Kawasaki Ninja250SL 試乗インプレッション。

気になるバイクが試乗車として並んでいた！
ということで3台のバイクに試乗してきました。

3台目は250ccロードスポーツクラスのダークホース？Ninja250SLです。
このバイクはもともと東南アジアのほうで"Ninja250 mono"という名でラインナップされていました。
日本国内ではすでにNinja250が存在していましたが・・・。
この2台で大きく違うポイントはエンジン。
Ninja250はパラツインでしたが、Ninja250SLはシングル。
KLX250のエンジンをファインチューニングし29馬力まで引き上げられ搭載されました。
そしてシングルエンジンの軽さを生かし車体そのものも軽量に仕上げられました。
その車体重量はNinja250の174kgに対しなんと152kg。
末尾のSLは「スーパーライト」を表しているのです。

軽量な車体にパンチのあるシングルエンジン、とても興味がありました。

試乗コースは流れのいい直線をつなぐルートなのでこれを踏まえた上でお読みいただければ。
ここからは"SL"と表記させていただきます。


用意された実車を目の当たりにして・・・。
コンパクトだと目にしたことがありましたが、これは本当にコンパクト！細い！
ウルフよりもひと回り小さいのでは？
まるで125ccクラスのよう。

跨る。
R25より軽く感じます。

走り出す・・・。
シングルエンジンらしい鼓動を感じます。

ポジションですがハンドルが低く「おーこれこれ！」と思えました（笑）
しかしステップが前寄りかな。
バックステップを入れればビシッと決まりそうです。

バイパスへの合流加速。
今回もまたタイミングを計りゼロ加速・・・。
おっ！ダッシュ力があり、それでいて結構ノビますね～。
2サイクルほどではありませんがエンジンのやる気を感じます。
高いギアのまま回転を落としても特にグズることもないようです。

左右に振ってみると軽い軽い。
見通しがよくかつクリアだったので曲がり角に入っていってみます。
スッとリーンしアクセルをひねればググッと前に出ました。

全体図。
R25に負けず劣らずカッコいい。


トガったものがありますよね。


後ろから。


タンクが上に大きい。


足回りが華奢だなぁ。

しかし必要充分でしょう。
ただ、Ninja250シリーズのサッカーボールのようなスポークデザインはなんだか・・・＾＾；

ハンドル周り。

トップブリッジ下に取り付けられたセパハンは現行250ccクラスでは唯一？
低いですが近いのできつくはない。
ぜひバックステップが欲しい！

メーター。

小さいのでちょっと見にくいかも。


さて乗ってみて・・・というかYZF-R25と比べて。
正直なところパワーに関しては同等、むしろSLのほうがパワフルに感じました。
SLは曲がり角を曲がりアクセルをあければグッと前に出ますし。
一般公道（下道）での加速はSLかな。
高速道路などでの巡航に余裕があるのはR25だと思います。
パワーのあるSL、トルクのあるR25のようなイメージ。

しかしSLで唯一気になったのが・・・ブレーキ。
フロントはまるでワイヤー式のドラムブレーキのようなフィーリング。
効く効かないというより・・・。
パッドとかではなくマスターが原因かな？
安価に設定したのはわかりますがこれはちょっと。

そういうのを踏まえてもシャーシのバランス、仕上がりはR25かも。
しかしコーナリング性能については直線しか走っていないのでなんとも言えないのが残念。
強いて言えばバランスを生かしたR25、軽さは正義のSLといったところでしょうか。

まとめると幅広く乗るならYZF-R25を、より走りを楽しむならNinja250SLなのかな。


・・・SLは興味深い1台だったのでもう少し乗りたかったのですが残念ながらにわか雨に降られびしょびしょにorz
まぁ3台とも乗れたのでヨシとしましょう。

楽しい試乗となりました。