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勤め先の社長から、焼き鳥屋への呼び出し電話があった。

そして串を片手に
長：IS〇4xxとか IS〇9xxとかあるよな。いくらくらいかかる？
私：100万、200万程度の話です。
長：そんなもんか。お前、取れるか？
私：無理です。
長：なんでだよ。
私：あれは経営者が陣頭指揮に張り付いて、従業員の意識改革をしないと無理なんです。
長：役職、なにか付けるからやれよ。
私：それは予算を私の権限で使ってよいってことですか？
長：もちろん。
私：ところで、IS〇なんてことを思うようになったのは、何かあったんですか？

少し長話になったが要は、
・従業員の年齢がいよいよ高くなってしまって、突然の休職や退職が心配。
・これまで、仕事の引継ぎが上手くいったいかなかったって話すら聞いた事が無い。
・誰かが突然休職しても、そのマニュアルを見れば支障が出ないというマニュアルを作りたい。


私：実際のところIS〇が必要なわけじゃないってことは分かりましたし、状況には同意します。
長：だろ。今のままじゃ困るよな。
私：はい、間違いなく困ると思います。でも、無理です。
長：なんでだよー（－＿－ﾒ
私：自分が消えた翌日から誰も困らないマニュアルを作るサラリーマンはこの世にいません。
長：なんでだよー（－＿－ﾒ
私：だって、自分は明日からいりませんって自己申告している様なもんじゃないですか。
長：別にクビにするなんて言ってないだろーよ。
私：今思ってなくたって、突然思い立ったらアウトって事に変わりはないじゃないですか。
長：そこは、これまでの信頼関係ってもんだろう。
私：そんな信頼関係がいったい何処に有るってんですか（－＿－；
長：無いのかよ。
私：聞いたことないです。逆なら聞いたことありますけど。。。
長： ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
私：そもそもIO〇で謳っている文書管理って、そういうものじゃないです。
長：いなくなった後も困らないんだろ？
私：手順とか確認とか、保管とか保存とかの話であって、個人のスキルは枠外です。
長：そうなの？
私：そうなんです。

また少し長話をして、誤解の一部を解きつつ確かなメリットも確認。
そして少し具体的な話に突入。


私：個々のマニュアルっていうか手引書ですけど、書く時間はどうするおつもりです？
長：別に、それも仕事なんだから、どうもこうもないだろ。
私：私に全部書けってんじゃないですよね？
長：勿論、今の各担当が書く。手伝いはしてもらわないと難しいかもしれないけど。
私：ですよね。かなり時間のかかる作業だと思いますが、その時間をどうします？
長：だからそれは仕事なんだって（－＿－ﾒ
私：例えば１日２時間づつで３ヶ月かかったとしますよね。
長：まぁ、それくらいはかかるかもなぁ。
私：その２時間×３ヶ月分の今やってる仕事は、残業代払います？ 誰かに替わらせます？
長：それくらいの時間はいつでもあるだろうよ（－＿－ﾒ
私：それってね、私は今まで毎日６時間しか仕事してないんです って宣言することですよね。
長：そうじゃないだろう。
私：他に何があるってんですか（－＿－；
長：そうじゃないだろうよ。。。。。　そこまで考えないといけないことか？
私：だからね、前にも言いましたけど、ごく普通な従業員は経営者が怖いんですって。
長：今まで誰かをクビにしたことなんてないぞ（－＿－ﾒ
私：私が来てからだけでも何人辞めてきました？
長：それは自分で辞めるって言いだしただけで、こっちから解雇したわけじゃない。
私：他の従業員からしたら同じことですって。
長：そうかなー。
私：普通の従業員は自分の居場所を作ってそれを守るのに必死なんです。良くも悪くも。。。
長：そうなのか？
私：そうでしょう・・・・・。　何か今まで雇用がどうこうとかって話を具体的にしたことあります？
長：長い付き合いなんだから、言わなくたって実績を見てきてれば・・・・
私：毎年何人か中途採用が入ってきて、毎年何人か辞めていったってのは見てますね、皆。
長：例えばどうすればいいんだ？
私：残業してでもってお願いするか、手順書１冊いくらって報奨金を出すとか。
長：成功報酬払えってか（－＿－？
私：じゃなくって、月々いくら ＋ 完成でいくら の方が完成までたどり着く可能性は高いかな？
長：できてもいない物に金払えってか？
私：今まで、手引書なんて社内にまったく存在しないんですよね？ 誰も作ったことないんですよね？
長：ない。
私：今まで要らなかった物を作れって、かなりハードル高いですよ。
長：だからお前にやれって言ってるんだろうに。
私：手伝いはできますし、します。だけど当人のやる気を出させるのは私には無理です。
長：なんでだよ。
私：そんな良好な関係を築いてきてませんから。
長：・・・・・・・・・
私：今まで要らなかったはずの物を面倒な思いをして少しずつ自分のクビを絞める。
長：時間と金かー。。。。。
私：初版を作った後は、毎年見直して更新するんですよ。
長：更新か・・・・まぁそうだよな。　わかった（－＿－！
私：・・・・・・
長：まぁ、よろしく頼む。何か役職付けるから。
私：要らんです（金にならないし）。　そもそも長居する気は無いって言ってますよね。

そうして、焼き鳥と発泡酒の夜は終わった。
最後の わかった の意味を私は知らない（－＿－；
お世話になり始めた当初に 「 必要だと思います 」 って言ったけど聞き入れられることはなく、言ったことが漏れて周囲から 「 要らんことをしようとしている奴がいる 」 と思われたきらいがある。
それを何故に今になって突然に・・・・・何処で誰から何を聞いたんだろ？
誰か友好関係にある他社の社長にアドバイスされたのかな？
正しいのは間違いないのだけれど、