
■2日目 10/9(土) 天気:晴れ
走行距離 281.8km
初山別村から苫前町を経由して、内陸の士別市の丘に行った。そこから更に内陸に進み、層雲峡を通って道内道路最高所三国峠を越える。そこから、糠平湖畔を通って上士幌町まで走った。
5:50頃起床。昨日は早く寝たので早く起きれた。流石、キャンプだと明るくなると自然と目が覚めてしまう。

テントの外に出ると、雲一つない朝焼けが見れた。この時期の北海道のキャンプは初めての経験なので、寒さを心配していたがグッスリ眠れた。

自分のではないが、テントから出てバイクが見えると何だか嬉しい。バンガロー側のトイレに行って洗顔を済ませる。米を水に浸けて寝たので、早速朝から炊飯をし、美味しく朝食をいただいた。
ここで想定外のことが起こる。食後にガス缶を確認したところ、予想以上にガスが無くなっていた。経験上、あと2回の炊飯が出来そうにないと感じた。恐らく昨日強風の中無駄に粘ってガスを使ってしまったことが原因だと考えられる。
これだったら、昨日最初からセコマの安物ガス缶を買えば良かった、と後悔する。小さいものにこだわった結果、こういうことになってしまった。残念ながら仕方がないので、また今晩ガス缶をセコマで調達することにしよう。
後片付けを済ませるともよおしてきたので、今度は道の駅側のトイレに向かう。バンガロー側より遠いが、ウォシュレットがあったので快適に用を足す。
歯磨きを済ませて撤収準備を始める。愛車ではないので少し撤収手順が異なるが、テントをシートバッグ上部のネット部に固定するようにしたので、テントを最後に出来るのがありがたい。
今日はまず苫前町までオロロンラインを南下し、内陸の士別市方面に向かう。そして紅葉で有名な層雲峡にでも行ってみるつもりだ。
順調に済ませてバイクに荷物を載せて、キャンプ場を8:30に出発した。
まずは、昨日寄ったセコマに立ち寄りキャンプで出たゴミを捨てさせてもらう。そして、野菜ジュースとセコマの飲むヨーグルトを買ってその場で飲んだ。いくらこの店で買ったものとはいえ、ゴミを捨てる時は何かを買うように努めている。
セコマを出発し、素晴らしい展望のオロロンラインを走る。土曜のためかすれ違うバイクも昨日より多かった。挨拶をしながら楽しく走る。
焼尻・天売島を見ながら羽幌町を通過し、苫前町から国道239号に入った。ツーリングマップルにも書いてあるが、この道は高速ロングワインディングロードであり、天気も良く快適に走った。やはり、このバイクはリッターだが非常にヒラヒラ曲がれる。

10時頃に恐らく士別峠のPAだと思うが寄ってみた。

やはり秋を感じる光景だ。北海道らしい矢羽根が並び良い道だった。
この道の先は士別市に出るが、正直北海道内陸の旭川~名寄間はあまり良いイメージが無い。基本国道が40号1本しかなく、交通量も多いし大した大きさではないが市街地がそこそこあるし、道の景色もあまり良くない。
なのでさっさと層雲峡に向かおうかと思ったが、ツーリングマップルを見ると、士別市に「満天の星の丘」という中々興味を惹かれる名前の丘があった。
今までずっと2013年のツーリングマップルRを使っていたが、2020年にセローで北海道に行こうと思ってたから、A5の通常版ツーリングマップルを購入していた。結果的にはセローで行けなかったのだが、今回は少しでも荷物を減らすため通常版を持って来ていた。
それこそ2013年版は擦り切れるほど読みつくしているが、こんな名前の丘がある記憶が無かった。なのでどこかのタイミングで追加されたのだろう。やはり適宜ツーリングマップルも替えないといけないな、と思った。
と言う訳で、この士別周辺に来ることは殆ど無いし、折角近くに来たのでこの「満天の星の丘」に行ってみよう。メイン道路沿いにある訳じゃなさそうなので、Google先生に入力してみた。
剣淵川に掛かる橋の手前に道があり、そこを曲がると次第に標高を稼いでいく。既に展望が良くなったところで標識があった。入口からダートになっており入るのに躊躇したが、ツーリングマップルに載ってるくらいだからバイクで入れるのだろう、と思い入ってみる。

するとここは素晴らしい場所だった。何だ、この開放感は。不整地なので、一応スタンドパッドを敷いておく。

ススキが広がる向こう側に士別の街が広がっていた。

大変牧歌的な丘が広がり、そこにバイクで入れるというのは素晴らしい。

紅葉している木が1本あった。

どこまで行けるのだろうか。SUVが結構奥まで行っていた。セローだったら適当に行ってみるところだが、流石に自重しておく。

ここからバイクを撮影。

ツーリングマップルのコメント通り、360°見渡せる丘だった。

しかし、やはり北海道は奥が深い。勝手に北海道は詳しいつもりで居たが、私が知らない所はまだまだある。ここは照明も無いので、本当に満天の星が見れそうな丘だと思うが、中々バイクで来るにはハードルが高そうだ。
何となく来たところだったが、素晴らしい満天の星の丘を楽しめた。
出発し、士別市の国道40号に出て南下する。GSに寄って給油するが、確かNinja1000SXはハイオク車だったと思う。ハイオク入れなきゃいけませんか?と聞くのを忘れてしまったので、まぁ良いか。と思いハイオクを入れた。ガソリンタンク容量が大きいので、満タンで2000円を超えたのは驚いた。
そろそろ良い時間になったので昼食を取りたい。この先に道の駅があるからそこにしようかと思う。

道の駅「絵本の里けんぶち」に11:20頃到着。焼きカレーを推してたのでそれにしてみた。あまり類似なものを食べた記憶が無いが、中々美味しかった。食後に北海道初ソフトクリームを食べる。やはり北海道のソフトクリームはとても美味い。PayPayが使えたので助かった。
お腹を満たしたところでツーリング再開。引き続き国道40号を南下する。和寒町を通過し比布町に入り、比布北ICから旭川紋別道に入った。ここは無料なのでありがたい。
快適に走り、上川層雲峡ICで降りた。層雲峡に向かう予定だったが、割とまだ時間がありそうだ。ここでツーリングマップルを見ると「大雪高原旭ヶ丘」というのが見つかった。どうやら、2016年版表紙撮影地らしいので、展望も良さそうだ。当然2016年撮影地なら、2013年のツーリングマップルには載っているはずがないので、ここも掲載が増えたのだろう。
行ったことが無いポイントなので是非行ってみよう。上川層雲峡ICからいつもは国道39号方面に向かうが、道道849号を大雪山方面に向かう。看板も出ていた。
この道はかなり気持ちの良い直線道路だった。楽しく走っていると、こちらも看板があったので大雪高原方面へ曲がった。標高を上げていくと見晴らしが非常に良くなる。これは期待できそうな場所だ。大雪山を見渡せるレストハウスがあったが、後で寄ることにして撮影地スポットを探してみた。
少し道が狭かったがバイクなので不安も無く進むと、とても雄大な風景が広がってきた。今日は士別の満天の星の丘もそうだが、まだまだ北海道の行ったことが無いスポットもあるものだ。

大雪山を見渡せる場所で撮影開始。既に冠雪しているのは、流石北海道だ。

秋らしく色づいてきた木々を見ながら、だだっ広い草原が広がる。

まさに北海道と言った雄大な景色。

バイクも撮影。

ツーリングマップルのコメントは信頼できるので、素晴らしい場所だ。

この撮影をしている間、全くと言っていいほど他のクルマは来なかった。こういう誰も来ないマイナーだけど、素晴らしい景色の場所を見つけるととても嬉しくなる。
ゆっくり撮影して、先ほどのレストハウスに行ってみよう。

13:00頃大雪森のガーデンに到着。ここからの大雪山は、先ほどの場所より牧歌的な光景だと思う。ただ、少し逆光気味なのが残念。

森のガーデン方向が順光だったので、色づいた白樺と青空がとても映える。

こちらでもバイクも撮影。

望遠圧縮でも。

大雪高原はとても素晴らしい場所だった。
大雪高原を楽しみ出発する。国道39号まで戻り、層雲峡に入っていく。紅葉シーズンの土曜なので、それなりに交通量はあったが、混雑するまではいってなかった。
中々良い紅葉風景を眺めながら走る。どこかに停まろうかと思ったが、前にもクルマが居たがそのまま走ってしまった。
結局停まらずに、セブンイレブンがあったのでコーヒー休憩を取る。コンビニを出発し、大函小函も通過して走り続けた。今考えると、折角紅葉シーズンの層雲峡に来たのに、1枚も写真を撮らなかった。多分、先ほどの大雪高原と比べるとメジャーな観光地になるので、寄る気がしなかったのだろう。
層雲峡を華麗にスルーして、大雪ダムに出てきた。そこから国道273号に入って上士幌町方面に向かう。段々標高を稼いで行き、とても開放的な道でここはお気に入りの1つだ。
三国トンネルを越えて、三国峠のパーキングが見えた。結構な観光客で賑わっていた。この先の松見大橋が一番の見所なのを知っているのでスルーしたが、もう何年もここには寄っていないので、寄ってみても良かったかな、と後から考えると思う。

三国峠松見大橋を望む場所に寄ってみた。

一面の樹海の中に橋が一本通っている。

しかし、よくこんな所に立派な道を通したものだ。

バイクも撮影。とても良い天気が続いている。

松見大橋と一緒に入れようとすると、微妙なアングルになってしまった。

北海道は路肩が広いので、バイクだと気軽に置ける場所が多いのが嬉しい。

山を望み、広がる樹海の中に延びる一本道。というのが好きな構図。

快晴の三国峠を楽しめた。三国峠がこんなにピーカンなのは初めてかもしれない。
三国峠を出発して、国道273号を南下する。先ほど見ていた松見大橋を下って行き、白樺林の中を進む。この道は本当に開放的で、北海道らしさを楽しめる。結構内陸の道は単調な景色が多いが、ここは非常に素晴らしい。
南下していくと糠平湖が見えてきた。タウシュベツ川橋梁が有名な場所だが、ここはかなり辺鄙な場所にあるので、近くで見たことがない。かなり崩壊が進んでいるらしいので、一度は見てみたいが時間も無いので今回もPassする。
次第にぬかびら温泉郷に入ってきた。紅葉が凄くキレイだったのでどこかに寄ってみよう。

14:50頃温泉公園というところがあったので、寄ってみた。

北海道は白樺の紅葉が多いが、真っ赤な紅葉が見れて嬉しい。10月上旬なのだが、流石北海道。
温泉公園の紅葉を楽しみ、そろそろキャンプ場に向かおうかと思った。国道273号に戻っていくと、ダム展望台という看板が見えた。ここは行ったことが無かったので寄ってみよう。

糠平湖を望む場所があった。中々良い景色だ。

バイクとも一緒に撮影。
これでもう良いだろう。キャンプ場に向かうことにした。
しばらく走ると上士幌町市街に出てきた。航空公園に向かうが、看板もバッチリあったので向かう。市街地から5分程度走ると、上士幌町航空公園キャンプ場に15:30頃到着した。
まずは受付しようと思い、受付らしき場所に向かった。すると誰も居なかった。夕方係員が周るので、出来るだけ夕方に居てくれると助かります。と書いてあった。
ということで、先にテントを張ることにする。有名なキャンプ場の割には初めて来る場所なので、まずはサイトの状況を確認する。かなり広大な芝生のキャンプ場で、所々にテーブルが置いてあるので便利そうだ。特徴的な炊事場もいくつか点在していた。
ただ、バイクをサイト脇には置けないので、荷物の搬入が少し面倒かな。リアカーは何台か置いてあったのでまだ良いが。さらに、トイレが1つしかなく、しかも端っこに位置しているので若干使い辛いかな、と感じた。トイレの近くに張るのが一番便利そうだが、そちらの方は雰囲気があまり良くないと思った。キャンプの雰囲気も大切なので、少し不便でも中央近くが良さそうに思える。
結局中央のテーブル近くに張ることに決めた。リヤカーをバイクの近くまで持って行き、荷物を降ろしてリアカーで運ぶ。そしてテーブルに荷物を置き、テントを設営。

上士幌町航空公園キャンプ場をキャンプ地とする!上士幌町市街からバイクで5分程度の場所で、温泉もセコマも市街地にある。徒歩圏ではないが、近いので便利なキャンプ場だと思う。雰囲気も中々良い。航空公園と言えば、バルーンフェスティバルが有名だが、盆休み近辺であるのでその際はかなり混雑するらしい。
もうオフシーズンに入っているが、土曜なのでそこそこのキャンパーが居たが、広大なので全く問題無い。
イスを出して、しばらく風に吹かれながらゆっくりする。キャンプはこの瞬間がたまらない。一服休憩して、まだ時間があるので天気も良いし、ナイタイ高原に夕暮れを見に行こうかと思った。
そうと決めたので、16:30頃キャンプ場を出発。既にかなり夕暮れ感が出てきたが、まだ間に合いそうだ。何度か行っている場所なので、迷うことなくナイタイ高原方向に向かっていく。
相変わらずここも非常に開放的な道で楽しく登っていく。夕暮れが近いためか、殆ど他の観光客も居なかった。

よく停まっている駐車帯に到着。

牧歌的な風景が夕暮れに染まっていく。

バイクと一緒に撮影。

十勝平野の雄大な景色と。
駐車帯を出発し、更に登っていくと頂上のナイタイテラスに到着。もう閉まっているのか、こちらも人が殆ど居なかった。ナイタイテラスから更に上に、撮影に絶好の場所があるのを知っているので、そちらに向かった。夏休みは、いつもバイクと記念撮影している人が居るので中々確保出来ないが、今日なら余裕だ。

ナイタイテラスのアーチオブジェと十勝平野の眺め。

奥の建物がナイタイテラス。ここ数年以内に出来た建物で、食事も出来るし展望の良いトイレがあって、観光客で賑わっている。ソフトクリームも美味しかった。

夕暮れを見てると、1日の終わりを実感する。

小高い丘になっていて、柵も無いからこんな写真も容易に撮れる。

素晴らしいナイタイ高原を楽しめた。真っ暗になる前にキャンプ場に戻ることにしよう。17:15に出発し、17:30にキャンプ場に帰ってきた。
既に米を水に浸けているので、早速炊飯を始める。夕飯の準備をしていると、係員さんがキャンプ料金の徴収をしていた。私の所にも来たので、キャンプ料金を支払う。昨日買い出した鍋用の具材が丸々余っているので、買い出しはしていない。昨日と全く同じ中身の鍋だが、そちらの準備をして美味しくいただいた。
食後にガス缶を確認すると、もう残量はほぼ無かった。これでは明日の朝食を自炊するのは無理だと思った。今朝考えた通り、ガス缶を買うことにしよう。今考えてみると、別に朝食だけなら自炊しなくても良かったかな。と思った。多分キャンプだから、自炊をしなければ。という思いの方が強かったのだろう。
食後の一服もまたたまらない。後片付けをするが、有料のキャンプ場なので炊事場の照明もあったからヘッドライトは要らなかった。昨日と同様に、温泉上がりだと体が冷えてしまうので、先に夜景撮影を始める。

キャンプ場の夜景。

テントと、航空公園独特の炊事場。

芝生が広がり木々が適度にあって、良い雰囲気のキャンプ場だ。

夜景の撮影を楽しめた。
少し体が冷えてきたのでそろそろ温泉に行こう。初山別村みさき台公園と違って歩いて行くには遠いので、バイクで向かう。と言っても、上士幌町市街にあるので5分程度で着く。
キャンプ場を18:40頃出発し、まずは前述通りセコマに立ち寄りガス缶と飲料を調達しておく。しかし、このNinja1000SXはLEDヘッドライトなのだが、驚く程明るい。クルマ並みの明るさだったので、これなら夜走行も全く問題無さそうだ。これはかなり羨ましいと思った。

セコマを出発し、上士幌町「ふれあいプラザ」に到着。町営の温泉で300円と格安だが、ヌルスベの立派な温泉だ。格安なのでシャンプー・ボディソープ類は置いていないが、持って来ていたのでそれを使う。
ゆっくりとしっかり温まり、21:00頃温泉を出発。さくっとキャンプ場に戻ってきた。
火照った体にキャンプ場の夜風が大変気持ちが良い。明日の天気予報を見ると、十勝地方は良い予報だが、千歳方面はあまり良くなかった。降水確率は高くないのでありがたい。一応カッパは持って来ているが、使わずに済みそうだ。
明日の最低気温予想が5℃になっていた。これは中々冷え込みそうだ。低温やけどの恐れがあるので避けるように書いてあるが、カイロを貼ってみよう。着れるものは全て着ておこう。
冷やしすぎないように、適度に夜風に吹かれて過ごす。この瞬間もたまらなく好きだ。そろそろ冷えてきたかな、というところでテント内でシュラフに入る。
今日は、今までの北海道で行ったことが無かった、満天の星の丘・大雪高原を訪れた。いずもも大変素晴らしい景色だった。まだまだ北海道には行ったことがないところがあるのを再認識した。
明日は、上士幌町から士幌町のサーキットCPに行って、国道274号日勝峠を越えて、新千歳空港へ戻ることになる。やはり北海道を周るには3日では短すぎる。まぁ今年に関しては仕方ないが、それでも北海道に訪れることが出来たのは良かった。そんなことを考えながら、眠りについた。
宿泊地:北海道上士幌町 航空公園キャンプ場 500円
温泉:上士幌町ふれあいプラザ 300円
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