「東山魁夷記念館」・・・楽しみな学芸員のガイドツアー編

昨日、千葉県市川市にある「東山魁夷記念館」に行ってきました。

駐車場は広く、一日200円とリーズナブル。

建物は、屋根の上に風見鶏ならぬシンボルの「白馬」がついている２階立ての素敵な洋館です。


1階は生い立ちや描画手法など、2階は日本画・リトグラフ・スケッチなどの作品が展示されています。





展示される作品は１階２階共に年に何回か入れ替わります。
以前にも行ったことがあるのですが、今の時期に展示されている「四季の詩・夏 -波と雲-」が見たくて再度、訪問しました。



11時と14時に学芸員のガイドツアーがあり、これも再訪した理由のひとつです。
ツアーは約40分かけて、ひとつひとつの作品の背景や託された想いなどを学芸員が説明してくれます。
前回は男性の学芸員の説明で非常に楽しめました。
ちょっとあちらっぽい方で、乙女チックな言い方に身振り手振りを交えた説明で
「ここで笑ったらまずい。」
と笑いを堪えながら涙目で聞き入った覚えがあります。

今回もその方の乙女チックな説明を楽しみにしていたんですが・・・・
残念、、、女性学芸員でごく普通の説明でした。。。
でも饒舌かつ明瞭な説明、充分楽しめました。


東山魁夷作品は初期以外は、生き物の描写がほとんどありません。
しかし「白馬」だけは例外で、神秘的な森を背景に頻繁に「白馬」が描かれています。
さて、この白馬の持つ意味とはなんでしょうか？

答は・・・

ご本人曰く、それは「心の祈り」だそうです。

一つひとつの作品、気持ちが洗われるような気になり、吸い込まれそうになります・・・。
そんな気持ちにさせるのは、書き手の「祈り」」を無意識に感じてしまうからかもしれません。

私が思う東山魁夷の魅力は、「ダイナミックな構図」と「深い青緑の色使い」。
今回は「深い青緑の色使い」を堪能させて頂きました。


さて、一通り観覧し終わりました。

もうひとつの楽しみ、１階のカフェレストラン「白馬亭」でお茶しましょ。

（つづく）