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狩猟犬のブログ一覧

2007年10月08日 イイね!

【Car of the 80's】フラッグシップスポーツカー Part.2

【Car of the 80's】フラッグシップスポーツカー Part.2'85年秋、エンジンの出力表示がエンジン単体の 「グロス」 から、ボディ搭載状態の 「ネット」 へと変更された。大体15%の表示出力ダウンとなる。グロス時代最強のフェアレディZ 300ZXは6.79kg/psとなるが、'85年10月、いきなりそれを上回るサバンナRX-7の2代目(1240kg/ 185ps=6.7kg/ps)がデビューを飾る。この2代目(FC型)はボディは初代からそれほど大きくなってはいないものの、車重が一気に220kgも重くなってしまったが、その後ライバル達も次々と “メタボ化” していったお陰で、7は最も軽量なフラッグシップスポーツカーとなる。初代から3代目のFD型まで通して、RX-7は 「やや非力ながらも軽量・軽快なスポーツカー」 というアイデンティティを最後まで崩さなかった。

次にP/W レシオで上回ったのは、翌1986年2月デビューのトヨタ スープラ(「セリカXX」より改名)だった。数値は1520kg/230psの6.61kg/psで、1325kgのZより実に195kgも重い。セリカXX→スープラの特徴はサバンナRX-7とは正に正反対で、一貫して北米市場をメインに据えた大柄なボディ・重い車重だった。その 「イージーアメリカン」 とでも言うべきアイデンティティに則り、このスープラのフラッグシップ 「3.0GTターボ」 にはMTが用意されず、ATのみでのスタートであったが、翌'87年1月にMTが追加されている。

1986年は、日産の両雄であるスカイラインとフェアレディZにも動きがあった。5月、前年のモデルチェンジでセダンのみとなっていたスカイラインにクーペが復活。フラッグシップの 「GTSツインカム24Vターボ」 には、セダン同様2000ccDOHCターボの 「RB20DET」 が載せられたが、P/W レシオは1320kg/180psの7.33kg/psに止まった。フェアレディZは10月にマイナーチェンジ。アメリカのNDI(日産デザインインターナショナル)デザインのグラマラスで流麗なボディが載せられたが、エンジン出力に進化はなく、車重が重くなった為にP/W レシオは7.38kg/psまで低下した。これはATのみとなった 「300ZX」 の数値で、MTも選択可能な新グレード 「300ZR」(3000ccDOHCの「VG30DE」搭載)では、数値は1450kg/190psの7.63kg/psに止まった。

“長期政権” となったスープラの数値を上回ったのは、翌'87年8月のスカイラインクーペマイナーチェンジ時に設定された800台限定のホモロゲーション(レースベース車)モデル 「GTS-R」で 1340kg/215psの6.23kg/psをマークした。が、トヨタも黙ってはおらず、丸一年後の'88年8月、同じようにホモロゲーションモデルの 「3.0GTターボA」 を発売。1520kg/270psの5.63kg/psでスカイラインを凌駕した。同時に行われたマイナーチェンジでは通常モデルの 「3.0GTターボ」 も10馬力のパワーアップを果たし、P/W レシオを1540kg/240psの6.42kg/psへと昇華させた。

そして迎えた1989年。まず4月にサバンナRX-7がマイナーチェンジ。20馬力の出力アップを果たし、1250kg/205ps=6.1kg/psでスープラの通常モデルを更新。その夏の “日産の大逆襲” を待つ事となる…。

→Part.1  →Part.3
Posted at 2007/10/08 20:41:53 | コメント(0) | 車 - Car of the 80's | クルマ
2007年10月08日 イイね!

【Car of the 80's】フラッグシップスポーツカー Part.1

【Car of the 80's】フラッグシップスポーツカー Part.1私が物心ついた後、リアルタイムに見てきたのは大体1983年のフェアレディZ(Z31型)辺りからだと思うが、その頃はスポーツカーの市場もかなり成熟してきた頃で、“フラッグシップスポーツ” と称せられるような本格スポーツカーの歴史は、ダットサン(日産)フェアレディ2000トヨタ 2000GTマツダ コスモスポーツが登場した1967年に端を発する。それぞれ145、150、110(翌年に128)馬力を発し、最高速は三者ともに200km/h を越えた。

パワーウェイトレシオ(以下P/W レシオ)では、ずば抜けて軽量(930kg)なフェアレディが6.41kg/psでダントツだった。日産はその後も、'69年デビューのフェアレディZ(「432」が6.5kg/ps、「240Z」が6.73kg/ps)や、'70年デビューのスカイライン ハードトップGT-R(6.88kg/ps)で日本のスポーツカー市場をリードするが、トヨタは'70年8月に2000GTの販売を終了。マツダもコスモスポーツの販売を'72年9月に終了させてしまった。そして孤軍奮闘の日産も、1973年のオイルショックを迎え、フェアレディZの「432」や「240Z」の販売を中止してしまった。こうして日本のスポーツカー市場は、正に “冬の時代” を迎えることとなる....。

その “冬の時代” をくぐり抜け、国産スポーツカーの未来にようやく一筋の光が見えたのは、1978年にマツダ サバンナRX-7がデビューした時だった。RX-7は2000GT以来となるリトラクタブル ヘッドライトを採用し、それを生かした低く長いノーズを持つフェアレディZにも似たスポーツカーデザインを採り、“アンチ高性能車” の世相を踏まえマツダ自身は 「スペシャルティカー」 と名乗ってはいたものの、スポーツカーファンの熱い視線を浴びるに相応しい魅力的なモデルであった。また、世界で唯一のロータリーエンジン搭載という特別性も忘れてはならない。小型軽量なロータリーエンジンの特長を生かし、前輪車軸後方に搭載する “フロント・ミッドシップレイアウト” を採用。前50:後50の理想的な重量バランスを獲得していた。が、P/W レシオは985kg/130psで7.58kg/ps。未だ1967年のフェアレディ2000の6.41kg/psを越えてはいなかった。

その後'78年から'80年に架け、フェアレディZのアメリカでの成功に追随したトヨタ セリカXXフェアレディZの2代目(S130)スカイライン(ジャパン)のターボモデルなどが登場するが、いずれも1200kg前後の車重に140~145ps程度で、P/W レシオは8kg台半ばに過ぎなかった。1981年、GT-RやZ432(S20型)の160psを初めて越える170psを発揮した2代目セリカXX(1235kg/170ps=7.26kg/ps)やR30型スカイラインRS(1115kg/150ps=7.43kg/ps)の登場を経、初めてフェアレディ2000の6.41kg/psという数字を上回ったのは、1983年2月登場のスカイラインRSターボ(1175kg/190ps=6.18kg/ps)だった。「国産初のツインカムターボ」 という謳い文句こそ前年デビューのセリカ/カリーナ/コロナに奪われてはいたものの、そちらは2バルブだった為、スカイラインは初の 「4バルブツインカムターボ」 という事になった。ちなみにスカイラインRSは半年後の'83年8月にかの有名な 「鉄仮面」 へとチェンジされた為、前期型RSターボは僅か半年間しか販売されていない。スカイラインの快進撃はこれに止まらず、半年後の'84年2月にはインタークーラーを装着した 「2000ターボインタークーラーRS」(通称「RSターボC」)を追加。最終的なP/W レシオは1210kg/205psの5.9kg/psに達した。が、その前年の'83年9月、日産のもう一方の雄であるフェアレディZがモデルチェンジ(Z31型)。V6 3000ccOHCターボの 「VG30ET」 は230psを発揮。1325kgの車重でP/W レシオは驚異の5.76kg/psを達成した。それは、奇しくも全く同日に登場したサバンナRX-7ターボ(1020kg/165ps=6.18kg/ps)が霞んでしまう程のインパクトがあったに違いない。

1984年6月には三菱のスタリオンもインタークーラー付き3バルブターボの 「シリウスダッシュ」 エンジンを搭載した 「GSR-V」 を発売(1240kg/200ps=6.2kg/ps)。各社が鎬を削る “パワーウォーズ” の幕が正に切って落とされた。

→Part.2  →Part.3
Posted at 2007/10/08 16:59:37 | コメント(0) | 車 - Car of the 80's | クルマ
2007年10月08日 イイね!

Newスカイラインクーペから覗き見えた、“あの頃” のクルマたち。

先週、日産からNewスカイラインクーペが発売された。過日のブログ↓でも書いた通り、私はこのクルマを全面的に支持したい。今はほぼ皆無に等しい、憧憬を集めうる貴重なスポーツクーペだ。スポーツカーやスペシャルティカーといったパーソナルなクルマがこれだけ壊滅してしまった中で、「日産 スカイライン」 と 「日産 フェアレディZ」 という、1950~60年代から続くビッグネームが今でも存続しているというだけで有難みを覚えるし、我々クルマ好きは感謝しなければならないと思う。

カッコいいクルマが消えて行き、つまらないクルマが濫造される中で私の “懐古趣味” は益々加速し、昨年辺りからOutlook Expressの下書きを利用し、簡便な車種リストを作成してきた。ダットサン フェアレディ2000、トヨタ 2000GT、マツダ コスモスポーツが登場した1967年から現在までの 「スポーツカーリスト」、1962年のスカイライン・スポーツから現在までの 「スペシャルティカーリスト」、1980年くらいからの 「セダンリスト」、「羊の皮を被った狼セダンリスト」 がほぼ完成。以前からの 「5ドアハッチバック車リスト」、「ホットハッチリスト」、「トールワゴンリスト」 なんかも含め、これでほぼ1980年辺りからの車種がパッと見で分かるようになったと思う。リストと言っても、このブログでいつも記載しているごく簡便なデータに過ぎないが、簡便ゆえにスッキリしており分かりやすく、まぁ私のレベルではこんぐらいが分相応だろう、という感じがする(笑)

80年代のクルマを見ながら育った私。リスト作成中はまるで “取り憑かれた” ようだった。それは、もう二度と帰らない “あの頃” に吸い込まれるかの様だった。

作成していて思ったこと、書き留めておきたいことなどを 『Car of the 80's』 と題して、少し書いてみようと思う。
Posted at 2007/10/08 13:56:48 | コメント(0) | 車 - Car of the 80's | クルマ

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「初めてPCじゃなくタブレット/スマホから投稿 (フォトアル) してみたが、余りのやりづらさに呆れた。ニコ動と一緒でPC時代からスマホ/タブレット時代に上手く移行できなかったクチですね、ここも。」
何シテル?   05/15 07:24
80's Kidsで'80~'90年代の日本車を礼賛するような記事ばかり書いてきましたが、ネタが尽きてしまい放置中です。 '00年代の10年は、私にとって...
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