Y31営業車オーナーとお会いしました（2）

外装の次は内装を見ていきたいと思います。

インパネはタクシータイプインストと呼ばれる無線機や料金メーター、タコグラフなどタクシー用装備の装着スペースが確保されたインパネで、Y30時代からほとんど姿を変えず2009年まで採用されました。

崖のようにそびえ立つインパネは絶壁インパネとも言われ、1980年代の日産車に多く見られました。

ドアトリムはビニールで窓の開閉は全席手動式です。

オプションでパワーウインドウも装着可能ですが、サンクスパワーウインドウと呼ばれる開閉頻度の高い運転席+後席左のみのものが設定されています。

2005年の一部改良から標準装備されており、2004年から全席パワーウインドウもオプション装着可能となっています。

ステアリングホイールはかつて廉価グレードは2本スポークでしたが、2002年以降は全グレード4本スポークが装備されています。

エアバッグはオプションで、ボンネットの形状が変更された2009年以降は標準装備されています。

メーターです。

燃料計や水温計がピクトグラムではなく英語表記なところに時代を感じます。

タクシーインストはタコグラフ装着スペース確保の関係でタコメーターは非装備です。

逆にタコグラフ装着スペースが無いハイヤーインストなどはタコメーターが装備されています。

オドメーターは16万km台で、登録16年目のタクシー仕様車としては低走行です。

タコグラフ装着スペースには元々何もありませんでしたが、納車後に純正アナログ時計が装着されています。

センターコンソールはタクシー用機器が装着されていないため、綺麗な状態を保っています。

オーディオは1DINのAM/FMラジオ+2スピーカーで、廉価グレードでもFMラジオが標準装備なのはクラウンコンフォートには無い魅力です。

また、スピーカーもクラウンコンフォートみたいにインパネではなくドアに装備されており、割と普通な場所に配置されています。

エアコンの温度調整レバーは冷暖房一体型ですが、タクシーインストのみ冷房の強弱が微調整可能なエコノミーコントロールスイッチが装備されています。

トランスミッションはコラムシフトの4速MTです。

ニュートラルから手前に引いて倒すと1速に入ります。

クラウンコンフォートでは2007年に廃止されましたが、セドリックでは2009年まで設定されました。

ハザードスイッチはウインカーレバー先端に装備されています。

LPG燃料カットスイッチと日報灯スイッチ、フォグランプスイッチです。

日報灯スイッチは下に下げると日報灯が点灯します。

フォグランプスイッチは自家用グレードだとウインカーレバーに装備されますが、営業車はインパネに装備されます。

ペン立てはクラウンコンフォートだと昔ながらのキャップ式の細いタイプしか入りませんが、セドリックは太めに造られているため、ここ最近のノック式のボールペンも収納可能です。


日報灯は運転席側のみ照らすようレンズがカットされています。

サイドブレーキはステッキ式で、手前に引くとロック、捻ると解除です。

引く際は結構力が要ります。

続きます。