
■4日目 11/2(火) 天気:晴れ後曇り後晴れ
走行距離:118.3km
西ノ島町のキャンプ場をテントを張りっぱなしにして出発し、西ノ島鬼舞スカイラインを走った。その後知夫里島に渡って離島を満喫。4時間程周って再度西ノ島に戻る。西ノ島を周ってキャンプ場に戻ってきた。
この日は絶景続きで写真が多いため、2部構成としました。
6:00頃起床。飲み会をしていたバイク乗りのグループも、そんなに騒ぐことも無くよく眠れた。

テントから出ると良い天気で、朝焼けが見れた。

フレアが出たが、朝焼けに染まる雲がキレイ。

入り江のとても素晴らしいキャンプ場だ。
朝から撮影を楽しみ、朝食の準備をして美味しくいただく。後片付けを済ませて出発準備を進める。今日は少し西ノ島を周って、西ノ島別府港9:20発のフェリーに乗って、知夫里島に渡る。知夫里島を4時間程度周って、再度西ノ島に戻って来るつもりだ。
連泊なのでテントを撤収しなくて良いから楽チン。順調に進み、7:50頃キャンプ場を出発した。
フェリー出発の時間までどこに行こうか。折角良い天気で、これが続く保証も無いから、ツーリングマップルにも「隠岐のハイライト」と書いてある、鬼舞スカイラインに行ってみようと思った。
昨日も通った細い道を通って、別府港近くに出る。そこから国道485号と県道320号を通ると、標識があったので曲がる。細い道だがキャンプ道具も積んでないし、快適に走る。ツーリングマップルにも「両側には海の景色」とあり、絶景が広がっていた。8:15頃終点に駐車場があったのでそこに停めた。

少し逆光がキツイが鬼舞展望台に向かう遊歩道を登る。

秋らしくススキの向こうに島が見えるが、あれはどこだろうか。まだ朝焼けが残っている感じだった。

順光方面は素晴らしい青空と景色が広がっている。

これこそ島の風景。

海も良いが、この稜線の感じも素晴らしい。牛も放牧されていた。
鬼舞展望台の景色を楽しみ駐車場に戻る。途中の景色も大変素晴らしかったので、少し稜線上で撮影してみよう。

この雄大な風景が島とは思えない景色。

稜線を道が通っている。全てが見渡せればもっと良いが、これでもスカイライン感は多少出せたと思う。

バイクも一緒に撮影。

素晴らしい鬼舞スカイラインを堪能出来た。
そろそろフェリーの時間が近づいてきたので、別府港へ向かった。ガソリンが少なくなってきたので、GSに寄ってガソリンを入れておく。島だから値段が高いが、明日はなるべく早くキャンプ場に入りたい。全然本州まで帰れる量が残っていたが、明日GSに寄る時間を減らすため、給油しておいた。

出港20分前の9:00頃別府港に到着。ちなみに、隠岐汽船と島前内航路では乗り場が若干違うので注意したい。まだ乗るフェリーは着いてなかった。待っていると、耳浦キャンプ場に居たバイク乗り達が走り去っていった。手を振ってお互い挨拶をしておく。
窓口で知夫里島行きの乗船券を購入する。この島前内航路はどこに行くにも同一料金だ。中ノ島は15分で着くが、知夫里島は30分強掛かる。それでも同じ600円だった。

しばらく待つと乗るフェリーがやってきた。東向きの港なので逆光が強い。

バイクと撮影。フェリーが着岸し、車両が全て降りると案内が始まった。

固定されたNinja。中ノ島からは短時間だからか固縛はされなかった気がするが、知夫里島は時間が掛かるからか、しっかり固縛された。フェリーは定刻通り9:20に出港した。
しばらく時間掛かるので、船内でまだ見ぬ島を楽しみにのんびりとする。コンセントがあったので、スマホや加熱式タバコを充電しておく。この辺から少し雲が増えだした。雨は降りそうには無いが、天気予報通りでげんなりする。まぁ雨さえ降らなければ仕方がない。
のんびりしていると、フェリーは知夫里島来居港に着岸した。小さな島ながら、ターミナルは改築されたばかりなのか、やたらキレイだった。忘れずに国盗り「知夫」をGetした。これで隠岐諸島の国盗り・ハイドラを制覇したので、しばらくは気にしなくて良い。
早速知夫里島を周ってみよう。相変わらず、どこに行くかあまり決めていないが、ツーリングマップルにコメントがある、西側を中心に周ってみよう。来居港は北側に位置するので、反時計回りに走ろう。
来居港からは離島としては珍しいループ橋で高低差を稼いでメインの道路に出る。しばらくはまともな道だったが、次第にほぼ完全一車線になった。バイクだし、キャンプ道具も積んでないのでまだ良いが、少し走るのが大変だった。やはり島巡りにはセローの方が適している。
走っていると、次第に路面がやたら汚くなった。何でだろうか、と思ったら理由はすぐ分かった。いきなり牛の集団が現れた。まさに集団で親子連れだろうか、多分5~6頭は居ただろう。完全に道を塞いでいた。
これには苦笑いを浮かべる。別に急いでいるわけではないが、通れないのは困る。ちゃんと耳にタグが付けられているので、人間の管理下に居るから襲ってくることはないだろうが、牛はデカイのでビビッてしまう。
あまり刺激せずにしばらく待つと、面倒臭そうにのそのそとどいてくれた。ようやく通れるが、子牛とかはいきなり走り出しそうなので注意をしながら通る。
牛障害をクリアし、山の崖沿いを通っていくと急に視界が開けた。ツーリングマップルにも「隠岐ならではの風景を走る、糞に注意!」とあり、これが隠岐ならではの風景なのだろう。

これは写真の撮り甲斐がありそうな風景だな、と海を見下ろす道があった。見たら分かるだろうが、路面が汚い。まぁ牛は草食動物なので、パラパラに乾いてしまえば土と大して変わらない。
この先がどうなっているか行ってみると、舗装が終わって広場があった。Google Mapによると、ウグイガ崎というらしい。セローなら喜んで周るところだが、Ninjaなので入口付近で自重する。

Ninjaでこんな写真が撮れるとは思わなかった。

島らしい風景を撮影出来て楽しい。

大型バイクでこんな所に入るのは勇気が要るが、すぐそこが道路なのでまだ安心感はあった。

西ノ島がよく見えた。あの頂上が先ほどまで居た鬼舞展望台だろう。
早速知夫里島が素晴らしい島だと思い始めた。後はこの雲が晴れ渡ってくれたら100点なのだが、それでも良い景色を堪能する。
ウグイガ崎を出発して、舗装路まで登って行った。

少し登ったところでまた停まってみる。島らしい風景が良い。
小さい島なので、ゆっくりキョロキョロしながら島ツーリングを楽しむ。次は知夫里島最高峰のアカハゲ山に行ってみようと思った。

と思ったが、道端に牛がたむろしてたので停まってみる。

しばらく様子を見てたら、ケージからのそのそと牛達が出てきた。どうするのかな?っと思っていると。

左右を確認・・・はしてないと思うが、道路を横断し始めた。

ああやって平気で道路に居たら、道路も糞まみれ土まみれになるはずだ。でもとても面白い光景を見れた。これは島ならではだろう。

海側を見ると、大きな船が知夫里島に入っていくのが見えた。あれは、明日乗る予定の隠岐汽船だろう。
牛の観察を楽しみ、今度こそアカハゲ山に向かう。狭い道だが、全く対向車を見なかった。人より牛の方を見てるくらいだ。
案内もあったのでアカハゲ山に向かうが、大して高い山ではないが木が無いのですさまじく見晴らしが良い道を登っていく。たまらなく気持ちが良い。

10:40頃アカハゲ山に到着。素晴らしい見晴らしで、素晴らしい眺め。

知夫里島最高峰なので、島前の島並みが一望できる。

バイクも少し乗り入れてみた。手前に駐車場があるが、簡単に上がれたし誰も居なかったので、こんな写真も撮れる。

このアカハゲ山の展望は本当に素晴らしい。

立派な展望台があった。どうやらここでテントを張っても良いらしい。天気があまり良くない予報だったので、西ノ島へテントを置き去りにしたが、この展望台の中にもちょっとしたスペースがあった。何ならここに寝泊まり出来そうな感じだった。水が飲用不可なのと、知夫里島に入浴施設が無いので諦めたが、ここでキャンプしてみたい、と思った。

本当にこの展望台は素晴らしかった。
アカハゲ山を楽しみ、今度は知夫赤壁という所へ行ってみよう。素晴らしい見晴らしの道を降りて行き、案内に従い進んでいく。

また見晴らしの良い場所があったので停まる。先ほど知夫里島に寄っていた隠岐汽船のフェリーが見えた。

この稜線の感じがたまらなく好き。

これから通っていく道が見渡せた。しかし、木が全然無いのが不思議だ。日本海の強烈な季節風の影響なのだろうか。

タヌキ?が見えた。確か、島前ではタヌキはここ知夫里島にしか生息していないらしい。

もちろん?ここにも牛が居たので記念撮影。
どこを走っても絶景、って感じだ。さて今度こそ赤壁に向かう。

11:15頃知夫赤壁の駐車場に到着。

遊歩道を歩いて行くと、険しい崖が見えてきた。牛侵入防止の柵があった。

知夫赤壁の看板と撮影。

かなり険しい崖が確かに赤色になっている。酸化鉄によって赤味がかかっているらしい。

観光地にありがちな柵が無いので、ここまで近づける。流石に下を見ると、ちびりそうになって背筋がぶるっと震えた。

ツーリングマップルのコメントにも「その名の通り赤い色の岸壁 展望所の立地もある意味迫力満点」とある。小さくて分かり辛いが、黒いのが点々としているが、牛がここにも居た。転落したら、とか牛達は考えないのだろうか。

断崖絶壁がそびえたって迫力満点。

赤壁を望遠で撮影。海の色も青い。

段々の層になっていて、あそこだけ色が違う岩なのが面白い。
迫力満点な知夫赤壁を満喫した。そろそろ良い時間になったので昼食にしたいが、マイナーな島なためか食堂らしい場所は1軒しかなかったので、そこへ行ってみる。

レストハウス神島というところで、カツカレーを美味しくいただく。島なので魚系の食事がしたかったが、ありきたりなメニューしか無かった。
この写真を見ても分かるかもしれないが、昼食を取る頃から雲が取れてテッカテカに晴れて青空が出てきた。先ほどまで雲が多かったが、これなら素晴らしい景色が見れる。
思わぬ晴れにテンションが上がる。次はどこに行こうか考えたが、答えは1つだった。先ほどまで居たアカハゲ山にもう1度行くしかない。あそこからの展望は最高だったから、この青空ならさらに映える景色が見れることだろう。
そう決めたので、レストハウス神島を出発し、いそいそとアカハゲ山に向かった。先ほども通った超絶見晴らしの良い道を青空に向かって走っていく。それはとても幸せな時間だった。

あっさりと到着。やはりさっきの写真と比べると全く印象が違う。

島前カルデラがとても素晴らしい。西ノ島を一望出来る。

牛の放牧の向こうには、風車がある中ノ島。その奥には島後も見える。

やはり青空が良いね。

愛車も乱れ撮りをする。

素晴らしい景色の中、愛車を撮影する。

こんな素晴らしい光景なのに、誰も来ないし居ないのは島ならでは。

また鬼舞スカイラインからの景色も素晴らしそうだ。

反対の南側は少し雲が多かった。ピーカン照りになれば、本州まで見えるのだろうか。

それでも陽が射していると、緑も映える。

ここでキャンプが出来れば、本当に素晴らしい1日を過ごすことが出来るかもしれない。テーブルも点在しているし、飲料水と風呂さえあればなぁ。

誰が何といっても青空は良い。

場所を変えて、南側を背景に。青空は少ないが、先ほどの写真よりも明るい。

色んな角度から写真を撮る。

先ほどまでは居なかった牛が来ていた。ここまで来るなら、キャンプをしたら牛が寄って来るかもしれないな。でも草食だから大丈夫だろう。
同じ場所へ数時間以内に再訪することはまず無いのだが、これだけ天候が変わり絶景ポイントなのが分かっているので、是非青空の下で景色を見たいから訪れた。たっぷり写真を撮ったので、大満足。
この辺で、前編は終わります。後編へ続く。
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