■7日目 5/5(金) 天気:晴れ

走行距離:338.4km
青森県三沢市から八戸周辺の国盗りをして岩手県入り。それから三陸海岸沿いの国道45号をひたすら南下して、寄り道を適宜しながら岩手県大船渡市まで走った。ハイドラの操作をミスってしまったので、2つのファイルになってしまった。

朝5時頃起床。この日も朝から良い天気だ。今年のGWは、初日を除きずっと天気が良かったが、翌日6日(土)は天気が崩れる予報になっていた。日本海側は東北全土で雨。太平洋側は、宮城・福島等の東北南部は曇りで、岩手・青森の北部は雨が降る予報だった。
GW東北ソロキャンプツーリングも、残り2泊3日と少なくなってきた。もう少し岩手を巡りたかったが、翌日の天気が悪いのでなるべく南に行っておきたい。元々の頭の中の計画では、国道4号をひたすら南下しようかと考えていたが、晴れるのがこの日だけかもしれないので、結局この日は風景の良い三陸海岸を南下していくことに決めた。
朝食を食べて撤収開始。サイトは林の中だったおかげか、夜露の発生も無く撤収は楽だった。

サイトが駐車場からすぐなので、ほぼ乗入感覚でテントが張れる。桜も残っているので非常に良いキャンプ場だ。荷物をバイクに載せ、札を返しに管理棟へ向かう。管理棟裏にゴミ捨て場があったので、バイクにとっては非常に助かる。

小川原湖も見納めだ。中々大きい湖で、見応えは充分あった。管理棟に寄ったり、写真を撮ったりしてたら出発は7:40になってしまった。
三沢からおいらせ町・八戸に入り、国盗りを進める。八戸は青森の中では大きな街なので、ポイントもたくさんあった。種差海岸の国盗りをしにいって、八戸水産科学館のCPを取得したので、満足して国道45号に戻ってしまったがこれが失敗だった。
種差海岸がハイドラの観光地CPになっているみたいで、しっかり見たつもりではあったが見逃していたようだ。CPを取りこぼしてしまったが、恐らく道路が八戸線に沿っているので駅のCPに紛れてしまったのかもしれない。まぁ仕方ないので、次回東北来た時に是非巡ることにしよう。
一応八戸の国道45号に戻ってきて、いよいよ三陸海岸を南下する。東日本大震災から6年経っているが、あれから三陸を訪れるのは初めてだ。復興がどこまで進んでいるかを見るのと、少しでも復興支援をするべくお金を落としていこうと考えている。
まずは道の駅「はしかみ」に寄ってCPを取得し、青森県を出て岩手県に入る。ここから国道45号を少し離れて、道の駅「おおの」に向かう。ここで少し勘違いしていたが、てっきりこの辺の道の駅は全部来訪済みだと思っていた。ところが、この道の駅「おおの」は来訪したことが無かった。CPは取れたが、通過してしまったので写真も撮ってないしスタンプも押せなかった。寄れば良かった、と後から後悔する。
まぁもう仕方ないので、また行ければ良いやって思うことにする。また国道45号に入るために、沿岸に戻って道の駅「くじ」に到着。ここでクルマが駐車場待ちで大行列になっていた。バイクなので、すり抜けて適当に置いておく。良い時間になったので、昼食にしようかと考え、道の駅近くに飲食店街みたいなのがあったので、そちらに行ってみた。

ウニ・マグロ・イクラの3色丼を頼んでみた。まぁまぁのお値段だったが、食事代をあまり使っていないし、復興支援も兼ねているので問題無いだろう。
お腹も膨れたところでツーリング再開。国道45号を南下する。
道の駅「のだ」を通過して、ハイドラのCP岬がありそうだったので、北山崎へ向かうべく岩手県道44号に入った。この道もツーリングマップルオススメの道になっており、岬のCPがあるくらいなので景色も良く爽快に走れた。
国道45号に戻って道の駅「たのはた」に立ち寄り、ソフトクリームを食べる。また国道45号から離れて、道の駅「いわいずみ」に寄ってCP取得。ここでも龍泉洞が観光名所CPだったらしいが、気づかずにまた国道45号に戻ってしまった。まぁ岩手はまた巡りたいと思っているので、諦めることにする。
宮古市に向かっていたところ、少し危ないことが起こった。大分疲れが溜まっていたのか、危うく追突しそうになってしまった。状況としては、国道45号は幹線道路のため中々追越ポイントは少なく、タンクローリーが4台くらい前に居たため数珠繋ぎになっていた。
恐らくゆっくり過ぎて漫然運転になってしまったのだろう。まだ市街地ならそれでも集中したと思うのだが、山の中で建物が比較的少ないところに右側にGSがあった。タンクローリーがそこに入ろうとして止まったため、危うくお釜を掘りそうになった。
幸い前がバイクだったので右側にスペースが空いてたため、さらに前のクルマにぶつかることなく止まれた。ただ、前のバイクを余裕で越えてしまったので、もし前がバイクじゃなかったらここで旅は終わっていた可能性が高い。以後はしっかり前方不注意にならないようにしないとマズい、と肝が冷えてしまった。
そんなことがあったが、何とか道の駅「みやこ」に立ち寄る。ここはもろ沿岸なので、津波の被害を受けたところだから、津波到達地点のラインが建物に入っていたりした。出店をやってて美味しそうだったので、いか焼きを買ってみたがとても美味しかった。
ここまで国道45号を走ってきたが、やはり標高の高い所はそうでも無いが、沿岸に近い所は舗装が新しい所が多い。地震津波被害にあったからだと思うが、所々いまだに道路工事をしているところが多い。普通に走る分には問題無いレベルにまでは復興しているのかな、と感じた。

場所がどこか覚えてないが、一度寄って湾内集落の写真を撮ってみた。ここも大きな津波が来たのだろう、と思うと平穏時は風光明媚だが、津波の恐怖を感じた。
宮古市から更に南下する。重茂半島の入口までやってきた。この重茂半島は本州最東端の魹ヶ崎があり、CPにもなっているがここは片道5kmの遊歩道を歩いて行ってようやく到着するようで、往復3時間近く掛かってしまう。天候が良く日程に余裕があれば、まだ回っても良かったが、この日に3時間潰してしまうと雨を避けられなくなってしまう。またの機会に訪れたいが、キャンプツーの間は実質稼働が9時間程度なので、その1/3を潰してしまうのは中々辛い物がある。だが、端っこマニアとしては放っておけないのでいつかは行ってみたい。
そんなことを思いながら重茂半島をスルーして、道の駅「やまだ」を通過し釜石市に入った。そろそろ本日の宿を決めなければならない。大船渡に良さそうなキャンプ場がいくつかあるようで、当初は碁石海岸キャンプ場にしようかと思っていた。だが、昔は1,000円だったらしいが今は2,000円になってしまったそうだ。流石に少し高いので、他に無ければ復興支援にもなるから行っても良いかと思った。もうちょっと調べてみると、同じ大船渡市に500円で温泉ではないが、場内に浴場があるキャンプ場があるみたいだ。
出来れば宮城県まで入りたかったが、津波の影響かこの三陸には旅人に適したキャンプ場が少なくなってしまったようなので、時間も微妙なことだし大船渡の天気予報もそこまで悪くなかったので、目途付した「ふれあいランド尾崎岬キャンプ場」に決めた。
宿も決まったことだし引続き進む。国道45号では、三陸道が所々でバイパス的に無料で走れるのだが、道の駅「さんりく」が現道沿いにある。そのため、三陸道には入らずに進んだ。紀伊半島とかもそうなのだが、こういう所の現道は交通量が皆無になる。しかも、この部分はワインディングだったので、とても楽しく走れた。
道の駅「さんりく」を通過して、大船渡市のスーパーで買い出しをする。実は7泊目になるのでもう着替えが無いのだ。この日に洗濯をしようかと思っていたが、翌日が天気が悪くこの日は良かったので、天気の良い日の時間を潰すのがもったいない。この時期なので、そこまで大量の汗をかいていないから、汚い話だが1日だけ我慢して、翌日の天気の悪い日に洗濯しようと考えていた。寄ったスーパーの裏にコインランドリーがあったので、翌日は朝からここに寄ることにしよう。
買い出しとコインランドリーを見つけてキャンプ場へ向かう。標識もちゃんと完備されていたので難なく「ふれあいランド尾崎岬キャンプ場」に到着。管理棟横からジャリが引いてあるが、深ジャリだったので若干不安定になったが何とかコケずに済んだ。
管理棟で受付をしたところ、結構混雑していると言われたが、実際は普通に空いていた。荷卸し時はバイクを横付けしても良いと言ってくれたので、持っていきたいが何分深ジャリなので乗っていくのが少し怖い。なのでエンジンだけ掛けて、タンクに腰を当てながら半クラで持っていった。

テントを設営して、ここをキャンプ地とする!サイト自体は御世辞にも広いとは言えないが、炊事棟もすぐそこだし、トイレは管理棟内にあってすぐ近くなので非常に良い。キャンプ場から岬や海も見えて景観も良いため、すっかり気に入ってしまった。ソロのバイク乗りが3台、5人バイク集団1組とクルマの団体が3組くらい居ただろうか。
ソロのライダーと到着がほぼ同時になったので設営しながら話してみた。彼が言うには、今日の午前中にここに電話予約しようとしたが満杯だ、と断られたらしい。だがまた夕方くらいに電話したら、空きが出たのかOKだったようだ。
ちなみに彼にも言ったのだが、私はキャンプ場の予約など取ったことは一度も無い。GWだろうがお盆だろうが、60箇所以上80泊以上のキャンプを経験しているが、泊まれなかったことなど一度たりとも無い。自由気ままがウリだと思っているので、予約などしてしまうとそこに行かなければならなくなってしまうため、自分は予約する必要は無いと思っている。
もちろん、家族連れが大量に集まるような所や区画制のキャンプ場は高額なのもあって候補から外している。フリーサイトメインのキャンプ場にしているのが要因の1つでもあると思う。区画制なら恐らくその区画以上の客は断るだろうが、フリーサイトならスペース次第になる。そして、まずソロ用のテントが張れない程埋まることは正直ありえないと思っている。もちろん最悪はそこら辺にテントを張れば良い、っていう最終手段も残っているが、そこまで追い込まれたことは無い。
まぁそんなことを話していたら、集団バイク乗りの1人から声を掛けられた。静岡から来た、と言うと気が向いたらこっちに来てください、と言われた。食事と風呂を済ませたら、折角声を掛けていただいたので行くことにしよう。
米を炊いて夕食にするが、この日も美味しくいただいた。もう普通に炊飯を失敗することは非常に少なくなってきた。あまりにも風が強い日とか、誰かと一緒に居るときはクッカーからの音が聞きづらくなることがあるので、その際はまれに失敗してしまう。

ご飯を食べ終わると、少しだけ岬を写真に撮る。夕暮れの時間であったが岬側は東向きのため、そこまで染まる空等は見られなかった。

反対側はただの山だったので、夕陽を見るのは厳しかった。見た感じだと朝陽も岩で東の空が隠れているため、ここからだと厳しいかもしれない。
後片付けをしてしばらく待ち、風呂に入りに行く。温泉では無いためあまり期待していなかったが、3人入ると一杯になるような湯船だった。でも清潔感はあったし、キャンプ場でテントを張ってバイクに乗らなくても良いなら、そのようなことはどうでもよい。体を洗い汗を流したが「ちょうどこの後来ませんか?」と誘われたグループの方々も入られていたので、思わぬところで裸の付き合いになった。

汗を流して風呂から上がり、ちょっと落ち着いた所でグループに「どうも~」と言って参加した。この人達は、どうやら東北のまだ近めの方みたいで、全員ハーレーに乗っているようだ。一応駐輪所があるのだが、そちらには止まっておらず、ちょっと遠い校庭みたいなところに止めているのは見ていたので、何でそんなところに置いたのか聞いたところ、深ジャリが怖いしバイクが重すぎて押入れは出来ない、と言っていた。400kg近いらしく、ウチのNinjaの約倍だ。それは取り回しとか大変なことだろう。
こちらのグループの方は年齢層が幅広くて、40代~60代まで居ただろうか。現役で働いている人も居れば、年金生活の方も居たみたいだ。前回の芦沢公園でもそうだが、バイク乗りの高齢化が進んでいるので、自分もそこそこいい歳だがかなり若い方の部類になってしまう。なので、こういうグループ自体がお年が上の方が多いので、誘われると色んな物をいただけてしまう。今回もビールにウイスキーと、やたらつがれたので結構酔っぱらってしまった。つまみもイカフライとか柿ピーとかもいただいた。
お風呂上りとキャンプの解放感もあり、いつもは飲まない酒もとてもうまく感じる。会ったことも無い人でも、バイクという共通した趣味があれば、話も合うし盛り上がる。楽しい一夜を過ごし、21:30頃解散となった。
芦沢公園程ではないが、酔っぱらってしまったのでさっさと寝ることにする。今度はちゃんと歯みがきは出来る状態だった。
宿泊地:岩手県大船渡市 ふれあいランド尾崎岬キャンプ場 500円
風呂:キャンプ場内浴場 200円
2017年GW東北ソロキャンプツーリング 1日目
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