最近段々サボり癖が付いてきたので、既に2021年の夏休みも終わってしまってますが、ようやく2020年夏休み北海道の旅の記録が完成しました。粛々とアップロードしていきたいと思います。バイクでの北海道ソロキャンプツーリングをたっぷり満喫してきたので、今回もレポを頑張ります。
備忘録を兼ねているので無駄に長いです。時間の無い人は写真だけでも是非見てってください。

■1日目 8/8(土) 天気:曇り後新潟沿岸部から雨
走行距離:498.4km
自宅から、山梨県韮崎・清里、長野県野辺山高原・佐久・菅平、新潟県松之山・長岡等を通り、All下道で新潟港まで走った。出発までの紆余曲折があるので、写真も無い癖に長いです。
待ちに待った夏休みがやってきた。2020年は全世界がコロナウイルスに侵略され、日本は感染者数こそ欧米諸国に比べれば少ないが、経済に与えるダメージも大きく、今後もどうなるか全く分からない。GWは緊急事態宣言も出されたので、解除されるのが確実になってからしか出掛けなかった。
前述したように、経済へのダメージは大きく、自動車部品製造業である私が勤務している会社への影響も大きい。GW明け以降は、毎週一で休業が入り、週4日勤務になった程だ。その分当然給料が減ってしまうのだが、こんな良い時期に休みがたくさんある時期は、次の大恐慌が来るまで無い、と前向きに捉えて、天気さえ良ければ毎週のように出掛けていた。
しかし、無症状で掛かっている可能性は否定出来ないが、とりあえずコロナの症状は出なかった。当然過信は出来ないが、私の旅のスタイルは、コロナには掛かりにくいのだろう。やはり酒を飲まないから、不特定多数の人がうろつく屋内に長時間居ないのが大きいのだと考える。まともな観光地には行かないし、むしろ誰も居ない方に向かっていくのも良いのだろう。もちろん、除菌ウェットティッシュでのこまめなお手拭きや、マスク着用は欠かさずにしている。
なので、法的強制力が掛からない限り、2020年も例年通り北海道に行くことにした。
2020年から、何故か新日本海フェリーの予約開始日が2ヶ月前→3ヶ月前に変わった。このため、GW中にフェリーを取らなければならなかった。ちょっと立ち回りが悪くて8日(土)の便が取れなかったが、やはりこのコロナ渦の影響か速攻でキャンセルが出たので、あっさりツーリストSが取れてしまった。
また2年連続北海道で合流している友人M氏も、3年連続の北海道に向かうとのことだったが、彼も9日(日)のフェリーしか取れてなかった。結局1週間前に近づいてくるとキャンセルが出るのは経験上分かっていたが、敦賀便はほぼ確実に取れるが、新潟便は中々出ない。しかし、これも今年特有だろう。あっさりと出たので、M氏用にも同じ便でツーリストSが取れてしまった。
となる前に、少し思い違いが発生したので記してみる。ツーリストSも出てたが、流石コロナ渦。完全個室のステートB(海側)まで空きが出ていた。新日本海フェリーでは繁忙期の個室定員以下利用は貸切料金を取られるため、中々個室を使うことが出来ない。今回初めて友人M氏と一緒になるので、個室で行くのも周囲に気兼ね無く駄弁れるし良いかと思って誘ってみた。誘い方としては、ステートBもあるよ、みたいな感じだったと思う。
すると断られてしまった。理由としては、寝てるだけなのにもったいない。とのことだった。まぁ確かに、ツーリストSよりも更に金額は上がってしまうのは事実だ。徹夜で走っていくので、半分は寝て過ごすのだからその気持ちも分からなくもない。流石に、1人で使うには金額が跳ね上がり過ぎるし、ツーリストSでも充分快適なので諦める。
ここで2人に思い違いが発生しているのだが、分かるだろうか。
私「M氏と2人で個室で過ごす」
M氏「M氏1人で個室で過ごす」
となっていたらしい。それだったら、もったいなく感じるのも当然だ。後日M氏から、「もしかして2人で入るって意味だった?」と聞かれたので、「当たり前やん!分かるやろ~」と答えてしまった。確かに、2人で入るとは一言も伝えておらず、そんなの言わなくても分かるだろう。と思ってしまったが、私も反省すべきだろう。言わなければ伝わらない可能性もある。ということが業務とかでも頻発しているが、改めて感じた。折角個室でゴージャスな船旅が出来ていたのに残念だ。
そんなことがありながら、もう8年連続での夏北海道だが、初めて友人とフェリーに乗ることになる。フェリーは好きだが、特に行きは道中を持て余すので、M氏が居るのは好ましい。帰りの便は、例年通り後ろに2日有休を付けて、ピークを過ぎてからの便なので簡単に確保出来た。よって、2020年も8/8(土)~8/18(火)の10泊(道内8泊)11日で周ることが出来る。ちなみに、M氏は1日オフ日が欲しいらしいので、8/15(土)の苫小牧港~敦賀港の便を確保したようだ。
2019年に、北海道の国盗り・ハイドラ主要CP巡りを終わらせてしまったので、2020年からは本当に気ままな旅が出来ることだろう。ハイドラサーキットCPが2つ追加されたが、1つは士幌町でまだ行けるが、もう1つが砂川市なのであまり行きたい場所ではない。これについては、また行く機会もあるだろうということで、今回はあまり頭に入れないことにした。
とりあえず、フェリーの予約はNinjaにしておいたが、1つ悩みがあった。2020年にサブバイクをオフ車XTZ125からセローに乗り換えた。もう2012年から毎年夏の北海道に行っているため、もうダートを越えた先くらいしか、行っていない所が無いので、セローで行くのも面白いかと思っていた。
ただ、北海道はスピードレンジが高めだし、一番の気掛かりが最終日の新潟港~静岡へ500km高速走行することだ。Ninjaなら何てことないが、セローだとしんどいことだろう。それでもセローで行くべく、気ままとは言え以下のような計画を立ててみた。
8/08(土) 静岡~新潟港
8/09(日) 小樽港~オロロンライン・宗谷丘陵~浜頓別町クッチャロ湖畔
8/10(月) 浜頓別町~函岳スーパー林道・エサヌカ線海岸ダート~浜頓別町クッチャロ湖畔
8/11(火) 浜頓別町~コムケ湖畔ダート~大空町女満別湖畔
8/12(水) 大空町~屈斜路湖畔林道~中標津町開陽台
8/13(木) 中標津町~知床周遊~中標津町開陽台
8/14(金) 中標津町~根室~釧路町来止臥野営場
8/15(土) 釧路町~ナイタイ高原~鹿追町然別峡野営場
8/16(日) 鹿追町~富良野・美瑛~上富良野町日の出公園
8/17(月) 上富良野町~千歳~小樽港
8/18(火) 新潟港~静岡
函岳スーパー林道はもちろん、開陽台のキャンプ場は急坂のダートを登らないといけないし、泊まったことの無いキャンプ場もボチボチあるので、まぁまぁの計画だ。これが達成できるかはいつも通り天気次第なので、天に祈るしかない。一応コロナ渦ということもあり、キャンプ場の営業も調べたが、一部を除き通常営業しているようで助かった。
天候だが2019年に引き続き2020年も梅雨が長引き、7月下旬でようやく梅雨明けした。非常に珍しく、7月の台風発生は0で終わった年であったが、8/01になった途端台風が発生し、日本海で温帯低気圧に変わり、北海道に進む予報となっていた。幸い、その温帯低気圧が過ぎてから北海道へ上陸する日程だったので、何とかなるだろう。
天気予報は台風一過で、09日(日)は晴れの予報で、10日(月)からは微妙な予報になっていた。それだったら、小樽港上陸してまずはオロロンラインを北上し、美深のキャンプ場でテント設営。荷物を軽くして、函岳へ向かおうかと考えた。いきなり計画を崩してしまうが、それでもどうにかなるのが北海道なので、気にしないでおこう。
8/5(水)
セロー向けに、サイドバッグ・小さめのシートバッグに荷物を詰めて準備完了!後は、積むのを待つのみ。
8/6(木)
仕事を終えて家に帰って寛いでいた。Twitterを見ていたら、フォローしているHokkaiderクマさん(ツーリングマップル北海道担当)が、衝撃の事実を拡散していた。何と函岳スーパー林道が、災害で通行止めになったらしい。これはかなりショックだった。前向きに考えれば、行く前に知れたので代替案を検討出来ることだ。まぁ新潟へ向かいながら考えれば良いだろう、と思っていた。
8/7(金)
そんなことがありながら、当日を迎える。当日の静岡は良い天気だった。
業務最終日。いつも最終日は、職場の大掃除をしたり要らない書類の整理をしたりと、あまり気合を入れて仕事をしない(汗)のだが、コロナ渦の影響で残業の規制が厳しい、かつ客先クレームに巻き込まれてバタバタしていた。そういえば、バイクの予約がNinjaのままだった。空いた時間を見計らって、バイクの予約をセローに変えようかと思っていたが、何と前日のためかネットで予約変更が出来なかった。まぁ、料金は変わらないし、バイクが違うだけなので当日窓口に行けば良いだろう。例年は、e乗船券があれば窓口へ行く必要は無いのだが、コロナ渦で検温をするため窓口に来るように、とHPで知らせてあったから、特に問題無い。
とか思っていたが、どうも天気予報が芳しくない。良いのは09日(日)だけで後はずっと曇り時々雨が並んでいた。セローで行くのは、
・函岳スーパー林道を走りたいから
・ダートの先の未踏の地を走りたいから
これが主な理由だが、悪天候時に林道に入るのは危険を伴う。特に行きたい所も無いので、この天気予報ならキャンプ場でダラダラすることが多くなりそうだな。と思ったので、これだったらセローで行く意味は無い。燃費は良いが、当然長距離はNinjaの方が楽だし、高速走行や追越も無難だ。ましてや函岳には行けないのだから。
という訳で、前日。と言うか、深夜出発するので出発日にして、行くバイクを変更することにした。上述通り予約上はNinjaなので、変更する必要は特に無い。
さて、帰ったら荷物を積みかえなくちゃな、と思っていたらM氏が私のデスクに来た。「今晩どうする?」と聞かれたので、私は「ALL下道で行くよ、M君は高速で行くんでしょ?」と言った。私は高速代は可能な限り払いたくないが、M氏はすぐ乗っちゃうらしいので、こう答えた。すると、折角なので付いて行く、と言い出した。意外だと思ったが、複数の方が楽しいのでそれは問題無い。それでは、近くの道の駅で待ち合わせで、時間は後で連絡するよ。ということで別れた。
どうでも良い話だが、セローで行くつもりだったので前の週にオイル交換をしておいた。まだ2000kmしか走ってなかったが、北海道へ行くと3000km以上は軽く走ってしまうので、オイル交換しておいたのだが無駄になってしまった。実はタイヤの溝も少し怪しいと思っていた。Ninjaも結構微妙だったが、経験上何とかなる程度だが、セローの場合はブロックタイヤなのであまり消耗の経験も無いのでどうかな。という懸念はあった。そういうこともあり、セローで行くのを諦めるのはまぁ踏ん切りが付いた。
一応、Ninjaに代わる可能性もあるかと思い、オイル交換しておこうかとも思ったが、前の週の土日が天気が良くなかったので、セローしか変えられなかった。まぁNinjaの方は、天気が良くない時に現地のバロンに行くことも出来るだろう。
仕事中にそんなことがありながら、17:00に仕事を終わらせて帰宅。まずは、Ninjaで行くためセロー用に用意していた荷物を全て出して、Ninja用のバッグに詰め替えた。何だかんだで1時間近く掛かり、夕食を食べてシャワーを浴びて洗濯を済ませた。
そして、寝れないだろうがベッドで横になって目を閉じる。寝た気は全くしないが、一応1.5時間横になっていたので、少しはマシだろう。天気予報を確認した所、静岡・山梨・長野は全く問題無いが、新潟。特に沿岸部で雨の予報が出ていた。いきなり初日からカッパを着ることになるのは辛いが、移動日なので絶対移動しなければならないから仕方ない。
また、台風から変わった温帯低気圧の影響で、乗船する便は遅れが発生する見込み、と新日本海フェリーのHPに載っていた。欠航するよりはマシだが、まぁ仕方ないだろう。今日小樽港を出港した便(新潟港に到着して、私達が乗る船と同一)なんかは、二輪車乗船禁止になっていた。そんなに今日北海道を出港する人は多くはないだろうが、まぁ天候には勝てない。
バイクに荷物を積んで準備をする。今回もGWと同様にデジイチを持って行くかどうかかなり悩んだが、天気も良くない予報なので止めることにした。お陰で、ロングツーリングにしてはパッキングに余裕がある。やはりタンクバッグ全部とトップケースの一部を占有していたのが無くなっただけでも、かなり効果がある。
余談だが、2019年まではグローブは3つ持って行っていた。暑い時用のメッシュグローブと、寒い時用の春秋グローブとレイングローブだ。しかし、セローにもNinjaにもグリップヒーターを付けたので、恐らくメッシュグローブだけでどうにかなるだろう、と判断。春秋グローブは持って行かないことにした。これで少し荷物が減る。

さて、この距離がどこまで伸びるだろうか。天気予報が良くないのが残念だが、それならそれで避暑を楽しめば良い。友人M氏にもLINEで「今から出発する」と連絡する。
22:00過ぎに自宅を出発。国道1号をひたすら東進し、集合場所にしていた道の駅「宇津ノ谷峠」に到着。ここでM氏から遅れると連絡が来た。仕方ないので、ベンチに座ってゆったりする。ここ2年、敦賀便の利用だったし最近朝早く起きているので、既に若干眠い。新潟まで走れるだろうか心配になる。
15分ほど待ったらM氏がやってきた。2台共に、ロングキャンプツーリング仕様の大荷物だ。開口一番「セローじゃないんだ」と言われたので、経緯を説明しておく。
挨拶もそこそこに出発。国道1号をひた走り、静岡市清水区興津から国道52号に入る。中部横断道が開通して以降、そっちを使うことが多かったのでM氏も「ここ通るのも久しぶり」と言っていた。
国道52号と、中部横断道富沢IC付近から富士川対岸の県道10号をひたすら北上するが、コロナ渦の影響だろうか。市街を抜けた所から、中部横断道無料区間に入るまで、そこそこのペースで走っていたが全く先導車に追い付かなかった。こんなことは初めてだ。基本的に夜走るのは好きでは無いのだが、これだけ自分のペースで走れたので楽しかった。
山梨県に入り、中部横断道下部温泉早川IC~六郷ICまで無料区間だけを走り、国道52号に戻る。増穂の手前から韮崎方面に抜ける道を知っているので、快適に進み国道20号に出て、すぐ国道141号に入る。
そろそろ夜食でも、と思っていたが韮崎の通り道にファミレス等が無かった。国道141号沿いに確か、バーミヤンがあった気がするな、と思っていた。確かにあったが、既に営業時間を過ぎてしまっていて、対面にすき家があった。この先、あまり食事が出来る所があるとは思えなかったので、すき家に入って牛丼を美味しくいただく。
夜食を済ませた所で移動再開。北海道用に3シーズンジャケットは着ていたが、流石にこの辺まで来るとベンチレーション全開だと寒くなってきたので閉じる。長野県に入り、野辺山高原辺りは18℃だったので、少し寒かったが何とかなった。
佐久穂町から中部横断道八千穂高原IC~佐久北ICまで無料区間だけを走り、国道18号に出た。いつもなら浅間サンラインまで行くのだが、M氏のバイクは私のより航続距離が短いので、サンラインに行くと給油が出来ない可能性が高い。これから山中に入るので、国道18号ならどこか空いているだろうということで、そちらに向かった。
しばらく走ると、ようやく空いているGSが見つかり給油する。県道4号から国道406号に入り、菅平高原を通りつつ最短距離を突き進む。
須坂に降りてきたところでコンビニがあったので休憩する。ここからM氏にワガママを言って、高山村の国盗りと、須坂市動物園CPをGetするべく寄り道をした。ここら辺で段々夜が明けてきて明るくなった。こちらも国盗りとCPを取るため、道の駅「FARMUS木島平」に寄った所で事件が起きた。
何と、スマホがおかしくなって起動しなくなってしまった。さぁこれは困った。M氏にも調べてもらって、Xpedia XZ3の強制リセットのやり方等も見てもらったが、全く応答が無い。実は今日にも若干の予兆はあった。何度か紹介しているが、私はSIMを差してないサブスマホを持っていて、そちらをテザリングで繋ぎバイクに取り付けている。それがいきなりWi-fiが落ちるのでどうしたかと思っていたら、メインスマホの電源が落ちていた。たまにフリーズ等することはあるが、大体再起動が勝手にかかることが多いと思う。それが落ちっぱなしなのでおかしいと思っていた。
さぁこれは困った。いきなり旅の初日でスマホが使えなくなるというのは辛い。一応何となくだがサブスマホもauブランド機種にしておいた。細かいデータは無くなるが、サブスマホにSIMを差せば使えるのでは?と思い、早速やってみたら普通に使えた。サブスマホがいきなりメインに躍り出ることになるが、デジタル断ちになるのは辛いので助かった。国盗りもハイドラCPも無事に取れたのが、嬉しかった。
気を取り直して国道117号を進んでようやく新潟県に入った。少し時間に余裕がありそうなので、少し寄り道をしていこう。国道405号~県道80号に入った。この国道は大型車通行禁止とあったので、酷道を覚悟していた。でも確かに狭かったが、バイクなので充分離合が出来る広さだったから問題無かった。
天気は良くなかったが、棚田が良い感じだったので、米どころ新潟の景色を満喫しつつ、進んで行く。松之山の国盗りをして、国道353号・253号を通って道の駅「まつだいふるさと会館」に立ち寄った。「まつだい」の国盗りを欠かさずにしておく。
ここは、道の駅にコンビニが併設されていた。大分体がキテいたので、そろそろドーピングをする必要がありそう、と判断しちょっと高級なリポDを一気飲み。これでしばらくは持つことだろう。
次に県道12号から柏崎市「貞観園」の国盗りを取りつつ、道の駅「じょんのびの里高柳」を通過して、国道252号に入る。道の駅「瀬替えの郷 せんだ」国道117号を通って国道17号に出た。
ここからは特に寄り道は必要無いが、沿岸部に近づくにつれ空模様が怪しくなってきた。雨雲レーダーを確認すると、いつ雨が降ってきてもおかしくない。そんなことを思いながら走っていると、長岡に入る頃から雨が降ってきた。とりあえず、朝食ついでにファミレスでも入ろうか、と思い国道8号との合流部近くのガストに入った。
そこそこ雨の中を走ってしまったが、ズブ濡れレベルには至っていない。M氏に「ギリギリセーフだったね」と言ったら、「いやアウト」と言っていた。私は上下共に防水性ジャケット・パンツだったが、M氏はジーパンなので大分浸みてきているようだった。私としては保護パッド・急な悪天候に備えて、ちゃんとしたバイク用の格好で乗るのは当たり前だと思っているが、やはりこういう時にその差が生まれるようだ。もう7年も使っているので、特にパンツなんかは撥水性が皆無になってきたが、やはり腐ってもGORE-TEXなので、少々雨に当たったくらいでは浸みはしない。
そんなことを話しながら、朝食・ドリンクバーでゆっくり休んで出発する。流石に、今度はカッパを着てグローブも雨仕様にして出発する。日本海沿岸沿いを進めば、景色も良くて流れも良さそうだが、沿岸沿いの方が雨が強い予報。ツーリングマップルをこまめに変えるのが面倒だし、スマホも見れないのでおとなしく国道8号をひたすら進んだ。
これが中々辛かった。3分に1回は信号に引っ掛かるは、流れは悪いはでかなりの苦行だった。新潟市に入ったので、給油を済ませておく。もう少しで高架の新潟バイパスだと思っていたら、途端に渋滞が始まった。最初は並んでいたが、あまりにも進まないので横も広いし抜けて行く。結構な列だったが、何とか越えた所でようやく新潟バイパスに入った。ここからは交通量が多いものの、順調に進み新潟港へ向かう。紫竹山ICを降りて、新潟港最寄りのセブンイレブンで買い出しをした。

そして11:30に新潟港へ到着した。高速を一切使わずに、静岡から来ることが出来た。ちなみに、定時出港時間は12:00なので何とかはなると思うが、かなりのギリギリだ。遅れる、との記載を信じて早く着きすぎてもやることが無いので、高速を使わなかったことを補足しておく。ちなみに、この間ずっと雨が強弱を繰り返して降っていた。
結果としては、ちょうどフェリー到着が1時間遅れたようで12:00に乗船開始になる見込みのよう。これは中々良いタイミングで着いたものだ。冒頭でも述べたように検温をしないとフェリーに乗れないので、新潟港は何度も使っているがバイクでは初めてターミナルに入る。いつもは、バイクは乗船タラップの近くに陣取るのだが、2020年はターミナル近くの待機場に案内された。検温をして手続きをすると、通常フェリー内の案内所で貰えるツーリストSのカードキーをターミナルで貰うことになった。案内所の密回避のためだろうか。

手続きも無事終わり、バイクに戻ってM氏と話していたら、バイクの搬入が始まった。12:00と言っていたが、少し早く始まってくれた。と言っても、来るのが大分遅かったので、列の大分後ろだからしばらく待つ。案内が始まったので、進んでいきようやくフェリーの中に入れた。カッパ・ブーツカバー・レイングローブをバイクに掛けて、一応洗濯ばさみで留めておく。
事前にフェリーに持ち込む荷物を選別していたので、スムーズにフェリー内に向かう。M氏とは隣同士のツーリストSだから、多少連絡は取りやすいだろう。まずは、雨に濡れたり汗だくだったので、一刻も早く風呂に入りたいので、M氏と入る。これで大分生き返った。ちなみに、新潟港発便に乗る時の私のルーティーンは、概ねこんな感じだ。
出港1時間前(11:00) フェリー乗船、即風呂
出港30分前(11:30) 昼食
出港(12:00) 離れ行く本州を見ながら、北海道の旅への高揚感に浸り、充分離れたら寝る
ところが、M氏は風呂も入らなくて良いらしいし、出港も見届けないそうだ。もちろん人それぞれなのは理解しているが、こんなに違うとなるとそれはそれで面白い。私なんかは、出港見届けはどんなに眠たくても必ずやりたいところだ。
風呂から上がった時に、昼食にしようか、と話していたが売店に行きたい、とM氏が言ったのでその辺をうろついていたらはぐれてしまった。カップラーメンを持って、ウロウロしたり部屋に戻ってノックしたりしたが、どうにも捕まらなかったので、仕方なく独りで食べた。後から聞いたら、私がいなくなってたので部屋に戻ってテレビをイヤホン付けて見ていたらしい。ノックもしたのだが、どうなっていたのだろうか。
昼食も終わらせて、部屋に戻っていると出港するとアナウンスが流れたので甲板に出る。

さらばクソ暑い本州、また再来週戻ってくる日まで!結局出港は45分遅れの12:45頃になっていた。昼食を済ませた頃に、フェリーは新潟港を出港した。さて出港も見届けたことだし、一眠りする。
目を覚ましたら、16:00頃で3時間弱ぐっすり眠れた。

甲板に出ると、あれだけ曇ってた空が夕暮れを見せていた。このまま北海道も晴れ渡って欲しいものだ。
M氏はまだ寝てるかな?と思い、そっとしておいてトイレに行ったら、どうやら誰かがトイレで吐いてるようで、大変苦しそうな感じだった。私も子供の頃は、乗り物に弱かったが、今となっては全く問題無い。かわいそうだな、と思っていたら、そう言えばM氏も船に弱いことを思い出した。
もしかしたらM氏?と思い、部屋に戻って気にしていた。しばらくしたら、ノックがあったのでドアを開けたらM氏が立っていた。今まで利用したことが無かったが、新日本海フェリーではテラスでジンギスカンが食べられる。それを一緒に食べようと話していたので、誘いに来たらしい。
先ほどの話をしたら、「ちゃんと酔い止めを飲んでるから大丈夫」と言っていたので、どうやらM氏では無かったようだ。私も安心して、ジンギスカンの申し込みに行ったら18:30からになる、ということでしばらく時間を潰す。

ジンギスカンを囲み、ビールを飲みながらM氏と北海道が良い旅になるように乾杯!少々フェリー価格だったが、美味しくいただいた。席は90分までということだったが、ちょうど終わりに近かったので時間は関係無かった。そのため時間を気にせずM氏と駄弁る。話題は当然、明日の旅程についてだ。
M氏は出発前から後は行っていない所は道南なので、そちらに行きたいと言っていた。しかし、週間天気予報では道南はずっと雨マークが並んでおり、「ホントにこの中道南行くの?」と聞いたらかなり悩んでいた。
天気予報的には、道北が晴れが並んでおり、それ以外はあまり良い天気ではない。明後日以降は全道に渡り、良い予報では無かった。それだったら、私は小樽港着が朝なのもあり、オロロンラインをひたすら北上して、お気に入りの浜頓別町クッチャロ湖畔キャンプ場に行こうと思っていた。そして、それ以降は大空町の女満別湖畔キャンプ場で滞在しながらダラダラするのも良いかと考えた。
M氏は結局、まだ天気の良さそうな積丹半島・ニセコ周辺を周ってから、道東に向かうことに決めたらしい。道南はまた今度かな、と言っていた。個人的には、道南へは夏には行ってもしょうがないと思っているが、まぁ一度は行っても良いだろう。
そんな話をしていると夜も更けていく。翌朝は早いので、そろそろとお開きにすることにした。私はもう一度風呂に入り、乗船時に入れなかった露天風呂を楽しむ。M氏はもう良いと言っていた。
ここでアナウンスが流れていたが、出発が45分遅れたので到着も同時間遅れる見込みのようだ。長距離フェリーなので、多少遅れても巻き返してくれることが多かったが、この便では無理だったようだ。まぁそのくらいなら仕方ないだろう。
再度サッパリして、部屋に戻る。一応、ダメになったスマホに充電をしていて電源を入れてみたら起動した。起動した後は、何故か普通に使えたので一体何だったのだろうか。よく分からないが、とりあえず使えそうなので何よりだ。停まるたびに、ホルダーからスマホを外すのが面倒だし、メイン機を振動に晒すのも良くないだろうからこのような運用をしているので、続けられればありがたい。
そんなことを思いながら、22:00頃には寝ることにした。翌日からの北海道、天候に恵まれて良い旅が出来ることを祈るばかりだ。
宿泊地:フェリー内
温泉:フェリー内
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