パサートがきて3ヶ月が経ちましたが、思い出すのはインスパイアとの思い出。
ということで書いてみました。
もともとは父の車でしたが、古くなり、いつの間にか私の車に。
免許をとったばかりの私は、この車でいろんなとこに行きました。
思い出がいっぱいです。
まだ運転が下手だったので、何度かかわいそうなこともしました(笑)
初代インスパイアの登場は1989年。
アコードから派生車種として登場しました。
インスパイアが生まれた経緯としては、当時ホンダが、セダンのレジェンドとアコードを埋める間の車種を欲しかったことがあったそうです。
この車のエンジンへのこだわりは凄かった。
エンジンを縦置きにしてできるだけ後ろに積み、フロントの荷重配分を軽減するFFミッドシップというレイアウトを採用。
まあそうはいっても重量配分は60:40ですが・・
重量配分にはいろいろな意見がありますし、それはそれでいいと思います。
BMWがいう50:50理論は走っているときは決して理想といえないし、86なんかは敢えてフロントを少しだけ重くしていると聞いたことがあります。
FRで50:50なら必然的にMRは後ろ重くなりますしね・・
MRの理想は43:57といわれています。
実際MR2はこの理論から行くといい線いってるんだけどなあ・・・
さてこの初代。
搭載エンジンは、直列5気筒というド変態エンジン。
4気筒の低燃費と6気筒の静粛性を両立させるという目的があったらしい。
静粛性を高める工夫として、エンジン振動と逆の位相で回って振動を打ち消す一次偶力バランサーというものを搭載していて、実はこれは当時のホンダF1、V10エンジンに搭載されていた技術を応用したものであった。当時は極秘事項だったそうです。
いまでもこのデザインはかっこいいと思いますね。
話題性抜群だった初代のインスパイアでしたが、
2代目の頃には既にマイナー車になり始めていました。
2代目だって地味な外観に似合わずニュルブルクリンクでテストしていたみたいですよ?
そして私の3代目。
もう、、完全なマイナー車でした。
3代目インスパイア。
全長4840mm×全幅1785mm×全高1420mm
アメリカで生産され、日本に輸入されたきた、いわゆる逆輸入モデル。
幅はそれほどではないが、全体的には大柄な車格。特に全長に関しては、5人乗りにしては大きいサイズであり、同じホンダ車で比較するとステップワゴン、オデッセイよりも長い。おもしろいことに全高は、セダンにしては低めであり、1300mm台まであと20mmというのはスポーツカーに近いものがあります。
このCM探すのには苦労しました・・
当時、全日本GT選手権が夕方やっていた頃、CMで一度だけUA5インスパイアのCMをみたことがあるのですが、誰か動画持ってる人いないかな~。
3代目のテーマは、「ツーリングラグジュアリー」。
ホンダ初のアメリカで開発されたモデルであり、「走らせるよろこび」を実現させる為に、開発陣は岩のようにしっかりしたボディの開発を最優先したしたとのこと。
実際に、2代目と比べて、ねじり剛性を70%、曲げ剛性を80%向上させています。
素人である私が走らせても大したことは言えませんが、確かにカッチリしているのはわかりましたね。今乗っているパサートはもっとガッチリしていますが時代が違います。
エンジンですが、先代のときに直列5気筒ユニットは廃止されてしまい、構造的には、まあ普通のV6エンジンになってしまいました。
オーソドックスなV6とはいえ、そこはさすがホンダ。
このエンジンにもかなりの技術が込められていたのでした。
排気量は3200cc、エンジン形式J32Aと、2500cc、エンジン形式J25Aの2つがラインナップ。
個人的に気になるのは、なぜかヘッドがSOHCであったことですが、私には知識がないので、開発者がなぜDOHCでなくSOHCを選択したのかわかりません(ヾ(´・ω・`)
実際あえてSOHCの車種は、当時インスパイアの他にもありました。
VTECエンジンの官能的なサウンドは、この車にもしっかり息づいており、音や吹け上がりなど、乗っている人に訴えかけてくる部分ではMR2の3Sエンジンよりずっと気持ちがいいものでした。
これも個人的なこと、3200ccエンジンへの僻みと捉えられたら嫌なのですが、回して楽しいエンジンは2500ccエンジンのグレードのものだと感じました。(2500ccエンジンは国内で開発)
3200ccエンジンも気持ちいいことに変わりないですが、どちらかといえばよりトルク重視のセッティングとなっています。
後期マイナー後のタイプSグレード(260ps)は乗ったことがないので話が違いますが、ベストモータリングでガンさん(黒澤元治)が素晴らしいといっていました。
脚周りはホンダお得意の4輪ダブルウィッシュボーンサスを採用。
リアサスにはホンダ独自の5リンクのダブルウィッシュボーン、要するにマルチリンクに近いもので、ジョイントにはなんとピロボールを採用。
そしてこの手の車にしては脚周りが比較的硬いことも特徴的でした。
まあエンジンにせよ、サスにせよ、こういったことをしてくるあたりがホンダらしいというか・・・
私的にはたまらなく好きなんですが、世の中の年配のお年寄りなんていうのは、こういうことを知らないし、やっぱりクラウン等に流れて行くよなとは、普通に思います。
コアな技術で差をつけても、やっぱりそこに買い手は気づかないし、買い手が車購入時に重視する項目でない場合がホンダは多いですね。
そこがまた悲しいというか・・
その点、、やっぱりトヨタは凄いなあと・・
買い手が重視するポイントはきっちりと抑えてくるんですから。
若干皮肉ですが・・・
アコードハイブリッドには期待してるんですが、やっぱ大きそうだな・・
北米でなく日本をしっかりターゲットにしてほしいです。
そんなこんなですが、
運転って楽しい!
免許をとった私に、それを最初に教えてくれたのがこのホンダ、インスパイアでした。
手放したときの走行距離は11万km手前でした・・
てかこれ思い出話になってないし・・
しかも初代と3代目のことばかり書いてる・・・
謎ブログになりました(笑)