冬支度として足りない物を買い足しにホームセンターへと行ってきた。
せっかくなので、目的物の他もぷらぷらと見てまわる。
今年の 雪かき の流行はいくつもあるようだけど、これもその一つらしい。
ポイントは、
中間ハンドル と称している物。
楽なのかしら?
けっこうな負荷がかかると思うけど、壊れずに何シーズン耐えてくれるかだよな。もしも除雪作業中に破断してしまった時、怪我しなきゃいいけどね ( ̄_ ̄

去年もあった製品なのかもしれないが、
今年は同様の製品が複数の会社 ( メーカー ) から出ている様子。
雪かき として一体で売られている物だけではなく、
中間ハンドル を独立した単体として 税込1千円 ほどで商品化してある物もあった。
どうせ 雪かき なんて、5年も10年も壊れずに使い続けられる物ではないのだから、毎年のように新商品が出てくれることは 面白味もあって ありがたい。
一時期は、潰れそうな古い金物屋にでも行かなければ見かけることすらなくなっていたと思うんだけど、何を良いと思うのか、固形物を燃料として燃やすストーブが、いつの間にやら 当たり前のようにホームセンターに並ぶようになっている。
部屋が20畳くらいなければ似合わなそうな高級?感の漂う高額な薪ストーブ
ではなく、
私が幼児だった頃には当たり前に民家で使われていた こういうの が売られている。

私の記憶の範囲では、主に薪を燃料にしたストーブだったと思う。
防風林が必要な農家さんとか山間部とかでは、薪の確保が容易だったと思うけど、薪を大量に確保できないエリアでは、石炭ストーブを使っていた。
私の親は、しばらくは石炭を燃料とするルンペンストーブを使っていた。
こういうの。

上部の蓋を外して石炭をくべ、石炭の上に焚き付けを載せ、さらに新聞紙に火をつけて焚き付けに火を回す。 燃焼状態は、側面の上と下にある2つの空気口をスライドさせて調整する。
くべてあった石炭が燃え尽きたら、煙突を外してルンペンごと屋外へ運びだし、上蓋を外して引っ繰り返してアク ( 石炭が燃えた灰 ) を捨て、ルンペンが冷めるまで放置。
なもんで必ずもう1台必要で、もう1台には石炭をくべて用意してある ( しておく ) 。用意してあったルンペンを煙突につなげ、火をつける。
くべておいた石炭が24時間燃え続けるなんてことはないし、24時間燃え続けるほどの石炭を入れたらルンペンは重いし、就寝中も燃やしておくなんて贅沢を庶民ができるはずないし (-_-
就寝前にまだ燃え残っている石炭があれば、それが弱~く燃えるように空気口を調整し、朝一に誰かしらが、氷点下の室内でもう1台と入れ替えて着火。 着火したとて1時間は寒いやね。 誰が朝一にやるかといえば、子供が小さければ母親だわね。
私の親が初めて石油ストーブを買ったのは私が小学校3年の時。小学校2年生にはルンペンの大きさも重さも扱うには無理があったので、ついぞ私が代ることなくルンペンとの縁は切れた。
なお、
ルンペンストーブは、あくまでも簡易ストーブとの扱いになるそうな。簡易で問題無しって割り切りだから安価に製造できたし、買えうことのできる人が多かったんだろうね。
では、
簡易ではないストーブはどんなのといえば、こんなの。

石炭が燃え尽きても いちいちストーブ本体を煙突から外して石炭の入れ替えをしなくてもいいストーブというのが、簡易ではなく本物? 本格派? ということらしい。
ぺらぺらな鉄板を丸めて造ってあるわけじゃなく、たぶん鋳物。 ぺらぺらなルンペンに比べたら耐久性は桁違いだろうけど、きっと 超~お高かっただろうと思う。
燃え尽きたアク ( 石炭が燃えた灰 ) は、下部の蓋を開けて掻き出すことができる。
幼児だった頃には、まだ鉄道駅の待合室にあったような・・・。
幸いにも入学した小学校は大型ボイラーによる集中暖房だったので、私は身近に本格派の石炭ストーブのお世話になったことはない(笑
でも、
ルンペンではない物という事では、暖房用ではないけれど親は転勤族で公営住宅住まいだったので、風呂釜はずっとこんなんだった。

雪の降る北海道だから屋内設置で、壁の向こうに湯船があって、湯船には上下に2つの穴があり、その2つの穴が風呂釜の中を貫通している太いパイプにつながっている。
流石に湯船につながっているパイプを毎回外すわけにはいかないから、燃え尽きたアク ( 石炭が燃えた灰 ) は、下部の蓋を開けて掻き出すことができるようになっている。
これは小学校3年生から高校を卒業するまで、私がやらされた。
やるのはいいとして、火が安定するまでは近くで見てなきゃだし、湯温をせいぜい40度ちょいまでで火を緩めなきゃだから わりと頻繁に湯船の加減も見なきゃだし、面倒だし暑いしで嬉しいことじゃなかった (-_-
そもそも、TV画面に映し出される世界では舞台が関東だろうが関西だろうが九州だろうが風呂釜は灯油かガスだったってのに、なぜに私ん ・ ・ ・。
風呂釜では石炭だけではなく、
オガタン と称されていた燃料を使っていたこともあった。木材加工の過程で出た オガ屑 を燃やし易い形状に固め直した製品。

1本が30~40cmくらいな長さの筒状で、適当に くべ易い長さに叩き折って釜に入れていた。叩き折るというのは比喩ではなく、本当に鉈だったりコンクリの角だったりで叩き折っていた。手では折れなかった。
そういえば、
灯油やガスと違って、燃料屋さんも昔は石炭をトラックで各家庭に配達していたから本当に重労働だったと思う。
公営住宅でも各戸に屋外に物置小屋 兼 石炭小屋があって . . . .
ネットで画像を探すと似た小屋はこんな感じ。

石炭を積んできたトラックを小屋に横付けできるわけじゃないから、燃料屋さんはトラックからネコ車に石炭を移し替えて小屋とを何往復も・・・。
けっして戻りたくはないけれど、懐かしい記憶ではある。
公営住宅はどこの街でも たいがいは平屋で長屋なつくりで、ネットで似たものを探すと、これが最も近いかな? でもこれでも随分と新しいな。

小さい頃は、階段のある家に住みたいと何度も思った。
ちと話戻って、
薪や石炭のストーブを使っていた時代には、湯沸しを設置している家もけっこう見かけた記憶がある。 私が3~4才の頃に亡くなった婆ちゃん家にもあった。
現在でもホームセンターで薪ストーブが売っているのだから、湯沸しも売っているんじゃないかと思って大きなホームセンターへも行ってみたけれど、発見することができなかった。
しかし、
ネットで検索したら売っている会社が現存していた。
これがその商品。

私の記憶にあるうちの一つも、ほぼこんな形状。
叔母達が 上の蓋をあけて、柄杓 ( ひしゃく ) でお湯をすくって使っていた。 柄杓のまま溢さないように台所まで持っていったりしていた(笑
これを売っている会社さんのホームページを読んでいて笑ってしまったのがこの一文。

文末の
したそうです。 で笑ってしまった。
従業員の誰一人として昔に見た記憶が無いってことなのですかね?
若い人達の会社なんですね。たのもしい (^_^
昔の記憶はさておき、作って売ってはいるけれど、実際に使ってみた従業員はいないのね。 "
自宅に設置して使ってみたけど便利です " くらいは書いてほしい。
ステンレスの板をハンダ付けして製作してあるとも書いてある。沸かしたお湯を飲料として使っても大丈夫なハンダを選んでい . . . . るよね、当然。
お茶碗を洗ったり という表記が暗に、洗うくらいにはいいけど飲んじゃ駄目よ . との注意書きにも思えてくる。
昔はどうだったんだろ?
蓋を開けたら沸騰していたって記憶はある。
常識として周知されていたのは、"
飲んじゃ駄目 " だったのかな。
お茶を淹れる用には、ストーブの上に薬缶がのせてあった気もする。
現代でも
瞬間湯沸かし器 ( 死語かな? ) のお湯を薬缶にそそいで沸かして茶を淹れる のは何か不安を感じる私。 掛け流し なら不衛生にはならないと思うんだけど止まるし、短時間で水温を上げるためには水の経路は当然狭くなるから諸々が堆積し易いよね。。。
そういえば、ホームセンターで煙突を売っているのも見かけなかったような (=_=?
売っているのはストーブだけ???