2013年01月05日
"フルサービス"じゃない日本のガソリン
ども,高丘です。
今日は寝てません(ォィ
さて……今日はmixiで出ていた話題をちょいと。
セルフのガソスタでキャップ忘れ…。
正直言うとまだネタになるんかいwwwwと思いましたが。
大晦日に手伝った元バイト先のガソスタはフルサービスです。
セルフのキャップ忘れは2日に1個は必ずと言います。じゃあフルサービス,プロがやるとどうなるか?
オイラが現役だったのは3年間です。その3年間のうち,オイラがやってしまった重大ミスは以下のとおりです。
・キャップ忘れ2回
・コンタミ1回
です。コンタミは記事にデータがございませんでしたので,キャップだけデータ取って確率の計算します。
・セルフのキャップ忘れ率:50%
・フルサービス:0.2%以下
プロに任せりゃいいのに。恐らくコンタミも多いんでしょうねえ。オイラもバイト時代に2回キャップのないクルマに遭遇したことがあります。うち1台はかなり時間が経っており給油口付近にかなりの砂利が。……あのあとは知りませんが,燃料系にダメージを与えているはずです。
で,セルフにはもう1つ問題があります。セルフのスタンドは新規開店の方が多数を占めます。人員の経験が浅く,また入れ替わりも激しいんですね。よって起こるのは整備ミス。しかもすんげー下らんミス。一番激しかったのは普段はうちの店でタイヤ付け替えやっていた人が商売敵のセルフにクリップナット折られて『信頼できんから』という理由でうちの会社に持ってきたケース。
仕事増やすんじゃねえよボケェ!!
と当時は全店員がキレました。対してフルサービスって歴の長いベテランが必ずいます。なぜかは簡単。
石油の配達があるからです。
石油の配達員になるのは地味に大変だったりします。危険物取扱者が必要で場所を覚える必要があります。更に店の方にも資格のある人間が必要。つまり2名有資格者がいるということ。この人員を簡単に手放すことは不可能です。よって息の長〜いスタッフが必ずいます。整備もしなくちゃいけませんからそっちの手腕もそれなりにあります。夫婦経営の場合は夫婦両方共,百戦錬磨です。ところによっちゃあ近所にモノホンの自動車整備工場があって,仲良くしていていつでも相互リンクしているケースもあります。セルフの場合,そういう地元の根がありません。ここが大概のフルサービスの強みです。
しかし,それがセルフで潰れます。フルサービスの大体はまじめにやってるんです。しかも最近はもうひとつフルサービスが潰れる理由があります。
ここ最近になって,あなたの家の半径10キロ以内のガソスタが急に1件潰れたという方いらっしゃるはずです。実は2011年に埋めて40年以上経ったタンクは2013年の2月,つまり来月までに新品にしろと言う無茶過ぎる法律ができたんですね。これをすると永遠に黒字を出せない会社が出てきて,一見堅調なガソスタですら閉店する騒ぎになっています。オイラの元バイト先も1〜2本くらいのタンクが厳しくて悩んでいたりします。
そしてこれだけで終わらないんです。日本のガソスタは不遇な点があともう1点存在するんです。これはセルフも言えること。
外車オーナーの皆様,特に並行輸入の方。ガソリン何入れてますか?レギュラー?ハイオク?……まあハイオクが大半ですよね。はっきり申し上げます。あなたのクルマがなぜハイオクを入れなければならないのか?
実は日本のレギュラー,外国ではレギュラーじゃないんです。むしろ以下です。
外国のレギュラーのほうがオクタン価が高いんです。
……びっくりするでしょ?正確には外国にはレギュラー,スーパー,プレミアムがあって,だいたいの外車はスーパーになります。日本のレギュラーはたしかに外国のレギュラーと同じくらいです。しかしレギュラーとスーパーの価格差はほとんど無し!!つまりレギュラー入れる価値がないんです。結果,日本はこんなわずかな理由でハイオクという高い燃料を入れる必要性を強いられてしまうんです。
しかも日本は今のレギュラーを外国のスーパーレベルに持っていくチャンスが最近あったのに逃しています。ETBEってあったでしょう?バイオエタノール混合ってヤツ。実はあの時にオクタン価を簡単にあげるチャンスだったんです。なんと変えなかったんですね。ビックリでしょう?結果どうなるか?恐ろしいですよ〜。
国産でエンジンを作ろうとした場合,こんなつまらん理由で外国に追いつける最新鋭技術を使った省燃費エンジンを作ることが不可能なのです。
不遇ですよ。普通にガソリン売っただけでは120%儲からんのに売っているガソリンが世界標準ですら無いという。しかも国産エンジンの技術的後退すら生んでいるという事実。ビックリでしょ?裏を返せば日本のガソリン生成技術は世界一のはずなのに本業を発揮できていないことでもあります。あ〜恐ろし〜。
マツダに続き,日産も本気でエンジンのダウンサイジングに取り組み始めました。しかし,全く喜んではいけない事実も山ほどあります。日本車は末路です。ガソリンの貯蔵タンク並みの爆弾を知らないところに抱えているんじゃないかと思うと……。うーむ…。
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Posted at
2013/01/05 21:05:06
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