
■2日目 2/21(日) 天気:晴れ
走行距離:288.4km
広島県福山市からしまなみ海道に入り、因島を巡る。そこから橋が掛かっていない岩城島をフェリーで訪れた。今度は生口島にフェリーで渡り、生口島・大三島・伯方島・大島各島を巡って、四国に上陸。したがすぐ、大阪南港行きのフェリーに乗るため、愛媛県西条市東予港まで走った。
朝6:00頃起床。ホテルなので朝シャンを浴びて、出発準備を進める。このホテルからすぐそこにすき家があるので、朝食はそこで食べるつもりだ。
6:50にホテルを出発する。2月の早朝だが、やはりそこまで寒くなかったのでありがたい。すき家で朝食をとる。
お腹を満たしたところで、ツーリング開始。国道2号を走り、しまなみ海道出発地点である尾道を目指した。福山市松永からはバイパスになるので、信号も無く快適に走る。山陽道福山西ICを過ぎると、しまなみ海道西瀬戸道西瀬戸尾道ICに入った。
快適に走りながら、まずは向島に入る。この島は特に見てみたいところも無かったので通過し、観光名所CPにもなっている因島大橋を渡って因島に入った。
因島北ICを降りて、いよいよしまなみ海道の島々を巡るツーリングとなる。まずはどこへ行こうか。私の島巡りの基本である、時計回りで適当に走ってみた。早速瀬戸内の風景を見ながら快適に走る。走っていると、白滝山という表示があった。ツーリングマップルにもコメントがあったので、まずはここへ行ってみよう。

8:00前に白滝山に到着した。因島の北部に位置する。

まだ朝焼けの雰囲気を残した、瀬戸内の風景に早速感動。

ちょっとした石段を登っていく。大した距離ではないが、表参道と裏参道があるようだ。とりあえず、表参道を登ってみた。

良い感じの石垣の上には展望台があった。

麓には造船所のようなものがあり、対岸には三原の街が見えた。

ツーリングマップルにもあるが、五百羅漢の石仏が多数あり、瀬戸内の風景とあわさった独特の光景だった。

反対側はのどかな田園風景と瀬戸内感。

山頂には更に展望台があったので、当然登ってみる。

お寺の境内と、瀬戸内の風景。

因島大橋を高い所から見れた。流石観光名所CPになるだけあって、立派な橋だ。いきなり一発目から早速しまなみの魅力に取りつかれる。
ふらっと立ち寄ったところが既に素晴らしい景色が広がっていた。白滝山を楽しみ、ツーリング再開。国道317号沿いにセブンイレブンがあったので、朝のコーヒーを飲んだ。そこから近くにダムCPがあったので、少し寄ってみる。
最近はあまり見ないが、バンドのポルノグラフィティメンバーはここ因島の出身だ。確か、このコンビニの近くだったと思うが、実家なのかメンバーの苗字の店名で「祝紅白出場」とか表示があった。

次はコンビニ近くの因島水軍城に行ってみた。

登っていくと門があり、至る所に村上海賊の家紋がある。

小ぶりながら天守があった。

時期的には梅だと思うが、早くも春の様相を呈している。

まだ営業時間になっていなかったので、待つのも何だし外を見るだけで済ませてしまった。
因島水軍城を後にし、再度因島を周る。沿岸に出て本因坊秀策記念館近くでコロプラ土産をGetしながら、県道366号を因島南部まで走った。

フラッと美可崎城跡というのがあったので寄ってみる。ツーリングマップルでは地蔵鼻と表記されている。

よくみかん畑にある、トロッコレールもあった。

城跡とあるけど特に遺構のようなものは無かったが、瀬戸内の風景が素晴らしい。

瀬戸内の砂浜を撮影。瀬戸内海は澄んでいるイメージはあまり無かったが、中々キレイだ。

バイクを撮影。目の前の島は弓削島だろう。
美可崎城跡にし、因島南部に入ったところで国盗り「因島土生」の空をGetする。土生の市街に入って、コロプラ土産「レモンはっさくの大福」をGet・・・出来ると思っていたが、場所をちょこちょこ変えながら位置登録してもどうしても取れない。「もち菓子のかしはら」という所で取れるらしいが、Googleで検索すると因島土生周辺が出てきたのだが。
どうやら因島が発祥のようで、本店は広島市内にあるらしい。でも因島の土産らしいから、どうしたものかとしばらく悩んだ。色々調べると、既に通ったところではあるが、北部の因島大橋記念公園に「はっさく屋」というのがあるようで、そこが怪しいと思って行ってみた。大きな島ではないのでまだ良いのだが、それでもグルグルしてると時間は掛かってしまう。
結局因島大橋のしまなみ海道近くでGet出来た。これだったら、高速道路上でも取れるような気がするが、無駄に周ってしまった。何とか因島のノルマは達成したので良しとしよう。
さて、これからどうしようか。再度しまなみ海道に入って生口島に行っても良かったが、ツーリングマップルを見ると、因島南部の島が気になった。
先ほどの美可崎城跡から見えた弓削島にフェリーで渡れば、橋が一部繋がっていて佐島・生名島も周れそうだった。でも、また因島に戻ってくるしか無さそうだ。時間がたっぷりあればそれでも良いのだが。
そこでその西の岩城島というのが見つかった。ここにフェリーで渡れば、往復せずに岩城島から生口島にフェリーで渡れるみたいだ。ダイヤを調べても、結構豊富にありそうなので折角しまなみに来たから、橋で渡れない島にも行ってみたいと思ったので、岩城島に行ってみよう。

という訳で、先ほどまで居た因島土生港に到着。長江港というのが岩城島の港のようだ。

少し時間があったので、自販機が面白かったので撮影。因島にもゆるキャラが居るみたい。

しばらく待つとフェリーが入ってきた。瀬戸内の離島航路はこのような形の小さなフェリーが多い。
私も最初は戸惑ったが、瀬戸内のフェリーは窓口販売というのがあまり無い印象がある。更に係員の案内も無いケースもある。ここもそうで、フェリーが到着してしばらく待ったが何もリアクションが無くてどうしたらよいか迷った。

乗り方としては、降りてくるクルマが全部降りただろうな~ってなったら、勝手にフェリー内に入ってOKだ。中には人が居るからそこは案内してくれたと思う。そして、出港してから係員が周って料金を徴収するシステムになっている。排気量とか簡単に誤魔化せてしまうが、そこは性善説で運用しているのだろうから、良い大人は正直に申告しましょう。

フェリーは結構な便数があるので、フラッと離島に訪れることも出来る。フェリーは定刻通り10:50因島土生港を出港した。この写真の下にクルマの金額があるが、地元民の足のためか比較的安価だ。
係員さんにバイク650と伝えると、何しに?と聞かれた。島をプラプラしてます、と答えると少し驚いていた感じだった。まぁバイク乗りにとっては、まだオフシーズンだからなぁ。大型バイクでプラプラするような大きさでも無いが、島が好きなので仕方ない。バイクだと680円だった。

生口島のしまなみ海道が良く見える。すぐそこなのであっという間に、岩城島長江港に到着。広島県尾道市因島を出港したが、ここは愛媛県上島町となる。関西⇔九州を繋ぐ名門大洋フェリーで国盗りはGetしていたが、これでリアルに上島町に訪問することが出来た。早速島を一周してみよう。

海沿いの道に入ってみたら、橋を建築中だったので写真を撮る。海もキレイで、釣りをしている人が居た。

バイクと撮影。この橋が完成したら、前述している生名島と岩城島が繋がるので、4島が繋がるみたいだ。
引き続き岩城島を走る。そろそろ良い時間になったので昼食にしたいが、ツーリングマップルに載っている店に行ってみたが、やってそうな雰囲気が全く無かった。観光シーズンでもないし、離島なので仕方ないかな。またどこか気が向いた所で良いか、と思う。
交通量が皆無に近い中、ツーリングマップルでも積善山を推していたのでそちらに行ってみる。少し道は狭かったが、バイクなので問題無い。

積善山駐車場に到着。こちらもそこそこの階段を登る必要がありそうだ。

と言ってもそこまで大したことはなかった。積善山山頂に到着。

ここからの景色が最高だった。今回巡った展望台では1,2を争う景観だった。まさに360°の展望が得られる。
まずは、東方向から。向かって手前から生名島・佐島・弓削島が見えた。佐島と生名島に掛かる橋が良く見えた。

反時計回りに視点を変えていく。先ほど麓に居た建築中の橋が見えた。後は、因島と生名島が繋がれば陸続きになるが、どうなるかな。

因島の出港した土生港周辺を望む。

先ほどフェリーで見えた、生口島のしまなみ海道と橋が見え、奥の島は佐木島だろうか。

こう見ると、生口島の山並みは結構険しく見える。

奥には大三島に掛かる橋が見えた。

これでほぼ360°。ここまでの展望が得られる所は中々無い。

この手前にある木は桜だろうか?ツーリングマップルにも、桜の時期に訪れたい。とコメントがあるので、満開の時期だととても素晴らしい光景だろう。

本当かは分からないが、積善山は富士山の1/10の標高のようだ。
フラッと訪れた岩城島だったが、開放的な風景が大変素晴らしかった。今度は生口島に渡るために、小漕港へ向かった。次の便に乗っておかないと、昼休みに入るのかしばらくフェリーが無さそうなので岩城島を離れる。

ポールポジションをGet出来た。定刻通りにフェリーは出港。

青いレモンの島だそうだが、それ自体は見れなかったが美しい島だった。

真っすぐ目の前に生口島が見えているので、10分程度で到着。再度広島県に入る。
生口島は半時計周りで走ってみた。生口島北側の国盗り「耕三寺」の空をGet出来た。これで、ようやく広島県の国盗りを制覇することが出来た。
生口島をグルっと周り、ツーリングマップルでも「素掘りのトンネルがある」という高根島に橋が掛かっているので、高根島も一周してみた。しかし、あまり迫力のあるトンネルでもなく、これだという風景も無かったので走るだけにしておく。
再度生口島に戻り、生口島南ICからしまなみ海道に入った。多々羅大橋を渡って、再度愛媛県に入る。大三島ICで降りて、今度は大三島を巡った。
道の駅「多々羅しまなみ公園」を通過して、道の駅「しまなみの駅御島」に立ち寄って昼食を食べた。写真が残ってなかったので、何を食べたか全く覚えていない。

お腹を満たしたところで、道の駅すぐ横が大山祇神社だったので参拝してみた。

大きな御神木が植えられていた。
大山祇神社の裏手にダムCPがあったが道がありそうに無いので徒歩で向かう。結構な山道をしばらく登るとダムCPをGet出来た。
バイクの元に戻ってツーリング再開。大三島にあと2つ程ダムCPがあったので、寄りながら大三島南部を一周した。北部は今回は諦めて伯方島に向かおう。大三島ICから伯方島ICまで1区間乗る。

伯方島の道の駅に立ち寄って、道の駅CPをGet。この道の駅は橋の麓の砂浜がキレイだ。有名な伯方の塩の本場なので、塩ソフトが売っている。これが甘味を引き立てて美味しくて気に入っているから食べた。
伯方島は小さな島なのでグルッと一周し、また伯方島ICに入って大島北ICで降りて、大島を巡る。

まず行ってみたかった、村上海賊ミュージアムに15:30過ぎに到着。

海賊の博物館だけあって、船の展示もあった。

有名な当主なのだろうか。石像にもマスクが付けてあった。
昔は村上水軍と言っていた記憶があるが、最近は村上海賊と名称が変わっていた。

ミュージアムの外観。個人的には海賊よりも水軍の方がイメージが良い気がしていた。海賊と言うと、通る船から財宝を奪うようなイメージがあったが、実際は違ったようで、むしろ逆だった。
瀬戸内海は多島美景観が売りで島々が連なっている。そうなると、おだやかのように見えて潮流が激しい所があったりするらしい。もちろん、上述の本当の海賊もたくさん居た。村上海賊は、潮を把握し交易船を安全なルートに案内し、海賊からも守る代わりに見返りを貰って、海の警察をしていたとのこと。村上海賊のイメージがかなり変わった。
入館料250円の割には見応えのある展示だった。村上海賊ミュージアムを楽しみ、そろそろ夕暮れの時間になった。どこか展望の良い所を探してみたら、亀老山展望公園というのがあったので行ってみよう。

亀老山展望公園に到着。早速大島の景観が良く、夕暮れが近付いてきた。

ツーリングマップルにも「雄大な来島海峡を一望」とあるように、来島海峡大橋の景観が素晴らしい。丁度展望の良い方向に陽が沈みそうなので、ここで夕陽待ちをしてみよう。

目の前に見えるのは津島だと思う。何故かこんな小さな島でも国盗り対象だが、2020年末に名門大洋フェリーに乗った際に対岸取りが出来てたので、今回訪れなくて済んだ。ここは渡船のダイヤが良くなくて、1回渡ると3時間くらい戻ってこれなかったと思う。対岸取りが出来てなかったら、今回訪れることになってたであろう。そうなると、あんなに色々周ることは出来なかっただろうから助かった。

来島海峡大橋に明るさを合わせて撮影。

対岸の四国が良く見える。あれは今治の街だろう。

この展望台は、かなり立派なものだった。

あっちこっち見てたら、陽がかなり沈んできた。

ちょうど貨物船が通りがかったところを撮影。この写真だけ見ると、こんな大きな貨物船が、あの狭い隙間を通れるのか、と思ってしまう。

冬なので角度が低いから、もう海峡に陽が射さなくなった。これ以上居ると真っ暗になりそうなので、展望台から降りる。

途中に道沿いから海峡が見える場所があったので、バイクと一緒に撮影。少し木があるので微妙かな。
そろそろ四国に上陸しようと大島南ICに向かう。途中道を間違えてしまった。すると、堤防の無い砂浜があった。これは良い撮影スポットを見つけた。

対岸の今治の街を背景に。

角度を変えて夕暮れを背景に。ツーリングマップルにも「静かな砂浜が広がる」とのコメントがあったが、ここまで映える風景にふと出会えた時、旅というのは良いものだ、と再認識する。
砂浜を出発し、道の駅「よしうみいきいき館」を通過。これで、今回のノルマを達成した。ハイドラを見ると、1つダムCPがあったのでそれを取りに行き、大島南ICに入る。
もう陽が落ちた来島海峡大橋を渡り、四国に上陸した。良い時間になったので、来島海峡SAに立ち寄って夕食を食べた。写真が残っていないので、何を食べたか記憶に無い。
夕食を食べたところで19:00となった。さて、この後どうするか。元気があれば徳島まで走ろうと思っていたが、とてもそんな元気は残っていなかった。やるしかないならやれるが、他に選択肢があるので今回は楽な方を選択しよう。
という訳で、愛媛県西条市東予港から出るオレンジフェリーに乗ることにした。一応事前に空き状況は確認していたので、恐らく大丈夫だろう。
今治北ICで降りて、もう真っ暗なのでGoogle先生に連れていってもらう。国道196号を西条方面に向かい、途中のコンビニで翌日の朝食を買い出しをする。コンビニの店員さんがバイク好きなのか、今日は暖かったから良かったね、って話し掛けてもらったような記憶がある。

19:50オレンジフェリー東予港ターミナルに到着。フェリーは22:00出港だが、20:00頃から船内に入れるらしいのでちょうど良い時間に着いた。
窓口で手続きしようと並んでいたら、予約番号を聞かれた。予約してません、と言うと乗船申込書を書くように言われた。考えてみれば、長距離フェリーなので当たり前か。オンライン予約をすれば、住所・ナンバー等も登録をするので、何かしらの情報は書かないといけないだろう。
乗船申込書を書いて料金を支払った。手続きも終わり、待機場で待っているとすぐ案内が始まった。関西のピンクナンバー原付も居た。
フェリーに乗り付け荷物を準備し、客室へ向かう。出港2時間前だが、甲板はガラガラだった。経営状態は大丈夫なのだろうか。
初めてのフェリーで、前の人がフロントで手続きをしてカギを貰っていた。全室個室なのは知っていたから、カギ付きなのかな?と思い、私もフロントに乗船券を見せたら、この席は手続き不要と言われた。もう1個上のグレード、デラックスシングルならカギ付きになるのだろうか。

これが今回の客室。個室なのは快適なのでありがたい。新日本海フェリーで言うところのツーリストSみたいな感じだった。デラックスシングルになると少々金額がアップするが、TVが付いたり窓側になったりカギが掛けられる。乗船時間8時間くらいなので、あまり豪華にする必要も無いかな、と思った。

早速初めてのフェリーなので、船内を散策する。

ステンドグラス風で、中々豪華なフェリーだと思った。

乗船記念の日付を撮影。あまり意識してなかったが、この日は何となく語呂が良い年月日のように感じた。明日は6:00に大阪南港に到着するので、早めに寝たい。なので先に風呂に入っておく。新日本海フェリーのように露天風呂までは無かったが、広い湯船でゆっくり出来た。

出港の時間が近づいたので甲板に出てみる。まずは大好きなフェリーの排気塔。

フェリーは定刻通り22:00に東予港を出港した。四国自体は1時間程度しか滞在していないが、しまなみ海道大島まで走って、寝てる間に大阪まで運んでくれるのは大変ありがたい。そのまま折り返すとなると、結構走行距離が増えてしまうから助かる。
さらば四国。今度来るときは、内陸の絶景を求めて走り周りたい。
出港を見届けて客室に戻る。明日は大阪南港から静岡に帰るだけ。平日だから割引が効かないので、出来るだけ下道を通って帰ることにしよう。
折角の平日だから、奈良とか見て回ろうかな?と考えてツーリングマップルを見ると、1つ行ってみたい場所があった。大阪と奈良の県境に、暗峠というのがあるが道100選にも選ばれているし、ここは中々の急勾配酷道。あまりの急勾配で至る所にホイルスピンしたブラックマークが路面にあるようだ。
Ninjaなのが不安だが、大型バイクで行っている人も居るし、平日朝なら交通量も少ないので何とかなるだろう。そこから気が向いたら、奈良市街にでも行ってみよう。まぁ冬なので、あまり見どころは無さそうかな、とは思う。
瀬戸内海なのでフェリーは揺れずに快適そのもの。そんなことを考えながら眠りにつく。
宿泊地:フェリー内 東予港~大阪南港 11,300円
風呂:フェリー内
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