2022年09月16日
ここ10年少々、不安に思う人が必ず1人か2人はおられる。
自分が自分で自分の食い扶持を稼ぐようになった頃、自分の視界に入る諸先輩方は今の自分よりも若かったと思うが、当時の自分よりは確実に年上であった。
なので、その方々の年齢は10年くらい前から臨界点付近に達しておられる。 個人差はあれど、限界というものは確実に存在するらしく、臨界点を超えると戻らないことだけは絶対なのだと思い知らされている。
臨界点を目の前に踏み止まって一進一退を繰り返してもヒステリシスが存在するようで、明らかな明るい兆しが見えることはないらしいとも身に染みてきている (-_-
この数年間では、
退院したとの知らせを聴いて、しばし待ってから春先に電話で会話させていただいて 「 何か少し辛そうだな 」 と感じていたら、晩秋に喪中葉書が届いたということもあった。。。
だから、
めったに鳴らない電話が鳴ると、受話することを躊躇する。
なにせ自分と同世代な者からは電話ではなくメールが主だ ( 本当はLINEか何かで送りたいらしいが、私が否ユーザー )。
電話の相手を画面表示の登録名で見て 「 出たくないな 」 と思いつつ出たら、知らない声だったということもあった。 「 この声 知らない 」 と思った先に聴かされる話の内容が想像を裏切ってくれたことは未だに一度も無い。。。
昨年末に体調を崩され、
持ち直したという話を電話で聴かせていただき、
初夏に検査入院するとのことを再びの電話で知り、
こちらからは電話をするのが怖くなってしまった方がお1人。
ん~、
そろそろ電話するべきだよなぁ。 でも怖いな。 ならメールを ・ ・ ・ ・ 病んでらっしゃる時に誤解釈されない文面というのは難易度でいえば超ド級だよなぁ。
そうして連絡をとれずにいた ( ̄_ ̄;
夏が過ぎ、9月なってしまった。
検査にしろ、治療にしろ、時間が経ち過ぎている。
いよいよ怖くて連絡がとれなくなった。
ご本人の携帯電話にかけて、他の人が出たらどうしよう (-_-
いっそ、ご家族の携帯か、家電話にかけてみようか?
でも、何と言い出せばいいのだろ?
反された言葉に私は対応できるだろうか?
4年前なら、いっそ千歳まで行って飛んでしまうところだけれど、まだ収束の見えないご時世ではご家族からすれば迷惑の極みだろう・・・。
携帯が鳴った。
画面表示を見ると、そのご本人の携帯だった。
出るの怖いな ・ ・ ・ ・ ・ 出た。
相手の第一声は 、hisaoさん? お久しぶりー だった。
よかったー、
こちらから電話するのが怖くて
できなかったんですよぉ。
よかったー\(^_^)/
と言ってしまった。
怖くて なんて言ちゃ駄目だよね ( ̄▽ ̄;
退院をしても自信が持てなかったので、1ヶ月間は自分なりに様子をみていたのだという。 入院で20kgほど落ちてしまった体重が少しずつだけど戻り始めたので、もうしばらくは大丈夫だと思え始めたとのことだった。
口には出せないが、母と呼ぶには年が近いから、姉と呼ぶのが妥当であろう方。
きっと、あと数年は大丈夫であろうと勝手に思ってしまう。
嬉しかった。
随分と気持ちが軽くなったことが自分でも判る。
生きていてくれたということが、これほどまでに嬉しいことだとは思っていなかった。
この歳にして、初体験 (^_^
Posted at 2022/09/16 05:10:34 | |
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本当に独り言 | 日記