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マイティフロッグのボディについて、レストアと呼べるのは、スイッチ用の穴を持ち、説明書通りの塗り分けで、当時のステッカーが貼られたものなんだろうと思います。

それは難しいことでもないんですが、作り手の自由裁量にあるのもボディで、今回はステッカーづくりの手応えを知りたいということもあって、ボディのレストアは後日の楽しみにさせてもらうことにしました。



XBボディからの穴開け＋ステッカー貼り替えでも、レストアはできますしね。
ステッカーを自在に用意できるかどうかが先決ではないか？となったわけです。



ということでボディを作っていきます。

色をどうするか考えつつ、マスキングをしていきました。
思うところあって今回は青をイメージして、かわいらしく。
塗り分けは説明書どおりのイメージで。



塗装にあたって買ってきた、セリアのアクリルえのぐと筆。

ウイングマウントは黒、ロールケージをエメラルドグリーンにしてみようと思います。
白はウイングなどの塗りにくいところ用。



ウイングマウントとミラーベースをペタペタ。
アクリルえのぐはポリカに弾かれず、ゴムのように固まるので実に塗りやすいですね。

これホントに100円でいいんですか。



はみ出したところを綿棒などで削りつつ、ロールケージをエメラルドグリーンに。
これまた綿棒などで修正しつつ、ポリカスプレーの白で裏打ちしてみました。



ルーフはマスキングが難しくて、削った塗ったでは対応しきれずにはみ出しまくり。
仕方がないのでボロ隠しとして、キッチンアルミテープをルーフに貼ってみました。



全体のイメージをつかめるよう、ステッカーを少しあしらってみました。

ゼッケンはわけあって６に決定。



そして風雲は急を告げるもので。

ヤフオクにジャンクの旧部品マイティフロッグが、それも未走行らしき2台分。
ちょうど欲しかった部品も混ざっていたので合戦してきました。

無事落札してます。

マイティフロッグの新旧対照表を残しておきます。
ご参考まで。




・フレーム

成形色（新：グレー　旧：クリーム）
バッテリー受け（モールド、穴位置）
スピコンベース（新：丸パイプ　旧：アルミチャンネル）
ボディマウント（新：クロームメッキ　旧：黒染め）
アンテナポール（新：涙滴型先端　旧：丸形先端）
サーボセイバー（新にフタバ丸大なし）



・フロント周り

バンパーベース（材質）
グラスプレート（新：黒　旧：無着色）
サスアーム（材質）
ナット（新：ナイロンナット　旧：フランジナット）
サススプリング（新：クロームメッキ　旧：黒染め）
アップライト（形状）



・リヤ周り

アクスル類（新：ドッグボーン　旧：ボールポイント）
サスアーム（材質）
モーターカバー（材質）
ギヤケース（材質、内部形状）
スパーギヤ（成形色）
カウンターギヤ（新：アルミ　旧：真鍮）
ナット（新：ナイロンナット　旧：フランジナット）
ギヤケースビス（新：短い　旧：長い）
リヤサス（新：等ピッチ　旧：不等ピッチ）
リヤショック（まったく別物）



・ボディ

スイッチ取り付け穴（新：なし　旧：あり）
ステッカー（ほぼ違う）

・その他

バンパー形状に旧前期・旧後期あり
ボールコネクターに旧前期・旧後期あり

レジスターもあるようですが調査中


こんなところですかね。
マイティフロッグのレストアでは、このあたりをどうするかに拠るでしょうか。

今回僕が目を瞑ったのは、黒いナイロン樹脂部品とビス類。
これらもできれば、旧部品に換えていきたいですね。

工程ごとに旧部品を使うか復刻版を使うかで修理方法を選択しつつ、進めてきた組み立ても大詰めになりました。



プラリペアで修理したバッテリー受けに塗装したアンテナポールを組んで、フレームに取り付けました。

ヒビが目立ってみっともないんですが、塗装でごまかすなら復刻版を使えばよく、その場合レストアとは呼べずリペアになってしまうのでこのまま。
引き続き旧部品を探すことにしました。



モーターのギボシ端子も打ち替えて、これで車体のレストアは完了。
内容としてはギリギリ、レストアの範囲に収まったと思います。

厳密にはレストアではありませんが、その差異を指摘できるとすれば相当なマイティフロッグ通で、そういった方にリペアだと呼ばれるのはむしろ誉れ。



今回傷んでいて取り外された部品のうち、これらはマイティフロッグの発売当初のみに付いていたもので、後期のものや復刻版とは成形色や形状が違いました。
これはどうにか復元させたく、検討中です。



壊れていたマイティフロッグにはボディが付いてなく、リアウインドウに付けることになっていたスイッチが無いですし、復刻版にはそれ用の穴も開いてませんでしたから、これらもどうにかしたいです。



ボディは復刻版ならありますし、スイッチ穴も位置さえわかれば加工することで旧部品と同じものにできるんですが、どうしようもないのがステッカー。
版権の関係で、当時のリアルなスポンサーステッカーではなくなっているんですね。



旧部品のステッカーは海外で作らていると判ったので取り寄せることとし、またこのステッカーは新旧いずれもカットされておらず、ハサミで切り抜くタイプ。



じゃあということで、１か２しかないゼッケン番号だけでも作ろうと同じフォントを探してきて、０〜９の切文字ステッカーを作ってみました。



加工が必要になったボディのカラーとステッカーは遊ばせてもらうことにして、ついでにタミヤならではのドライバー人形も好きにさせてもらうことにしました。
復刻版付属のドライバー人形は、旧部品と同じなのでいつでも用意できるという判断。



オプションで販売されているドライバー人形は、瞳を描ければどんなキャラクターにもでき、旧部品のステッカーも条件が揃えば自作が可能です。
その条件のひとつは、アルプスMDプリンターを稼働させることができること。

これについては満たしているので、瞳と旧部品のステッカーを自作してみようかと思ってます。

あれ。
ギヤボックスの組み立てを端折っちゃった。
新旧混合で組み立ててますが、後述します。



モーターを恐る恐る分解してみると、別に普通でした。見た目とは裏腹に傷んでおらず、おそらくこのままで普通に回ります。
可能な限り洗浄しておきました。



モーターケースはサビを削り落としてマスキング。
スプロケット塗装用に買っておいた、タミヤのチタンゴールドを吹いてみました。



ちょっと黄味が強い感じでしたが、イメージが崩れるほどはなくまとまりました。
モーターが載ったときはニヤニヤが止まらなかったですね。



受信機から炭化したラバーバッグを丁寧に削り落としてきれいにしました。
中を確認したところコンデンサが液漏れを起こしていたので、このままでは使えません。
直せますけど、大昔の6バンドなんですよね。



スピードコントローラーも洗浄してきれいになりました。
ギボシは打ち替えることにします。



メカ類を積んで、配線を検討中。
スピードコントローラーの線が結構長く、フレームから覗いたときにゴチャ付くのが面白くないと結論。



レジスターの線を50mmずつ短縮。
本当は平型端子も新しくしたかったんですが、特殊なサイズで買いに行くのが面倒になったため、線を短く加工しています。



サーボの線もゴチャ付かせないよう、ゴム風船の中に線を収めてから、フレームに押し込んでみました。



特徴的なマイティフロッグのアンテナポールも、先端形状が違っていました。
左が復刻版で、涙滴状に曲げられてます。
これも旧部品を使うことにしました。



アンテナポールから丁寧にサビを取って、黒く塗装。
長さは同じようでした。

見たところバンパーベースが割れていて、ナイロン製と判ったため修理不可能と判断。
この状況をふまえて進めていくことにしました。



壊れているバンパーベースだけを換えても色合いに差が出てしまうので、黒いナイロン部品についてはすべて取り替えることに。

細かく見てみると、すべての部品で違いがあるのでどうかと思ったんですが、外側からでは判らないものばかりだったので、ヨシとしました。



その代わり成形色で復刻版とわかってしまうフレームは一切使わないことにして、初期型のフレームを研磨・洗浄して組み立てていきます。

固形化したビニールテープの糊が落ちないこと落ちないこと。



金属部品はネジ類を含め復刻版を利用してきれいにしていくんですが、画像のアップライトなど明らかに形状の異なるものは旧部品を洗浄して再利用していくことにしました。



復刻版で大きく形状の変わったアクスル周りとボディマウントは利用せず、ボロボロの旧部品を再生することに。



アクスル周りとボディマウントはパーマ液（チオグリコール酸アンモニウム）に漬けてサビを溶かし、コーヒー酢＋エッチング液（塩化第二鉄）で黒染め加工にしてみました。



ナットはフランジナットを使うんですが、復刻版ではすべてナイロンナットに変わっていたので、新品のフランジナットを追加で購入。

当初は旧部品をひとつひとつ磨いていたんですけど、どうにも均一の仕上がりにならなかったのであきらめました。



特徴的なアルミリヤショックは大きく変わっていたので、オーバーホールすることにしました。

内部構造も違ってましたね。
旧部品にはワンウェイバルブが入ってました。



初期型のリヤショックはスプリングが硬く長過ぎて、セットするとたわんでしまってみっともないため、少しカットしました。

プログレッシブスプリングを強調でき、スプリングもまっすぐになるので、見た目がダンチ。



割れていたバッテリー受けは復刻版のものから型を作り、割れている部品をはめ込んでプラリペアで固めてみました。
ほぼ元通りの強度でなっていると思います。