
漆や蒔絵・沈金といわれると、伝統的な絵柄をまとった漆器ぐらいしか思い浮かばないが、ここには漆黒とブラスっぽい鈍い金が織りなす不思議な世界が広がっている。
寡聞にも知らなかったが、高橋節郎氏は、長野オリンピック公式記念メダルをデザインしていたり、ひいては文化勲章も受賞している漆芸家なんだとか。ちゅうか、漆芸家というカテゴリーを知らんので、さもありなんというところ。
そんな美術館へ行ってみようと思ったのは、ご多分に漏れず「星座煌煌」が印象的だったから。
これは実物を見たいよな、碌山美術館からも近いし、ということで、田舎道をしばらく走ると、平屋のスクエアな建物が見えてきた。たぶんここだよね、と駐車場に乗り入れると、案外多い台数が停められてる。ほおー、人気があるんですな。
にしても、どうしてここに? と思ったら、もともとこの場所は高橋氏の生家らしく、その生家も保存されているんだとか。だからここに美術館があるのか。
エントランスをくぐると、奥のラウンジに人だかり。どうも鑑賞会かワークショップでもやってるみたい… だからあんなに車が停まってたのね。ま、ヲッサンには関係なさ気なので、チケットを買って中へ。
美術館には珍しく撮影 OKなので、まあパシパシ撮っていきながらの鑑賞ですが、さすが伝統技法のマイスター、グロスなのに吸い込まれるような黒、その上に蒔かれた鈍い金のなじみ具合、それをこのサイズで創ってしまうのか、と。ホント CPLフィルタを持ってこなかったことが悔やまれる(笑
にしても、モチーフがなんでこんなにジュブナイルな感じなの? 流石にそういうのばっかりじゃないけれど、なんかこう、作品にはそんな柔らかさと優しさがメインに出てて、伝統技法とのミスマッチ感がなんとも言えず、ふっとヲッサン幼少期の昭和を想起させる。これが「郷愁を誘う」というやつか、と独りごちてしまったわ。
そんなこんなで、モダンアートっぽいものたちを想像してたんだが、こりゃいい意味で裏切られたな。
さてと、伝統技法の妙は堪能したし、次はステンの立体モノでも見に行こうかのう。
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ふらり | 日記
Posted at
2026/09/06 18:43:38