■5日目 5/3(水) 天気:晴れ

走行距離:328.1km
秋田県大館市から国道7号で本州最北端青森県に入り、弘前・岩木山周辺をウロウロしながら、ようやく目的地竜飛岬へ5日掛けて到着。そこから青森県五所川原市まで走った。
朝5時頃起床・・・したが、前日の予報通り冷え込みが厳しくて、シュラフから出られずしばらくダラダラしてしまった。テントから出ると、5日目にして初めて夜露がびっしりとフライシートに付いていた。しかも裏面までビショ濡れだ。冷え込みが厳しいせいか、辺り1面は霧の中だった。太陽は出ているようなので、気温が上がってくればこの手の霧は晴れることだろう。
こういう時に高い所に行けば雲海が見られるんだろうが、中々そういう機会に恵まれない。朝早い時間にバイクに乗る準備をするのが面倒だし、何より朝食を食べないと動けないタイプなので、キャンプ場で見れない限り難しそうだ。
さて、洗顔して朝ご飯の支度に取り掛かる。朝食を食べて、フライシートがビショ濡れだったのでそれを拭き取る。段々温度が上がってきて霧も薄くなってきたので、フライシートを外して周囲の垣根に干しておく。
大体乾いたところで、撤収してキャンプ場を出発。夜露が降りていたので、ちょっと支度に手間取り8時前の出発になってしまった。このキャンプ場では受付をした時に、出発するときに使用報告書を出して欲しい、と言われて紙を貰ったのだが、どうやらどこに行ったか分からなくなってしまった。ボールペンも持参してきたはずなのにこちらも紛失してしまったようで、これでは使用報告書を書くことすら出来ない。
なので、申し訳ながら使用報告書はスルーすることにした。まぁ受付時に個人情報は記載しているので、それで許してください。
国道7号に出て、いよいよ本州最北端青森県へ向かう。大館からしばらく走ると、ついに青森県の標識が現れて、ここまで来たんだ~と感無量だ。道の駅「碇ヶ関」を通過して、「ひろさき」に立ち寄り休憩する。
この日から、遂に世間一般もGWに入ってしまったので、まだ午前中なのだが道の駅駐車場が非常にクルマで混雑していた。こういう時でもバイクなら、適当な場所に置けるのでありがたい。
混雑するのは分かっているが、弘前城のCPを取るべく弘前市街に近づく。意外にも城周辺以外はそこまで渋滞していたなかったのが幸いだ。まだ午前中のおかげかもしれない。弘前城に近づいたが、一度訪れたことはあるし、お堀の桜は完全に葉桜になっていたのでCPを取るだけにした。
弘前城の用事も済んだので、今度は岩木山周辺に向かう。国盗りをしながら、今度は忘れずにメモしていたコロプラ土産もGet出来た。

白神山地がよく見えた所があったので止まってみた。電線が低い位置にあったので、どうしても写真に写りこんでしまったのが残念。写真を撮ったあと、ここまで来る間に岩木山運動公園の南側に立派な桜並木があったので寄ってみた。

これは素晴らしい桜並木だ。クルマを路駐して見学している人が多くて、写真的には少し微妙だがGWなので仕方ない。

望遠圧縮で撮影。

岩木山もとてもキレイに見えて、向こう側にも桜並木があり良い写真が撮れたと思う。

バイクと桜並木。今年は、天気に恵まれなかったり野暮用があったりで、静岡の桜の時期にバイクで出掛けられなかったから、この時期に桜が見られてとても嬉しい。
桜並木と岩木山の撮影も終えて出発。ハイドラをよく見ると、岩木神社がCPになっていたので最初は通過したが取得出来なかった。仕方なく引き返したが、駐車場に止めて徒歩で神社に近づいたところようやく取得出来た。
ハイドラのCPは、こういう判定が場所によって辛かったりするのでたまにイラっとする。他のCPでも割と離れているのに、幹線道路を通れば取れるのもあれば、ホントに構内に入らないと取れない物もあったり、取得範囲にバラツキが大きい。全てを統一してくれれば良いのに、と感じる。私の中では、半径500m程度あると良い感じになりそうだ。そんくらいあれば、駅とかも全部寄ったりしても良いのだが。
まぁ愚痴はこの程度にして、引続きツーリングを続ける。コロプラ土産が鰺ヶ沢の海の駅「わんど」あたりで取れそうということで、次沿岸を攻めた時に充分寄れそうな場所ではあるが、何となく欲しくなって行くことにした。昼食時になりそうだったので、海鮮丼かなんかが食べられるかも、と思いながら向かった。
着いたところ、結構駐車場も埋まっており一抹の不安があるが、海産物を食べたかったのでおとなしく入ってみる。入ったところ、何かを食べられるというより市場みたいな感じで、魚介類を売る方に振っていそうだ。一応食堂があったので見てみたら、照り焼きチキン丼がオススメとあった。海鮮丼的な物は無かった。まぁお腹も空いていたし、照り焼きチキン丼にしてみたのだが、これが大失敗だった。
なんと出てくるのに1時間も掛かったのだ。確かに張り紙には、週末・GWは時間が掛かります、とあったがせいぜい30分くらいだと思っていたので、とても心外だった。味自体はまぁまぁ美味しかったのが幸いだが、海産物は食べられないわ、貴重な昼間の時間を1時間も費やしてしまったので、若干ガッカリ感は否めない。
まぁ仕方がないので、食事を済ませたところでツーリング再開。いよいよ竜飛岬に向かう。鰺ヶ沢は津軽半島の根元なので、一気に先端まで向かうべく広域農道から国道339号へ入り、バイクを走らせる。
5年前にシルビアで竜飛岬に行ったことがあったが、その時は天気が良くなかった。これだけの快晴な天気を、幸運だと思いながらバイクを走らせる。下北半島まではいかないが、荒涼とした風景の中先端目指して進む。
道の駅「十三湖高原」に立ち寄ってソフトクリームを食べた。ここは子供の遊び場みたいなのが充実しており、家族連れで賑わっていた。
もう良い時間になっていたので、本日の宿を決めなければならない。竜飛岬にもキャンプ場があり、泊まってみようかと考えたが、周囲にお風呂が無くシャワーしかないのでポイントは下がる。竜飛岬に寄った後でも、もう少し走れる時間があると思うので、外ヶ浜町の蟹田にキャンプ場があり、開設期間は夏季限定だがそれ以外でも無料で使える、とあったのでそこにしようかと考えた。
道の駅「こどまり」は通過してCPだけを取得。海沿いを走る機会も増えて爽快感も半端じゃない。気持ち良く走っていると、シーサイドラインから低速コーナー連続のワインディングに入り、一気に高度を稼ぐ。ここまでは先導車が居らず気持ち良かったが、さすがにワインディングだと詰まってしまったので、程々に走る。

途中に眺瞰台という名の展望台があったので立ち寄ってみた。

強烈なヘアピンカーブが連続しているのがよく分かる。この国道339号は竜泊ラインと呼ばれており、海に山にと走る価値は充分にある。

竜飛岬の灯台・風力発電群と、海の向こうに見えるのは北海道で素晴らしい景色が広がっている。毎年行ってはいるが、見えているのは道南なのであまり行く機会が少ない。前回は、霧の中だったのでここには寄らなかった記憶がある。
景色を楽しんだ後、いよいよ竜飛岬を訪れる。

既に見えていたので難なく到着。立派なモニュメントがあったので、そこにバイクを置いて記念撮影した。これで、下北半島・津軽半島の先端にバイクで訪れることが出来た。

石川さゆりの有名な曲「津軽海峡冬景色」の2番に、「ごらんあれが竜飛岬北のはずれと~」という歌詞があるので、その石碑が立っている。そして延々と津軽海峡冬景色が流れていて面白い。撮影もこの辺で、本当の竜飛岬に向かう。

到着した。竜飛岬灯台もあり、最果てを感じる。もう大分夕暮れが迫っていたので、撮影もそこそこに切り上げることにした。すぐ横に、これも有名な階段国道もあり、標識と写真を撮ろうかと考えていたが、すぐ横にバイクが何台か並んでいたので、今回は諦めることにした。
津軽半島の西側を北上したので、今度は東側に向かい南下する。
道の駅「いまべつ」に立ち寄ったが、ここは北海道新幹線「奥津軽いまべつ駅」と一緒になっているみたい。ということは、ここは新幹線駅なのに駐車料金無料ということになるけど、調べてみたら1日7便程度みたい。まぁそうじゃなきゃ、こんな大盤振る舞いしないよな、と思う。
そして、道の駅「たいらだて」に向かうためちょっとだけ戻り、国道280号に入った。この道も交通量が少なくて、とても楽しく走れた。対岸の下北半島も見えていて、景色も良い。
ちょうど17時くらいに観瀾山公園海水浴場キャンプ場に到着した。到着したが、何と現地にはキャンプ禁止の張り紙があった。多分開設期間だけ営業するように変わってしまったのだろう。
これは困ったが、すぐさま代替のキャンプ場を探す。最悪は、日が暮れてから適当なパーキングで張って、日の出と共に出れば良いが、まだ移動出来る。私はなるべく17時くらいにキャンプ場に着くように心掛けているのは、実績の無いキャンプ場だとこういうイレギュラーなことが発生する可能性があるから、ということもある。
探してみたらここから40分程度のところに、乗入OK・温泉バイクなら近く・無料の「芦沢公園オートキャンプ場」があることが分かった。何とか日暮れまでには着けそうだったので、急いで出発する。出発しようとしたところに、ソロのチャリダーがやってきたがキャンプ禁止の表示を見て出発していった。バイクなら行動範囲が広いからまだ何とかなるが、彼はどこに行ったのだろう。
そんなことを考えながら、急ぎキャンプ場に向かう。いつもより少しだけ飛ばして行ったが、何とか18時頃に芦沢公園オートキャンプ場に到着した。連休初日とあって、そこそこ混雑しているがまだ張れるスペースが残っていそうだ。炊事棟とトイレの位置を確認して、1周グルりと周って空いているスペースに張ろうとバイクを止めたら、バイク乗り2人組のおじさんの片方に手招きされてしまった。
そこまでされたら行くしかないので、2台のバイクのそばに止めて軽く喋り設営開始。

テントを設営して、ここをキャンプ地とする!オートキャンプ場とあるが、何故か無料でクルマ・バイク共に乗入自由。屋根付炊事場と水洗トイレと何でここが無料なんだろう、って思えるほどだ。バイク乗りもそこそこ来ていた。雰囲気も中々良く、展望はそうでも無いが池もあって良い感じに見える。
ちょっとこの日は到着が遅かったので、夕飯の支度が出来たころは真っ暗になっていた。だが、この日は一緒に夕飯を共にする人が居るし、その人達がタープを張ってライトも付けてくれていたので、ありがたく便乗させてもらうことにした。
急ぎで走ったこともありコンビニ等が見つけられず、この日は買い出しは出来なかったので、野菜とかが無いのが少し寂しい。炊飯してレトルトカレーで夕食を食べる。この間、おじさん達と話をしながら食べたが、1人はここからすぐ地元の人。もう1人は秋田県能代市から来ているようだ。能代の人がこのキャンプ場に来る、とFBにアップしたのを地元の人が見て、ここに来ることを決めたそうだ。折角なので、1人とFBで友達になっておいた。
カレーを食べた後、おじさん達から鶏肉やら生エビやら結構色々ガッツリいただいた。更に、お酒までいただいて宴会になる。色々な話をしながら楽しい時間を過ごしていると、近くの風呂が20時までらしいのでもう閉まる時間になってしまった。酒も飲んでしまったし、汗も大してかいてないからこの日の風呂は諦めることにした。
朝風呂でどこかに行こうかと考えたが、地元のおじさんが五所川原市内の「エルムの湯」というのを紹介してくれた。朝からやっているらしいので、一安心。
宴会はしばらく続いた。私は下戸なのだが、いただいた酒がこれしか無いってことで、バーボンを貰った。飲んだことが無かったが、少々キツイが割と飲みやすかったので、度数はいくらかと見てみたら何と40%もあるではないか。それをロックで150mlくらい飲んだろうか。相当回ってしまい、立上ると足がおぼつかないくらいに酔っぱらってしまった。
21時くらいに強烈な眠気に襲われたので、最後の気力を振り絞りコンタクトだけ外してケアをし、歯も磨かずにシュラフに入ってしまった。しばらく心臓がバッコンバッコン鳴っていたが、いつの間にか寝てしまっていた。
宿泊地:青森県五所川原市 芦沢公園オートキャンプ場 無料
風呂:無し
2017年GW東北ソロキャンプツーリング 1日目
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