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2019年08月14日

2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 6日目 月形町~天売島~焼尻島


■6日目 8/14(水) 天気:曇り後晴れ
走行距離:197.1km

 月形町から日本海側に出て、日本海オロロンラインを北上した。留萌を経由して、羽幌町からフェリーで天売島に渡って観光して、再度フェリーに乗り込み焼尻島へ渡った。

 4:40頃起床。テントから出ると、一面曇り空だった。トイレに行くが、明らかに見た目は工事現場の仮設トイレ風だが、ちゃんと水洗でまぁまぁキレイだったのはありがたい。テントに戻ってしばらく寛いでいると、M氏が起きてきたので挨拶を交わし、朝食の準備を始める。

 ここで天気予報を確認すると、内陸は相変わらず雲が多い予報だったが、海沿いは晴れ予報が出ていた。これなら焼尻・天売島に行く価値がある。一応、M氏にも島キャンプを勧めてみたが、まだ北海道の有名所も周りきれてないから、ということで断られた。それに加えて、彼は瀬戸内海のフェリーでも気持ち悪くなるくらい船には激弱だそうだ。新日本海フェリーは超巨大船なので何とかなるが、離島航路に使うフェリーには怖くて乗れないらしい。

 それなら仕方がないので、とりあえず今日でお別れとなる。焼尻・天売島に行くとなれば、ダイヤは羽幌港発11:30なので、11:00に到着すれば充分だろう。

 Google先生で時間を調べてみたら、海沿いの道だと3時間169kmと出た。これが本州だったら難しいが、北海道はきっちり平均移動距離60km/hを達成出来るので、8:00に出れば何とかなるだろう。

 何となくの計画も決まったし、M氏も道北に向かう予定だったので、途中まで一緒に走ることにした。M氏は私のより複雑なテントを使っているので、少し撤収が大変とのことで早めに撤収準備を始める。私は1時間で撤収出来るが、M氏は1.5時間掛かるということで、6:00過ぎから撤収を開始した。

 M氏はシートバッグの脱着が大変だから、ということでバッグを取り付けたまま撤収していた。最近どうにもシートバッグが安定しないので、5mmくらいのパンチングメタル板を下敷きにしたらしい。中々良くはなったが、ずっと付けて走っているせいか、板が曲がってきたらしい。5mmもあって曲がる訳ないでしょ、と言ってみたが現物を見ると確かに曲がっている。当たり前だが、パンチングが入っていると曲げ強度は弱くなるんだなって思った。

 私も昔は同じことを思って、バッグをバイクに付けたままで運用していたことがある。確かに、バッグを脱着するのは面倒だ。しかし、正直これが通用するのはバイクからすぐの場所にテントが張れる時しか出来ない。

 更に、バッグをバイクに積みながらだとうまく収納出来ない。それで形が崩れたりすると、結局シート幅が狭くなったりして、ライディングにも影響が出てくる。結局毎回降ろして再度荷物をちゃんと入れて、キッチリした方が総合的には楽だ、というのが私なりの結論だ。M氏もちゃんと収納出来ないことは把握済みで、とりあえず今回試験的に運用しているらしい。

 そんなことを話しながら撤収していたら、順調に進んでM氏と撤収が完了したのは7:30だった。思ったより早く完了出来たのでありがたい。時間には余裕を持ちたいので、早速7:40に月形皆楽公園キャンプ場を出発した。

 国道275号を少しだけ札幌方面へ向かうと、すぐ道道11号の分岐があったのでそちらに曲がる。しばらく走っていると中々のワインディングになってきた。キャンプ道具満載だが楽しく走る。

 すると、地元SSライダーがかっ飛んできたので素直に端に寄って譲る。しばらく走っていると、同じ人物と思われるバイクと対向ですれ違った。きっと何往復かしているのだろう。しかし、北海道。というか雪国の人達は、1年の半分しかバイクに乗れないので、走れる内に走っておかないと、ということだろう。静岡なんかは、真冬でも昼間だけなら普通に乗れるので、その辺は暖かい地域なのがありがたい。

 そんなことを思っていると、国道231号の厚田に出てきた。交差点すぐにセコマがあったので、そこに入って休憩する。

 日本海オロロンラインは大きく留萌で別れて、北側の国道232号+道道106号と南側の国道231号に分類出来る。M氏は北側は通ったが、南側は通ってないということでこちらも楽しみにしていた。

 北海道らしい景色が存分に見渡せる北側と、断崖絶壁が堪能出来る南側とそれぞれに特色があるが、一般受けが良いのは北側だろう。特に道道106号は、どのツーリング雑誌を見ても確実に載っていて、ライダー憧れの道とまで記載されている。私も何だかんだ毎年のように訪れている道だ。

 M氏は島には行かないから、今日オロロンラインを通る。その後だが、宿をどうしようかと言っていた。稚内周辺は良いキャンプ場があまり無いので、稚内近郊にはまれば稚内公園。もしくはクッチャロ湖畔まで走っても良いんじゃない、と伝えておいた。道北は道東とは違い、グルグル周るにはあまり適さないので、走りたいとこ走って南下する方が良いだろう。

 そんなことを話しながらセコマを出発。しばらく走ると、道の駅「あいろーど厚田」を通過して、ハイドラCPをGetした。ここは、日本海側を見渡せる駐車場があるのは記憶にあったが、その反対側に道の駅が出来ていた。 

 CPを取れたのでスルーして進む。しかし、いつもは大体交通量も少ないのだが、流石に連休中のためか流れはかなり悪かった。結局増毛までダラダラと流れて到着した。折角予定の20分前に出発したのに、結局11:00くらいに羽幌に到着しそうだ。早めに出ておいて助かった。増毛のセコマに入ったところで休憩と、島に渡るのでキャンプの買い出しをしておく。

 羽幌で買った方がより保存が短くなるが、どうせ1時間程度しか変わらないし、またセコマに寄るのも面倒なので、もう買い出しを済ませておく。肉と野菜と氷を買って、保冷バッグに詰めておいた。セコマの氷は京極の名水なので、溶けた氷はコーヒーにでもすれば美味しく飲めることだろう。保冷剤代わりに買ってみた。

 ここでM氏とじゃあ、また気が向いたら合流しよう、と言い適当に別れることとする。羽幌で天売に渡る前に給油して、ついでに青のフラッグを購入するつもりだったからその辺りかな、と話しておいた。冒頭でも話したように、M氏は16日(金)のフェリーに乗る予定だったので、あと2泊しか出来ない見込みだ。しかし、相変わらずその周辺で台風が日本海を横断する予報になっていたので、大丈夫なのだろうか。

 2日後のことを今心配してもしょうがないので、なるようになるさ、と話しておく。増毛町のセコマを出発して、留萌を通過し国道232号に入った。

 ここからは更に見通しが良くなり、景色も良い道が続く。なのに、非常に交通量が多いせいか、クルマが数珠つなぎになっていて流れが非常に悪かった。ちょっと急いでいたのもあり、M氏が居る中だったが少しずつ追い越して前に出て行くようにした。考えてみれば、今のNinja650になってからは初めての北海道だが、やはり大型なだけあってパワーに余裕があり、6速のままでも普通に加速出来るので非常に楽だ。

 しかし、途中からM氏が付いてこなくなった。途中に信号待ちがあったので、左をすり抜けてくるかな?と思っていたが、全く来なかったので完全にはぐれてしまったらしい。まぁどうせ羽幌で別れるつもりだったので、解散が少し早くなったくらいだから良いだろう。後から聞いた話だと、やはり250ccなので加速では付いていけず、途中に小平の道の駅に寄っていたようだ。

 ソロになってからは、後ろと相方をさほど気にせず自分のペースで走る。小平・苫前の市街を抜けて、羽幌に入った。ホクレンで給油をして、無事にブルーのライダーフラッグもGet出来たので、早速取り付ける。そこから羽幌港はすぐなので、ちょうど11:00過ぎに羽幌港に到着した。

 一応羽幌⇔焼尻・天売島のフェリーを運営している羽幌沿海フェリーのHPでは、車両は予約が必要とあった。クルマならとにかく、バイクで小さな離島に訪れる客があまり居るとは思えなかったので、特に予約はしていなかった。それが若干の不安ではあったが、何とかなるだろう。

 まず窓口に行き、「予約してないんですが、650ccのバイクを載せたいです」と言ったところ、「混雑しているので確認します」と言われてしまった。確かに、今が一番の儲け時ではあるが、即答してもらえなかったことに驚いた。

 5分くらい待って、ようやく係員さんからOKを貰えたので一安心。羽幌沿海フェリーでは若干変わっていて、行きの時点で既に帰りの予定まで予約させられた。多分今回はそんなことは無いだろうが、もう少し居たいな、ってなった場合は柔軟な対応はしてもらえるのだろうか?と思ってしまった。

 とりあえず今回の予定は、

8/14(水)
 11:30羽幌港発 ⇒ 13:05天売島着 ⇒ 天売島周遊
 17:25天売島発 ⇒ 17:50焼尻島着 ⇒ キャンプ

8/15(木)
 焼尻島周遊 ⇒ 10:05焼尻島発 ⇒ 11:05羽幌港着

 だったので、その予定を係員に伝えると、全ての航路で予約を確保出来た。これで一安心だ。すると、前払いでバイク分だけ請求されたので払う。小さなフェリー会社だったからカードが使えなかったのが残念。その後、羽幌~天売の旅客運賃を支払った。



 フェリーに乗り込みバイクを固定してもらう。どんなフェリーか楽しみにしてたが、普通乗用車が6~8台入れば一杯になるような小さなフェリーだった。HPの船舶紹介を見ると489tしか無い。それでも離島航路らしく、パレットに段ボールがたくさん載っていたので、離島物流を立派に担っていただいているのだろう。



 いざ羽幌港を出港して、焼尻・天売島へ向かう。羽幌港の方が手を振ってくれていた。



 航路案内がちゃんと書いてある。このフェリーも結構年季が入っていて、昔ながらのフェリーだと思った。




 北海道本土側の日本海側は、初山別の辺りはかなりキレイな景観なので、それを海から見るのは新鮮だ。

 船室に戻ってしばらくくつろぐ。今日は天気も良くて風もそんなに無く荒れないように思えたが、やはり小さなフェリーでかつ外海なので結構揺れた。これは、激弱なM氏は中々キツイかもしれない。私はそこまでなので、横になっていれば全く問題無かった。



 そうこうしているとフェリーは焼尻島に到着した。そこそこの人が降りていったが、それと同じくらいの人数がまた乗船してきた。オンコとは、イチイの木のことで焼尻島では原生林があるらしく、その散策路が人気のようだ。

 とりあえず、今回の離島最大の目的である国盗りを実施し、見事焼尻島の空をGetした。これで後は天売島のみで、もう30分もあれば制覇出来ることだろう。

 ちなみに羽幌沿海フェリーでは、料金体系が若干変わっている。旅客に関しては距離に比例し、

焼尻⇔天売 < 羽幌⇔焼尻 < 羽幌⇔天売

 という順序になっている。自動車航送運賃も同じで、考えるまでも無く当たり前の基準だ。

 ところがバイクや自転車。フェリー業界で、所謂特殊手荷物と呼ばれる運賃は、全区間一律料金なのだ。つまり、30分しか載せない「焼尻⇔天売」と1.5時間載せる「羽幌⇔天売」が同じ料金となる。料金は750cc以下で2,630円だ。ちなみに、焼尻⇔天売の旅客運賃は780円で、バイクは人間の3倍も費用が掛かる。

 全てのフェリーは、羽幌⇒焼尻⇒天売と寄っていき、帰りは真逆の運行だ。当初はそれだったら、焼尻⇔天売のバイク航送料金がもったいないな、と思っていた。調べると、焼尻・天売島共に1個ずつキャンプ場があるが、調べた感じだとどう考えても焼尻島の方に泊まりたい雰囲気だ。焼尻島が無料に対し、天売島は500円。景観も確実に焼尻島に軍配が上がる。唯一の利点は、天売島にはシャワーがあるが、焼尻島には風呂が無いことか。

 風呂が無いのは辛いが、1日なら何とか耐えられる。それより景観・雰囲気を重視したいので、焼尻島の選択しか無いと思われた。

 ならば、1回焼尻島に渡ってバイクを港に置き、すぐさま天売島に人だけ渡ってレンタサイクルでも借りれば、というのを考えた。こうすれば、バイクの航送料金を1回減らすことが出来る。ちなみに、焼尻・天売島共に周囲12km程度と大きな島ではない。ぶっちゃけバイクで行ったら、周るだけなら一瞬で周れてしまうことだろう。なので、自転車でも充分周れると思われる。

 しかし、色々調べながら検討した結果、行くとしたら予定通りバイクを持込むことを決めた。まず結局レンタサイクル料金が800円くらい掛かるみたいだ。そうなると差額は1,800円程度となる。しかも、特に天売島はそこそこアップダウンがあるみたいなので、自転車で周るのは普段運動不足の身からすると中々堪えそう。

 それ以上にこういう辺鄙な離島に渡って、看板や景色を背景に愛車と記念撮影をする、というのはプライスレスの価値がある、と考えた。どちらかというと、そっちの意味の方が強いと思う。

 そんなことを考えていたことを思い出しながら焼尻島を見ていると、フェリーは天売島に向けて出発した。



 しばらく待つと、焼尻島全景を50mmレンズで撮影することが出来た。焼尻⇒天売は25分なのであっという間に到着した。フェリーから降りて、まずは天売島に降り立ったことに感激する。そして最大の目的でもあった国盗りを実施した。



 遂に北海道の空を制覇出来た。2014年から初めて6年掛かったがようやく制覇出来て感無量である。水どうでもあるが、合併前で212市町村あって、大きな街だと更に分かれているから、419空ほどに設定されている。

 毎年北海道には夏と冬に訪れているので、本気でやろうと思えばもっと早く制覇出来たであろう。但し、道北・道東なら良いが、道央・道南は晴れている時ならもったいなかったり、そもそも行く機会が少なかったりしたので、冬の空いた時間を使ったり、曇りの日を使ったりした結果になった。やはり、一番の目的は北海道の走りたい・撮影したい所を訪れる、なのでこれだけの時間が掛かったのだろう。

 最後の方に残ったのはあまり行かないところで、特に道央・道北内陸(空知・上川)は市街も多くて大変だった。海岸線は北海道ツーリングの基本なのですぐ出来たが、中々内陸に訪れる機会が少なかったので、残ってしまった。

 これで、本当に行きたい所。というのは殆ど無くなった。2020年からのモチベーション維持に不安があるが、何だかんだで残り僅かとなってからも楽しんでいるので、今度こそずっと道東に滞在したりしてみようか。2泊ずつくらいしながら、周辺を散策したりするのも悪くないだろう。

 そんなことを考えながら制覇の余韻に浸っていたが、お腹が空いてきた。早速昼食を食べるべく、港の食堂に向かった。

 天売島もウニが有名らしい。奥尻島では時価に困惑されて食べられなかったが、ここでは3,000円となっていたのでウニ丼を注文しようとした。ところが、午前中から盛況だったから品切れと言われてしまった。用意出来るのは海鮮丼とヅケ丼程度らしい。ウニが食べられなかったのは残念だが、折角の島なので魚介が食べられれば良い。海鮮丼にしたが、後からよく見ると、ヅケ丼の方が天売で獲れた魚を使っているらしいので、少し後悔する。



 結構時間が掛かりますよ、と言われていたのでそれなりに覚悟していたが、30分弱掛かった。でも、次のフェリーまで4時間あるが、正直この小さな島で4時間潰せるか不安だったので、全く問題無い。普段だったら飯で時間を潰すなんてとんでもない!と考える方だが、のんびり島時間を満喫するのも悪くないだろう。海鮮丼を美味しくいただき満足する。



 早速港の岸壁に「天売ようこそ」と大きくあったから記念撮影。愛車と一緒に撮影出来るのはこの上ない喜びだ。

 食事も済ませたところで天売島を周遊すべく天売港を出発した。とりあえず時計周りで走る。ちょっとした集落を見つつ、かなりゆっくりした速度で走って島の雰囲気を味わう。



 しばらく走ったところで集落も終わり、海が近くなってきた。未舗装だが広い場所があったので停まって撮影開始。



 黒崎海岸と言うらしい。焼尻島を背景に。



 すぐ真裏は何も無い海。意外とこういう写真が撮れる場所は少ない。普通だと大体岸壁があったりするのでどうしても人工物が映り込んでしまう。これも島ならではかもしれない。

 この後かなりの急勾配が始まった。確かにこれを普通の自転車で走るのは不可能で押して歩くしかないだろう。



 坂の途中で停まって撮影。この路肩のアスファルトがしょぼくてスタンドが埋もれそうになった。仕方ないのでスタンドパッドを敷いておく。



 登ってきた坂道とキレイな島の風景と共に焼尻島もハッキリと見える。天気も良いのでとても素晴らしい。

 時間もたっぷりあるし、ゆっくりキョロキョロ絶景を探しながら走るのも悪くない。しかし、物凄くピーカンだったのでバイクジャケットを着ていると暑くてしょうがない。あまり良くはないが、スピードも殆ど出さないので、もうジャケットは防水バッグ取付ネットに洗濯バサミでくっつけておくことにした。脱いだり着たりするのも面倒だからこうしたが、これが中々涼しいし良かった。

 ちなみにだが、バイクジャケットの下にはモンベルのウイックロンクールパーカを着ているので、ちゃんと長袖ではある。これに加えて、カメラも何度もタンクバッグに仕舞うのも面倒になってきたので、肩に掛けて走ることにした。



 先ほど撮影した場所からすぐの、赤岩展望台に到着。ここはウトウの巣がたくさんあり、7月頃の夕暮れ、物凄い数のウトウが見られるらしい。




 灯台もあり展望台に向かう。赤土に空く、無数の穴がウトウの巣らしい。



 断崖絶壁にポツンと立つ展望台に到着。中々ここまでギリギリの展望台は殆ど無いので驚いた。



 先ほどの写真は先客が帰った後撮影したが、この水平線を見ている家族連れが絵になると思ったので撮影。顔は写ってないので許してください。



 この岩が赤岩だそうだ。それより、海の透き通った青さに感激する。



 これは中々素晴らしい断崖絶壁の景色だ。まだ半分も周っていないが、天売島がかなり気に入った。この断崖絶壁に海鳥が巣を作るので、天売島は海鳥の楽園とも呼ばれているらしい。

 赤岩展望台を楽しみ出発する、中々の急勾配を登っていく。



 途中で見晴らしが良くなったので停まってみた。クルマだと停まるのに気が引ける道幅だが、先ほどの赤岩展望台駐車場からこの区間は、夏季(6~8月)一方通行の規制が入っている。なので、後ろから来さえしなければクルマでも途中で停まって問題無いだろう。そもそも交通量が皆無に近い。



 狭い道を登っていく。これは確かに普通の自転車で巡るのは少し辛い。原付を借りたら、バイク航送料金より1,000円くらいしか変わらなくなるので、やはり愛車を持ってきたのは正解だろう。アシスト付自転車が一番良いかもしれない。



 次に千鳥ヶ浦園地に到着。看板と記念撮影。



 駐車場からテクテク歩いて行くと、断崖の風景も見られた。



 展望出来る建屋もあった。無料で双眼鏡が使えたが、この時間だとあまり野鳥は見ることが出来なかった。巣までは無かったが、建屋の中にハチが住み着いていて、羽音が怖いのでさっさと出てしまった。

 この建屋の横から一番断崖の風景が撮影出来そうだったが、望遠レンズを持った人が長いこと居座っていたので、結局撮れなかった。まぁ仕方ないだろう。



 駐車場に戻ってきたが、この近辺は高い木が無くとても見晴らしが良い。伸びて行く道がとても気に入ったのでしばらく撮影を続ける。



 望遠圧縮で愛車を撮影。



 焼尻島を背景に。

 撮影を非常に楽しみながら、千鳥ヶ浦園地を出発した。ゆっくり走って、次に観音崎展望台に到着した。




 しかし、ここは今までの展望と比べると少し劣ったのが残念。何となく一応撮影する。



 天売島灯台が良く見えた。



 展望台を後にすると、遊歩道の向こう側に焼尻島が見えた。



 駐車場で愛車も撮影。




 焼尻島の向こうに本土が微かに見えていた。

 これで天売島で最低見るべき所だろう、というのは見終わってしまった。港に着いてから2時間強。食事を抜いたら、1.5時間で周れてしまった。かなりゆっくり走り、かつ撮影もたっぷりしたつもりなのに、まだフェリー出港まで2時間ある。

 とりあえず海の宇宙館というのがありそうなので、そこへ向かうことにしよう。



 途中に展望台らしき所があったので、折角だから寄ってみた。



 天売港が上から良く見えた。あの空間は、以前はロンハバ海水浴場としてキャンプ場とされていたらしいが、今は他にあるので閉鎖されているのだろうか。



 気を取り直して海の宇宙館に到着。この建物の裏にキャンプ場があるのだが、3~4組くらいのキャンプ客が居た。しかも1組はCBR125辺りのバイク乗りだったので驚いた。場内を簡単に見てみたら、各地にテーブル・イスが配備されていて使い勝手は中々良さそうだ。事前情報通りシャワー室もあった。

 しかし、やはりこのキャンプ場に泊まってみたい。とはあまり思わなかった。まず有料であるというのと集落の中にあるので孤島感は感じない。前述通り建物裏にサイトがあり、裏手は高台になっているので、場所によっては見えるかもしれないが海はあまり見えないし、景観も良くない。シャワー付きというのが唯一の利点だろうか。
 
 この辺で本日の宿を模索する。といつもはなるが、島に来ているしフェリーも予約しているので選択肢はほぼ無い。前述通りやはり天売島のキャンプ場に魅力を感じなかったので、焼尻島の白浜野営場に泊まろうと思う。ここは無料で展望も大変良く、乗入も出来て炊事場・トイレも立派な物があるようだ。そんな良いところで混雑が気になるが、いくらキャンプブームでハイシーズンとは言え、離島にわんさか集結はしないだろう。焼尻島では入浴できる所が無いので、それだけが難点だが1日くらいなら濡れタオルと水洗髪で何とか乗り切ろう。

 という訳で、後の問題はフェリー出港までどう過ごすかだ。とりあえず海の宇宙館を見学する。色んな海鳥の写真が展示してあったり、ちょっとしたショップがあって天売島グッズを売っていた。私も何かしら買ってお金を落としたいとは思ってはいるが、いかんせんバイクだと積載に限りがあるので諦める。

 天売島は海鳥の楽園、ということで野良猫が増えると鳥を襲うみたいなので、お互いが良く生きられるような環境整備を人間が手助けするようなことを取り組んでいるらしい。

 海の宇宙館も見終わって、もう一度赤岩展望台方面に向かって走り出す。反時計回りには一方通行のため周れないが、赤岩展望台からなら反時計回りに走れるので、それでほぼ天売島の車道は走り切ったことになるだろう。



 途中に神社があったのでお参りしていこうかと思った。広島と関係あるか分からないが、厳島神社と書いてあった。賽銭でも入れようかと思ったが、賽銭箱が無かったので二礼二拍手一礼だけして祈念する。バイクに戻り赤岩展望台まで行って駐車場でUターンする。



 序盤に通った急な坂道に途中で停まってみた。このまま海に飛び込んでいきそうな写真が撮れた。これで充分天売島を楽しめたであろう。天売港に戻る。



 反対方向に走って16:30頃天売港に戻ってきた。出港の1時間前なのでまぁ良いだろう。そういえば着いた時にターミナルの写真を撮るのを忘れていたので、改めて写真を撮る。駐車場に停めると、係員さんに名前を呼ばれて札を貰った。



 早速バイクに取り付ける。名前も書いてあって記念になる。フェリーが来るまで30分くらいあったから、ターミナル近くに土産物屋があったので覗いてみた。色々海産物の乾物が置いてあったが、あまり天売島自体で獲れたらしきものが無かったので、結局何も買わずに立ち去ってしまった。しかたないので、窓口で焼尻島までの旅客券を購入した。さらにコーヒーを買って一服しながらフェリーを待つ。

 しかし、今日は夏休み期間で増便中なので良かったが、2便ダイヤだと5時間も天売島に居なければならなかった。もう1時間あったと思うとどうしていただろうか。歩きや自転車なら良いが、流石にバイクで周るには狭すぎるようだ。



 定刻通り17:00頃フェリーがやってきたので写真を撮る。



 可愛らしい太陽のシンボルが目立つ。

 フェリーに乗り込みバイクを積んで、また固定してもらう。客室に行き、この時間だと空の色が青くなくなってきているので、甲板にはあまり出ずに2等船室でゴロゴロして寛いでいた。

 すると突然電話が鳴った。今時のアプリは便利で、携帯は無理だろうがある程度登録されている業者等からなら、自分のスマホ電話帳に入ってなくてもどこから掛かったか表示してくれる。スマホを見ると、何と新日本海フェリー小樽営業所からの電話だった。

 とりあえず出てみると、何と友人M氏が乗る予定だった16日(金)のフェリーが欠航になったとのこと。初日の旅の記録でも書いたように、M氏の帰りの便は私が確保したので私に電話が掛かったのだろう。ちゃんとM氏の携帯番号も書いておいたのだが。

 とりあえず「本人に電話させるように伝えてくれ」と言われた。とりあえずLINEを入れて様子を見る。しばらく待つと返信があり、かなり焦っているようだ。それもそのはず、今の段階で当然土日出発のフェリーに空き等無い。私が乗る予定の月曜出発の新潟便すら空いていなかった。

 空いているのは、月曜発の敦賀行きしか無いみたいだ。M氏は1日前倒しで夏休みに入っており、仮にこの便で帰るとすると夏休み+3日有休を付けることになってしまう。しかも、私はあまり必要としていないが、休み復帰のためのオフ日を1日欲しいと言っていたので、それも無くなってしまう。敦賀便だと静岡着が0:30頃になってしまうため、私もやっていたので気合で何とかはなるが翌日の仕事はそこそこしんどい。

 仕事が忙しくなければ何とかなるが、M氏は現状かなり忙しいらしく、それもあって焦っているみたいだ。出る前に確かに台風は発生していたが、それが東に行くか西に行くか分からなかった。それが既に進路がほぼ確定して、西に向かって中国地方を縦断後日本海に出て、北海道目指して来るような予報だった。

 流石の新日本海フェリーが誇る巨大フェリーを持ってしても、この稼ぎ時にも関わらず欠航を決断したのだろう。でもこればっかりは、天災なので仕方がない。むしろ、堂々と会社を休むチャンスじゃん、と前向きに捉えるよう促しておく。LINEグループに入っているA氏なんかは、函館でキャンセル待ちして陸路で帰るチャーンス、とか言い出すし、それはそれで面白かった(他人事なので・・・)

 A氏は過去に、青森まで陸路で走って北海道に行ったことがあるらしく、冗談だと思うがやたら推奨してくる。昔みたいに、高速1,000円の時代ならまだ分からんでも無いが、陸路で行ったって時間と金は大して変わらないだろうし、青森まで行ったところで到着するのが道南の函館だから、そこから道北・道東に移動するのも大変なので、全くと言ってメリットは無いだろう。唯一あるとすれば、青森⇔函館航路は便数が多いので乗りやすいということと、走破した満足感だろう。平たく言えば、長距離フェリーを逃した敗者が行きつく所が陸路だとは思う。

 そんなことをLINEでやり取りしてたら、フェリーは30分で再度焼尻島に到着した。もう18:00近いので、さっさとテントを張って寛ぎたい。天売島とは違い、感慨に浸る余裕も無く、バイクを走らせキャンプ場に向かう。この辺りかな?と思われるところで分岐があったので、そこに入るとサイトに出た。

 孤島の割には案外テントが立っている。家族連れや原付・チャリダー等が居た。挨拶もそこそこに、真っ暗になる前にテントを張りたかったので始める。



 焼尻島白浜野営場をキャンプ地とする!サイトは大きく分けて4つに分かれている。その内の1つ、上段のサイトに陣取ったが、若干炊事場とトイレに高低差が出来るので不便になる。でも、乗入も出来るし何より展望が素晴らしい。下段は炊事場等が近いが乗入も出来ず景観も劣るので、可能なら上段を確保出来た方が良いだろう。強風の日は大変だと思うので、その辺は臨機応変に立ち回りたい。

 テントを建てている途中に、上段の傾斜があるところにポツンとテントを張っている兵(つわもの)が話しかけてきた。岐阜から来ているという彼は、バイク乗りではあるがフェリー代が良い値段するので、羽幌港に置いてきているらしい。それでママチャリを借りて、天売島・焼尻島一周を達成したと言っていた。「天売島はかなりの登り坂がありましたけど、よく周れましたね」と言うと「頑張りました」と笑顔で話していたので感心する。キャンプ道具は港のコインロッカーにでも預けていたのだろうか。

 ムーンライト2型なのでコンパクトでも軽くも無いし、それをママチャリで運ぶかコインロッカーを使うくらいだったら、折角の記念に愛車を持ってきた方が良い、というのが私の見解だったが、それは色々個人の事情があるし、価値観も違うだろうから何も言うまい。もしかしたら、自転車で走りたかったのかもしれないし。



 そんなことを話していたら、もう夕暮れになっていた。夕陽は雲も多かったし、どうもここからだと天売島に沈んでいくので見られなかったが、素晴らしい夕暮れが見れた。



 反対側を見ると、満月が登っていた。

 流石に18:00キャンプ場入りすると慌しくなってしまった。でも温泉に行く訳でもないので夜はヒマだろうから、別に良いだろう。早速米を水に浸ける。そして、炊事場で洗顔と水で頭を洗う。タオルを水で濡らして、テントに戻り体を拭いた。当然サッパリはしないが多少はマシになったので、ジャージに着替えて寛ぐ。

 隣は自転車のカップルだったが、「焚火をしますけど大丈夫ですか?」とわざわざ断りを入れてくれたが、当然問題無い。どこからかかき集めてきた枝を燃やすようだが、自転車でよく焚火台まで持ってこれるものだ。

 改めて落ち着いて上段サイトを確認すると、道内ナンバーの車両乗入が2台。クロスカブのライダーが1名。そして先ほどの自転車カップルと岐阜のライダーで計6組が野営していた。車両とファミキャンが中々の面積を占めていたので、もうこれ以上快適なテント設営は出来ないくらいだろうか。最後の1枠を取れたのでありがたい。

 またもや三脚をランタンスタンドにして夕食を自炊する。セコマから買ってきた氷は完全に溶けて水になっていたが、保冷バッグの中はまぁまぁ冷たかったので効いていたのだろう。塩ホルモンを焼いて美味しくいただいた。ちょっとテント間の距離が近かったので、食後の一服をするのに若干気を遣う。ちょうど風上に居たので煙がカップルの方へ向かっていたから、位置を変えて煙が行かないようにして一服を楽しむ。予想以上にキャンプ客が多くて絶海の孤島感は皆無だが、折角の島キャンプはやはり最高だ。

 どうもこのキャンプ場はauの電波が悪いように思える。ちょうど私の居る位置がちょっと悪いようだ。どこに基地局があるのか分からないが、ちょうど北海道本土側に丘があるからかもしれない。なので、LINEが遅れて入ったり、情報検索がしにくかった。羽幌沿海フェリーはコンセントも無かったので、あまり充電できそうにないから電波が悪いと電池の消耗も激しくなるのであまりありがたくないのだが、こればっかりは仕方がない。

 M氏はとりあえず温泉に行って少し落ち着いたようだが、どうしようか悩んでいた。電話したが、結局精算払戻の件だけで、予約が取りなおせる訳でもなかったらしい。私が支払っているので私が払戻するしか無いだろうが、ここは電波が悪いのでまた明日にでも処理しておこう。

 こうなったからにはもし会社のカレンダー通りに出勤しようと思ったら、函館でキャンセル待ちするしか無いだろう。既に殆どのライダーが北海道に上陸してるだろうから、行く前ならとにかく今この段階で長距離フェリーにキャンセルを期待するには厳しすぎる。函館ならまだ可能性があるかもしれない。

 だがA氏も言っていたが、夏季の函館便では物凄いキャンセル待ちのライダーが並ぶらしい。中にはフェリーターミナルにテントを張っての長丁場に対応する人も居るようだ。1日くらい待てば少しずつはけてきて、どこかで乗れる可能性はあるだろうが、中々に苦行を強いられると思われる。 結局その日の内に結論は出ずに、私も電波が悪くて返信通知が来なかったので情報が入らなかった。



 気を取り直して三脚を出していたこともあり、折角なのでキャンプ場の夜景を撮影する。



 ここ焼尻島は星がキレイらしいが、あいにく満月なので星空には全く期待出来ない。7月中~下旬頃満月で、28日後がちょうど夏休みだったから、今回の北海道では最初から星空は諦めていた。天売島の集落が僅かに光がある程度なので、新月で雲が無ければ星がキレイだろうな。でも雲が多いからどうせ見えなかったかな。まぁこればっかりは仕方ない。

 そんなことを思っていると、時刻は21:00過ぎになっていたのでテントに入る。人はそこそこ居るが、島までキャンプをしに来るくらいの人達なのでマナーも良く、大騒ぎしている人は居なかったので、あっさり寝ることが出来た。


宿泊地:北海道羽幌町焼尻島 白浜野営場 無料
温泉:無し

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Posted at 2019/09/21 22:51:21

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