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2006年04月11日 イイね!

タイヤ

タイヤ最近のポート、燃焼室は手作業よりNC加工にする模様。再現性を確保し確実に進歩するためには再現性が高い方が望ましい、のはわかるがけどちとさみしいかな。(本文には関係ありません)

Monologue64 2004.07.25

 前回更新が04年の4月だからもうすぐ4ヶ月。
 この4ヶ月で車の仕様を大幅に変えていて、主なところはエンジン・足回りとそれに見合ったタイヤ。
 いやタイヤにあわせて足を作り、エンジンも変えたというべきかな。なので、今回はタイヤについてのモノローグとしようか。
 これまで使ってきたタイヤはブリジストンのRE-01、サイズは205/55-16。純正指定サイズより外径がちょっと大きいが、いわゆる普通のスポーツラジアルタイヤ。
 今回これをSタイヤに変えた。Sタイヤとはセミレーシングタイヤの略らしいが本当のところは知らない。
 サイズは225/50-15。そう、01に対して幅20ミリアップのサイズ1インチダウン。
 だが、決定的に違うのはタイヤの生い立ち。Sタイヤはこれが公道も走れるという条件付きながら競技においてタイムを稼ぐために設計されたタイヤだと言う点に尽きる。
 今回はじめてSタイヤというものを使ってみたのでその感想と意見を連ねてみよう。

 同じしのいサーキットを走らせてみた感想は、グリップ力が全く違うという点。
 ラジアルの感覚で運転すると何も起こらない。ベタグリップでハンドル操作なりに走れてしまうので、一度その感覚を壊さなくてはならない。
 よくエンジンパワーを上げるとコースの直線が無くなってしまうと言われるが、Sタイヤはその逆。履かせるとコーナーが無くなってしまうような感じだ。
 ラジアルの感覚を振り切ってスピードレンジを上げていくと、次に気付くのはブレーキが断然効くこと。
 感覚的にはラジアルの半分くらいの時間で必要なブレーキングが終わってしまう。
 これは、ブレーキの効きが倍になってような気になるが、実はそうではない。グリップ力の向上により、ブレーキング後のコーナリング限界速度が上がっているので、落とすべき減速量が小さくなる。簡単に言えば140キロから80キロまで落としていたところが100キロまでで十分、ということだ。
 だからブレーキで必要な運動エネルギー>熱エネルギー変換量は小さくなっており、それに必要な時間も短い。これはブレーキ系の負担が小さくなることからもわかる。そう、Sタイヤに変え平均速度が上がってもブレーキの負担はそれ程増えない(!)のだ。
 これは意外かもしれないが、事実として間違い無いだろう。逆に言えばブレーキを効くようにしたり、ブレーキングで頑張ってもタイムにはあまり貢献しない。減速のためのブレーキングではタイムアップに対する効果が薄いということだろう。この辺、初心者がよくやるツッコミ重視ドライビングはタイムを出すにはあまり効率の良くない方法だ、ということとも辻褄があう。
 ただこの話、コーナリングのための姿勢づくりとしてのブレーキングは範疇外なので勘違いしてはいけない。スリップ寸前や、微妙な前荷重のためのフィールアップ、リニアリティ確保、コントロール性向上としてのブレーキチューンとそれらを生かしたドライビングはとても有効だ。

 話しがそれたので戻そう。コーナリングスピードはどうだろうか?もちろんこれは格段に上がる。
 どのくらいかというと、ラインに対する考え方を変える必要があるほど変わる。短いコーナー半径でクルマの向きが換えられるから、大きなコーナーはともすれば小さなコーナー2つに分けて考える方が良い、という場所が出てくる。
 これはもうコースのどこを走るかが全然違ってくるので、全てイチからやり直しになってしまう。

 スライドコントロール性はどうだろうか?これも全くと言っていい程違うが、良い方に違う。コントロールしやすい。
 滑り出しの絶対速度は高いので難しそうに思えるが、恐怖心をとりこんでしまえばタイヤの滑り出しの感覚は掴みやすく、また滑りだした後の対応もそれほどクイックな対応を要求されない。
 これはおそらくグリップ-スリップ状態での摩擦力の変化が少なためなのではないかと思う。
 なぜそう思うかというと、ラジアルタイヤとSタイヤではグリップのメカニズム(正確にはグリップ力を生む現象の比率)が違うと考えられるからで、Sタイヤはそのコンパウンドの粘着力に大きく依存してグリップさせているようだからだ。
 走った後のSタイヤは80度くらいの温度になっており、この状態でコンパウンドはペタペタに溶け、小石などを踏むと埋まりそうなくらいにくっ付ける。
 一方、スポ−ツラジアルでは表面が溶けるといってもそこまで柔らかくはならず、その一歩手前に留まる。
 つまりSタイヤの方がこの粘着力によるグリップに大きく依存しており、またこの粘着力によるグリップは滑っても滑らなくてもあまり変化しないのだろう。
 グリップ力は粘着力以外の物理現象でも生じるがそれについては詳しい本でも調べていただきたい。

 これ以外にもラジアルとSタイヤの違いは多々ある。特に気をつけるべきはSタイヤがデリケートなタイヤだということだ。空気圧や温度の適正範囲が狭く、それを逸脱すると唐突に滑ったり、あっというまに摩滅してしまったりするのでますますタイヤを中心に走らせなくてはいけなくなる。これは難しい。だだ、難しくはあるものの、まあそれはそれで集中できたりするわけで。勉強になるものだ。
Posted at 2006/04/11 00:45:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | ドライビング | クルマ

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「おかんアートにより製作されたフロアマット。少し黒いが素晴らしい出来栄えである。なにより原価300円のセリア仕入れとは思えない。」
何シテル?   06/13 23:37
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