■10日目 8/17(月) 天気:晴れ
走行距離:224.0km
洞爺湖町から羊蹄山の南側を西進し、ニセコ町へ向かった。そこからニセコパノラマラインを走って岩内町へ抜けて、積丹半島を一周し小樽港まで走った。
6:00頃に起床。テントから出ると良い天気だった。最終日はキャンプ道具の片づけ等をしたいため、晴れていてくれると非常にありがたい。
昨日飲んだサッポロクラシックを撮りたかったので撮影。ここはオートキャンプ場なのでゴミも捨てられるからありがたい。
洗顔等を済ませて、朝食の準備をする。食後に後片付けを済ませ、食後の一服を楽しんだりした。
落ち着いた所で、キャンプ道具の片付けを始める。これは人によると思うが、清掃等は帰ってからすれば良い、という人も居るが私の場合帰ってすぐ仕事なので、その作業が次の週末になってしまう。
別に構わないのだろうが、何となくそこまで放置するのが気になるので最終日にやってしまおう、というのが私の考えだ。後は、帰ってキャンプ道具を収納ボックスに放り込むのだが、そこから再度出してお店を広げるのが嫌だ、というのもある。
という訳で、一週間強使い倒したガスコンロをウェットティッシュでキレイにする。と言っても、念入りにするのはガスコンロくらいで後はテーブル類を拭く程度だ。テーブルやイスの足は土に埋まったりするのでキレイにしたいところだが、水を使う方が効率的なので、こればっかりは帰ってからやっている。
片づけを済ませて、もうキャンプはしないのでシートバッグに詰められるだけ詰めていく。いつもは、テントは防水バッグに入れるので後から片付けて良いのだが、最終日だけは重量物を下にするべく最初に片付けないと次に進めないので大変だ。
まずは、昨日入手した一番単位体積辺り重いだろうサッポロクラシック土産を、ビニール袋に入れてシートバッグに詰める。その隙間にテントを入れて、後は多少濡れても構わないものを放り込んで行く。天気予報を見る限りでは、今日の北海道。明日の本州いずれも雨マークは付いていなかったのであまり心配は無いだろう。
整理も出来たところで、バイクにバッグを固定していく。このキャンプ場は乗入出来たのでとても楽だ。順調に進んだので、最終日にしては早く出発出来そうだ。
昨日お酒を一緒に飲んだ、札幌のライダーさんは先に出発していった。挨拶を交わしたのは言うまでもない。私も遅れまいと、8:30にグリーンステイ洞爺湖を出発した。
まずは、国道230号に出て留寿都方面へ向かう。この辺は交通量は若干多いが、流石北海道のペースで流れているので快適だ。札幌にほど近いものの、雄大な景色を見ることが出来て、意外とこの洞爺湖周辺は好きだ。
留寿都から羊蹄山南部を走るべく、道道66号へ向かった。羊蹄山は残念ながら雲が多くてあまり見られなかった。
真狩村に入った所で景色が良い所があったから、停まってみた。
羊蹄山はこんな感じで若干山頂らしきものが見える程度だった。
北海道らしい風景と花が華やかな景色を作ってくれる。
バイクと羊蹄山を撮ろうと思うと、電線がどうしても入ってしまったのが残念。一服休憩も済ませて出発する。
今度は真狩村中心部に羊蹄山へ向かって真っ直ぐ伸びる道路があったので、思わず撮影。
本当にキレイに山頂へ向かって道路が伸びているみたいだ。あの雲が無かったら、ハッキリ見えてそうなので非常に残念だ。
こんなことをしながら、走り続けてニセコ町の国道5号に合流した。そのまま国道5号を横切りニセコパノラマラインに入っていく。山の方は雲が掛かっているから、もしかしたら完全な晴れとはいかないかもしれない。
段々標高を稼いでいくと、見晴らしが良くなり景色が良くなってきた。しかし、このニセコパノラマライン。確かにキレイなのだが、ここで写真を撮りたい!と思わせてくれる、私の中でのベストポジション。というのが無い。今回で恐らく3回目くらいなのだが、結局写真を撮らずに景色を楽しみながら走るだけになってしまっている。
これは何でだろうか?といつも後から考えるのだが妙案が浮かばない。今回こそどこかに寄るぞ!とは決めていた。1つは、折角今回トレッキングシューズで来ているので神仙沼に行ってみようかと思っていた。
途中までは良い景色だったが、麓から見た時に懸念したように、段々霧が掛かってしまった。沼だから霧があっても幻想的かも?と思い、予定通り進める。
神仙沼の入口に到着した。確か環境協力金100円をお願い、とあった。強制では無さそうだが入れておこう。
こんな感じの木道を歩いていく。標高が高いだけあって涼しいから気持ち良く歩く。
予想通り霧の風景だったが、これはこれで悪くない
20分くらい歩いただろうか。神仙沼に到着。
中々神妙な名前が付けられているが、その命名の由来だそうだ。残念ながらこの天気では、湖面に映る逆さアカエゾ松は見れそうにない。
それでも気温が低いので、歩き回るには良い環境だ。神仙沼を楽しんで、駐車場に戻ってきた。次来る機会があったら、今度は晴れているところを見てみたいな。
神仙沼を出発して、岩内側の景色を見下ろしながら降りてきた。ここからは国道229号で積丹半島をグルっと回る。泊村や神恵内村を通りながら、日本海側を気持ちよく走る。
積丹町で神威岬を国道から見れる所があったので停まってみた。
バイクも一緒に撮影。
そろそろ良い時間になったので昼食にしよう。積丹と言えばウニが有名だ。折角なので少しお高いがウニ丼を食べたい。
有名な、みさきという店に行ってみたが待ちが店の外まで並んでいたので、他に探してみた。
Google先生に聞いてみたところ、新生という店に着いた。中に入ってみたが、少しお高級なお店だったようで、相場より高いように感じられた。
入ってしまったから仕方ないので、ウニの二色丼にしてみた。美味しかったが、この値段だったら全部ウニ丼を食べられた気がするので、少しもったいないと思ってしまった。
それでもお腹を満たしたところで、食堂を出発。まだ時間もあることだし、少し戻る方向になるが、神威岬に行ってみよう。神威岬は結構遊歩道を歩くことになるのは知っているが、折角天気も良いし時間もあるので久しぶりに神威岬先端まで歩くのも良いだろう。
バイクを駐車場に停めて、神威岬遊歩道の入口にやってきた。今は当然そんなことは無いが、かつて神威岬は女人禁制の地だったようだ。
こんな感じの見晴らしの良い遊歩道を歩く。結構アップダウンがあるので少し息が切れる。片道20分近く掛かるが、景色は良いので歩く価値はある。腹ごなしの運動にはちょうど良い。
念仏トンネルの案内。昔は当然今の様にクルマも無ければ、整備された道も無いので積丹半島は交通の難所だったようだ。なのでこのトンネルを抜ける時には、無事を祈って念仏を唱えながら越えていたため、このような名前が付けられたらしい。
遠目で見るとただの空洞にしか見えないが、向こう側まで繋がっているのだろう。
積丹ブルーと言われる海の色がとても青くて素晴らしい景色だ。
遠浅の沖縄の海の青さには敵わないが、北海道の中でも有数の海のキレイさだと私も思う。
撮影を楽しみながら、神威岬灯台先端まで到着。
先端にそびえる灯台が絵になる。
更に先端よりから撮影。
先端から見える神威岩。こう見ると大したことないが、恐らく真下から見上げるととても高くて圧倒されそうな気がする。日本海の荒波に少しずつ浸食されて、今の形になっているのだろう。
今度は反対側に歩いて行くのでそちらの景色も険しくて雄大だ。
しかし、よくこんな所に遊歩道を整備してくれたものだ。
楽しく歩いて駐車場まで戻ってきた。
時間はまだ13:30頃だったので、今から小樽港に直行すると少し早そうだ。何かあるかな?って思ったところ、余市のニッカウヰスキーで工場見学が出来た気がするので、そちらにでも行ってみようかと思った。
引き続き国道229号を走って余市町に着いた。ニッカウヰスキーは分かりやすい所だったので行ってみたが、入口に工場見学は完全予約制、と記載があった。恐らくコロナ禍なので人数制限をしているのかもしれない。当然予約等していないし、意外と余市まで来るのに時間が掛かったので今回は諦める。
仕方ないので、余市町からはフルーツ街道を走って余市市街をPassし、小樽に入った。小樽からは国道5号に入って、2019年と同じスタンドでガソリンを入れて、セコマで買い出しをしておいた。
そして15:30頃小樽港に到着してしまった。既にたくさんのバイクが乗船を待っていた・・・ と去年まではなるはずだが、思いのほか少なかった。やはり今年は例年と様子が違う。
まずは行きと同様に、受付で検温してツーリストSのカードキーを貰う。そしてバイクを待機場に移動した。
しかし、この乗船を待つ時間というのは何とも言えない気持ちになる。甲板から離れ行く北海道を見送るのとはまた違う感情だ。
ここまでの走行距離は約3,000kmだった。静岡~新潟港まで500kmなので、道内は2,500km走ったということだ。帯広のプチオフ日があった割には例年同等くらい走っただろう。
しばらく待つと、バイク搬入が始まったので船内に入る。この新潟便は早めに来た人は、車両甲板の端。残りはバイク専用ぽい駐車ブースに案内されるのだが、例年だとピークをズラしてもここが一杯になるのだが、今年はこれだけだった。
今回も予約した部屋は個室のツーリストSなので、荷物は適当に散乱出来るからありがたい。とりあえず汗を流すべく風呂に行った。出港しないと露天風呂を開放しないのを知っていたが、露天風呂はまた入ることにする。汗を流してサッパリ。着替えてしばらく待つと、フェリーは小樽港を出港した。
さらば北海道!またバイクでは来年来るからな!!と誓う。
カモメがたくさん飛んでいたので撮影。
係員さん達も手を振って見送ってくれている。
いつものことだが、出発は期待と不安が入り混じるが、帰宅は終わってしまう寂しさしか無い。離れ行く北海道を見つめていた。北海道から灼熱の本州に戻るこの瞬間は、寂しさを感じると共に楽しかった旅を思い出す。
・友人とフェリーを楽しく過ごし、晴れた小樽港から友人と別れ、日本海オロロンラインをひたすら北上し、素晴らしい道道106号と宗谷丘陵を満喫した1日目。
・曇りの中、いつものコースになりつつある、浜頓別町から女満別湖畔まで走って、携帯故障の対応に追われた2日目。
・女満別湖畔から屈斜路湖の峠を制覇して、摩周湖を見た。その後AMに多和平にテントを張る、という暴挙をして釧路湿原を巡って多和平に戻り、夕暮れ・星空を満喫した3日目。
・多和平にテントを張りっぱなしにし、快晴の知床峠と知床五湖を巡って、裏摩周展望台・開陽台に寄って、友人と多和平で合流をした4日目。
・携帯問題が解決したはずだが、初期故障と度重なる不具合再現性の悪さに翻弄されたが、気を取り直して霧多布で知り合いと再会した5日目。
・携帯問題を解決するのを諦めて、釧路で勝手丼を食べて、雨に備えて便利なキャンプ場であるナウマン公園に移動した6日目。
・雨は早めに上がったので、バイクの整備をしつつ友人と帯広で再会して、バイク旅とは思えない動物園や競馬場を楽しんだ7日目。
・天気はそこまで悪くなかったものの、襟裳岬をすっ飛ばしてしまったことを後悔しつつ、洞爺湖畔まで走り夕暮れを眺めつつ、一期一会の出会いを楽しんだ8日目。
・羊蹄山、ニセコ、積丹半島神威岬を満喫しつつ、小樽港に戻ってきた9日目。
2013年は、青空がホントに見られなかったが、初めての夏北海道だったので新鮮だった。
2014年は、初日~2日目の台風後は殆どピーカン照りで空気の霞も無く、良いツーリングだった。
2015年は、別海で大雨が降ったが、知床峠・道東・900草原等で晴れも見られた。
2016年は、北海道に台風が3つも来襲したので道東に行くことが出来なかったが、道北はまぁまぁで利尻礼文も訪れた。
2017年は、中々の当たり年でカッパは初日だけ。3日目以降は毎日晴れ間が見れて、最高のツーリングだった。
2018年は、前年同様寒い年で、天気自体もそこまで良くは無かったが、初めて友人とキャンプ場の合流があって新鮮だった。
2019年は、かなり暑かったが、雨の走行は0で初めてノーカッパでやり過ごすことが出来て、史上最高の当たり年だった。島も3つ行って北海道完全制覇出来た。
2020年は、出発当初の天気予報は悪かったものの、蓋を開けてみればまぁまぁの天候に恵まれ、北海道内でカッパを着なかった。しかし、知床近辺では非常に暑かったので大変だった。それでも夜は涼しかったので問題無いのだが。雨が降ったのも、女満別湖畔の夜とナウマン公園1日目の夜だけだった。
今年は本当に行かなければならない所は無くなったのだが、終わってみればいつもと殆ど立ち回りは変わらなかった気がする。それでも、多和平とナウマン公園に連泊したので、少し身軽で動けたのは良かったのかもしれない。
また天気が悪い時には、趣を変えて動物園に行ったり競馬場に行ったのも、これはこれで新鮮だった。北海道は歴史が浅いのもあり、博物館とかも私の好みに合うものが少ないのだが、今後は天気次第ではこのような所を増やすのも良いだろう。
という訳で、やはり夏の北海道は最高だ。それもあるが、夏に北海道以外をキャンプツーリングするのは中々厳しいので、やはり来年も継続していきたいと強く思った。
そんなことを考えていたら、フェリーは大分北海道から離れていた。出港を見届けたところでセコマで購入した夕食を食べる。18:00までならジンギスカンのテーブルが使えるので、そちらでゆっくり食べた。
後片付けをすると、今日はちょっと雲が多いので夕焼けを見ることは出来なかったのが残念。
真っ暗になる前に露天風呂に入りたかったので、撮影も程々に風呂に入る。今年はコロナ対策でサウナが閉鎖されていたのが残念だ。個人的にはしゃべりさえしなければ関係無い気もするのだが、仕方がない。
風呂上りにジュースを飲んで、PC作業をする。新日本海フェリーの新潟便は、パブリックスペースにPC作業出来る所が無いので部屋で作業して、出費管理をする。
次に写真の選別を始めた。かなり天候に恵まれて、撮影枚数も多く時間は掛かってしまった。微妙な所はPCで見るとして、明らかな露出ミスや水平が出ていない物は削除しておく。全部は終わらなかったので、翌日またすることにしよう。
天気予報を見ると、翌日の本州は全体的に晴れようだ。それは良いのだが、長野~山梨の気温がかなり高くなっていた。これは中々厳しいかもしれない。幸い、時間を最優先して殆ど下道は走らないから、基本ずっと走っているのでまだマシだとは思うが。
そんなことをしていたら良い時間になって眠たくなってきたので、22:30頃に寝ることにする。長かったキャンプ生活も終わり、通常稼働に体を戻さなくてはならない。
宿泊地:フェリー内
温泉:フェリー内
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