![インプレッサ スポーツワゴン 「I'sセレクトII」・運転の感想 インプレッサ スポーツワゴン 「I'sセレクトII」・運転の感想](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/029/102/705/29102705/p1m.jpg?ct=3cda3f2972bd)
1月28日(月) のトマムスキー場・ドライブ企画、
前回のブログ内では触れませんでしたが
実は、道中の長い道のりを運転していたのは僕でした。
というのも、今回車を出してくれることになった友人、ドライブ前日 (当日?) にバイト先の送別会があったらしく、
睡眠時間は、たったの
1時間(汗)
朝6時半に自宅まで迎えに来てくれた時も、かなり眠そうだったんですよね…
この状態で、釧路・トマム間の
片道200キロ を運転するのは危険過ぎる!
ということで、別の友達を迎えに行った際に、運転を交代することにしました。
ちなみに今回も、
先日同様、東京海上日動の
ちょいのり保険 に加入。
携帯電話からいつでも申し込めるので、本当に便利です♪
そんな訳でこの度、アイスバーンの峠道、高速道路、市街地など、延べ
400キロ に渡り
インプレッサ スポーツワゴンを運転してきましたので、そのインプレッションをしたいと思います!
まずは、軽くクルマの紹介から…
2002年式 スバル インプレッサ スポーツワゴン
「I'sセレクトII」 1.5L 4WD E-4AT
2代目インプレッサの前期型で、年次改良後の「B型」と呼ばれるモデルですね。
グレードは、1.5Lの「I's」グレードをベースに、装備を充実させた特別仕様車、
「I'sセレクトII」 です。
この型のインプレッサと言えば、2リッターのターボモデルばかりに注目が集まりますが、
ことスポーツワゴンにおいては、1.5リッターのNAモデルが販売の中心でした。
今回運転したのは、そんな1.5リッターNAボクサーエンジンに、4速オートマチックと4WDを組み合わせたモデルです。
●真面目な作りが印象的な車内
はじめに、車内の様子から見ていきましょう。 (以下、画像は同型車のものです)
まず好印象だったのは、このシート!
シートバックの高さも申し分なく、大きめのヘッドレストがしっかりと頭をサポートしてくれました。
フルフラット機能のためにサイズを妥協した、デミオやシエンタとは大違いです。
座り心地は柔らかめですが、サイドサポートが張り出しており、長距離でも疲労は少なかったですね。
非常に真面目に設計されたシートのように感じました。
ただ一点、シート関連で不満だったのは、
シートベルトの戻りの悪さ です。
ドア開閉時に何度も引っ掛けてしまったうえ、ベルトを出し入れする際もキーキーという異音がしていました。
おそらく、経年劣化の一種だと思いますが、他のクルマではあまり見ない現象なので、
設計段階で何かしらの問題があったのかもしれません…
次に、このメーター!
表示が大きく、目盛りも細かく打ってあるので視認性抜群です。
ベースグレードにも関わらず、タコメーターが標準なのも好印象ですね。
そして、その下にさり気なく書いてある、「IMPREZA」の文字もお洒落♪
ただ、異常もないのにエンジン警告灯が点いたり消えたりしていたのは謎でした。
そう言えば、先輩の初代フォレスターも、ドライブ中に突然、変な警告灯が表示されたことがあったような…
また、別の先輩の3代目レガシィも、燃料計が半分より下にいかなくなっていました(笑)
スバル車ってメーターの故障が多いのでしょうか…
次に、インパネ周りです。
空調スイッチが、とても使いやすい位置にあり、高速走行中でも違和感無く操作することができました。
運転中の各種操作性は◎ですね!
ただ一点、気になったのは、カップホルダーについてです。
ご覧の通り、助手席側しか開きません。
(むしろ、運転席側を押しても開かないところに驚きました!)
一応、サイドブレーキ左側にも設けられているのですが、
運転中だと取りにくい位置にあるので、もう少し配置を工夫して欲しかったですね。
ラストは、この
ゲート式シフトレバー
昔ながらの「ストレート式」の方が個人的に好みではありますが、
シエンタもゲート式だったので、操作にそれほど抵抗は持っていないつもりです。
ただ、このインプレッサのシフトに関しては、少々違和感を覚えてしまいました。
というのも、このゲート式シフト、
「D-3」 と
「2-1」 間が一直線になっているんですよね…
なので、「P」から「D」まで動かそうとすると、「3」までいってしまい、
「3」から「2」へシフトダウンしようとすると、勢いで「1」までいってしまうことが多々ありました。
特に、「3」から「2」へは、一度左に動かしてから、下に一段だけ下げる必要があり、
その微妙な力加減に、だいぶコツが要りましたね。
「D」と「2」は、多用するレンジなので、誤動作を防ぐためにも「段」を付けて欲しいと思った次第であります。
まあ、これは慣れで何とかなる問題だとは思いますが…
●意外と良好な取り回し性
走り出してまず感じたことは、
とても運転しやすい ということ。
というのも、このクルマ、スタイリッシュなボディとは裏腹に、とても視界が良いのです。
低くて長いボンネットは、シエンタと同様、丸目のヘッドライト付近が
盛り上がった形状になっており、前方の見切りの良さに大きく貢献しているうえ、
低めに設計されたダッシュボードも、死角の少ないピラー形状とあいまって、
運転のしやすさに一役買っている印象を受けました。
また、全高が低くサイドウインドウも大きいため、後方視界は非常に良好。
30cm以上短いシエンタよりも、安心してバック駐車できました♪
ただ、リヤウインドウが傾斜しているデザインの為、後方の距離感を掴むのには、若干のコツが要りましたけどね。
ステーションワゴンであるにも関わらず、コンパクトカーのような感覚で運転できるのには、本当に驚きました!
●クラスを超えた走り
インプレッサに乗ってみて、まず思ったのは
エンジン音が独特 ということですね。
(YouTubeで見つけた、スポーツワゴン 1.5 i-s の排気音動画です)
始動音は、今まで乗ってきた1.5リッター車と比べて断然カッコ良く、
アイドリング時も、他のクルマとは少し違った低めの音がしていました♪
決して静かなエンジンではありませんが、高速の合流や、登坂車線の追い抜きなどで
アクセルを踏み込んだ際も、なかなか良い音が車内に響いていて、
「ちょっと一人で乗り回してみたい」 と思わせましたね(笑)
エンジン以外で印象的だったのは、何と言っても
どっしりした走り です!
同じ1.5リッターのデミオやシエンタとは、全く別クラスの走りと言っても過言ではありません。
今回、高速道路を200キロ程走ったのですが、とても落ち着いた乗り味で、
怖さを感じることもなく、安心してハンドルを握っていられました。
また、安定したハンドリングの割に乗り心地も良く、快適に長距離ドライブを楽しめるクルマのように感じましたね♪
ただ、このようなクラスを超えた走りを味わえる反面、車両重量は
1290キロ となっており、
1.5リッターエンジンでは、やはりパワー不足の感は否めません。
シエンタの4WDモデル (1310キロ) にも迫る勢いですし…
また、組み合わせられる4速オートマチックも、今ひとつダイレクト感に欠ける印象で、
操作性の良くないゲート式シフトとあいまって、積極的にシフトチェンジを楽しめるものではありませんでした。
後々になって調べてみると、どうやらオートマに「パワーモード」というものが付いているらしく、
是非とも今回、試してみたかった機能ですね…
●スバルの真骨頂
ドライバー目線の真面目な設計や、独特のエンジン音、クラスを超えたどっしりした走りなど、
非常に見どころの多い、このインプレッサ スポーツワゴンですが、
実は今回のドライブの中で、最も感動したのは
雪道での安定感 でした!
FFの初代デミオはもちろん、4WDのシエンタや、レンタカーで借りた
e-4WDの現行デミオと比べても、桁違いの安定感がありましたね。
今回は、浦幌ICから道東道に乗るため、アイスバーンの山道が
50キロ以上 に渡って続く、
釧勝峠を通ったのですが、そこでの走りがとても感動的でした。
連続するカーブを挙動の乱れもなく、あれだけの安心感を持って走れるのには、本当に驚きましたね!
調べてみると、2代目インプレッサの NA・E-4AT モデルには、
「アクティブトルクスプリット4WD」
が採用されているそうです。
これは、前:後の基本機動力配分を60:40としたうえで、走行状況に応じて
駆動力をFF状態 (100:0) から50:50までの間で変化させるシステムで、
常時4つのタイヤに駆動力やエンジンブレーキが作用するため、
「滑った時だけ4WD」 というシステムよりも、ずっと安定しているのだとか。
それを知って、
「やっぱりフルタイム4WDは違うな~」 と感じましたね!
きっと、そういったシステムに加え、水平対向エンジンの低重心さと、重量バランスの良さが
より安定した走りをもたらしているのでは…と、少々マニアックな想像をしてしまった次第であります(笑)
以上、インプレッサ スポーツワゴンのインプレッションでした!
スバル車を運転するのは、今回が初めてだったのですが、長距離に渡って
様々なシチュエーションの中、その走りを試すことができて大満足です。
改めて
「スバル車は良い」 と言われている理由が分かったような気がしますね♪
特に、最後の方で触れた「雪道での安定感」は、とても心に残るものがありました。
これまで、デミオやアクセラ、ロードスターに乗った体験から、マツダ車に心を惹かれることが多かったのですが、
今回、インプレッサ スポーツワゴンに乗ってみて、
「雪国で乗るならスバル車も悪くないな~♪」
と少し浮気心 (?) を持ってしまった僕であります(笑)