![スーパーGT 2016 Rd.6 鈴鹿1000km スーパーGT 2016 Rd.6 鈴鹿1000km](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/038/575/611/38575611/p1m.jpg?ct=cf25194c0796)
ども、お久しぶりです。
家庭の事情でバタバタの毎日で、みんカラはROMることしか出来ませんでしたが、皆さんのアップされた内容を見ながら元気をもらってました(^^)
親父の調子ですが、三途の川を渡る前にお爺さんとお婆さんにアンタはまだ早いわって言われたのか知りませんが、四肢麻痺と嚥下障害・構音障害が残ったものの、ベッドの上で休んだりリハビリに連れて行かれたりしています。
先日は親父がやり残したコメを収穫し、未だにあわただしい日々を過ごしてるワタシですが、ちょっとした合間を使ってスーパーGTのレポートをコツコツ書いておりました(^^;)
というわけですっかりレポートが遅くなりましたが、8月27日と28日に行われた第6戦 鈴鹿1000kmのTV観戦記を残しますね。
世界最高峰のドライバーの一人、セバスチャン•ベッテルが「…まるで神様がデザインしたみたいだよ!」と絶賛するくらい評価の高い鈴鹿サーキット。
そんな世界最高峰のレーシングコースを、世界でも類を見ないハイレベルなハコレースとして日本国内で最も人気を集めるスーパーGTのモンスターマシン達が、1周5.807kmのコースを173周で争うドリームレース。
それがインターナショナル鈴鹿1000kmです。
1966年から開催され今年で45回目と歴史も深いですね。
そんな年に一度のビッグレースの前には、GT500クラスで争う3メーカーがとびきりビッグなニュースを用意して、レースを盛り上げてくれました。
8月25日には日産自動車が「GT-R NISMO」2017年モデルの発売を開始しました。
1870万200円だそうです(^_^;)
GT-R NISMOと同じく8月25日には、ホンダが新型NSXの国内発売を始めました。
こちらは2370万円かららしいですね(^0^;)ウヒョー
LEXUS GAZOO Racingは、2017年から採用される新規則に沿って開発が進められている新型GT500車両のLC500を、直接鈴鹿サーキットに持ってきてGTファンの前でお披露目しました。
値段は知りませんww
日産もホンダもレクサスも、この真夏の祭典 第45回 インターナショナル鈴鹿1000kmを優勝して、このワールドプレミアに花を添えたいハズ!
そんな欲望渦巻く鈴鹿サーキットの土曜日、鈴鹿1000kmのポールポジションをめぐる争いは…、
No.15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTが一番時計を記録しました!
NSX CONCEPT-GTは参戦3年目にして初のポールポジション獲得です。
新型NSXの販売開始のニュースに花を添えたNSX CONCEPT-GT。
予選タイムアタックではやっとライバルと肩を並べることが出来ました♪
後はRC FやGT-Rを押しのけて、1000kmにも及ぶ鈴鹿サーキットでのケンカレースに勝つことができるのか…!
今年の決勝レースからピットインの回数が5回に義務付けられたので、昨年までよく見られたピットイン回数を減らして燃費走行で順位を上げる作戦はとれなくなりました。
また、ピットインと同時にドライバー交代も義務付けられたので、5~6年前によく見られた真夏のダブルスティントも出来ません(^-^;
今年の鈴鹿1000kmはリオ五輪の陸上男子400mリレーの決勝のように、全力疾走を6回つなぐハイスピードレースとなりました。
この決勝レース内容は173周ととてつもなく長くなるので、レースの詳細は公式サイトなどで確認していただくとして、ここではレース中の重要なトピックスをまとめて紹介していきます。
まず予選ポールポジションを獲得したNo.15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTを含むNSX勢5台の結果ですが、ウェイトハンデ26kgのNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTがかろうじて7位に入ったのが最高順位でした。
NSX陣営の各チームのプレスリリースを読むと、想定より低い路面温度だったのでタイヤのピックアップが発生してしまい、決勝レース中のペースが上げられなかった…と、書かれてありました。
タイヤのピックアップがぁ~…とか言われても、スーパーGTファンの子供達にはよく分かんないですよね~
ズバッとぶっちゃけると、予選で速くてもまだまだ決勝レースではRC FやGT-Rほど速く強く走れないってことでしょう。
予選ポールポジションのNo.15ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは残念ながらエンジントラブルでリタイアとなりました。
一方、まともに走れば必ず勝てると言ってもいいくらい、走•攻•守すべてにおいてパーフェクトなGT-Rですが……
17周目には No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rがデグナーで行き場を失ってコースアウト。
グラベルからの脱出に手間取り、さらにエアロも傷めたためこの時点でコンドーレーシングは鈴鹿1000kmGTテストに目的を変更。
次戦以降のデータ取りに努めたため結果は12位となりました。
柳田選手のファンの方には厳しい現実かもしれませんが、パートナーの佐々木大樹選手とのパフォーマンスの差が徐々にはっきりして来ましたね…(*_*)
No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rは、8月7日のスーパーGT 第5戦 富士での大クラッシュの影響で、Bドライバーの千代勝正選手のダメージがまだ完全に癒えていないということでドクターストップがかかり、今回は代役として高星明誠選手が急遽GT500デビューとなりました。
レースウィークに入る前からハンデを背負ってしまったNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R。
こんなピンチの時こそ、エースドライバーの帝王 本山哲選手の活躍に期待したいところですが…
帝王 本山哲選手がイエローフラッグを見落としてしまい、ペナルティーストップ10秒(^-^;
帝王らしからぬミスでしたが、ペナルティー消化後にセーフティーカーが導入されたので失ったタイムは帳消しになり、その後は時折降ってくるにわか雨の中でも、スリックタイヤのままで高星選手がコース上にとどまっていたおかげで、なんとか3位表彰台に乗ることが出来ました。
一方、前回の富士戦でようやく勝利し、スーパーフォーミュラでもいい流れを掴みはじめたホシノレーシングのNo.12 カルソニック IMPUL GT-R。
今年の序盤は一度にデビルカードを3~4枚引いたような悪運に見舞われていましたが、どん底を経験したチームはこれから大量にポイントを稼いで一気に優勝争いに加わりたいはずです。
レース前のウェイトハンデは56kg。
GT-Rのパフォーマンスを考えると十分優勝を狙えるハンデです。
レースがスタートした後もカルソニック IMPUL GT-Rは評判通りのパフォーマンスを魅せ、60周目まではトップと離れることなく2位のポジションをキープしていました。
そして2回目のピットインの時…
なんと、ピットクルーがオイルをこぼしてしまいます!
(某大手レース専門誌より)
よく撮れてますよね~、スゴいっすわ(^^;)
長距離のレースではオイル消費が激しいので途中でオイルを注入しているのですが、その時にオイルがプシャーっとボティに漏れちゃいました。
コンマ1秒を争うピット作業なので後処理もソコソコにカルソニック IMPUL GT-Rはピットアウトしたんですけど…
ピットアウトしてすぐ最初のS字で車内から火が上がり、右ドアを落としながら大仁田厚ファイヤーデスマッチ状態で消火器の元へ一直線(;゚д゚)
こうして上位を狙えたレースをみすみす逃してしまいました…
最後にNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rですが、開幕2連勝を飾り最高のスタートダッシュを決めた後も重いウェイトハンデで苦しむことなく淡々とポイントを積み重ねて、今回のレース前のウェイトハンデは何と100kg!
MOTUL以外のGT500クラスの陣営としたら、100kgも積んだんだからいい加減大人しくして欲しいと思いたくもなりますが、そんな声もお構いなしにMOTUL AUTECH GT-Rは安定して速いペースで着実に順位を上げていきました。
GT-R勢が得意とするバックストレートからシケインまでの区間では、ウェイトハンデ40kgのNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTをシケインのブレーキングでオーバーテイクしたり、1000kmレースの後半にもウェイトハンデ50kgのNo.6 WAKO'S 4CR RC Fを同じくシケインでオーバーテイクしたりと、100kgのウェイトハンデは窓ガラスのシールだけじゃないのかと思わせるくらいの強さで995kmまでは4位を走行中でした。
995kmまではね…(^^;)
なんとまぁ、これもチャンピオンの余裕なのか、最終周のバックストレートでMOTUL AUTECH GT-Rは路肩に停車。
原因は不明ですが搭載するガソリンの計量ミスで、あとコーナー3つ残してガス欠でストップしてしまいました。
ゴールまでガソリンが持てばドライバーポイントがトータル60ポイントとなり、2位と15ポイントも差をつけてタイ戦に臨めたのに、このガス欠で4ポイントを失って2位との差は11ポイントとなってしまいました。
失った4ポイントでMOTULが泣かなかったらいいのですが……
でもこれで面白くなりそうですね( ^-^)
NSX CONCEPT-GTが全力を出してもトップから1周遅れの7位が最高で、GT-Rは4台全てにアクシデントが降りかかった今年の鈴鹿1000km。
優勝したのはレクサスRC F!
キーワードは… 「英雄(au)」でした。
既に決勝レースの結果をご存知の方は??ですよね~
スーパーGTを知ってからまだ10年くらいのキャリアの方も???ですよね~
…それが狙いですwww
今年のスーパーGTでauと言えば…
レクサス チーム•トムスのエースナンバーを背負う
No.36 au TOM'S RC Fですよね(^^)
巧みなピット戦略と先を見据えたレース采配を実力派のドライバーが堅実でしぶとくこなすことで、2014年と2015年の鈴鹿1000kmを2連覇してきました。
当然今年も優勝候補に挙がり、レース関係者やコースサイドのファン達も注目する中、au TOM'S RC Fは予選11番手からコツコツと順位を上げていき、気が付けば鈴鹿3連覇も夢じゃないぜってところまで来てました。
そんなau TOM'S RC Fの快進撃が画面に捕らえられたとき…
一番右におられる中島秀之アナが実況でついつい「auトムススープラ」と言い間違えちゃいました(^-^;
無理もありません。
中島秀之アナは全日本GT選手権が始まった頃からピットレポーターとして活躍され、2005年にスープラがGT選手権から退くまでずっとピットレベルや放送席でスープラを見守っていた方です。
auと聞いただけで条件反射でスープラと言ってしまうのは仕方ありません。
でもチーム名を間違っているので、私も放送を観ながらムムッときちゃいました。
先ほどのウルトラマンのようなカラーリングのスープラは、正しくは「auセルモスープラ」です。
ゼッケンは38番、同じ道具で長らくトムスチームと争っていたレクサス チーム•ゼントセルモのマシンです。
だからキーワードが「au」なんですよ。
さてここからは、2003年の全日本GT選手権のレース中継でエンディングテーマに使用されたレディオヘッドの“High and Dry”に乗せて勝手にお届けします(^^;)
曲を流しながら読んでいただけるとありがたいッス♪
auと聞いて私が真っ先に思い浮かぶのはもちろんauセルモスープラ。
そしてチーム ゼントセルモのエースドライバー 立川祐路選手の活躍です。
たくさんのレースの中でも忘れられないレースは2003年の第5戦 富士スピードウェイ300kmレース。
富士スピードウェイが現在のレイアウトになる前の最後のレースでした。
トヨタのホームコースの富士スピードウェイ。
今までたくさんの思い出が詰まった旧レイアウトでの最後のレースを勝利して歴史に名を残したい…
そんな想いがあったのかどうかは分かりませんが、立川選手が乗っかるauセルモスープラは予選ポールポジションから圧倒的な速さで後続を突き放し、レース終盤までトップを走行して後は後半スティントを担当する立川選手がチェッカーを受けるだけというところまで来ました。
…ところが、チェッカーまで残り6周になってauセルモスープラの右前輪がスローパンクチャーに見舞われスローダウン!
ぶっちぎっていたはずの後続との差はみるみる詰まり、ファイナルラップのBコーナーでとうとうトップの座を明け渡してしまいました…
立川選手は空気の抜け落ちたタイヤで走りきったものの結果は3位…
悲しさと悔しさに包まれた立川選手は、メットも取らずに背中を落としてスープラを後にしていきます。
その姿がレース中継のエンディングで映し出され、バックにはレディオヘッドのどこか物悲しくもカッコいいボーカルとギターが流れます。
この映像と曲が絶妙にマッチしていたので、私はとても胸が打たれゾクゾクっときちゃいました。
立川選手の背中からモゾモゾ噴き出てくる勝利への執念、そして悔しさ…
己の全てを捧げたレーシングドライバーの後ろ姿…
そして、最後まで諦めずauセルモスープラを追いかけて、タナボタながら優勝が決まったTAKATA童夢NSXの道上龍選手とセバスチャン•フィリップ選手は、トレンディードラマの最終回に抱き合う男女のような熱い抱擁…
傾きかけた真夏の日差しのもと、対照的な二台のマシンと人間模様は十何年たっても忘れられません。
話が脱線してしまいましたが今年の立川選手にとってNo.36 au TOM'S RC Fは、かつての自分を思い出す特別なカラーリングのマシンかもしれませんね。
予選8番手からスタートしたNo.38 ZENT CERUMO RC Fの立川祐路選手。
オープニングラップのヘアピンで一気に5番手までジャンプアップし、濡れた路面と乾いた路面が混じる不安定なコンディションの中、4番手を走るNo.8 ARTA NSX CONCEPT-GTを追い詰めます!
そして、130Rからシケインの侵入で並んでオーバーテイク!!
まだまだ立川選手の快進撃は続きますよ~
12周目には3番手を走るカルソニック IMPUL GT-Rに追いつき、車間距離ゼロでスリップストリームを仕掛けます!
これ絶対擦ってますって(笑)
車間距離ゼロから進路変えて一気にオーバーテイク!!!
とても173周のレースの序盤わずか12周目でする仕業じゃありませんが、この勢いで立川選手の駆るZENT CERUMO RC Fはトップにまで登りつめます!
そして27周終了時点でピットイン。
相方の石浦宏明選手にマシンを譲ります。
予選8番手からわずか22周でトップに立ったNo.38 ZENT CERUMO RC F。
私の手元には某大手レース専門誌があり、この鈴鹿1000kmレースの各マシンのラップタイムを見る事が出来ます。
この表によると、27周目までの立川選手のラップタイムの平均は1分55秒207。
それに対してポールポジションからスタートしたドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTの平均ラップタイムは1分55秒424。
振り返ってみると、1000kmの長丁場のレースは最初のスティントでほぼ決まってたみたいですね(^_^;
そして1000kmに渡ってZENT CERUMO RC Fを苦しめたのは、同じ道具・同じタイヤのau TOM'S RC Fでした。
鈴鹿1000kmの勝ち方を知っているトムスとの争いはとてもタフなバトルになりました。
雨の中、スリックタイヤのまんまバトルすることもありました。
イエロー無視なんじゃないかとさんざん言われることもありました(^^;)
それでも立川選手は必死に走りつづけます。
まるで…、auセルモスープラ時代の自分のゴーストを追いかけるように…。
最後は1.2秒の差でなんとかau TOM'S RC Fを振り切り、ZENT CERUMO RC Fは2013年のSC430時代以来久しぶりの勝利を飾ることが出来ました☆☆
GT-R4連勝で迎えた第5戦 鈴鹿1000km。
やっとレクサスが一矢報いることができました。
しかもトップのMOTULと2位のドライバーとの点差が13点差から11点差に縮まり、松田次生選手とロニー・クインタレッリ選手にプレッシャーをかけることが出来ました。
MOTULの開幕2連勝で始まった今シーズン。
ひょっとしたらライバルチームが大逆転でシリーズチャンピオンをかっさらっていくかもしれませんね~
…なーんて、ブログを下書きしているうちに第6戦 タイも終わっちゃいました(爆)
第6戦のレポートもいつになるか分かりませんが、なんとか最終戦が終わる前までに仕上げたいですね(^_^ )