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狩猟犬のブログ一覧

2005年08月17日 イイね!

【私的名車列伝】第12弾 日産・セドリックシーマ/グロリアシーマ

【私的名車列伝】第12弾 日産・セドリックシーマ/グロリアシーマ世間がバブルに沸いていた'88年1月、前年にデビューしていたY31型セドリック/グロリアの車台にスタイリッシュなハードトップボディを載せ、 当時最強を誇った255psのV6 3リッターDOHCターボエンジンを載せたのがこのセドリックシーマ/グロリアシーマ。 その “特別感” がバブルで儲かっていた富裕層にウケたのか、 このシーマは売れに売れ、 セド/グロ永年のライバル車トヨタ・クラウンをも凌ぐ売れ行きを見せ “シーマ現象” と呼ばれる社会現象にまで発展した。

このクルマが出た当時、 私は小5だったが、 その格好よさにシビレた。 前年に出たセドリックのグランツーリスモやブロアムVIPも格好いいなぁと思っていたが、 シーマは更にその上を行っていた。 エッジがヌメッと削ぎ落とされてて全体のプロポーションバランスが美しい。 いま見ると 「少し全高が低いかな」 という気はするものの。 「バブル期のクルマは?」 と聞かれれば真っ先にグレイッシュブルーのシーマが思い浮かぶ程、 時代を象徴する車だった。 ただ優雅な高級車というだけでなく、 当時最強のDOHCターボをぶち込んで暴力的なキャラクター付けをしたのも間違いなくヒットの要因だろう。 当時は “パワーウォーズ” 真っ只中。 “最強” というのは間違いなくステータスたり得る。 “バブル成金” の御仁には、 そのステータス性は堪らなく魅力的に映ったことだろう。

バブルが弾けた1991年、 足並みを揃えるかのようにシーマもモデルチェンジし、 英国紳士風とでも言うべき路線へと180度キャラクターを転換。 それは初代が持っていた魅力をすべて放棄するかのようなモデルチェンジだった。 案の定二代目シーマは売れず、 若者の “VIP族” のベース車へと成り下がった。 その後の三代目、 四代目も低迷が続いている。

“シーマ現象” とは何だったのか。 今年トヨタが『レクサス』で同じような挑戦をしようとしているが、 “勝ち組” に的を絞ったレクサスが、 このシーマのような大ヒットを飛ばすことが出来るのか、 大変興味深い。

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日産・セドリックシーマ タイプⅡリミテッド [FR/4AT] ('88.1~'91.8)
全長4890mm×全幅1770mm×全高1380mm ホイールベース2735mm 車両重量1640kg
2960cc(255ps/35.0kgm)  P/W レシオ6.43kg/ps  車両価格436.5万円
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Posted at 2005/08/17 10:39:33 | コメント(2) | トラックバック(1) | 車 - 私的名車列伝 | クルマ
2005年06月26日 イイね!

【私的名車列伝】第11弾 日産 マキシマ

【私的名車列伝】第11弾 日産 マキシマこの車は生い立ちが非常に複雑なので、まずはそこから少し書きたいと思う。
「マキシマ」という名称は1970年代よりスタンザのグレード名として使用されていたが、車名として使用されたのは1984年の「ブルーバードマキシマ」が初で、この車は北米向けに当時の初代FFブルーバードのノーズを伸ばしてV6エンジンを積んだ、いわば〝ブルーバードの上級版〟であり、また日本初のV6エンジン搭載FF車だったそうだ。後にこの手法を真似てトヨタがカムリ・プロミネントを出したりもした。〝ブルーバードの上級版〟でしかなかったマキシマが、本格FF高級セダンとしてブルーバードから〝独立〟を果たしたのは1988年10月のこと。始めから3ナンバー車として開発され 全幅1760mmの堂々としたボディで登場したマキシマは、それまでのクラウンやセドリックを始めとする、5ナンバーボディをバンパーやサイドモール等で無理矢理3ナンバーとして売っていた日本の高級車の殻を初めて打ち破った、革新的なクルマだった。(同年1月デビューの「シーマ」はセドリック/グロリアのガワを載せ換えただけ) FFレイアウトによる広大な室内空間を、V6エンジンで悠々と駆るというキャラクターはいかにもアメリカ向きだが、決して大味でなく、その走りや乗り心地は大変よく煮詰められていたという。

この車、かの徳大寺有恒氏が痛く気に入り、『間違いだらけのクルマ選び』では絶讃を受けたものの世間ではなぜか受け入れられず、1989年4月の税制改正によって起こった〝高級車ブーム〟のさなか、1990年5月にタイミング良く登場した類似コンセプトの三菱 ディアマンテにお客をごっそりと持って行かれてしまった。マキシマは税制改正の前年に登場とタイミングが悪かったことに加え、ローレルやセフィーロとの食い合いを避けたのか3000ccのみ、しかも少ないグレード展開という〝やる気のなさ〟で、ユーザー獲得のチャンスをみすみす逃してしまった。

その後もマキシマは北米での人気とは対照的に日本国内では細々と売られ続け、1994年8月登場のセフィーロに吸収合併。その名を日本国内から消した。セフィーロはマキシマとほぼ変わらぬサイズ、デザインだったものの、2000ccや2500ccなども用意するワイドバリエーションが功を奏したのか、マキシマと違いよく売れたという。しかしそのセフィーロも次の型で人気を失い、現在のティアナへとバトンタッチ。北米では上記の二代セフィーロのガワ替えモデルが「マキシマ」として売られ、現在はティアナのガワ替えモデルが「マキシマ」として売られている。日本で討ち死にしたマキシマの血は今も脈々と流れ続けている訳だ。正に車の〝大河ドラマ〟といった側面だろうか。
 
私はこのマキシマのスタイリングが好きだった。なにか気取った雰囲気のFRハードトップ車と違い、背筋を伸ばしたような折り目正しさが感じられ、好感を抱いていた。しかしマキシマとディアマンテの明暗を見るだに、自動車産業・市場の奥深さ、面白さを改めて感じる次第。これだから、自動車業界からは目が離せない。
 
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日産 マキシマ TypeⅡ [FF/4AT] (1988.10~1994.8)
全長4765mm×全幅1760mm×全高1395mm ホイールベース2650mm 車両重量1370kg
2960cc(160ps/25.3kgm)  10モード燃費8.0km/L  車両価格286.1万円
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関連情報URL : http://bit.ly/1RIlzx5
Posted at 2005/06/27 03:05:19 | コメント(4) | 車 - 私的名車列伝 | クルマ
2005年06月21日 イイね!

【私的名車列伝】番外編 フェラーリ F40

【私的名車列伝】番外編 フェラーリ F40フェラーリ F40は、先程取り上げたポルシェ 959と同じ'87年に、フェラーリ社40周年を記念して造られたスーパーカー。その製造には創設者のエンツォ・フェラーリの意向が注入されており、翌年死去した氏の息が掛かった最後のフェラーリとして、今でも高いプレミアと共に取引される車である。
当時の技術の粋を尽くし、通常市販車に使われることのないケブラーやカーボンといった素材がふんだんに使用され、たった1100kgという軽量化に成功している。

先のポルシェ 959とは正に好対照で、ブレーキにはサーボ(倍力装置)すら付かず、特に目新しいメカニズムは使っていない。その両車のキャラクターの違いは、そのまま両社のポリシーの違いを表しているかのようだ。

当時、正規輸入で4500万円だったその価格は、少量生産やバブルも相まって約2億円まで跳ね上がった。それこそ“跳ね馬”のように(笑)

この車もまぁ、多くを語る必要はないですね。ただただ「カッコいい」の一言です。

車というのは、生活の供として、道具としての側面のみならず、こういった“憧れ”を伴う面があるから興味が尽きないのです。車の面白さ 奥深さといったものに注視しながら これからも様々な側面を掘り起こしていけたらと思っています。

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フェラーリ F40 [MID/5MT] ('87年)
全長4430mm×全幅1980mm×全高1130mm ホイールベース2450mm 車両重量1100kg
2936cc 478ps / 58.8kgm  P/W レシオ2.3kg/ps  最高速度324km/h
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Posted at 2005/06/21 23:11:40 | コメント(1) | トラックバック(0) | 車 - 私的名車列伝 | クルマ
2005年06月21日 イイね!

【私的名車列伝】番外編 ポルシェ 959

【私的名車列伝】番外編 ポルシェ 959ポルシェ 959は'87年、グループBレースやラリーのために開発されたレースカーだったものを、少しの手直しと共に市販化したスーパーカーで、'89年まで、僅かな台数が世界で市販された。2800ccのフラット6、ツインターボエンジンと、トルクスプリット4WDにより、最高速度は315km/h に達した。


その価格は、発売された当時(バブル期)は1億円以上とも言われましたが、現在は3~4000万円くらいで取引されているようです。
911をベースにしながらも、ボディにはエアロダイナミクスの粋が尽くされ、軽量化のため、ケブラーやFRP、アルミ素材などが随所に使われているそうです。また、市販化するに当たってレザーのパワーシート、パワーウインドウ、エアコンなどの装備が奢られています。

当時私は小5~小6くらいでしたが、その当時受けた衝撃は今でも鮮明に残っていて、今でも「ポルシェ」と聞くと、真っ先にこの959のフォルムが頭に浮かぶほど。とても私が多くを語るような車ではありませんが、ただ一言。どうしてこんなにカッコいいんでしょうか。そこにはもちろん、“憧憬” といったスパイスが多分に振り掛かっているせいもあるのかもしれません。

また、当時ビートたけしが真っ赤な959に乗っていたというのも、有名な話ですね^^

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ポルシェ 959 [4WD/6MT] ('87年)
全長4260mm×全幅1840mm×全高1200mm ホイールベース2270mm 車両重量1450kg
2848cc 450ps / 51.0kgm  P/W レシオ3.22kg/ps  最高速度315km/h
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Posted at 2005/06/21 22:26:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車 - 私的名車列伝 | クルマ
2005年06月20日 イイね!

【私的名車列伝】第10弾 トヨタ・ハリアー(初代)

【私的名車列伝】第10弾 トヨタ・ハリアー(初代)トヨタ ハリアーは1997年12月デビュー。世界で大ヒットしベンツMクラス、BMW X5、VW トゥアレグ、ポルシェ カイエン等の高級SUV市場を生み出すきっかけとなった、偉大なクルマ。1989年にデビューし同じく世界で大ヒット、数々のフォロワーを生んだユーノス・ロードスター同様、日本が世界に誇るエポックメイキングな車の1台。
 
車台はウィンダム/カムリの物を流用し、基本的にそれを嵩上げしただけなので、その走破性は本格派のクロカン四駆とは違って大した事がないそう。言ってみりゃ、雰囲気を楽しむなんちゃってSUVということになろうが、高級セダンとSUVのクロスオーバーとして、アリなんじゃないかと思う。第一、今の日本で本格的クロカン性能を必要とする場面など、早々あろう筈もない。

この初代は、スタイリッシュでバランスの良いデザインだと思う。一昨年に二代目にバトンタッチされたが、個人的にはスタイルのバランスが崩れたように見え、興味を失ってしまった。「すごく大きな車」 というイメージだが、長さはプレミオ/アリオン程度。3サイズも実はX-TRAILとそう変わらない。角張ったX-TRAILに比べ、ふくらし粉で膨らましたようなデザインなので、大きく見えるのかもしれない。このぐらいなら、小型車が好きな私にもギリ許容範囲内かもしれない。(問題は燃費や維持費だが…)

エンジンはV6/3Lと直4/2.4Lの二種類で、それぞれにFFと4WDが用意される。“なんちゃって” とは言えSUV。4WDで、どうせなら高級なV6/3Lで乗りたいところ。なんせ車重が1750kgもあるし燃費が気になるが、この車のキャラクターを考えるとやはりV6/3Lで悠々と乗るのがベストバイな感じがする。

実用一点張りではなく 『プレミアム』 を感じさせるところがこの車の魅力だと思うが、しかしながらやっぱり 「これほどの大きさが果たして必要か?」 という疑問は拭いきれない。1500kg未満、X-TRAILとRAV4の中間ぐらいのサイズで、ハリアー並みにプレミアムなSUVが出ると面白いのに....と思うが、噂によるとトヨタがレクサスブランドで、その願いを叶えてくれるやもしれぬ。(値段が問題だが…)

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トヨタ ハリアー 3.0FOUR [4WD/4AT] ('97.12~'03.2)
全長4575mm×全幅1815mm×全高1665mm ホイールベース2615mm 車両重量1750kg
2994cc(220ps/31.0kgm)  10/15モード燃費8.8km/L  車両価格293.5万円
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関連情報URL : https://bit.ly/2VlgdRA
Posted at 2005/06/20 08:27:18 | コメント(3) | 車 - 私的名車列伝 | クルマ

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80's Kidsで'80~'90年代の日本車を礼賛するような記事ばかり書いてきましたが、ネタが尽きてしまい放置中です。 '00年代の10年は、私にとって...
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