2019年の秋は、ひょんなことから1週間の休みが取れたので、東北へ秋のキャンプツーリングへ出かけることが出来た。バイクでの東北ソロキャンプツーリングをたっぷり満喫してきたので、今回もレポを頑張ります。大分遅くなってしまいましたが、一応折角まとめたので綴ってみます。
備忘録を兼ねているので無駄に長いです。しかも今回は、天候にあまり恵まれなかったこともあり、写真がかなり少ないのであまり見る価値は無いかもしれないので、先に申しておきます。

■1日目 10/19(土) 天気:曇り後雨
走行距離:554.8km
自宅最寄ICから新東名・東名・圏央道・東北道白河ICまで高速を使い、福島南部から会津を巡り、会津若松まで走った。移動日なので、写真は殆どありません。
まず今回の休暇について簡単に説明する。2019年は令和になったことから、10/22(火)に天皇陛下の「即位礼正殿の儀」、という祝日が加わった。自動車業界では基本祝日休みは無いのだが、何故か10/19(土)~10/22(火)まで4連休というカレンダーだった。我が社は部品サプライヤーなので、基本カーメーカーに稼働日を合わせるから、自動車業界殆どがそうだったのであろう。
私も会社に入って14年になるが、3回の長期休暇を除いてオフィシャルな4連休は1度だけあった。それは、東日本大震災の時に電力削減のため、自動車業界が土日休み⇒木金休みに一時的になった時期がある。その際に元の土日休みに切り替えるタイミングで、4連休が1回あった。しかし、あの時はバイクにも乗っていなかったし、9月末と微妙な時期だったから、そこまで長い休みを取ろうという気は起こらなかった。
他ではあっても3連休までとなる。しかも、秋のこんな絶好の行楽シーズンなので、このチャンスを逃す手は無い。更なる休みを獲得すべく、上司・同僚に夏休み明けから充分根回しをした結果、有休を3日連続で取ることで、10月に9連休を獲得することに成功した。これだけあれば充分旅をすることが出来る。
次に行先をどこにするのか模索する。GWに九州へ行ったし、この時期の西方向は取り立てて見所というのも思いつかなかったから、東北が良いかと考えた。恐らく紅葉シーズンに入る頃でもあるし、やはりキャンプツーリングがしたいが、秋は日が短い。そうなると、キャンプ場が充実している地域の方が良いと思う。私の中で、東北は北海道の次に旅に適したキャンプ場が多い地域、ということもある。ちなみに、東北の次に良いのは四国かと思う。
行先は決まった所で、今度は計画を立ててみた。といっても、結局天気と国盗り等の進捗次第で変更になるが、何となく立てておくと、後から色々柔軟な対応が出来るので、模索してみた。
10/19(土) 静岡~福島県会津~福島県二本松
10/20(日) 福島県二本松~山形県寒河江~宮城県大衡村
10/21(月) 宮城県大衡村~東北道沿線~岩手県八幡平
10/22(火) 岩手県八幡平~青森県十和田湖~岩手県八幡平
10/23(水) 岩手県八幡平~岩手県須川高原~宮城県栗原
10/24(木) 宮城県栗原~宮城県大崎鳴子~宮城県仙台市
10/25(金) 宮城県仙台市~栃木県日光~栃木県塩谷町
10/26(土) 栃木県塩谷町~栃木県那須塩原~栃木県塩谷町
10/27(日) 栃木県塩谷町~東北道沿線~静岡
最後の2.5日は栃木県になるが、一度いろは坂の紅葉を見てみたいと思っている。ただ、ここは大渋滞を引き起こすことで有名なので躊躇していたが、今回は平日に行ければ少しはマシかと思うので、是非行ってみたい。なのでこのような計画にしてみた。
色々見たところ、2018年から社会実験として明智平から中禅寺湖の交差点を完全一方通行とすることで、かなりの渋滞削減効果があったらしいから、これまでに比べると大分マシになったようではある。
他にも東北には割とオトクなETCドライブパスがあったり、東北道のツーリングプランを有効に利用する計画が出来たと思う。前述通り秋は日が短いから、なるべくベースキャンプスタイルで巡れれば、設営・撤収のプロセスを省略することが出来る。そのように立ち回りたいがどうなることやら。
入念な計画を立てて、待ちに待った秋休みがやってきた。当然ながらひたすら天気予報の確認をしていたが、どうも芳しくなさそうな感じだ。東海は4連休中ずっと雨で、東北は土曜以降はまだ良かったが、晴れの予報はあまり無かった。
考えてみれば、バイクに乗り始めて7年目になるが、長期休暇の自宅出発時から雨。というのは幸い今まで無かった。途中で降ってきた、というのはあるが家出た瞬間雨というのは記憶に無い。まぁ、初日は東北への移動日に過ぎないのでまぁ良い、と思うようにする。
そんなことがありながら、当日を迎える。前日はお世話になった元上司が退職する、ということで送別会があったが、何とか5:30頃起きることが出来た。流石に外はまだ真っ暗だ。春夏なら充分明るいのに、やはり秋は日が短い。
空はいつ雨が降ってもおかしくなさそうな空だったが、幸い雨は降っていなかった。朝食を食べて、バイクに荷物を積む。

さて、この距離がどこまで伸びるだろうか。秋のロングキャンプツーリングは初めてなので、非常に楽しみだ。雨は降っていなかったが、高速だとその辺に止まってカッパを着る訳にはいかないので、最初から着こんで出発した。朝早いので暑くも無いので問題無い。
最寄のICから新東名に入る。入ってしばらく走ったら、1つ忘れ物をしたことに気付いた。Bluetoothのイヤホンを持ってくるのを忘れてしまった。隣のICが近づいたところで取りに戻ろうか考える。まぁ無かったら寂しいが、無くてもどうにかなるので、この時は諦めて進むことにした。
ICを通り過ぎて、他にも忘れ物が無いか一応頭の中で考えてみた。すると、バイクに取り付けるサブスマホを持ってきていないことに気付いた。コレが無いと国盗りを進めるのが面倒だし、ハイドラのCP Getを確認出来ないので流石に厳しい。静岡SAスマートICに入って、家まで戻ることにした。
これで無駄な高速代と時間を使ってしまった。言い訳としては、雨濃厚の出発が初めてだったので、バイクにスマホを付けずに出発したから忘れてしまった。馬鹿な自分に毒を吐きつつ家まで戻って忘れ物を回収して、再度出発した。最近は、時間をお金で買うべく高速を使うことが増えてきたので、下道だったらすぐUターン出来るのだが、こういう時に忘れ物をするとはタイミングが悪い。
気を取り直して再度高速に乗りなおす。時間にして、40分程度は無駄にしてしまっただろうか。幸い、その間雨は殆ど降らなかったのがありがたい。
世間にとっても普通の週末なので、そこまで交通量も多くなく快適に新東名を走って東名に合流したところで足柄SAに立ち寄る。今回、福島県の東北道白河ICまで走るつもりでいたので、ガソリンが足りない。高速の給油所は高いのであまり寄りたくないのだが、仕方ないので早めに給油することにした。
給油を済ませて厚木から圏央道に入る。狭山PAに立ち寄ったところで、空はもう雨が降りそうにない感じだったのでカッパを脱ぐことにした。元々天気予報でも、雨の心配は午前中くらいだったのでもう大丈夫だろう。但し、東北は夕方からも雨の予報が出ていたので、どうなることやら。
というのもあり、一応事前に当日キャンセル可能な福島県郡山のホテルを予約していた。このままなら、必要無くなりそうだがまた考えよう。

狭山PAを出発して、東北道へ合流した。都賀西方PAに寄ったところで昼食を取る。中々ボリュームたっぷりの唐揚げ定食が美味しかった。
お腹を満たしたところで、都賀西方PAを出発。これまで至極順調だったが、矢板北PAを過ぎたところで渋滞が始まった。渋滞の情報は出てなかったはずだけどな、と思いながらバイクの特権を生かして進むと、どうやら只の渋滞では無さそうな雰囲気だ。クルマが全く進んでいない。
進んでいくと、物凄い黒煙が出ているのが確認出来た。停滞している原因は間違いなくこれだろう。恐らく車両火災が発生しているのだろう。あまり近づくとバイクなので、煙を吸いかねないので、適当な所で停まることにした。クルマも含めてもう19年運転しているが、高速道路上に留まるのは初めての経験だ。ヒマなので写真でも撮ろうかと思ったが、不謹慎でもあるので止めておく。
次第に、後ろから何台かバイクが来て少し話をしたので、気が若干紛れたのが良かった。

この間は、当然ながら東北道は通行止めになっていたようだ。恐らく40分くらいは足止めされたろうか、消火も終わってようやく動き出したので進む。これで、朝の忘れ物を含めて1.5時間くらいはロスしてしまった。これでは計画通りに進むことは少し難しいだろう。
足止めされている間にTwitterを見たら、どうやら赤いプリウスが炎上していたみたい。消火が終わった所を見たが、もう塗装色など全く残っておらず、フレームだけが残っている状態で、火災の凄さを見せつけられた。事故だけには気を付けないと、と身が引き締まる思いをした。
しかし、ここまでの事故が起きているのなら、早く電光掲示板で情報を出してくれていれば、前のICで降りたり出来るのだが、本当に発生直後だったのだろうか。Twitterでは到着の20分前に発生したような感じだったので、微妙なところか。
ストレッチ等をしながらたっぷりボーっとしていたので、急ぎ東北道白河ICを降りて給油した。そして白鳥湖高原の道の駅に向かい、道の駅CPと国盗り空をGetする。その後は会津周辺の国盗りを進めた。観光地である、塔のへつりや大内宿等ではそこそこの観光客が居たが、横目に見つつ通り過ぎる。
そろそろ本日の宿を模索する。予定では、この後猪苗代湖畔から裏磐梯を通りながら福島県二本松のお気に入りのキャンプ場「あだたら高原野営場」に泊まるつもりでいた。しかし、朝忘れ物を取りに戻ったり、車両火災で通行止めにあったりと時間のロスが大きく、この通りに行くと真っ暗な山道を走って、真っ暗なキャンプ場で設営をしなければならなくなる。
今回は、秋のキャンプツーリングということで、真っ暗の設営は覚悟をしていた。しかし、あまり走り慣れていない真っ暗な山道を通るのは気が引ける。残りのルートは翌日巡れば良い。ということで、今晩の宿は過去も泊まったことがある、猪苗代湖畔「崎川浜キャンプ場」にすることにした。温泉や買い出しは近くに無いが、猪苗代湖畔の絶景で景観の良いキャンプ場だ。
そう決めて出発したが、段々空模様が怪しくなってきてしまった。そういえば、福島県の会津地方は夜からの降水確率が高かったのを思い出した。先ほど崎川浜キャンプ場に泊まろうと思ったばかりだが、ここは温泉が近くに無いので雨が降ると非常に辛い。
かなり心が揺れ始めたところで、それを決定づけるべく雨が降り出した。流石にカッパが無いとイヤになるレベルだったので、木が飛び出して雨宿り出来そうな場所があったので、慌てて入る。雨雲レーダーも見たが、これからもっと濃い雨雲がやってくる予報となっていた。
翌日の天気は悪くなかったので、せめて温泉が歩いていけるところだったらキャンプで頑張っても良いのだが、北海道と違いそう都合良くそんな便利なキャンプ場は中々無い。という訳で、楽天トラベルでホテルを検索したところ、会津若松市内にホテルが見つかった。流石、大型連休ではないのでその辺の立ち回りは楽になる。
1泊朝食付きでホテルα1が6,600円だったので充分だろう。少し迷ったが、予約をしてホテルに向かうことにした。会津若松駅すぐ近くのようだから、駅目掛けて行けば分かるだろう、と地図もろくに見ずに進んだところ、17:00前にホテルに到着した。
事前にホテルを見るときは、屋根のある所にバイクが置けるか等をストリートビュー等を見て確認するのだが、流石に今回は出来なかった。パッと見は、ホテル前に置くことが出来そうに無かったので、少し離れた第二駐車場に停めた。
バイクから部屋で使いそうな物を取り出し、ヘルメットを雨ざらしにするのも気が引けるので持ち込む。更に、バイクカバーも掛けて準備万端。雨の中、折り畳み傘を差しながら大荷物を持ってホテルに入って、ようやくホッと出来た。
ここでチェックインをすると、車について聞かれたので、バイクで第二駐車場に置いた。というと、車専用だから別の場所に移動してくれ、と言われてしまった。確認せずに置いたのもあれだが、バイクカバーまで掛けたバイクを雨の中移動するなんて、かなり面倒臭い。しかも案内されたバイク置場とやらが、ホテル裏手にある当然屋根も無く勾配があるところで、確実に大きなバイクに乗ったことが無い輩が決めたような場所だったので、更にげんなりする。
とりあえず部屋に荷物を置いて、バイクを移動するべく戻る。大して強い雨が降ってなかったのが幸いだが、折角掛けたバイクカバーを外して、適当に丸めてネットの隙間に固定する。そして、指定された場所に向かおうとしたが、ホテル前の道路が一通だったので、うまく戻れず大分雨の中遠回りをしてしまった。しかも、分かりにくい場所だったので、更に入口を通り過ぎてしまい、ますますイライラが募ってしまう。
旅先であまりイライラはしたくないのだが、天候には勝てないし下調べを殆どしていない自分が悪いので仕方がない。何とかバイク置場に置くことが出来た。バイクカバーを再度掛けて、部屋に戻りようやく落ち着いたところで、気分も静まってきた。早く前向きに切り替えて、旅を楽しみたい。
早速夕食をどうしようか模索する。駅前なので色んな店があるが、ホテルから歩いて行けるところに温泉があった。調べてみると、450円と安くて食堂も付いている。なので、食事前に温泉に入ってそのまま食事をするのが良いかと考えた。
そうと決まれば、タオルと着替えと傘を持って行く。ここで、折角ホテルに居るのに自前のタオルを持って行ってしまった。ホテル備え付けを持って行けば良かったのに、そこまで頭が回らなかったのは反省すべきだろう。

福島なのに「富士の湯」と書いてあったが、広い露天風呂にサウナ・水風呂も完備していて、寛ぐスペースも多くこれで450円なら中々の値段だ。しっかり汗を流して疲れを取る。

夕食も美味しくいただいた。
ホテルの部屋に戻って出費管理等をする。今日は、色々トラブルがあったのもあり、予定通りに進めることは出来なかった。中途半端に残すのも辛いので、それを翌日に回すことにしてどこまでリカバリー出来るだろうか。
そんなことを考えながら、天気予報を見ると、翌日から天気は回復に向かうようだ。でも、秋らしく周期的に天候が変わる見込みなので、適宜天気予報をみながら立ち回りを考えることにしよう。朝食は6:30~だから6時前にアラームを掛けて22:00頃寝る。やはりホテルなので快適。でも初日はキャンプがしたかったのが本音だが仕方がない。
宿泊地:福島県会津若松市 ホテルα1会津若松 朝食付き6,600円
温泉:会津若松駅前温泉 富士の湯 450円
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