時は行けるかもしれない。そんなことを思いながら、バイクに戻って往復2km程度の散策を楽しむことが出来た。

 後は南東エリアの三愛の丘、新栄の丘、赤い屋根のある丘、クリスマスツリーの木とかを見学して行こうと思い、美瑛市街に向かった。美瑛市街に入ったところで標識に、道の駅「びえい「白金ビルケ」」の文字が見えた。距離としては16km程度だったと思う。

 この辺で本日の宿を模索する。天気予報を確認したが、朝と変わらず良い予報だったのでありがたい。この辺の宿泊候補は、上富良野町の日の出公園か、南富良野町のかなやま湖畔が候補になる。日の出公園は富良野・美瑛の観光に最適で、街中にあるので便利だし、温泉も徒歩圏で設備も充実している。但し、景観はそうでも無い。

 かなやま湖畔は、リアカーで荷物を搬入しなければならないのが面倒だ。でもロケーションは最高で、風呂も温泉では無い内風呂があるだけだが徒歩圏なのが良い。買い出しは不便であるが、それは何とかなるだろう。

 そんな感じの候補地だが、現在美瑛に居るので当然上富良野町の方が近い。冒頭スノピのソロキャンパーと話した通り、かなやま湖畔に今回は行きたいと思っていた。しかし、先ほど道の駅の標識を見つけた。ハイドラを確認すると、CPがあったので行きたい。

 片道16kmなら往復だと30分程度だろう。そこから直行すれば良いが、折角晴れているのだからもう少し美瑛のせめて南東エリアは見ておきたい。そうなると、かなやま湖畔だと到着が遅くなってしまって、バタバタしてしまう。最後のキャンプは、北海道最後の夜を噛みしめて過ごしたいので、早めに到着しておきたい気持ちが強かった。

 という訳で、この時点ではかなやま湖畔は諦めて、日の出公園にしようと考えた。道の駅のCPをまず取りに行く。その後は十勝岳望岳台でも行こうかと思ったが、山頂周辺には雲が掛かっていたので止める。それだったら、美瑛の北西エリアまで満喫してやろうかと考えた。日の出公園にしたのなら、時間にも大分余裕が出来る。日曜なので遅い時間に行っても、余裕でテントは張れることだろう。

 そうと決まればまずは道の駅に向かう。道道966号を走って行くが、この道は正面に十勝岳連峰。そして白樺並木がとても美しい道だ。景色を楽しみながら走っていると、道の駅に到着。流石にもうただの日曜の夕方近いので、観光客も少なかったが、やはり今流行りのカフェなんかがあるような、オシャレな道の駅だった。

 なので休憩する気もせず、CPを取れたことを確認して引き返す。私はてっきり白金温泉街にでも出来たのかと思っていたが、もう少し手前の青い池の近くに出来ていた。なのでそこまで走らなくて助かった。

 道の駅からUターンして、美瑛南東エリアの観光に戻る。三愛の丘と新栄の丘のどちらかに行こうかと思った。南東エリアに来るのも久しぶりなので、どちらかの展望が良くて、どちらかが大したことなかった記憶があるが、詳細は覚えていなかった。三愛の丘が良かったような気がするので、とりあえず行ってみよう。

 ここでハイドラのマップを見ていたら、「豊栄の丘」というのを見つけたので通ったことはあるかもしれないが、行ってみた。



 どこにもそのような名称が分かるものは無かったが、ぶっちゃけ美瑛はどこを走っても、なだらかな丘の風景が素晴らしい。



 バイク共一緒に撮影。伸びる道と、広がる美瑛の景色とのコラボ。

 「豊栄の丘」を楽しみ、目的地であった「三愛の丘」に行ってみたが、着いた瞬間思い出した。大したことないと思ったのが「三愛の丘」だった。なので、停まりもせず写真も撮らず三愛の丘を出発する。



 次に訪れたのは、「赤い屋根のある丘」だ。ここも、赤い屋根のある家が丘にポツンとあるのが実に絵になる。



 望遠レンズに切り替えて撮影。



 バイクと一緒に撮影。もう少し手前に置けば良い背景だったが、置く場所が良くなかった。移動するのもちょっと面倒だったので止めてしまった。



 近くに旭川空港があるので、着陸しようとしている飛行機がちょうどあったから撮影。

 この上の稜線上にクルマがあるのが見えたから、横道かな?と思い行ってみたら違った。恐らく、三愛の丘の道沿いがちょうど稜線なのだろう。通ったはずだが、赤い屋根のある家は見えたのだろうか。走りながらだから見落としてしまったのかもしれない。今度美瑛南東エリアに来る時は、もう少し注意してみよう。



 次に「新栄の丘」に到着。新栄の丘名物の牧草ロールが展示してある。これは毎年変えているのだろうか?枯草なので1年も保たない気がするのだが。

 ここで1人のデジイチを持った老人が、ベンチの上に立って写真を撮っていた。いくら野外にあるものとはいえ、ベンチは座るところだ。そこに土足で上がってから、と嫌な気分になっていた。老人なのでエライよたよたしていたから、逆に大丈夫か?と思っていたら、ベンチから降りるときにすっ転んでいた。

 老人に暖かい社会を、とかよく言っているが、こんな常識も無い老人に優しい気持ちが出るほど私は人間が出来ていないので、むしろ天罰が起こった、と思って気分が晴れた。その後普通に起き上がり、写真を撮っていたのでまぁ大丈夫だろう。



 気を取り直して写真を撮る。美瑛のなだらかな丘の風景と、花が良い感じだ。



 公園の通り道にもポプラの木があり、伸びやかな道があるとつい撮りたくなる。



 先ほどまで居た、赤い屋根のある家を見下ろす形になり、こちらの風景も素晴らしい。



 愛車も一緒に撮影。

 適当に写真を撮り終わり、絶景を見ながら一服休憩をしていた。ちなみに今日も、M氏とはLINEでちょこちょこ連絡は取りあっていた。前日は、結局女満別湖畔を出発したのは12:00近くになってしまい、網走監獄を観光していたら雨が降り出したので、心が折れたらしい。そのため、北見のホテルに泊まったと言っていた。乗る予定だった小樽発のフェリーが欠航したので、M氏は翌19日(月)23:30苫小牧東港発敦賀行きのフェリーに乗る。

 それならどこに居たって間に合うんだから、釧路とかそこら辺を巡ってみたら?とアドバイスをしておいたので、てっきり道東に居るのだと思っていた。そしたら何と、帯広に居るらしい。オンネトーとかその辺を巡って、六花亭にお土産を買いにいったそうだ。

 帯広に居るなら半分冗談で、「じゃあ日の出公園で待ってるね」と送っておいた。すると、この新栄の丘に居る間に返信があった。「かなやま湖畔にしようよ」と。

 それを見て私は即答で、Okayのスタンプを送った。ただ、まだ美瑛に居るのでちょっと遅くなるかも、とは送っておいた。数時間前までには、美瑛の観光をして日の出公園に泊まろう、と決めたばかりなのだ。でも本当はかなやま湖畔にしたかった気持ちはあったので、友人に誘われたからには行くしかない。私のテンションは中々上がった。

 現在時刻は16:00。事前に美瑛からかなやま湖畔までの所要時間は調べていて、1.5時間弱だった。それだったら充分間に合うだろうと判断し、新栄の丘を出発する。美瑛北西エリアは2年前に巡ったし、南東エリアはあとクリスマスツリーの木くらいだったが、また今度の機会にしよう。

 上富良野への標識に従い進んで行くと、国道237号をあまり走らずに上富良野市街へ出た。何としても、ホクレンのライダーフラッグをコンプリートしたかったので、上富良野のホクレンで給油し、無事に赤のフラッグをGet出来た。これでコンプリートだが、何故か写真を撮るのを忘れてしまった。2019年は奥尻島でもフラッグを貰えたので、しばらくしか走れないが5本差して走る。

 そこからは、来る時にも通った道道298号で中富良野・富良野市街をPASSしひた走る。鳥山公園から南側は通った記憶が無いので、今回初めてかもしれない。布部で国道38号に合流した。

 山部のセコマに寄って、夕飯の買い出しをする。M氏と合流することになったので、ビールやつまみも購入しておく。今夜は北海道最後の夜だから、恒例の最後の夜は贅沢に、ということで牛カルビも忘れずに購入。

 ここまで来れば30分くらいで着くだろう、ということでLINEを入れておく。山部からしばらく走ると、国道237号との分岐点に出たので、日高方面へ右折する。国道38号は帯広へ抜ける幹線道路だが、この交差点から先の国道237号は交通量が激減したので快適に走る。

 金山の集落へ着いて、そこから道道465号へ左折し根室本線の踏切を越えた。ダム湖沿いのグネグネした道をキャンプ道具満載ながら楽しく走る。蓋されると辛かったが、他の車両も居らずに楽しく走れた。

 その内全く人家の気配が無い中突然建物が現れると、そこがかなやま湖畔キャンプ場だ。2015年に利用したことがあるが何も変わっていない。思ったより早く、17:15に到着した。このくらいに着けば充分だ。ここは乗入も出来ずに通路にも入れないから、大量のリアカーが用意されている。早速受付をして、リアカーを調達して荷物を降ろす。

 4年前は管理棟横の屋根のあるスペースにバイクを置けた。他にバイクの人も居たが、管理棟横には誰も置いてなかった。置けなくなったのかな?とは思ったが、一応管理人さんに聞いてみたら、やっぱり駄目になったらしい。夜露を気にしなくて良いので嬉しかったのだが、仕方ない。

 早速リアカーを引きながらどこにテントを張るか、サイトを確認する。私1人であれば、奥の湖畔に近い所に張りたいところだが、M氏が一緒なので歩きたくない人だから、入口近くが良いだろう。女満別湖畔での言葉は中々に衝撃だった。日曜なのでサイトはガラガラだからどこでも張れるが、入口近くでも湖畔の雰囲気は感じられたので、炊事場もトイレも入口も近い所が空いていたから場所は決まった。

 張っている途中で、M氏がやってきた。手を挙げて挨拶し、彼もリアカーに荷物を降ろしてやってきた。「もっと湖畔よりに張るのかと思った」とか言われたが「あなたと一緒だからだよ」と言うと笑っていた。たかだか100mくらいを誤差じゃない、と言い切るくらいだから仕方ない。お互いテキパキと設営を進める。



 南富良野町かなやま湖畔キャンプ場をキャンプ地とする!

 荷物の搬入が若干面倒だが、かなやま湖畔の雰囲気は大変素晴らしく、ただの沸かし湯だがお風呂もすぐ隣にあって良い。買い出しは少し遠いが、それは立ち回り次第なので問題は無い。夏休み中だと、それこそ駐車場が満車になるくらいキャンプ客が来るらしいが、大体最終日に近いくらいの時に来るので、いつも人が少なくてありがたい。でも、物凄い広大なキャンプ場なので、ライダーのテントくらいならどこかに張るスペースは残されているとは思うのだが。

 ここでM氏が驚きの発言をした。何と買い出しをしてきて無いらしい。「地図を見たらこんな所何も無いことくらい分かるでしょう」と言ったら、「いや駅が近くにあるみたいだから、駅があるなら何かあるだろうと思った」とか言っていた。まだまだ北海道初心者だな、とつくづく思った。市とかならとにかく、ここは南富良野町だ。町の場合、コンビニなんか町役場の近くくらいしか無いよ、北海道では。

 まぁ酒さえあれば良いらしいので、隣接の保養センターに酒が売っているか確認しに行った。しばらく待つと戻ってきて、「キンキンに冷えたビールが売っていた」と喜んでいた。

 しかし、これで今回の北海道ではM氏と3回目の合流となる。初日の苫小牧ホテルを除けば、道内8泊を全てキャンプで乗り切ることが出来た。なので、3/8泊M氏と共にキャンプが出来たのは喜ばしい。もしM氏が16日(金)に帰っていたら、1日しか合流できなかったことだろう。

 M氏は前日北見のホテルに逃げ込んだらしいので、軟弱だな、と笑いながら話した。すると疲れない?と言われたが、私は至って元気だ。疲れが"0"と言うと嘘にはなる。でも毎日設営・撤収・移動を繰り返しているが、全く問題無い。ほぼ毎日ちゃんと温泉に入ってくつろいでるからもあると思うが、一番大きいのは恐らくマットの出来だと思う。

 私はモンベルのキャンプパッド38 150cmを使っており、所謂インフレータブルと言われる種類だ。M氏はメーカーは鹿番長辺りだろうか、パタパタと畳めるマットを使っていた。M氏が言うには、エアーマットは収納時に面倒だから、というのが大きいらしく、寝心地も好きじゃないと言っていた。

 確かに畳むマットは準備・撤収も一瞬なので楽なのは間違い無い。インフレータブルだと膨らますのはある程度自動で膨らむが、収納は空気を抜きながら畳む必要があるので確かに面倒ではある。厳密に測ったことは無いが、2分程度掛かるであろう。

 でも、その手間をカバーするのが寝心地の良さだ。キャンプを始めて既に120泊を越えたが、地面の影響で寝られなかったことは1度も無い。雨や、周囲の宴会で寝付きが悪かったくらいで基本常に朝までグッスリだ。

 元々現在のモデルチェンジをする前の同じ名称の物を使っていたが、100泊くらいで若干変な所が膨らみだしたので買替を検討した。他にも25mmと50mmの厚さのものもあるが、50mmは収納サイズから論外。当然25mmの方が小さく収納出来るが、モンベルショップで寝比べるとやっぱり38mmの方が良かった。大きさは今まで運用しているから何とかなる、と考えて同じ38mm厚のものを1月に買い替えた。

 モデルチェンジしたマットは、別売で高額ではあるがポンプバッグを使えば口を付けずに膨らませることが出来て、衛生面も気にならない。またとても楽なので、これは良いモデルチェンジだと思う。

 そんな話をしていたので、良かったら転がってみる?と言ってM氏が私のマットに転がったところ、「すごい、何コレめっちゃ快適」と驚いていた。私の見解では、幅は狭いが正直下手な旅館の煎餅布団より、このマットの方が断然快適だと思っている。

 下手すれば山岳テント並みの大きさになってしまうが、この快適性を犠牲にしたく無いので、私はこれを愛用している。M氏はやはり大きさを気にしていたので、25mmの120cmとかもあるから、それでも良いかもよ?とも言っておいた。厳寒期で無ければ腰くらいまでマットがあれば充分とも思えるので、そういう運用もアリだろう。

 そんな話をしていたら設営も出来て、もう既に暗くなり始めた。かなやま湖畔は山に囲まれているので、朝陽・夕陽を見るにはあまり適さない。なので、先に風呂に入りに行くことにした。

 隣の保養センターまで歩いて行き、風呂に入る。中には誰も居なかった。サウナ・水風呂・露天風呂も無い、ただの沸かし湯だがキャンプ場から歩いて風呂に入れれば、これ以上望むのは贅沢だろう。そんな状況だからあまり長湯もせずに、15分くらいで出ることにした。

 キャンプ場に戻ってきたら、後は北海道最後の夜に乾杯をM氏とする。最後の日の贅沢とばかりに、セコマで買ってきた牛カルビを焼いて、ご飯と一緒に大変美味しくいただいた。

 ここで、M氏が驚きの提案をしてきた。かなやま湖畔を指定したのは、帯広から来ると日の出公園よりこちらの方が近いのもあるが、翌朝早起きをして、トマムの雲海ゴンドラに行きたい、と言い出した。

 トマムには星野リゾートがあって、雲海ゴンドラがあるのは私も知っていた。でも、当然ながら雲海は朝、それも日の出くらいの時間ではないと発生しない。

 私は前述したように、キャンプ場の朝はゆっくり過ごしたい派だ。M氏は朝食を抜いても全く平気らしいので、5時台からでも行くで~とノリノリだった。

 私はかなやま湖畔の提案は二つ返事で了承したが、この案には正直即答出来なかった。まず100%見られるならまだ良い。ただし、こればっかりは自然現象なので100%等ありえない。有名な竹田城の雲海は初秋辺りの発生なので、この夏真っ盛りに発生するのだろうか?

 それはM氏も同意だった。どうも調べたところだと、この1週間での発生は1回だった。正直それをドンピシャで引き当てられるようには思えなかった。今回、M氏は中々雨にぶち当たった。私は立ち回りも良かったが、走行中は全くと言っていいほど雨は降らず、行く先行く先で青空が見れた。なので、今回は私の晴れ男ぶりにあやかりたい、とまで言ってきた。

 私はどちらかと言えば、雨男だよ。と言ったが、今年に限っては晴れ男だらイケる。とか謎理論で反論されたので、少し笑ってしまった。そう言われるのは、悪い気分じゃない。

 2つ目は、何度も言っているが朝早く動きたくないからだ。これも、M氏が調べてくれて、どうやら前回の雲海発生時刻は7:00台だったらしい。

 ここかなやま湖畔から、トマムは恐らく3~40分と言ったところだろうか。そこから逆算すると、いつも通りの5:00前くらいに起きて朝食を食べ、6:00前に出ればちょうど良いくらいだろうか。それだったら、まだ良い気がしてきた。

 実際、こういうお誘いが無い限り、私が雲海を見に行くことは無いだろう。これも1つの縁だろうか、と思うようになり、明朝のトマム行きを了解した。M氏は私が行かない、と言っても行くつもりだったみたいだが。

 しかし、カメラもスマホだけで、愛車の撮影も殆どしないM氏がここまで絶景・珍景を見たがるのは、正直意外だった。それならコンデジでも良いから、少し良いカメラを持った方がより記録も残せて良いと思うのだが。目に焼き付けたい派なのだろう。

 これで翌朝の楽しみが出来た。正直言うと、もしかしたら雲海を見れるのではないか、とこの時点で思い始めた。何故かというと、かなり冷え込みが厳しくなってきて、前日に引き続きダウンを着ないと寒くなってきたからだ。

 前日は標高が高いかつ風が強かったのはあると思うが、ここかなやま湖畔はそこまで標高が高い訳でも無い。となると、雲海発生条件の寒暖差は1つクリアとなる。後は晴れるかどうかだが、天気予報は今の所晴れだった。ひょっとするとひょっとして、1回/1Wのクジを引き当てることが出来るかも、と期待が高まった。

 また、もう1つM氏と激論を繰り広げた話題があった。旅というと、楽しみの種類がいくつかあると思う。バイク乗りであれば、大きく分けるとこんな感じだろうか。

走り・・・ワインディング、海沿い、直線道路等。
景色・・・景勝地、海、山、湖、川等。私の撮影はこれに入るか。
宿泊・・・キャンプ場なら景色。宿・RHなら雰囲気等。温泉もこれに入るか。
食事・・・各地の名物、名産品、旬なもの等。

 これに優先順位を付けると、私の場合は「走り≧景色>宿泊>>>食事」となる。今までの私の旅の記録を見てきていただいていれば、何となく分かるかもしれない。

 これにM氏は信じられない、食事が最優先だ。と言っていた。当然価値観は人それぞれで良いと思うが、M氏は食事に対して事前に結構調べてから、旅に出ると言っていた。

 私は、キャンプ場や観光地。この道通ったら楽しそうだな、というリサーチはするが、食事については殆ど事前調査はしたことが無い。

 まず当然ながら、美味いものは高い。極端なことを言えば、コンビニやチェーンで済ませれば3桁で済むところが、名物等を食べると4桁は軽く越えるのは間違いない。

 走り・景色を重視する。ということは、色んな所に行きたい。回数を増やしたい、と私はなる。しかしながら、一般サラリーマンである以上、金が無限にある訳ではない。そうなると、手っ取り早く費用を削減するには、食費を抑えるのが一番手軽だ。

 また、店に食べに行くと人気店であれば当然待ち時間も発生する。少しでも走りたいのに、その時間はもったいない、とむしろ私は思ってしまう。ファストフードやコンビニなら10分あれば充分食事が出来る。

 あくまでこれはソロの時の場合だ。ソロの時は旅先でも平気で牛丼やコンビニ・ラーメン等で済ませることは多々ある。でも複数で出掛ける時は、見栄もあるのであまりケチケチしたところを見せたく無いから、そこまでストイックにはしていない。

 まぁこういう考えになった一番の原因が、私が味覚音痴だからであろう。違いは多少分かるが、要は何を食っても美味いと感じるので、私はある意味幸せだと思うようにしている。あれはマズイこれは美味いと言っていたら、それはそれで大変だろうな、なんて思ってしまう。

 大体今の時代、私がそう思うことは殆ど無いが、本当に美味いものを食いたければお金さえだせば良い。各地の県庁所在地クラスの街に行けば、大体の物は揃ってるし何でも食べられる。地元の人しか行かないような所に行けばまだ安価かもしれないが、現地で観光客が行くような店の値段と殆ど変らないと思うから、金銭的デメリットも旅先で食べるのと差は無い。

 それだったら、わざわざ旅に来てまで良い物は食べる必要は無い、と思うようになってしまった。本当にそこでしか食べられない物なんて、正直殆ど無いだろう。厳密に言えば、輸送時間や冷凍等で劣化があるかもしれないが、そこまで検知出来る程の舌は持っていない。あるとすれば、プラシーボ効果は確かにあるだろう。旅で気分が高揚した中の食事は、当然美味いであろう。折角ここまで来たんだし、という勢いで贅沢するのも時には良いことだと思う。

 M氏は、旅に出る回数が減ってでも旨いものを食べたい。と言っていた。今のままでは、永遠に分からない価値観であろう、と私は思ってしまった。食事の感情は抑えて、次にまた来るために食費は節約する、というのが私の考えだ。結局最終的な結論は、人それぞれで決着したが、まぁ色んな考えの人が居るので、そういう話をするのも面白いし、見方も変わるから経験上良いと思う。

 そんな話をしていたら、折角の湖畔のキャンプ場なのでちょっと周ってみようという話になった。歩くのは大嫌いだと思っていたので意外だったが、一緒に歩いてみた。



 すると、満月の光がキャンプ場を射していて、中々幻想的な景色だった。最初はカメラも持たずに周ったが、中々良かったので三脚を持って撮影してみた。



 木の間に、月光が入るようなアングルが見つかった。



 湖面に月光が移りこむところを撮影。やはりこのキャンプ場は雰囲気が凄く良い。

 夜のキャンプ場の撮影も終わり、テントに戻ってきた。翌朝も早く起きたいが、少し遅くなってしまった。やっぱり連れが居ると、話すのが楽しくて遅くなってしまう。それではそろそろ、ということで22:30頃寝ることにする。


宿泊地:北海道南富良野町 かなやま湖畔キャンプ場 610円
温泉:かなやま湖保養センター 410円

■関連ブログ

旅立ちの刻
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 1日目 静岡~敦賀港
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 2日目 苫小牧港~苫小牧
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 3日目 苫小牧~厚沢部町
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 4日目 厚沢部町~奥尻島
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 5日目 奥尻島~月形町
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 6日目 月形町~天売島~焼尻島
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 7日目 焼尻島~浜頓別町
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 8日目 浜頓別町~大空町
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 9日目 大空町~士幌町
Posted at 2019/09/25 22:41:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | 北海道2019 | 日記
2019年08月17日 イイね!

2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 9日目 大空町~士幌町


■9日目 8/17(土) 天気:雨後晴れ
走行距離:271.2km

 大空町から十勝オホーツク道を進んで陸別町に向かった。そして、足寄を経由しナイタイ高原で観光し、士幌町の士幌高原まで走った。

 予報通り夜中から雨が降り出したようで、2:00頃若干強くなったみたいだから1回起きてしまった。それでも、そんなに危険を感じる程の雨では無かったので、相変わらず横になっていたらまた寝てしまった。

 そんなことがありながら5:00頃起床。途中で起きたためか、少し寝坊してしまった。今朝は雨との闘いなので、長丁場になりそうな気がするから早く起きる必要は無いのだが、やはり明るくなると起きてしまう。



 テントから出ると、意外と明るくてそこまで強い雨では無かった。早速最新の天気予報を確認する。前日とは大きく変わっておらず、午前中は降水確率は高かったが午後から雨は止む予報となっていた。次に大事なのはこの雨がいつ止むかだが、そこはYahooとウェザーニュースは違っていて、片方は9:00頃。もう一方は11:00頃止む予報となっていた。9:00に止めば動けるが、11:00だと流石に連泊になるだろう。

 M氏は朝食をあまり自炊しないらしく、また起きてるのかもしれないがテントから出てくる素振りも無かったので、先に朝食の準備をした。朝食を美味しくいただき、食後のコーヒーを飲み、一服しながら湖畔を眺める。雨は降っているが、風も殆ど無かったこともありタープの下に居れば、充分キャンプを楽しめる。

 タープの下でゆったりしていたが、トイレが我慢出来なくなったのもあり、傘を差して炊事場にコッヘル等を置き、トイレで用を足す。そして洗い物をして、洗顔等を済ませてテントに戻った。

 次第に雨は激しくなってきた。それでも風が無かったので、濡れることも無くタープの下でツーリングマップル等を眺めながらのんびりしていた。ハッキリ見えていた湖畔も、ガスってしまいあまり見えなくなってしまったのが残念。

 ここで、突然バケツで水をひっくり返したような音したのでビックリした。よく見ると、バイクにカバーを掛けていたが、トップケースがある関係で中央部分が凹んでいる。そこに雨が溜まり、耐えられなくなって零れたみたいだ。中々良い音がしたので本当に驚いたが、すぐ原因が分かったので安堵する。

 そんな感じでのんびり過ごしていたら、ようやくM氏が起きてきた。挨拶を交わし、天気について話をする。

 M氏は朝食にラーメンを作り出したが、セコマの生ラーメンを買ったみたいで失敗したと言っていた。確かに、家庭だったら生ラーメンの方が絶対美味いが、ざるとかが無いと作るのは中々難しい。生ラーメンの場合、麺を茹でたお湯はスープに使うと美味しくないので、2回も湯を沸かす必要があるからガスの消費も激しくなるので、やはりキャンプには向いてないと思った。

 朝食を食べた後に、コインランドリーに向かって行った。しばらくすると戻ってきて、やっと空いててくれた、と喜んでいた。

 そうこうしていると、段々雨が弱くなってきた。もう一度トイレに行くと、南の空は青空が出てきていた。これだったら、もう1時間もすれば止みそうな気がした。止んですぐ出ていったのでは、路面も濡れてて汚れてしまうから、止んで1時間は経過してから出発したい。天気予報も確認したが、網走は午後小雨が降り、道東はこの先も曇り。十勝だけ何故か晴れの予報が出ていた。

 この予報であれば、何となく行動が決まってきた。まずは、美幌峠を越えて、実際の道東の天気を確認する。そして、そんなに悪くなければ霧多布まで行き、悪ければ十勝に向かえば良いだろう。

 但し、このルートで十勝に向かうとなると、私の大嫌いな国道241号を通ることになる。弟子屈~足寄へ向かう国道で、私の中では大動脈なのだが単調で走っていて楽しくない。毎年のように通っているので、たまには走らない年も作ってみたいと思うが、弟子屈に出てしまうと通らざるを得ないだろう。

 そんな感じで予定を考えていたが、大体こういう時は完全に雨が止むまで待つ。そこから撤収を開始すれば、月形でも述べたように大体1時間で撤収完了するのでちょうど良い塩梅となる。ただ今回は、タープもあるし全てのペグを使っているので、撤収には時間が掛かることだろう。

 9:00頃にはもう雨は殆ど止んでしまった。これだったら充分出発出来ることだろう。まずは、タープやフライシート・バイクカバーに付いた雨を拭き取る。そうして放置しておけば多少乾いてくれることだろう。雨は降ってないのに、たまに水滴の音がするのだが、このサイトは林間なので木から落ちてきたものであろう。この程度の水滴なら、少々付いたところでたかが知れている。

 M氏も撤収準備を始めたようだ。撤収に時間が掛かるのなら連泊すれば良いと思うのだが、生憎今日も泊まってしまうと3連泊になってしまうので、それは避けたのだろう。順調に撤収していたのだが、時間はもう10:00になろうとしていた。考えてみれば、たった5時間後にまた張る、と考えると若干バカらしいと思えなくもない。それでも、北海道も残り2泊しか残されていないので、少しでも移動しておきたい方の気持ちが強かった。流石にペグ全使いだったので、片づけも大変なので時間が掛かってしまった。

 ようやく撤収準備が完了した。M氏はまだ手間取っていたが、先に行っていいよ、と言われたので待たずにそれではまた、と伝えて10:30に出発した。

 まずは国道39号を北見方面へ進む。天気はすっかり良くなり、所々青空が出ていた。路面もすっかり乾いており、充分楽しく走れそう。女満別空港から美幌バイパスに入り、1区間で降りて弟子屈方面に向かう。

 国道243号に入ってしばらく走ると、電光掲示板に「美幌峠視界不良走行注意」と出ていた。山の向こうに重たい雲も無さそうだったので美幌峠に向かったが、やっぱり天気は良くないようだ。それとは逆に、西側は晴れていたのでやっぱり美幌峠に行くのを止めた。国道241号を走りたくなかったのもある。Uターンせずに適当に右折しグルっと周って、美幌のホクレンで給油する。西に向かったところでそこから北見・端野と標識に出ていたから、国道39号まで戻らずに道道217と122号を走っていくことにした。

 これが信号も交通量も少なめの道路だったので、楽しく走る。と言っても、大空町~北見まで国道39号も割と良い景色なので悪くない道ではある。順調に走っていくと、十勝オホーツク道の北見東ICに出た。とりあえず、北見市街を無料でPASS出来るので乗り込んだが、この後どうするか考える。

 十勝は晴れている予報なので、それだったら是非上士幌町のナイタイ高原牧場に行きたい。北見からだとどう行くか悩んだ。1つは、このまま国道39号を突き進み、石北峠を越えて大雪ダムの横を通り、再度国道273号で三国峠を越えれば上士幌町だ。

 もう1つは、このまま十勝オホーツク道を終点まで行くと、陸別町に出る。そこを通過すると足寄町なので、そこから国道241号に入れば上士幌町に出る。走って楽しそうなのは、石北峠と三国峠を越えるルートだ。標高1,000mオーバーの峠を2つも越える、ダイナミックなルートだ。

 ただ、これだと少し回り道になりそうだった。時間に余裕があれば当然問題無いが、何せ出発が10:30なので時間があまり無い。陸別町経由の方が、途中まで無料高速で行けるし、峠越えもあまり無いので早くは着けそうだと思う。

 今日泊まる候補は士幌高原ヌプカの里キャンプ場なのだが、ここには近隣に温泉が無い。なので、是非15:00には着いてテントを張りたい。となると、時間優先ということで、このまま十勝オホーツク道を進むことにした。もう一つの理由として、この高速は新しいので、2019年にハイドラCPが追加されたから、というのも大きい。

 高速を走りながらそんなことを考えていた。ハイドラを見ていると、訓子府IC CPがランプ部にあった。このまま本線を通ると取れそうに無かったので、一旦降りて再度入る。大体本線にCPがあることが多いのだが、何故かここだけ変な所にあったから面倒だ。

 終点の、陸別小利別ICを降りて国道242号で足寄方面へ向かう。そろそろ良い時間になってきたので、昼食を食べたい。陸別だと道の駅にはまともなレストランが無かった記憶があるので、ちょっとGoogle先生に聞いてみた。すると、陸別町にはそば屋がたくさん出ていた。なるほど、日本一寒い街を謳っているだけあって、寒暖差が厳しいだろうから、そばの産地に適しているのかもしれない。

 とりあえず検索でHitした店に行って、もし空きが無いとかだったら、セコマがあった記憶があるのでホットシェフ弁当で済ませよう。

 この頃には完全に青空が出ていた。前述通り、陸別町は内陸に位置するのもあって日本一寒い街を観光資源にしている。だから、夏は涼しい。という訳では無く、内陸なのでとても暑かった。1年の寒暖差は60℃以上となるので、この街で暮らすには色々大変だろう。私は静岡沿岸地域に住んでいるが、夏は猛暑日(35℃以上)。冬は氷点下以下になることは殆ど無いから、1年の寒暖差は30℃強程度だろう。なので、寒暖差が倍くらいになる。

 何故か写真を撮り忘れてしまったが、「正巳 秦食堂」に到着した。駐車場もそこそこ入っていて人も多かった。カウンターは無かったが、1人でも入りやすいテーブルがあったのでそこに案内される。ざるそばの大盛にしたが、暑かったのもあってとても美味しくいただく。蕎麦湯もとろみがあって中々良い。

 お腹も膨れたところでツーリング再開。引き続き国道242号をひた走る。前に走った時に国道242号も楽しくない道だと思っていたが、晴れているせいか意外と気持ち良く走れた。足寄町に出てきて、国道241号を右折し上士幌町方面に向かう。足寄湖へ向かう登りは登坂車線も完備されており、道の駅を越えると上士幌町に入った。

 ここからの直線道路は結構先まで見渡すことが出来て、北海道らしさを感じる。上士幌町市街に出て、ナイタイ高原に向かった。とても良い天気だったが、ナイタイ高原方面の山の上で雲が掛かっているが、恐らく展望には問題無いだろう。

 標識に従い道道806号を進んで行くと、ナイタイ高原への分岐があったので左折する。高度を上げながら進むと視界が開けてきて、とてもキレイだ。青い空・白い雲・緑の草原を見渡せて、ナイタイ高原へ登っていく。頂上の駐車場に到着したが、エライ変わっていてビックリした。



 前まであったログハウス風レストハウスは基礎土台だけに解体されている。



 そしてナイタイテラスとか言う、オシャレな建物がいつの間にか出来ていた。

 ここで前ナイタイ高原へ行ったのはいつか調べてみたら、何と2014年でもう5年も経っていた。近くは毎年のように通るので、絶対どこかで寄っているだろうと思っていたが、何と5年も経っていたとは。

 こういう展望を売りにしている所は、天気が悪い日に行ってもあまり意味は無い。それでも通り道であれば天気が悪かったとしても寄ることが多いのだが、ナイタイ高原は袋小路なので、上士幌町からそこそこ登ったら同じ道を戻らなければならない。なので、晴れの時しか絶対行かないから5年も経っていたということだろう。



 トイレに行ってみたが何とガラス張りになっていて、絶景を見ながら用が足せる。誰も居なかった時間があったので、慌てて写真を撮ってみた。

 高原と言えばソフトクリームである。早速買おうとするが、券売機らしき所に長蛇の列が出来ていた。どうやらテラスだけあって、食事も取れるようになっており、それらの客と一緒に並ぶので列になっている感じだった。

 しかもその券売機がハイテクのタッチパネル式だったので、ハイテク過ぎて慣れてない客も多いせいかやたら処理が遅い。そのお陰で、たかがソフトクリームを買うために10分弱も並ぶ羽目になってしまった。

 最近の高速SAPAも同じ傾向だが、建物や見た目がオシャレになり過ぎてる傾向がある。その方が一般客には受けが良いからだろうが、私みたいなソロにとっては居心地が正直悪い。ナイタイテラスは観光地化させたい、という思いがありそうだから仕方ないが、高速のSAPAはメインは休憩のはずなのに、今は目的地になっている、とかの風潮は私はあまり好きではない。なので、最近は殆どSAには行かなくなってきている。PAの方が、他の客も少なくてゆっくり休めるからだ。

 話は逸れたが、そんなことを思いながらようやくソフトクリームをGet出来たので食べる。バニラの「しろ」。ショコラの「くろ」。ミックスの「うし」。とあったが、「うし」にしてみた。普段私はミックスをあまり食べない。基本はバニラで、その土地の名産みたいなものがあればそれにすることもあるが、ミックスは味がぐちゃぐちゃになってしまいそう、と思っていた。アイスクリームみたいに、ダブルとかが出来ればまだ良いと思うのだが。



 でも、これが結構美味しかった。ミックスでも両方の味が楽しめる、というのが良く分かったので今後はミックスも増やしていこうかな、と思った。十勝平野の絶景を眺めながらのソフトクリームは大変美味しかった。



 改めて、ナイタイ高原の写真を撮る。最初は山頂付近に雲が掛かっていた影響もあり、麓方面は晴れだが駐車場は若干霧雨が舞っていた。でも、その雲もすぐ晴れてきたので絶景を拝むことが出来た。



 広大な十勝平野を望める展望台としては、私はナイタイ高原が一番好きだ。 

 絶景を楽しんだところで上士幌町へ下る。折角晴れているので、途中で愛車の写真を撮りたい。本当は、駐車場からちょっと登った辺りで良い写真が撮れそうだったが、他のライダーが占拠していたので、待つのも何だし下ることにした。



 途中の駐車帯に停まってみた。



 十勝平野をバックに愛車撮影。



 山頂は雲も多かったが、視界は大変良い。



 乳牛も放牧されており、牧場が広がってとても牧歌的な風景で素晴らしい。



 望遠圧縮も試してみる。広大な十勝平野を満喫出来て、ナイタイ高原を楽しめた。

 この辺で本日の宿を模索する。再度天気予報を確認したが、翌日に掛けて天気の大きな荒れは無さそうだ。天気が悪ければ、航空公園キャンプ場にしようかと思っていた。でも天気が良さそうなので、予定通り士幌高原ヌプカの里キャンプ場にしようと思う。今から向かえばちょうど15:00頃着けそうだから、予定通りだ。ここは、買い出しと温泉が近くに無いので、このくらいの時間に到着すれば充分立ち回れることだろう。

 そうと決まれば士幌高原ヌプカの里に向かう。道道806号から337号に入る。途中でヌプカの里の標識があったが、突然現れたので反応出来ずそのまま道道を進んでしまった。少し回り道になるが何とかなるだろう。

 結局道道661号の交差点まで走って、士幌高原方面へ右折する。そこからは交通量皆無の道を進んで行く。牧場などの風景を見ながら、どんどん標高を上げていく。しかし、この道は意外と真っ直ぐ出来ていないので交差点も多い。ちゃんと標識はあるので迷うことは無いだろうが、シケインのような感じで減速するのが少しストレスを感じるところだ。



 人家が全く無い道を登っていくと、ヌプカの里に着いた。もう夏休みも終わっているので、サイトも混雑はしていないが、バイクは全く無くファミリーキャンプばかりだった。でも殆どがバンガローの利用っぽいので、キャンプをしている人は少ない。

 早速受付をして、初めてのキャンプ場なので説明を受ける。とりあえず柵内ならどこに張っても良い。乗入も、荷物搬入時はジャリ部だけ良いが、終わったら駐車場に戻すように、と指示を受けた。どこでも乗入可能だと思っていたので、少し厳しくなったのかもしれない。

 受付のため第一駐車場に停めたが、サイトは第二駐車場の方が近いのでそちらに移動する。乗入する前に先にサイトを確認する。サイトの中間にトイレがあり、奥側に炊事棟があった。噂通り、場内は傾斜が多くて中々平坦な場所は少ない。そして肝心の景観だが、管理棟寄りは雄大な十勝平野が望めるが、1/3程進むと、木が邪魔をして展望が得られない。所々に平坦な場所は設けられているが、そこら辺からは殆ど展望は望めないような場所で、折角高原のキレイなキャンプ場なのに惜しい。という印象を受けた。

 景観を取るか平坦を取るか、で散々サイトをウロウロする。相当迷った結果、この辺なら傾斜はマシだろうという所を見繕いテントを張った。



 士幌町士幌高原ヌプカの里キャンプ場をキャンプ地とする!標高600mクラスの高原に位置し、場所によっては十勝平野の眺めも得られる。トイレも炊事棟もキレイなので、中々良いキャンプ場だ。ただ、前述したとおり買い出しや温泉は近隣に無く、そういう意味では不便だが、それを展望でカバーしたい。但し、展望が良いところには快適にテントを張れる場所が少ないのが、惜しいと感じる。

 テントを張った後にマットの準備等をするが、この時点でテントに入ったりすると中々の傾斜を感じた。この時に失敗を感じておけば良かったが、ここは強風が吹き荒れることがあるらしく、この時点でそこそこの風が吹いていたからペグも張り綱含めて全て打ち込んだ。それもあって、もう移動するのも大変だから、諦めてしまった。

 後から考えてみたら、第二駐車場から階段を登った先が、通路沿いではあるが平坦で景色も良かったので、そちらに張れば良かった、と後悔する。階段の荷物運びが面倒だったので止めてしまったが、このような傾斜がある所に張るくらいなら、景観を重視するならその選択の方が良かった。

 まぁ、もう仕方ないので諦める。場所の選定に手間取ったせいか、設営完了した頃には16:00になっていた。温泉に行かなければならないのでキャンプ場を急いで出発する。どこに行こうか調べてみたら、上士幌町内か士幌温泉のどちらかが近そうだ。士幌温泉は道の駅になっており、温泉には寄ったことが無かったので今回は士幌温泉にしようと思う。

 そうと決まれば、キャンプ場を出発して来た道を戻る。道道661号を真っ直ぐ進むと道道134号へ出たので、その道をひたすら進む。国道241号との交差点にセコマがあったので、帰りはここで買い出しをして戻ろう。そのまま北海道の十勝らしい光景を見ながら走ると、道の駅「しほろ温泉」に到着した。ここで温泉までの到達時間を計測してみたが、そこそこ出して24分掛かった。私の温泉採点は、「徒歩圏:10、10分以内:7、20分以内:3、20分以上:1」という採点なので、残念ながら最低点となる。セコマがギリギリ20分以内と言ったところだろう。

 ここに温泉があるのは知っていたが、入ったことは無いので楽しみだ。入ってみると清潔感のあるモール温泉で、サウナ・水風呂・露天風呂も完備されていて、とても素晴らしい。モール温泉なので、肌はツルツルになっていかにも効きそうだ。露天風呂も緑に囲まれて、中々雰囲気が良い。

 こういう不便なキャンプ場に泊まる時は明るい内に温泉に入るから、それはそれで贅沢な気分を味わうことが出来て、たまには良いだろう。基本的にバイクは明るい間しか走れないので、昼間は走り重視にしてしまうが明るい温泉もまた良い。

 お風呂に入ってサッパリしたところで休憩室でジュースを飲みながら寛ぐ。ここは、夜22:00か23:00くらいまでの営業だったので、そんな遅くまでやっててお客さんは来るのだろうか。なんて要らない心配をしてしまう。休憩室すぐ横に喫煙室があるのも素晴らしい。

 しばらくゆっくりして温泉を出発。先ほど見つけたセコマで買い出しをしてキャンプ場に戻る。その前に、ヌプカの里から少し登った所に展望台があるので、そちらに行ってみた。



 もう夕暮れになっていて、素晴らしい十勝平野の展望が得られた。



 柵等も無いので、十勝平野を背景に愛車の写真も存分に撮れる。



 角度を変えながら、愛車の撮影を楽しむ。



 望遠圧縮でも撮影。



 そこまで高くは無いが、雲と高さが同じようにも見える。



 この展望台は素晴らしい。口コミによると、ここからの朝陽が素晴らしいらしい。ちょっとキャンプ場から歩いてくるのは標高差があるのでしんどいが、気が向いたら早起きしてココまで来てみたいな、と思った。ちょっとジャリが多い駐車場なので、バイクだと少し怖いが何とかなると思われる。



 立派なトイレも設置されていて、クルマならここで車中泊も面白いかもしれない。

 展望台からの撮影を楽しみキャンプ場に戻ってきたら、ファミリー用のテントが増えていた。そして、特等席にスノピのテントを張っていたソロの人も戻って食事を取っていた。この人が張っている所が、唯一入口近くで展望の良いかつ平坦な所だと思う。ここしか無い、という所に張っていたので、只者じゃないな、と思えた。そういえば、クルマは結構芝生まで乗り入れている人が多かった。バイクはダメでクルマはOK、って普通逆なのだが?と思ったが、傾斜が結構あるのでバイクだと転倒のリスクがあるからかもしれない。確かに、正直ジャリ以外の所には乗り入れる気になれなかったのは確かだ。

 買ってきた食材を使って夕食を自炊する。山方向からの風が強かったので、テントを風除けにしようと思ったが、ここで驚愕の事実が判明した。いつもはガスバーナーをアルミテーブルの上で使うのだが、傾斜があるのでアルミテーブルに置くと滑ってしまう。普通はちょっと場所を変えれば安定する場所があるのだが、どこに置いても同じ方向に滑ってしまうのでよっぽど傾斜しているのだろう。

 少しは平坦な場所もあるが、そちらに移動するとテントを風除けに使えないので、仕方なくガスバーナーを地べたに置くことにした。傾斜があると水も傾くので、ご飯をうまく炊けるか心配だったが、何とか美味しいご飯が炊けた。

 しかし、相変わらず風が強い。ランタンスタンドとして三脚を広げていたのだが、何度か倒れてしまった。もちろん傾斜があるのも理由の1つだろうが、それくらい風が強かった。十勝平野・帯広の夜景を眺めていたが、強風が吹くのでさすがに寒くなり、今回の北海道初のダウンジャケットを取り出すことにした。標高が600mある割にはそこまで気温が低くなかったが、風があると体感はかなり寒くなる。

 後片付けをしてテントに戻り、しばらく寛いでいると風が更に強くなってきた。流石にテントの外に居られないくらいの風になってきたので、テントの中に避難しようかと思った。その前に全てのペグの最終確認をする。張り綱のテンションを更に強くし、フライシート・インナーテントのペグ等全て確認。これ以上は打ち込めないレベルまで入っていたので、これで潰れたらファミリーテントやタープ等は全滅するだろう。隣のスノピソロキャンパーも張り綱の確認をしていたので、皆考えることは同じである。

 テント内に避難したが、そこから更に風が強くなった。もうそれはかなり過酷な環境だった。まず傾斜が酷いので、少し油断するとマットから滑り落ちそうになってしまう。特にやることも無いのでシュラフに入って横になっていたが、時折インナーテントが凹んで顔面を襲ってくる。これは張り綱が無ければ、確実にポールが何度もグチャっとなり、それを繰り返すとポールが折れてしまうことだろう。

 時折家族連れキャンパーから悲鳴のようなものが聞こえてきていた。もしかしたら、ファミキャンの大きなテントやタープが潰れてしまったのかもしれない。そのくらいの強風だった。申し訳ないが、とても外に状況を見に行こうかと思える状態では無かったので、そのままシュラフに入っていた。

 ここまでの強風に見舞われたのは、2016年四国での四国カルスト姫鶴平キャンプ場以来だろう。あの時も、撤収のために張り綱を外した直後の強風で、1回テントが潰れかけたことがある。北海道では、2016年の浜頓別町クッチャロ湖畔で台風をやり過ごした時以来か。そう考えると、2016年は強風にたくさん遭遇した年だったようだ。

 体感的には、台風よりも酷かった。北海道の浜頓別で台風を受けたので、散々陸地を通った後で弱った台風だったからだろうが、今回の強風は凄まじい。悪天候の要素として、ざっと上げられる2大要素が雨と風だと思う。何となくの感覚だと、雨の方が嫌がられるような気がするが、私の経験だと快適なキャンプを阻害する一番の要素は風だと思う。

 雨だけなら正直どうでも良い。もちろんゲリラ豪雨的なのが来ると流石に辛いが、1日中降り続く雨程度ならタープを張っておけば恐れるに足りない。例え水没しても、ビニール袋等を駆使すれば物が壊れることは無いだろう。充分快適なキャンプを送ることが出来る。設営・撤収も充分出来る。

 だが、風だけは駄目だ。まず設営・撤収が非常に手間取る。軽い物はすぐ飛んでいくから配慮しなければならない。テント等、特にポールを破壊する可能性がある。ガスが不安定になり、炊飯等がしにくくなる。枯れ草等が飛んでくる。etc・・・

 雨だけなら破壊されたり紛失する可能性は低いが、風の場合は両方可能性が高くなってくるので、私の考えとしてはアウトドアにおいて風が一番の大敵だろう。もちろん、両者複合が一番最悪なパターンなのだが。

 そんなことを思いながら強風に怯えていたが、モンベル製のテントなので品質は間違いない。そう信じて横になっていたら、いつの間にか21:00頃に眠ってしまっていた。


宿泊地:北海道士幌町 士幌高原ヌプカの里キャンプ場 500円
温泉:しほろ温泉プラザ緑風 500円

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Posted at 2019/09/24 23:19:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | 北海道2019 | 日記

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