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だい 青BMアクセラと忍者650のブログ一覧

2019年05月02日 イイね!

2019年GW九州ソロキャンプツーリング 6日目 長崎県福江島周遊


■6日目 5/2(木) 天気:晴れ

走行距離:225.9km

 朝一で長崎県五島市福江島に上陸し、福江島を一周した。

 前日は国盗りのため常夜灯とテレビを付けて寝ていたが、ちょっと目を覚ましたら2:00過ぎだった。出港したのも隣が来たのも気付かずにすっかり寝ていた。

 今回の狙い目は、平戸市北部沖にある、的山大島(まとやま・・・ではなく何とあづちおおしまと読む)、度島(たくしま)と、五島列島宇久島だ。それ以外はまた、後日訪れる予定にしていたので、これだけは狙いたいと思っていた。

 早速外に出て現在の居場所を確認すると、ちょうど良い感じの場所に居た。早速国盗りをすると、度島の空は取得出来た。ただ、どうしても的山大島は取れなかった。結局生月島まで来てしまった。残念ながらもう的山大島を取れそうにない。とりあえず今の所は諦める。

 次は宇久島だな、と思い寝台に戻って横になっていたら、また寝てしまった。目が覚めると4:40だった。

 しまった、宇久島到着は確か4:00くらいのはずだ。と慌てて外に出たら、ちょうど小値賀島へ停泊中だった。当然国盗りをしても、小値賀島しか取れない。宇久島も取り損ねてしまった。

 大きな誤算としては、てっきりアナウンス等が流れると思っていたが、グリーン寝台には入っていなかった。2等フロアなら流れるのだろうし、下船客がゴソゴソするからそれで起きてしまうのだろうが。

 寝台が独立しているとは言え、アラームを掛けておくのも気が引け遠慮してしまったので失敗してしまった。アナウンスも流れないのは想定外だった。快適な寝台が故に今回のようなことが起こってしまった。

 その他の島も国盗り対象だが、また翌日訪れることになるためもうどうでも良い。結果として、度島は取れたが的山大島は取れなかったし、宇久島もミスしてしまったため、国盗り目的では大失敗だろう。

 だが、対馬から夜に帰ってきて、宿の心配もしなくて良く寝たまま五島列島に移動できるというのは大変良かった。まだ夜も明けていないため、もう一眠りしておこう。

 次に目が覚めたのは7:00頃で、ちょうど奈留島に向かっている途中だった。途中で何度も起きながらだが、7時間は横になっていたことだろう。

 野戦病院だった様子は大分解消されていた。やっぱり中通島で降りる人が一番多いのだろうか。福江島まで向かう人は少なめに見えた。

 グリーン寝台エリアの温度が暑かったので、シャワーを浴びることにした。シャワー室もとてもキレイで、良いフェリーだ。さっぱりしたところで、前日仕入れた朝食をデッキで食べる。

 海と離島の絶景を見ながら食べる朝食は、ただのコンビニパンとおにぎりだがとても美味い。途中で久賀島の国盗りも取得出来た。



 朝食と歯磨きを済ませてデッキにもう一度出ると、福江島が見えてきた。五島列島最大の島で最西端。遂にこんな日本の果てまで愛車と来たんだ、と思うと感慨深い。この島はどのような雰囲気なのだろうか、非常に楽しみだ。



 あれは、恐らく福江島8:00発の中通島経由長崎港行きの九州商船フェリーだろう。翌日はあれに乗る予定となる。

 奥に見える目立つ草原の山は鬼岳で、福江島のシンボル的存在でもあるらしい。確かに、福江空港のすぐ横だし、フェリーで入ってきたら凄く目立つ。

 撮影を楽しんだところで寝台に戻り、後片付けと着替えを済ませておくと、間もなく福江島に到着のアナウンスが流れてきた。

 ところでこの福江島で、どこに泊まるか決めていない。事前調査では、富江に温泉が近いキャンプ場があるという情報は入手していた。福江島に一泊するのは確定しているし、それならさっさとテントを張って身軽な状態で走りたいと思っていた。

 しかし、改めて予定していたキャンプ場のHPを見たところ、チェックインが14:00~になっていた。管理棟は空いているっぽいので、恐らくバンガロー等のチェックインだとは思うのだが、14:00までテントを張れないのは少し辛い。とりあえず、寄りたいところを寄りつつ近くなってきたら、電話で聞いてみるのも良いかもしれない。

 そんなことを考えながら過ごしていたら、車両甲板入場案内が流れた。流石に今度はフェリーの中から車両甲板に降りれた。対馬比田勝港からの6時間弱、博多港からの9時間弱のフェリーで潮風に晒されたせいか、前日注油しておいたのにチェーンにサビが発生していた。多分、走ってれば取れてくれるレベルだとは思うが。

 フェリーは無事福江港に到着した。いよいよ福江島の第一歩を踏み出した。壱岐島はそんなに大きくないし、天気も良くなかった。対馬は行ったことがあった。でも福江島は初めてだし、天気もピーカンなので物凄く気分が高まる。

 とりあえずどこに行こうかと思っていたが、福江空港に向かう。もちろんハイドラCPになっているからだ。福江の市街を抜けると、フルパニアのバイクが見えたのでやっぱり来ているライダーも居るのだと思うと、何だか嬉しい。 



 福江市街から福江空港は割と近く、すぐ到着した。側壁に「五島つばき空港」と大きく書かれていたので、記念撮影。もちろんCPも取得できた。

 そして、鬼岳に向かう。天気も良いし、展望も非常に良さそうだ。



 鬼岳園地に到着。早速登ってみる。



 中腹の建物からバイクが見えた。



 これは素晴らしい眺めだ。福江市街が一望出来る。ただ、春特有のガスっている感じが若干惜しい。



 先ほど居た福江空港の滑走路も眺める。



 山頂目指して歩いている人も居た。こう見るとすぐそこに見えるが、歩くと往復40分くらいは掛かるだろうか。草原で木が生えていないので、とても見晴らしが良さそうだから行ってみたい気持ちもあったが、空がガスっているのもあって止めておいた。

 鬼岳園地を充分楽しみ、バイクの所まで戻ってきた。今回福江島の何を見よう、という下調べは殆どせずに来てしまった。とりあえずツーリングマップルを眺めていると、堂崎天主堂というのが見つかった。

 歴史に詳しい方はご存知だと思うが、九州は元々戦国時代にキリスト教がまず最初に布教されている。戦国時代後半~江戸時代に掛けては、伴天連追放令や禁教されて迫害され続けてきたが、五島等の離島や長崎・天草の人里離れた所に移って密かに信仰していた切支丹も数多く居たよう。

 歴史が好きなのもあり、古い建造物も好きなので、とりあえずここに行ってみることにした。一旦鬼岳園地から南側に向かい、県道165号を海沿いにグルっと周って福江市街に戻る。そして、県道162号線を北上していく。案内標識があったので右折すると、駐車場に出てきた。

 GWだから駐車場もそこそこ混雑していた。と言ってもキャパが少ないので仕方が無さそうだ。やはりこういう時にもバイクは非常に便利だ。適当な空いているスペースがあったので、停めておく。



 堂崎天主堂に向かって歩いて行くと、海が見えたので写真を撮る。非常に透明度が高くてキレイだ。



 着いてみると受付があった。300円で有料のようだ。どうしようか一瞬迷ったが、折角五島まで来ているしここまで来て引き返すのも何なので、拝観料を支払った。
 


 レンガ造りの立派な教会だ。内部は撮影禁止だったので写真は無いが、昔の十字架やマリア観音。歴代司教の展示等がされていた。



 近くでも撮影。

 本土で迫害されていた切支丹は、五島は離島ということもあり、取り締まりも緩く天国のような場所。と信じられていたらしい。しかし、現実は五島でも迫害は厳しく、天国と言われて来たけども結局地獄だ、というような記録が残っているようだ。今ならSNS等で一気に拡散出来るが、当時は当然そのような情報を入手することは難しかったんだろうな、と思った。



 堂崎天主堂のすぐ裏は海となっており、草原が広がっていた。昔は、ミサを知らせる鐘を鳴らすと、周囲の島の人々が小舟でここ堂崎天主堂に集まってきた写真も教会内に展示してあった。宗教には無関心だが、こういう文化と歴史があるのは面白いと思う。

 堂崎天主堂を楽しんだので出発する。



 出発してすぐに立派な橋があったので、停めやすそうだったので停まってみた。



 福江島はどこに寄るかも決めてないし、時間に余裕がある限りは貪欲に展望を求めてさまよってみようかと思う。

 とりあえず福江島をグルっと周ってみようと思い、県道162号を北上。すると宮原の辺りで展望台の標識があったので、これまた曲がってみた。



 宮原展望台に到着。ベンチがあって少しゆっくりするには良いところだ。



 あれは久賀島だろう。島と海の風景がとても良い。



 バイクと一緒に撮影。

 あまりメジャーな展望台では無さそうだったが、レンタルをしているのか?カブが1台居て、私が撮影してたら立ち去って行った。1人で絶景を見ながら一服を楽しみ、出発する。

 ここから先の県道162号は少し狭かったが、交通量も皆無に近いので楽しく走り、国道384号に合流した。

 ハイドラマップを確認すると、国道から少し南下したところにダムCPがあったので訪れてみよう。ちゃんと案内はあったのだが、通り過ぎてしまい次の交差点でも行けると安易に考えたが、どうも全然違う方向に進んでいるみたいだから、結局引き返して案内通りに進むことにした。

 途中そこそこ狭い道になったと思ったら、圏外になってしまったのでまた裏技を実施。国道まで戻って再開して、無事ダムCPを取得。今回は距離がそこまで長くなかったので、普通に戻っても取得できるかもしれなかったが、もし出来なかったらまた戻らないといけない。それも面倒なので、おとなしく裏技を使う。

 そして岐宿市街に着いたので、魚津ヶ崎公園に行ってみることにした。海沿いだし、遣唐使の石碑等があるとツーリングマップルに書いてあったので行ってみた。

 到着して大きい駐車場にバイクを停めると、ここはキャンプ場があった。確かにツーリングマップルにもキャンプ場のマークがあった。



 管理棟があって、一泊720円のようだ。でも空いているようには見えない。HPを見てみると、営業期間は7~9月と夏季限定の営業のようだ。

 でもキャンプしている人たちがいる。期間外は無料で解放しているのだろうか。海と島が見渡せてロケーションは非常に素晴らしく、北端なので夕陽・朝陽共に見られるかもしれない。炊事場を確認すると、ちゃんと水は出たので利用可能だ。

 一応ソロで来ている人が居たので聞いてみたが、管理棟に書いてあるのは役場の番号のようだが、電話しても連休中だからか通じないらしい。その人は東京から来たらしく、事前に役場へ連絡していたそうだ。

 結局受付については良く分からなかった。まぁキャンプしている人も居るし、とりあえずキャンプ道具を下ろして身軽になりたかったので、ここにテントを張ろう。夕方回収に来たとしても、所詮720円だから痛くも無い。

 場内まで舗装路が繋がっていたので、バイクをそこまで乗入れてテントを張った。流石にこんな昼間というか午前中からテントを張ることは殆ど無いので、良い天気だったこともあり汗だくになってしまった。フライシートも紫外線を浴びると劣化が進むのが気掛かりだが、そこはモンベル製なので信じている。

 網戸を全開放にして、マット等の準備だけしておいてキャンプ場を出発する。結局魚津ヶ崎公園は殆ど見ていない。キャンプ場の先にも行けそうではあったが、まぁ良いだろう。

 ツーリングマップルには、この近辺に福祉センターの温泉があると書いてあった。スマホで見たが何故かヒットしなかったので、看板もあったので現地へ行ってみた。すると、ちょうど2019年3月一杯で設備老朽化のため営業を止める、と張り紙があった。折角近くで風呂が入れると思ったのに、非常に残念だ。まぁ既にテントは張ったので、どこかで温泉に入って帰れば問題無い。



 国道384号へ戻り西に向かって、道の駅「遣唐使ふるさと館」に到着した。離島に道の駅があると訪れるのが大変だ。ハイドラCPも取得出来たので、とても嬉しい。

 良い時間になったので昼食にしようかと思いレストランに行ったら、どうやらバイキング形式のようだ。置いておくだけで店側も楽だし、食べる側も食べ放題だから満足出来る、双方良い制度かもしれない。

 ただ、やっぱりバイキング形式だとソロでは非常に入りにくい。道の駅なんて休憩がメインなのだから、そんな物にしなくても良いと思うのだが。まぁ今のトレンドなので仕方がないか。しかも、満席とのことなので早々に立ち去る。

 この道の駅は遣唐使の資料も展示してあるようだったが、有料だったので入らなかった。さて食事をどうしようかとGoogle先生に聞いてみたら、近くにエラい口コミ評価の高いちゃんぽんの店が見つかった。ちょうど良い、と思って行ってみたが店の外まで行列が出来ていた。

 何でわざわざ離島まで来て、食事に並ばなければならない、と憤りを感じて、こちらも早々に立ち去る。もう12:00近くだったので、もう少し周って昼食は13:00過ぎにしよう。キャンプ場でボーッとは良いが、旅先で食事を待つことほど無駄な時間は無い。

 県道233号に入り北上する。三井楽と呼ばれる地方で教会とかもありそうだったが、テントを張ったりしていたので割と時間が経っていた。この辺をじっくり見ていると、流石に押しそうだったので走るだけにした。途中狭い道が多かったが、キャンプ道具も降ろしているので問題無くクリア。

 国道384号に戻ると、南側の山中にダムCPがあったので行ってみた。県道とかじゃないので道が分からなかったから、Google先生に聞いてみたが、これが中々凄い道だった。完全一車線でブラインドコーナー多数。落ち葉も多数の急勾配な道で、キャンプ道具を降ろしていなかったらとてもしんどかったろう。対向車が来ないことを祈るだけだったので、何とかダムCPをGetした。かなりの山奥だったが電波が届いてくれたので助かった。

 ダムCPへの寄り道を済ませて国道384号に戻る。道100選CPを取得し、魚藍観音展望所とあったので行ってみた。この途中の、高浜海水浴場の海が、遠浅なせいか正にエメラルドグリーンの海で物凄くキレイだった。これは後で写真を撮るしかない。



 魚藍観音はこれだろう。海に向かって観音様が建っていた。



 ここから見える海の風景も素晴らしい。島なので飽きるくらい海をずっと見れる。



 この展望台も良かったが、やはり先ほど見た高浜海岸が頭に残っていたのですぐ向かう。



 こんなにキレイな海は中々見れない。



 白い砂浜に青い海。今まで私が見た中で、一番キレイな海だと思ったのが宮古島で、その次は波照間島だろうか。ここの風景はそれに匹敵するくらいの、素晴らしい海だ。沖縄、特に八重山諸島にバイクを持って行くにはかなりハードルが高い(費用・時間共に)。福江島ならそこまで厳しくは無いので、バイクで行ける海としてはトップクラスのレベルだと感じた。



 バイクと撮ろうと頑張ってみたが、やはり海や砂浜は中々一緒に入れるのは難しかった。ツーリングマップルにも、真っ青な海に感動。とコメントがあったので、本当に感動した。福江島が一気にお気に入りの島となってしまった。

 高浜海岸で感動していたところで流石にお腹が空いてきた。福江島は国道が海沿いをグルっと周っているが、島の中央を横断する県道27号も快走路とツーリングマップルに書いてあり、その途中にダムが何か所かあったので、福江市街方面に食事出来る場所を探しつつCP巡りをしよう。

 県道27号は確かに快走路で楽しく走れた。途中ダムのCPを取りながら、昼食に何を食べようか考えてみた。島なので海産物にしようかと思っていたが、五島もうどんが有名らしい。うどんなら1人でも気軽に入れるので検索すると、福江市街方面で何店か見つかった。

 その内の1店に行ってみたら、準備中の札が出ていた。やはり連休中は休む店もあるのだろう。その他に探してみたら、製麺所直結の店が見つかったので行ってみた。



 中本製麺さんのおっどん亭と言う所に行ってみた。建物もとてもキレイで期待が持てる。



 牛丼とうどんセットにしてみた。五島うどんは、麺が細いがコシもあって中々美味しかった。セットの牛丼も中々良い。ここは土産物も一緒に売っていたが、まだ買うには早いのでまたの機会にしておく。

 お腹も膨れたところでツーリング再開。福江市街近くのダムCPを取得したので、これで福江島のCPを全制覇出来た。海側に向かい、県道49号を冨江方面へ向かう。

 本当はこの冨江にあるキャンプ場に行こうと思っていたが、既にテントを張ってしまったので用事は無い。覗いて行こうかとも思ったが、中々福江島まで来る機会も少ないのでまぁ良いだろう。



 冨江の集落から少し走ったところで展望台への案内があったので、行ってみた。只狩山展望台というらしい。



 立派な展望台があったのだが、周囲の木が生い茂ってしまったため、あまり展望は良くなかった。でも、海と鬼岳がよく見えて、さっきまであの麓に居たな、と思うと面白い。こんな状況だからか誰も人が居なかった。

 冨江からは国道384号に再度入り、大瀬埼を目指す。この道は少し道幅が狭かったが、交通量も少なく中々のワインディングだったのでとても楽しかった。景色も大変良く、どこかで停まって写真でも撮ろうかと思ったが、散々海と奇岩の風景は見てきたし、走りもとても楽しかったので結局止まらず進んでしまった。特に、途中に展望台のような所も無かったのも原因である。キャンプ道具を降ろしているから、とても楽しく走れた。

 玉之浦から県道50号に入る。この道でそのまま大瀬埼に入るのかと思っていたが、途中で分岐の案内が出てた。後で行けば良いと思い、とりあえず行ける所まで県道50号を進んでいく。



 島山島に掛かる橋の途中で、交通量が殆ど無かったからここに停まってみた。



 こちらも海がとてもキレイだ。



 島山島は殆ど走る道が無さそうなので、写真撮影も楽しんだところでUターンし、大瀬埼へ向かう。忘れずに国盗りも取得し、福江島の空を全てGet出来た。看板のあった交差点を右折し、山を登っていくと見晴らしが良くなり良い景色が広がっている。

 走っていると、路肩がとても広い所や、木道の展望台があったので後で寄ってみることにしよう。

 大瀬埼園地は中々広く、駐車場も3か所くらいあったのでどこに置けば良いのか分かりにくかった。とりあえず一番奥の駐車場に置いてみると、灯台へは一番近いようだ。とりあえず展望が良い所に行きたかったので、展望台近道とあった駐車場に止めて登ってみた。



 これは素晴らしい景色だ。白亜の灯台があんな奥にある。歩いている人が見えたが、行きは下りなので良いが帰りが延々と登りなので、往復1時間は掛かりそうな気がする。



 軟弱な私はこの高台からの景色で満足しておく。やっぱりバイク用のブーツだと若干歩きにくいので、多少なら良いがあそこまでの距離を歩く気にならない。



 展望台の景色を楽しみ、次は木道の展望台に向かってみる。



 ここからの大瀬埼もまたキレイだ。



 何とか看板と灯台を撮りたかったが、割と観光客が多くて中々難しかった。



 バイクとも撮ろうと思ったが、やっぱり少し難しい。

 ここから眺める夕陽はさぞかしキレイだろうと思うが、テントを張っているキャンプ場が少し遠いので、今回は諦める。夕方に近い時間に来てしまったので、逆光が中々厳しいのが少し残念。

 ここで家族連れのおじいさんが、昔バイクにでも乗っていたのか、肩車している孫だろうチビっ子に、「大きいバイクが来たね、カッコイイね、大きくなったらバイクに乗るか」とか話していて、何だかこっちも嬉しくてほっこりした。



 行きに目ぼしを付けていた、大瀬埼展望台から少し戻ったところに広い路肩があったので寄ってみた。海の景色がとても素晴らしい。



 高低差があったので、バイクと一緒の撮影も容易に出来る。



 望遠圧縮で撮影。

 そろそろ良い時間になったので本日の宿を模索する。という時間なんだが、既にテントを張っているので後は風呂をどうするかだ。パッと調べた限りでは、先ほどの冨江と、国道384号と県道27号の合流近くの荒川温泉。福江市街近くにいくつか、くらいだろうか。

 冨江は来た道を戻ることになるし、大瀬埼から荒川温泉へ行けばほぼ福江島を1周したことになるので、荒川温泉にしよう。ちょうど16:00くらいだから、温泉まで30分。温泉に1時間。キャンプ場に買い出しがてら1時間で18:30にはキャンプ場に戻れるだろう。ちょうど夕陽の時間だし、風呂を済ませれば夜はヒマなので、夕食は暗くなってからでも良い。

 これで予定が決まったので、絶景だった大瀬埼を出発する。ここからの国道384号もずっと海を眺めながら、交通量も皆無で物凄く楽しく走る。もう飽きるくらい海を見れているので、島のツーリングもたまらない。



 ツーリングマップルに井持浦教会という所で、湧水が出るということで寄ってみた。マリア様の所から水が出ていた。飲んでみたが、柔らかくて美味しかった。



 レンガ造りのキレイな教会だった。



 正面のアングルは逆光が厳しくてフレアが豪快に出ているが、それでも暗部がちゃんと残っているのが素晴らしい。

 教会を観光して、温泉に向かう。



 予定通り16:30頃荒川温泉に到着した。公衆浴場とあったので心配だったが、やはり石鹸とシャンプーは付いてなく持参しなければならかった。当然シートバッグには入れているが、今回テントを張った際にうっかりしてテントに置いてきてしまった。

 まぁ1日くらい良いか、と売ってはいたがケチって買わずに入る。まずは温まり、水洗いだけで済ますか。と思っていたが、ちょうどゴミ箱の中に使用済み使い切りシャンプー・リンスと石鹸があった。一応見てみたら、予想通りシャンプーもリンスも半分残っていて、ありがたくそれを使わせてもらう。この際だから石鹸も使ってしまった。

 結局、無料で石鹸・シャンプーが使えてしまったのでありがたい。荒川温泉は、内風呂のみで露天もサウナも無かったが、格安だったので仕方ない。でも熱めの湯で浴場も開放感があり、中々良かった。

 お風呂上りに畳の部屋はあったが自販機が無かったので、外に出てジュースを買って一服しながらゆったりする。

 荒川温泉を出発して、国道384号を午前中とは逆回りで走る。途中感動した高浜海岸もあったが、流石に空が赤味掛かっていたので真っ青な海では無かった。予想通りの時間くらいに岐宿市街に戻って、国道沿いにコンビニがあったので行ってみたら、予想以上に品揃えが悪かった。ちょっと調べてみると、近くにスーパーがあったのでそっちに行ってみた。

 結局スーパーで買い出しをして、予定通りキャンプ場に戻ってきた。すると、開放されていたキャンプ場入口にチェーンが掛かって南京錠まで掛けられていた。一応営業期間外なのだが管理している人が居るのだろうか。翌日は朝早く出る予定で入れないと面倒だが、バイクだからちょっと芝を越えれば入ることは充分可能なので、問題無いだろう。とりあえず、道路反対側の駐車場に置いておく。



 長崎県五島市福江島魚津ヶ崎公園キャンプ場をキャンプ地とする! キレイなトイレ。大きな屋根付きの炊事場もあり、悪天候時は巨大ステージがあるので逃げ込むこともできるかもしれない。温泉は近くに無いが、買い出しはスーパーコンビニがある。何より、この海を見渡せるロケーションは最高だ。日によっては風が強い日もあるかもしれないが、この日は落ち着いていたので良かった。

 流石にテントを張ったのが早すぎたので、米は水に浸けていなかったから、これから実施する。



 その間も夕暮れはどんどん進んで行くので、写真撮影が楽しくて仕方がない。



 駐車場方面からも撮影。バイクがちょっと遠いが見えているので、そこまで心配は無いだろう。目の前の山頂に、360°の展望台がある、とツーリングマップルに書いてあった。行ってみたかったが、もう行くのは難しいだろう。



 夕陽が岬の向こうに沈んでいく。



 テントも一緒に写真を撮る。



 マジックアワーも充分楽しめた。これだけ素晴らしい景色が見えるキャンプ場は中々無い。離島なので人もあまり居らず、とても快適だ。

 写真撮影を満喫したところでようやく夕食に取り掛かる。使い方は違うが、三脚を広げて雲台にランタンを吊るすと充分な明るさが得られる。



 ご飯を炊き、買い出してきた肉を焼いて美味しくいただいた。景色が見える内に食事を済ませたいのだが、温泉は既に済ませているので夜はヒマだから問題無い。食後に片付けをし、キャンプ場の風に吹かれながら外でゆったりする。この時間も至福の時だ。

 キャンプ場に戻ってきたとき、街灯の下にテントを張ってしまったことに気付いた。これは明るくて寝れないとかあるかな?とも思ったが、営業期間外だからか街灯が点いてなかった。正直星を眺めたり寝るには、街灯なんか無い方がむしろ良いと思っているので、そちらの方がありがたい。



 空を見上げると満天の星空が広がっていた。ちゃんと2秒セルフタイマーを使って撮影したのだが、トラベル三脚で足が細いから?カーボンじゃないから減衰時間が長いから?ブレている写真も何枚かあったり、中心はピントがあっているが外周がボケていたりする写真が何枚かあった。

 荷物が増えるのも嫌なのでリモートスイッチは最近全く使っていないのだが、大した大きさでも無いのでやっぱり持って来ようか。リモートスイッチがあればミラーアップでも撮影出来るので、よりブレの少ない写真が撮影出来ることだろう。三段のカーボン三脚の時はそこまで気になったことは無いが、やはりトラベル三脚の多段式は弱いのだろう。



 それでも大画面で見なければ、まだ気にならないのでとりあえず載せておく。PCのモニターで見るとブレているのが分かるので少し残念だ。

 福江島の素晴らしい星空を撮影出来た。星空を満喫したところで、翌日どうするか考える。元々の計画では、

1) 8:00 福江港発のフェリーに乗り、9:05 中通島奈良尾港着 
2) 中通島周遊。若松島と上五島空港に訪れる。滞在時間3時間。
3) 12:10 中通島青方港発のフェリーに乗り、13:00 小値賀島小値賀港着。
4) 小値賀島周遊。小値賀空港に訪れる。滞在時間1時間。
5) 14:10 小値賀島小値賀港発のフェリーに乗り、16:50 本土佐世保港着
6) 平戸のキャンプ場で宿泊

 かなりの弾丸だが、こんな感じで考えていた。しかし今朝、宇久島を寝過ごして取りこぼしてしまったので、今回回収しておかなければ次はいつ来れるか分からない。色々調べたが、中々有用な手は無かった。

 手として考えられるのが次の2点だ。

①小値賀島で一番宇久島に近い所で対岸取りを試みる(距離はすぐそこだから可能性はある)
②小値賀島でキャンプ⇒翌朝7:00小値賀島発佐世保行きのフェリーに乗る(宇久島を経由してくれる)

 当然①が一番BESTで計画通り旅を継続出来る。②も悪くは無いが、小値賀島は小さい島だから半日時間を潰せるのか怪しいし、温泉も無くオフィシャルのキャンプ場も無いため、どっかの公園っぽいところでゲリラキャンプになるだろう。翌朝早いので問題は無いが。

 何より佐世保着が10:15なので、そこから平戸島へ行ったり佐賀北部を周遊すると、阿蘇に行くのが難しくなってしまいそうだ。最悪阿蘇は削っても良いのだが、やはり行きたいのは行きたいので、対岸取りがうまくいってくれることを祈るばかりだ。

 とにかく、翌日は小値賀島までは計画通りに行ってみよう。そこからは結果次第でまた考えることにする。8:00に福江港発のフェリーに乗るには、7:30には港に着かないといけない。現在地から福江港まで30分と言ったところだろうから、7:00にはキャンプ場を出れば良いだろう。

 となると、いつも通りの朝を過ごすには4:30には起きたいところだ。こちらは西なので日の出が遅いから、まだ真っ暗だろうが何とかなるだろう。という訳で、21:30頃寝てしまった。
 
宿泊地:長崎県五島市 福江島 魚津ヶ崎公園キャンプ場 720円
風呂:荒川温泉 300円

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九州2019カテゴリ
Posted at 2019/06/01 23:13:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 九州2019 | 日記
2019年05月01日 イイね!

2019年GW九州ソロキャンプツーリング 5日目 長崎県対馬北部周遊~福岡県博多港





■5日目 5/1(水) 天気:曇り後晴れ

走行距離:115.7km

 長崎県対馬の峰町を出発して、豊玉町の和多都美神社へ向かう。その後対馬上島の北部を巡って、比田勝港から博多港行きのフェリーに乗った。博多港着後は、そのまま五島列島行きのフェリーに乗船した。ダムCPを取りに行ったら圏外だったので、地図が2つになってしまった。



 5:00頃起床。テントから出ると、あれだけ星が見えていた空だったのに、予報通り曇り空が広がっていた。だが東屋にテントを張ってバイクも置いたので、夜露も全く落ちていなかったのがありがたい。洗顔とうがいをしてサッパリする。

 早速朝食の準備を進める。残飯がなるべく出ないように、前日炊飯した残りを雑炊にして、こびり付いたご飯を根こそぎスプーンで剥がしながら食べる。

 朝食を食べてコーヒーを飲みながらゆっくりしていると、スクーターの方がもう片付けが終わったようなので出発していった。確かにここは公のキャンプ場とは言い難いので、こういう立ち回りをするのがBESTであろう。正直天気も良くないし、朝はゆっくりしたい。雰囲気的には大丈夫そうなので、環境に甘えさせてもらう。

 この日以降はGW終わりまでずっと晴れ予報が続いていたので、前日まで雨の中を走っていたからチェーンに注油することにした。やっぱり少しサビが発生していたので、ウエスで拭いてチェーン注油すると、ある程度サビが取れてくれた。周囲に誰も居らず空間も広かったので、いつもはどうせまた汚れるから拭き取りは適当なのだが、周辺をグルグル回った上で拭き取っておいた。

 これでツーリングが終わるまで特にメンテナンスはしなくて良いだろう。しかし、雨の中や濡れている路面の山道を走ったりしたので、リアフェンダー周りが泥等でエライことになっている。仕方がないので、自宅に帰ってから早めに洗車したいところだ。

 そこから洗い物をしたり、前日干しておいたタープを片付ける。東屋のイスの上で炊事や食事をしたので、周囲に落ちた残飯を片付けたり、イスの上をウェットティッシュで拭く。どんな所でも最低現状回復は心がけているが、ここのような半ばゲリラキャンプに近い所だと、いつも以上に気を遣わなくてはならないだろう。来た時よりも美しく、って大事だと思う。

 この日の予定を改めて確認する。この日のMustは、対馬野生生物保護センター・温泉・15:05比田勝港発のフェリーに乗ることくらいだ。保護センターの開館時間を調べてみたら、10:00だったのであまり早く出てしまうとまだ空いていない。

 なのでゆっくり撤収していたら、ペグ無し楽々設営だったにも関わらず、結局出発は8:00になってしまった。比田勝港のフェリーは乗船時間が6時間弱もあるため、快適に船内を過ごすためマットと枕をすぐ取り出せるようにしておいた。チャリダーもまだ居たので、このチャリダーはゆっくりする人なのだろう。

 まずは前日にも行った豊玉方面へ進む。買い出しをしたスーパーを横目に和多都美神社へ向かった。烏帽子岳展望台も行きたかったが、生憎の曇り空なので前回対馬に行ったときに寄ったから、今回はPASSしようと思う。



 和多都美神社に到着。ここは海に向かって鳥居が並んでいる珍しい神社で結構好きだ。何でここが、ハイドラの神社CPになっていないのか理解出来ない。



 観光客が多い時間帯ならこんな特等席に置くのは気が引けるが、朝早い時間なので人も少ないから遠慮せずに撮影。



 もちろん数枚写真撮ったらすぐ移動する。



 今度は石碑の前で記念撮影。この周辺だけ深ジャリだったので、スタンドが埋もれたり不安定になって少し怖かった。



 神社なのでちゃんとお参りもしておく。この厳かな感じはやっぱり好きだな。



 本殿側から海の鳥居方向に向かって撮影。

 和多都美神社を充分楽しみ出発する。ハイドラマップを確認してみたら、県道56号を山中に向かったところにダムCPがありそうだ。今回何度も出入りしている国道382号に戻って北上する。峰~豊玉間はこれで2往復したことになる。交通量が殆ど無いのが幸いだ。もう少し違う道も走りたかったが、天気が良くなかったので仕方がない。

 順調に走り、県道56号への分岐があったので右折する。しばらくは中々良い道が続いていたが、次第に道が狭くなり最終的には完全1車線になってしまい、二輪⇔四輪の離合すら難しい道幅となった。こういうこともあるし、むしろショートカットだ!とか言って、謎の県道に自ら突っ込むことはあるあるなので、やはりリッターバイク等の重量級にするのは辞めた方が無難だと再認識した。650くらいのサイズと重量の方がやっぱり取り回しもしやすいため、私の中でベストサイズな気がする。

 とまぁこんな道なので気になっていたが、やはり途中から圏外になってしまった。CPの所まで行ったところで圏外CPを取得する裏技を仕掛ける。検索すると出てくるので、必要な方は調べてみてください。ざっくりした方法は、GPSを切って強制終了させて、電波がある場所で再スタートする。というものである。

 この方法の欠点は走行ログが2つになることだ。GPSの記録データは別で残っているので、そちらからトレースすれば地図は作れるのだが面倒なのでやっていない。まぁCPが取れないよりはよっぽどマシなのだが。麓まで降りてきて再スタートすると、無事CPをGetした。

 次に県道180号沿いにもダムがあり、これは曲がってすぐだったから問題無くGet。対馬は広い割には、ダムCPは3つしか無かったので、本当にこれで対馬のCPを制覇出来た。

 さて、これでハイドラは気にしなくても良い。後は国盗りと行きたい所に行ければ満足だ。

 対馬には固有種として日本で2種類しかいないヤマネコ。ツシマヤマネコが生存している。ただ、絶滅の恐れもあるようで、その保護センターがあるから行ってみたいと思っていた。ちなみに、もう一種はイリオモテヤマネコだそうだ。

 国道382号から棹崎公園方面へ進む。しばらく行くと、ツーリングマップルに「田園地帯を貫く直線道路」と記載してある道が確かに気持ちが良かった。帰り方面に駐車帯があったから、帰りは寄ってみることにしよう。

 棹崎公園に到着した。対馬野生生物保護センターはこの公園の一角にある。周辺に散策道もありそうなので、保護センターを見終わった後に周ってみよう。



 対馬野生生物保護センターに到着。無事時間調整をしたおかげで開場していた。



 このセンターは環境庁の管轄で、中では主にツシマヤマネコの保護や生態について分かりやすく展示していた。



 一番の目玉であろう、ツシマヤマネコの展示はどうやら福馬君が体調不良のようで展示を止めているようだ。どうやら15歳くらいで人間に換算するとかなりのおじいちゃんのようで、それなら仕方がないが残念だ。

 じっくり展示を見て回ることが出来た。アンケートの記入を求められたので、ちゃんと書いておいた。続いて棹崎公園の散策に向かう。



 相変わらず曇り空が続いている。でも、この険しい山並みの展望は中々良い。



 天気が良ければ韓国も見えそうだが、残念ながら水平線しか見えなかった。灯台があったので、写真を撮る。



 何気なく撮影したモニュメントだったが、これが日本北西端の碑だったようだ。

 天気さえ良ければ近くの「異国が見える丘」にでも行こうかと思ったが、行ってもあまり意味が無さそうだ。PASSして先ほど気になった、田園地帯の直線道路に向かう。



 駐車帯に停めて撮影開始。ちょうど田植えの時期なので、水が張っておりとてもキレイだった。

 ツシマヤマネコの本物が見れなかったのが残念だが、次はほぼ対馬最北端である韓国展望台に向かう。



 韓国ナイズされた展望台だ。狭い駐車場しか無いのだが、恐らく韓国人を載せたであろうバスが3台くらい来ていた。殆ど韓国からの観光客だろう。



 見えている島が海栗島で、この島には自衛隊のレーダーがある・・・ はずなのだが、どうやら工事中?のためレーダーが無かった。韓国も天気が良ければ見えるはずだが、やっぱり無理だった。



 仕方がないので写真で我慢しておく。釜山は韓国第二の街なので夜景もキレイだが、釜山から対馬を見ても殆ど光は見えないだろうな。天気も良くないし、この辺にして引き上げる。



 最後に、韓国展望台門の前で記念撮影。そろそろ良い時間になってきたので、温泉に行こう。温泉なら食事をするレストランも付いている可能性が高いし、お風呂から上がって昼食を食べて比田勝港へ行けば、ちょうど良い時間になりそうだ。

 韓国展望台から、温泉はすぐ近くだ。途中、5/1営業開始の御宇田キャンプ場が見えた。そのすぐ横が目的の温泉なので、このキャンプ場から徒歩で温泉に行ける、というのは素晴らしい。海沿いで比田勝の街も近いので、買い出しもあまり困らないだろう。海沿いでロケーションも良さそうだし。

 ただ、1泊1,500円は凄く高く感じる。昼過ぎから翌日まで純粋にキャンプを楽しむなら、充分な値段だと思うが、旅キャンプの主な目的は寝床確保が一番だ。もちろん、それだけでは寂しいのでキャンプ場の景色を楽しんだり、食事を楽しんだりするのも非常に大事ではある。やはり出しても1,000円くらいまでにしたいものだ。



 上対馬温泉 渚の湯に到着した。ここに来た時に驚いたのが、この温泉の隣に新しい東横INN 対馬比田勝が建築中だった。よっぽど韓国から観光客が来るのだろうか。繁盛すると判断しているから作っているのだろうが、どうだろう。

 でもここは比田勝港から来るには若干遠い。歩いて行くには少ししんどいので、来る船に合わせてシャトルバスでも出すのだろう。横に温泉もあるし、見晴らしは良いのでここも良いホテルになりそうな気がする。温泉とセットで宿泊なんて素晴らしい。

 気を取り直して温泉に入る。至る所にハングルでの案内表示があって、ここも韓国人観光客が多いのだろうか。まずは食事が出来そうな所を探したが、休憩室があるだけで食事が出来る所は無かった。正直外観から少し怪しいと思っていたが、やっぱり予感が的中した。仕方ないので、お風呂上りに比田勝港の近くで何か食べることにしよう。

 また、残念なことに露天風呂のスペースはあるのだが、週末のみの営業のようで、こちらもブレずにGW中にも関わらず露天風呂に入れなかった。せめて、外でのんびりさせてくれても良いと思うが、ドア自体が締まっていたので出ることさえ出来なかったので残念だ。

 それでも、内風呂はガラス張りで海も見渡せて開放感は素晴らしい。温泉があまり温泉らしく無いのだが、サウナ・水風呂もあったのでゆっくり浸かる。前日風呂に入っていないので、とても気持ちが良い。

 温泉をゆっくり堪能していたら、いつの間にか13:00を軽く越えてしまった。フェリーは15:05発で50分前には受付完了しなければならないから、時間の余裕があまり無くなってしまった。まぁ食事についてはどうとでもなるだろう。

 お風呂上りにジュースを飲んで、ロビーのテーブルで少しだけゆったりする。汗も引いた頃に出発し、13:30頃比田勝港に到着した。こうなると、流石にレストランでゆっくり食事をする時間が無くなってしまった。幸い、フェリーターミナルの目の前にコンビニがあったのでそちらで済ませることにしよう。

 まずはフェリーの手続きをしようとターミナルに行こうとする。先に神戸ナンバーのバイクが停まっていて、手続きしようと思ったらそのライダーから、

「フェリーですか?博多港行きはここじゃなくて、対岸らしいですよ」

 と教えて貰った。確かに良く見たら、国際ターミナルと書いてある。どうもありがとう、と伝えてコンビニが目の前だったから、わざわざバイクを動かすのも面倒だから、歩いて行くことにした。しかし、まともな食材が殆ど無かった。ポプラだったのでポプ弁にしようかと思っていたが、弁当・おにぎりは全滅。パンの在庫もかなり少なかった。

 今から乗るフェリーは長丁場なので、2食分買おうかと思っていたので非常にがっかり。他に探すのも面倒なので、パン2つとカップラーメン、フライドチキンを買った。フェリーターミナルにテーブルと東屋があったので、そこで食べる。

 このテーブルの横に、コンビニ弁当っぽいのがポイ捨てされていた。しかも中身が半分くらい残っている。ポイ捨てするのはもちろん論外だが、私は食材を平気で捨てられる人は嫌いだ。飽食の世に生まれているとは言え、何で食材を平気で捨てられるのかが理解に苦しむ。自分の金で買ったものだから、どうしようが勝手だ。とか言う意見もあるが、そういう問題ではないと考える。こればっかりは理屈ではないので、意見の相違はあるだろうが、嫌いな物は嫌いなので仕方がない。

 そんなことを思いながら、軽い昼食を済ませて博多港行きフェリーターミナルへ向かう。その前に一番の目的である、国盗りを実施し比田勝港の空をGetした。これで、壱岐・対馬を制覇することが出来た。離島はやはり大変だが、制覇した時の気持ちは何とも言いようが無いくらいに嬉しい。

 感慨深い気持ちになりながら、比田勝港に向かうがどこにも案内は書いていないので若干不親切だ。改めて九州郵船のHPを見てみたら、博多港行き比田勝港乗り場は確かに対岸を示していたが、普通の感覚だとやはりこちらをターミナルと思ってしまうだろう。

 適当に曲がって対岸へ渡りしばらく走ると、フェリーターミナルが見えてきた。古臭いターミナルを想像していたが、とてもキレイで驚いた。バイクの予約が出来ないので気掛かりだったが、バイクは1台も停まっていなかった。皆やはり厳原港から乗るのだろうか。先ほどの神戸のライダーは、途中ですれ違ったので給油か買い出しにでも行ったのだろう。

 なので、普通に乗船手続きを行い料金を支払う。今回、博多港からの往復に支払ったフェリー代はこの程度だ。

1)九州郵船 博多港~壱岐島 郷ノ浦港
 :2等 2,310円 + バイク750cc以下 3,090円 = 5,400円

2)九州郵船 壱岐島 郷ノ浦港~ 対馬 厳原港
 :2等 2,220円 + バイク750cc以下 3,090円 = 5,310円

3)九州郵船 対馬 比田勝港~博多港
 :2等 4,390円 + バイク750cc以下 4,630円 = 9,020円

合計:19,730円

 これがクルマだと5m未満 博多~比田勝で片道30,280円と、クルマを乗せるのに比べると1/3の金額で往復出来た。やはり島に行くには、バイクが一番コスパが良い。



 フェリーげんかいと一緒に記念撮影。一服して乗船待機場に向かうと、先ほどの神戸ライダーさんが居たので話をした。

 YAMAHA MT-25に乗っている彼も、一眼レフを所有していたのでカメラの話をする。6Dを持っていたので、バイクでフルサイズを持ち歩く人は中々居ないから嬉しい。同じタナックスのキャンピングシートバッグを積み、サイドバッグまで付けているので積載性は中々良さそうだ。彼もやはりトップケースにレンズを入れているらしく、雨対策と利便性ではやはりそこが一番ですよね~という話をした。

 キャンプ道具は積んでいるが、ずっと天気が悪かったし対馬に良いキャンプ場を見つけられなかったので、今までキャンプはしてないらしい。

 この便は、博多港20:55着なので宿はどうするの?と聞かれたので、実はそのまま五島列島行きのフェリーに乗る、と言うと驚いていた。彼は前述のように、折角テントを積んでいるのにずっと宿なので、流石にこの日はテントを張りたいと言っていた。夜着だと中々難しいが、無料で受付不要のキャンプ場であれば、何時に入ってもまぁ大騒ぎさえしなければ問題無い。確か、福岡市周辺にそういうのがあると思った記憶があったが、彼も既に調べていてそこに行くつもりのようだ。

 話をしているとあっという間に時間は経ち、乗船開始の案内が始まった。やはりバイクは我々2台でクルマもそんなに大量に居るようには思えなかった。



 特殊手荷物の札を取付。こちらも手書きだった。厳原便と違い、こちらは壱岐島に寄港しないので特に札は必要無いと思うのだが、付けるよう渡される。手続きしたかどうかの確認も含むのかもしれない。



 奥に居るのが、神戸のライダーさんだ。歳は33と言っていた。MT-25でスクリーンも無いネイキッドで頑張っているようだが、どう見ても私のNinja650よりシートが広いように見える。やはりNinja650はコンパクトを追求しすぎてタンデムシートが狭すぎる。トップケースを付けてなければもう少し後ろに出来そうだが、彼のMT-25もトップケースを付けているので、単純に積載性が悪いということだろう。

 とは言っても買ってしまったので、これで何とかするしかない。幸いちょっと窮屈だが何とかなっているので、気合と根性で乗り切ろう。

 さて、前述したようにマットと枕を船内に持ち込む。相変わらずバイクは先乗りなので、どこに席を取ろうか自由だ。フェリーターミナルにもそんなに人は居なかったので、充分マットを広げられるだろう。「キャンプ道具を折角持ち歩いているし、長丁場のフェリーになるのは分かっていたので、マットをすぐ出せるようにしておいた」と言うと、私の準備の良さを羨ましがっていた。彼も当然マットは持っているが、すぐには出せない所に押し込んでいるようだ。

 たまに昼食にラーメンを作ったりしてみたいが、バイクの場合は省スペースパッキングが基本なので、キャンプ場に着かないと目的の物を取り出すのは中々難しい。基本的に、重量物は下にした方が安定すると思われるので、キャンプ調理用品はそこそこ重い方に当たるから下に詰めているから厳しいだろう。近場でならやったことはあるが。

 折角の一期一会なので、2等フロアの同じ場所に陣取ることにした。マットと枕を膨らませ横になると、当然ながらフロア直よりは快適だ。彼も貸毛布を借りてきて下に敷いていた。



 しばらく話していると、時間になったのでフェリーは出港していった。折角なので甲板に出ましょう、と声をかけて一緒に離れ行く対馬を見送った。



 このフェリーげんかいは、30年選手のようなので内装が古臭い。でも昔のフェリーってこんなのだったような、天井も低くて。って思うと何だか面白かった。比田勝港から乗る人は少ないと思っていたが、意外と2等フロアはそこそこ埋まっていた。でもマットも引けてるし、壱岐のような野戦病院感は無い。

 話していると彼はこんな行程で旅をしてきたらしい。

27日(土) 大阪~鹿児島県志布志行きフェリーに乗船
28日(日) 鹿児島上陸
29日(月) 熊本周遊
30日(火) 佐賀県唐津から壱岐島上陸
01日(水) 2:25壱岐島発4:45に対馬上陸 そのまま比田勝港まで対馬1周

 とまぁ中々の弾丸っぷりで旅をしているようだ。唐津から壱岐行きのフェリーはガラガラで、乗り込むバイクは彼1人だったらしい。GWとは言え、壱岐等は人気が無いのかな?って思ったらしいが、対馬行きのフェリーは深夜便なのに野戦病院のようになっていたらしい。昼間は壱岐行きが多くて、深夜は対馬行きが多いのだろうか。

 彼は神社の雰囲気が好きらしく、そこも同感出来る。御朱印帳集めをしているらしくて、私も行った対馬の海神神社へも行ったらしい。

 志布志行きのフェリーは高いから、時間効率は良いけどやっぱり名門大洋が一番良いと宣伝しておいた。彼もHPを見ると、安いと驚いていた。元々フェリーさんふらわあは、別府・大分・志布志行きがあるがいずれもバイクでも20,000円以上だったと思う。志布志はまぁ利用価値はあると思うが、別府・大分くらいだったら、名門大洋フェリーの第一便で上陸し、フル高速で走っても言うほど時間は変わらないだろう。費用もそちらの方が安上がりになると思う。

 これはやっぱり競争の有無であろう。関西⇔新門司の航路は、名門大洋フェリーと阪九フェリーが競合しているので、値段もかなり手頃だと思う。ちなみに、中国吹田~門司までの高速料金が、軽・自動二輪で525.5km 6,460円(休日割)で、名門大洋フェリー寝台バイク付きで8,510円(第一便)となっている。これだと、取れなければ仕方がないが自走していく方が馬鹿らしく思える。平日昼間の移動なら、むしろフェリーの方が安いということになる。

 彼も九州は何度か行っており、初めて来たときは阿蘇の風景に感動して、3日間も滞在してしまったらしい。ここからも、あての無い気分に任せた旅を好んでいるように見えたので、ますます気が合いそうだ。北海道へも何度も行っているらしく、ちょうど盆休み以外でも休めるらしいので、例年7月下旬~8月上旬に掛けて行っているらしい。仕事の服装はスーツだと言っていたし、盆休み以外休めるとはどこかの公務員でもしているのだろうか。まぁそこら辺を聞くのは野暮なので、そっとしておく。

 とにかく彼とは話が合った。気分任せな旅・キャンプが好き、北海道も精通。フルサイズデジイチ所有。と共通点が非常に多い。途中1.5時間くらい昼寝の時間を取った以外は、ひたすら彼と話していた。こういう一期一会は本当に楽しい。彼はインスタはやっていたみたいだが、私はやっていないのでSNSでの繋がりは出来なかった。どうも私は捻くれているので、メジャーな物になってくるとむしろそこへ自ら入ろうとは思わなくなってしまう。

 彼と話していたら、5時間50分の船旅が一瞬に感じられた。北海道の良かったキャンプ場や、写真撮影について等とても有意義な時間だった。また、マットのおかげでとても快適に過ごせた。今度から1時間程度の駿河湾や伊勢湾フェリーでも使ってみようか。途中でカップラーメンを食べて夕食とし、甲板に出ると博多の街が見えてきた。久しぶりの都会と言った感じだ。

 フェリーは無事に定刻通り博多港に到着した。車両甲板に降りて、出発の準備をする。私は一旦近くのGSで給油をして、また戻ってくる。彼はそのままキャンプ場目指して走るらしい。

 別れ際にすごく楽しかったと伝えて、フェリーから出て、交差点を曲がる時は手を振ったらクラクションで返してくれた。無事に神戸に帰ることが出来ただろうか。

 さて、1人に戻ったので3日前にも寄ったGSで給油し、博多港に戻ってきた。フェリーターミナルの目の前にコンビニがあったので、翌日の朝食と飲料を調達しておく。まずは受付だ。博多~壱岐・対馬航路は九州郵船経営だが、博多~五島は野母商船の経営となる。3日前に手続きした九州郵船窓口を横目に見ながら、野母商船の窓口に向かった。

 今回は夜発朝着フェリーということもあって、予約が出来たからしておいた。野母商船には2等自由と指定席が色々あって、予約当時は指定席が埋まっていた。グリーン寝台と言われるのが快適そうだったので、駄目元でキャンセル待ちを登録しておいたら、1週間程度前に電話がありキャンセルが出たのでグレードUPすることが出来た。

 ただ、既にオンライン決済していたので、差額は窓口で払ってくれと言われた。離島窓口ならとにかく博多港なら当然カードが使えると思ったのだが、現金でと言われてしまった。今年のGWはずっと休日なので、いつもより多めに現金は用意しておいたが、カードが使える所は使いたかったのだが仕方がない。



 これで手続きは終わったので、乗船してくださいと言われた。乗客は21:45乗船開始とあったので、また一番乗り出来るなと思っていた。いざ係員の指示に従いフェリーに乗せたが、何と一旦フェリーから出て、ターミナルから旅客として乗ってくれ、と言われてしまった。

 私も過去色んなフェリーに乗ってきたが、こんな対応を依頼されたのは初めてだ。普通のフェリーだと、指定場所に停めたらそのまま客室内に階段等を使って入るのが常識だと思っていた。でも、野母商船ではこの常識は通用しないらしい。

 1~2時間のフェリーならどうでも良いが、宿泊を伴うので持ち込み荷物もそれなりにある。荷物を持ちながら待つのが嫌だったので、フェリー内に入れるようになってから、再度荷物を取りに来ても良いか?と係員さんに聞いたところ、本当は駄目だけど誰かに言って貰えれば対応出来ます。と言うことだったので、対応に甘える。

 貴重品だけ持って、フェリーの車両甲板から出る。そしてターミナルに戻ってきた。



 すると、五島列島行きフェリー乗船口に長蛇の列が出来ていた。指定席が取れて助かった、と本気で思った。2等だと先着順のようなので、指定席が無かったらこの列に並ばないと良い場所は取れないだろう。GWとは言え、五島列島にこれだけの人が行くのかと驚いた。これも10連休の影響だろうか。

 乗船開始した後も、これだけの列なのですぐには入れず中々進んでいかない様だ。私は指定席なので椅子に座り列を眺めながら、ひたすら落ち着くのを待っていた。22:00過ぎくらいにようやく列が少なくなってきたので、入ることにした。フェリー内で再度受付をすると、グリーン寝台指定席を案内してくれた。荷物置きがちょっと少ないが、TVも付いているしコンセントもあり、当然カーテンも閉められるので、とても快適だ。これで+2,100円なら大いにありだろう。特にあんな行列を見せられた後なら、こんな金額は大したことはない。

 船内を散策してみたが、とてもキレイでオシャレな感じだ。どうやら、まだ就航してから5年弱ということらしい。それならキレイなのもうなづける。

 しばらく落ち着いた所で、バイクに荷物を取りに行こうと思う。これまたてっきり船内の階段から車両甲板に降りられると思っていたのだが、チェーンが掛かっており入れそうにない。乗務員さんは大量の2等客の対応に忙しそうだったので、声を掛けるのに気が引けた。ちょっと落ち着いたところで聞いてみたら、何と乗船してきた道を戻って、車両出入口から車両甲板に再度入ってもう一度戻ってくるように、と言われてしまった。

 何て面倒臭いフェリーなんだ、と思わざるを得なかった。何故車両甲板の出入り抑制をこんなにもしなければならないのだろうか。車両甲板から人だけ勝手に入ってくるような例があったりするのだろうか。下船時にでもチケットを回収するようにすれば防げると思うのだが・・・ まぁ私はあくまで性善説に立っての考えだが、性悪説に基づくならこの対応も正解なのだろう。

 ここで噛みついても仕方がないので、おとなしく言う通りに元来た道を戻る。係員さんが居るので、その旨伝えたところ一時下船カードなるものを貰った。それを見ると、23:45出発なので23:30には戻ってきてください、と書いてあった。

 この博多港には風呂施設も併設されており、先ほどの神戸のライダーさんが、五島列島行きフェリーの乗船待ちに利用する人が多い、という口コミを見たらしい。私は今回初めての利用なので、勝手が分からなかったから対馬で風呂を済ませておいた。このフェリーにはシャワーはあるが、風呂が無いのでやはりどこかで入っておきたいから、というのも大きい。

 しかし、指定席を予約してたり、2等でも場所を確保しておけばこうやって一時下船して、風呂に入りに行くというワザも使えるということが今回分かった。むしろ車両を入れておけば極論23:30までに戻ってくるか、指定席さえ取れていれば時間ギリギリに乗船すれば問題無い、ということになる。

 そういうのを知らなかったので長蛇の列を待ったりしていたが、その間に風呂にも行けたという訳だ。なるほど、今後も五島列島に行く機会があるか分からないが、乗船のシステムが分かったので、ちゃんと記録に残しておこう。結局ちょうど1時間くらいしか無かったので、港の風呂は諦める。



 おとなしくバイクに戻って荷物を回収。福江島行きの札の撮影をしておく。



 ついでにフェリーの外観を撮影した。一時下船カードを返してフェリーに戻った。

 すると、博多~壱岐行きのフェリーと同じくらい、このフェリー太古も野戦病院となっていた。受付前のエリアにゴザをしいていたり、2等フロアはそれこそギューギューに埋まっていた。こんな状況で、一夜を過ごすことが出来るのだろうか。本当に指定席が取れて良かった。



 さて、これで特にやることは無くなったので甲板に出て写真を撮る。

 そしてコンタクトを外して歯を磨く。何故か船内・・・というかグリーン寝台のエリアだけ異様に暑かったから、シャワーを浴びようかと思ったが、流石に埋まっていたので諦める。

 なら出港を待つ・・・ と行きたいところだが、この夜も国盗りミッションがある。五島列島や平戸市の離島も国盗り空になっていたので、可能なら全て取得していきたい。ちょこちょこ寄りながら行くので、アナウンスが入るだろうから起きれるだろう。

 あまり深い眠りに入らないよう、TVをつけっぱなしにして常夜灯を付けた状態で寝ようかと思った。出港を見届けたい気持ちを抑えつつ、国盗り優先と思いながら横になっていたらいつの間にか眠ってしまっていた。

宿泊地:野母商船 フェリー太古
風呂:上対馬温泉 渚の湯 600円

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2019年GW九州ソロキャンプツーリング 番外編
Posted at 2019/06/02 18:39:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | 九州2019 | 日記
2019年04月30日 イイね!

2019年GW九州ソロキャンプツーリング 4日目 長崎県対馬南部周遊


■4日目 4/30(火) 天気:曇り後夕方から晴れ

走行距離:206.6km

 長崎県対馬の厳原を出発して、南西端の豆酘埼へ向かう。その後対馬下島の中間辺りを横断して厳原近くまで戻り、北上した。

 6:30頃起床。流石にホテルのベッドは至極快適だ。とてもグッスリ眠れた。

 折角ホテルにいるのだがら、朝シャンを浴びてサッパリする。



 そして窓の外を見ると、路面はまだ乾いておらず山には靄が掛かり若干の霧雨が舞っているような感じだった。カッパを着るまでのことは無いが、まだ完全復調とは言えない感じだ。天気予報を確認してみると、今日明日と曇り後晴れになっていた。この日のち晴れなら翌日も朝から晴れてくれれば良いのに、と思ったがこればっかりは仕方がない。

 出来るだけ路面が乾いた状態で走りたいため、そんなに朝早くから出発する必要は無いかと考えた。予定通り、7:00~朝食を食べて8:00過ぎには出発すれば良いだろう。

 早速7:00前になったので1Fのロビーに向かうと、既に何人か列を作って並んでいた。東横INNの朝食は品数は多くは無いがバイキングなので良い。お腹一杯食べて、食後にコーヒーを飲んで一息ついた。

 TVを見ながらしばらく寛いで、歯磨きを済ませてそろそろ出発することにしよう。チェックアウトを済ませてバイクに向かったが、荷物満載にも関わらず相変わらず何もされていなかった。対馬は外国人観光客も多いので若干不安だったが、やはり日本は治安が良い。外国人と言っても、工業都市じゃなくて観光地であれば、それなりの裕福な人でないと日本まで来ないはずだから、そんなに懸念する必要は無いような気がする。

 8:30頃たっぷり寛いだ東横INNを出発した。まずはどこへ行くかだが、やはりほぼ一周したいため、とりあえず南西端の豆酘埼へ向かうことにしよう。厳原港近くに漁火公園という見晴らしの良い所があるみたいだが、天気が良くなかったのでPASSする。

 厳原港への分岐から県道24号に入りしばらく行くと、あっという間に街が終わって秘境感が出てきた。壱岐島は全くそんな感じはしなかったが、これも島の醍醐味かもしれない。後から調べたら、対馬と壱岐島は面積は5倍くらい対馬が大きいが、人口は殆ど同じのようだ。ということは、対馬は人の住んでない場所が多い、ということになるから、秘境感が出るのも当然だろう。



 しばらく軽快に走っていると先導車にも捕まったところで、良い景色な場所があったから停まってみた。



 山間部に靄が掛かり、道と海も見えて幻想的な光景で、これなら多少曇っていても良い感じだ。この日は急ぐ必要が殆ど無いので、貪欲に観光地や撮影をしていきたい。こういう時に天気が良ければもっと嬉しいのだが、こればっかりは仕方がない。

 しばらく走ると、県道192号との分岐が出てきた。豆酘埼に向かうには県道192号に入るのが早そうだが、なるべく1周する形を取りたいので、そのまま県道24号をトレースするため左折する。ツーリングマップルには、半島を周遊するルート・時間が掛かる。とあったので険道を覚悟していたが、殆ど離合可能(バイクだからだが)だったため、特に問題無く進むことが出来た。

 ちょっとした集落を抜けつつ豆酘の街に来たので端っこに向かうが、標識の案内が**山公園とか出ていて「豆酘埼」の文字が消えてしまった。一抹の不安を感じつつ、四輪なら絶対すれ違えない狭い道を抜けていくと、絶景が広がってきた。



 とりあえず灯台に登ってみる。前に対馬に来た時もここには来たが、やっぱり記憶が曖昧になっている。灯台からそれなりの景色が見れたような気がするが、木が生い茂っててまともに景色が見れなかった。こんな残念な所だったっけ?と思い返す。来ない間に木が成長してしまったのだろうか。灯台麓からの景色が良いだけに残念だった。



 灯台付近の高台からの景色は見れなかったが、麓の景色はキレイだ。雲は多いが絶景が広がっている。対馬の景色も中々良い。

 この豆酘埼灯台の手前にキャンプ場があったので少し覗いてみたが、東屋は朽ち果てて進入禁止のバリケードがあり、炊事場の水は出なかった。トイレは使えるのだろうか。展望が良さそうなだけにここでのキャンプも楽しそうだが、炊事場が使えないのと温泉がかなり離れるのが辛いところだ。

 豆酘埼の散策を楽しみ、県道24号に戻って北上する。ショートカットの県道192号との交差点に出てきたが、小茂田方面に左折し引き続き県道24号を進む。

 ツーリングマップルではこの先県道24号が途切れるようで、行けないかと最初は思った。しかし、色々調べていくと迂回舗装道があるみたいで、ストリートビューにも載っていた。それを見る限りでは充分走れそうなので進んで行く。途中確かに狭い所はあったが、バイクキャンプ道具満載でも特に不安になるような道では無く順調に進む。

 ちなみに、Google MAPではこの迂回道も県道24号の表示が出ていた。ゼンリンを使っているYahoo地図やツーリングマップルでは表示されておらず、県道未満の表示しかされていなかったので、どちらが合っているのだろうか。個人的には、県道指定されているとよっぽどの山奥にでも行かない限り、最悪でも舗装はされているから安心出来るのだが。



 再度県道まで戻ってきて、椎根の石屋根倉庫という物があった。どうやら、高床式の食糧倉庫等に使われていたようだ。ツーリングマップルには、対馬特有の建築物ということで停まってみた。



 バイクとも一緒に撮影。ここら辺まで来ると大分天気が回復して、雲が明るくなってきた。石屋根の撮影をしていると、田舎あるあるでもある、小学校高学年くらいだろうか、軽トラの荷台に3人ほど男の子を載せたのを見つけて何となくほっこりする。

 すると、大きな声で挨拶をされた。びっくりしたが、こちらも負けじと大きな声で返しておいた。何だか気分も良くなりありがたい。

 撮影と挨拶を楽しみ出発すると、県道44号との交差点に出た。この県道24号を進むと下島をほぼ1周出来るのだが、ハイドラマップを見ると県道44号の沿線上から、良い展望と書いてある「上三坂公園」の近くにダムのCPが見つかった。

 ダムは、全部集めることは出来ないと思っているのでスルーしても良かったが、もし集めたくなった時にまた来るのも面倒なので、対馬に関しては全CPを巡ろうかと思っていた。よって、県道44号方面に進むことにした。天気も回復してきたし、展望が良いのも見れるとありがたいのだが。

 この道、ツーリングマップルでは「道狭く対向車注意」とかあったので覚悟していたが、拡幅工事が完了しておりとても走りやすく楽しい道だった。峠を貫通するトンネルも出来ているみたいで、さすがに5年前のツーリングマップルからは道も新しいのが出来ている。

 ただ、新しいトンネルを抜けるとダムが遠くなってしまうので、「上三坂公園」と案内が出てたところから旧道に入る。なるほど、確かに狭くてウネウネな道が続いている。昔は大変だったな、と思っていたら何と大型バスが対向車として突っ込んできた。バイパスが出来ているのに何でこんな所にバスが・・・とびっくりしたが、上三坂公園でも行ってきたのだろうか。そのくらいしか、寄りそうな所は無いと思うが。

 バスをかわして旧道をしばらく登っていくと、段々霧が出てきてしまった。天候が良くなってきたとはいえ、標高の高い所はまだ靄が掛かっていたみたいで、こちらに来たことを若干後悔した。もうしょうがないのでそのまま進む。上三坂公園の入口まで来たが、濃霧で全く見えない状況だったので寄らずに立ち去ることにした。



 気を取り直して鶏知ダムに寄ってCPをGet。人も全くおらず、一服休憩して出発し、国道382号に戻ってきた。

 そろそろ良い時間になったので昼食は何を食べようかと考えていた。CPを取りに対馬空港に行く予定だったので、最悪そちらにしようかと考えていたが、良さそうな所が見つかった。



 対馬もうどんを推しているみたいだ。そういえばホテルの前のショッピングフロアーにもうどん屋があった気がする。



 海鮮丼とうどんセットにしてみたが、これで1,080円だったので、中々オトクだと思う。うどんだけかと思ったが、刺身定食とかもあって中々オススメ。ようやく、まともな海鮮物を食べることが出来た。

 お腹も膨れたところでツーリング再開。博多港で給油はしたが、やっぱり色々走り回っていると、ガソリンが無くなってきた。島のガソリンは高いのであまり入れたくなかったが、ガス欠が近くなると精神衛生上良くないのでENEOSがあったから給油しておいた。

 予想通り170円/Lと高額だったが、仕方がない。バイクなので給油量もたかがしれてるから諦める。給油後、前述したように、対馬空港に向かった。



 対馬やまねこ空港で記念撮影。もちろんCPもGetした。折角なので少し中に入ってみたが、建物はかなり年季の入った感じだ。ここはANAがメインの航空会社のようで、私はANAを贔屓にしているから、何となく嬉しかった。

 対馬空港を出発し、万関橋のパーキングに次は行ってみよう。



 赤い橋がドンと建っている。



 しかし、ツーリングマップルでも対馬の観光案内でもこの万関橋を結構推しているが、個人的にはそこまで良い景色とはあんまり思わない。前回来た時もそう思ってしまったが、両方とも天気が良くないからだろうか。



 上島と下島を繋いでいるので交通の要所ではあるが、とりあえず橋の上から景色を楽しんでおく。

 万関橋を出発すると、すぐにあそうベイパークの看板が見えた。対馬で数少ない通年可能なれっきとしたキャンプ場なのだが、HP上だと1泊2,000円だったので、あまり泊まる気にはならない。温泉隣接で入り放題とかだったりすれば考えなくも無いが、高規格キャンプ場は家族連れがメインになるので、その点もあまり行きたくなるようなキャンプ場では無さそうだ。

 あそうベイパークの入口から少し進むと、「浅茅パールブリッジ」という看板が見えた。ツーリングマップルでも「風景を左右に分ける」とコメントがあったので気になるところだが、特にオススメルートにはなっていない。天気も良くないので、一旦スルーした。しかし、時間も充分ありそうだし、折角対馬を周遊しているのでやっぱり行くべきか、と考え直しUターンして、この脇道に入っていった。

 あまり広くない道だったが交通量は皆無であり、気持ち良く走っていると駐車場に隣接した立派な橋が現れた。



 これが浅茅パールブリッジのようだ。隣の駐車場に建設経緯が書いてあり、上島と島山島を結んでいるが、長らく島山島の住民。特に学生は、船を使って通学しており、橋が望まれたようで建設されたみたいだ。



 対馬の風景は、まさにリアス式海岸で複雑な形状をしており見る目を楽しませてくれる。



 折角韓国に近い離島に来たのに晴れてくれなかったのが非常に残念で仕方がない。それでも海がキレイだったので、癒される。

 この撮影をした後、一応行けるところまで行ってみたが、最終的にはひなびた漁村があって道が終わった。その後国道382号まで戻ってきたが、この間島山島から軽トラが1台通っただけで、交通量はとても皆無で楽しく走れた。

 国道382号を北上し、県道39号方面へ進む。しばらく行くと、長崎なのに佐賀(さか)という地名があり、ここが国盗りの空だったので無事Getする。佐賀から県道48号に入って、峰町の国道382号に戻ってきた。

 そろそろ良い時間になったので本日の宿を模索する。4月に対馬で泊まれるオフィシャルなキャンプ場は、先ほど紹介したあそうベイパークと神話の里自然公園オートキャンプ場の2つしかない。いずれもあそうベイパークは2,000円。神話の里は1,500円と高規格なキャンプ場なので、どうしようか迷っていた。

 それで色々検索してみると、この対馬市峰町の海沿い、海神神社近くに木坂御前浜園地というところでキャンプが可能、という情報があった。対馬市のHPとかも調べてみたが詳細が分からず、唯一たどり着いたのが、公式の長崎県観光ガイドのHPで、そこには「夏にはキャンプで賑わう」とあったので、特に止めては無いのだろう。

 なので、そこにしようかと思っていた。結局天気は良くは無かったが、キャンプ道具を下ろして身軽に走りたいので、先にテントを張ろうと行ってみることにした。

 峰町から県道48号に入りしばらく走ると、標識も出ていたのですぐわかった。着いてみると、所々テーブルやイスが配置しており、気持ちの良い芝生広場が広がっていた。大きな東屋が1つと、海側にもう1つ東屋があり海も見渡せてとても良いロケーションのようだ。

 やはりキャンプ場という表記はどこにも無い。でもトイレもあるし、水が出るのは確認出来た。海に近い水場は水が出なかったが、トイレがあるので何とかなりそう。かまどもあったし、キャンプは出来そうな感じだ。

 ただ、家族連れが東屋で寛いでいたり、何となくだがテントを張りっぱなしにして出かけれそうな雰囲気ではなかった。交通量は殆ど無いとは言え、県道から丸見えだしどうしようか悩んだ。夕方張って朝出ていくようにしようかと思い、結局テントを張るのは後回しにする。



 気を取り直して木坂御前浜園地を出発し、すぐ隣のハイドラCPにもなっている海神神社に行ってみた。



 無事CPも取れたし、神社の厳かな雰囲気は中々良い。本堂はこの階段をそこそこ登った所っぽいので、写真だけ撮って立ち去る。 



 海神神社から少し青海方面へ向かったところに、展望の良い所があったので停まってみた。



 長崎県のだんだん畑10選にも選ばれている景色。晴れていれば青空と緑がよく映えそうだが残念だ。でも、とてもキレイな景色だったので満足。

 この先夕方まで何をしようか模索する。この近辺に烏帽子岳展望台と和多都美神社があるが、翌日の方が天気が良さそうなので、この日に行ってもあまり意味が無さそう。どちらにせよキャンプの買い出しに行こうと思い、豊玉町中心に行かないとスーパー等が無さそうだったので、それなら県道232号で突端まで行ってみようかと考えた。

 国道382号まで戻って南下し、豊玉市街中心から県道232号に入ってしばらく行くと、和多都美神社の標識があり、大型バスが曲がっていった。きっと観光客であろう。スーパーも見つけておいた。

 しばらく、景色の良い道を走り続けてもう少しで突端、という所で地元車両に追いついてしまった。道があまり広くなかったので追い越せずにいると、路肩が広い所があったので寄ってみた。



 海と一緒に撮影。

 ここで一服休憩をする。こう交通量の少ない道から景色の良い場所での一服はまた格別だ。

 もう少しで突端だが、特に何も無さそうなので折り返すことにする。もう他に行きたい所も無かったので、あまりやりたくは無いが先に温泉入ってからテントを張ろうかと考えた。幸い暑くもないし、気を付けながらやれば汗をあまりかかないように出来るだろう。そうやっていけば、ちょうど夕方くらいになるだろうし。

 豊玉市街まで戻り、見つけていたスーパーで買い出しをする。折角対馬に居るので地場産の刺身を購入してみた。そして峰町まで戻り、看板に温泉があったのは気が付いてたので向かってみた。

 すると、駐車場に全くクルマが停まっていない。おかしいな、と思ったら何と定休日だった。火曜と金曜が定休日らしいが、普通の所なら祝祭日と重なると次の平日となる。しかし、対馬の温泉はブレずに火曜だから休みのようだ。

 これは困った。このままでは風呂難民になってしまう。慌てて周辺を検索してみたが、見つかったのは対馬空港周辺と、翌日行く予定の比田勝港周辺でいずれもバイクで30分以上掛かってしまうことだろう。

 こんなことが分かっていれば、県道232号の突端なんか行かずに、温泉を目指したのだが・・・ まさかGW休暇中に堂々と休むところがあるとは思わなかったので、リサーチが不足してしまった。

 流石に往復1時間掛けてまで温泉に行くのは面倒だ。幸い前日はホテル泊だったから、朝シャンをしていた。なので、この日の風呂は我慢して、翌日比田勝港の近くの温泉に行ければ良いだろう。温泉に入れなかったのは残念だが、気を取り直して木坂御前浜園地に戻った。

 昼間居た観光客は居なくなっており、誰も居なかった。温泉に入るつもりで時間を使えなかったから、まだ16:00くらいと早い。もう少し待とうかと思い、バイクを東屋横に乗り付けていたら、キャンプ道具を積んだ神戸市ナンバーの125ccスクーターがやってきた。

 まさか、同志が来たのか?と思い様子を伺っていたら、もう1つの東屋横にバイクを乗り付け何やらしている。次に気付くと東屋内にテントが立っていた。同志がいれば心強い。私もここに泊まろうと思い始めた。

 そろそろ張ろうか、と思ってたところでスクーターのライダーがこっちに来たので少し話す。もう張っても良いでしょう、等と笑いながら話したりした。



 最初は、折角芝生があるんだから芝生に張ろうかと思った。だが、折角こんな広い東屋が空いているんだから、この中に張れば夜露も防げるし、中にイスもあるので有効利用できる。唯一の懸念がペグを打てないことだが、風もそこまで強烈に通り抜け無さそうだったので東屋内で張ることを決めた。

 早速テントを出すとビシャビシャに濡れていた。そう言えば前日少弐公園キャンプ場では雨の中撤収したのだった。今回はちょっと畳み方が悪かったのか、インナーテントの居住部が若干湿っていた。とはいえ、そこまででも無かったから張っておけば乾くだろうと考えて、構わずテントを張る。



 長崎県対馬市木坂御前浜園地をキャンプ地とする! 巨大な東屋もあり、トイレも水洗だし中々良く海を見渡せる芝生が広がっているので、ロケーションも中々良い。炊事場の水が出なかったのが残念だが、トイレの水が使えるので問題無し。



 ペグ無し設営なので、撤収するときも楽そうだ。まだバイクは外に置いているが、18:00くらいまで待って誰も来なければ東屋に入れてしまおう。結局チャリダーが1人来たが、全然違う場所にテントを張っていたので、バイクも東屋に入れさせてもらった。タープも当然濡れていたから、干しておく。

 流石にマット等を準備するのは乾くまで待つ。1時間くらい待つと殆ど乾いたので寝床の準備もしておいた。

 この日は風呂に入れなかったので、トイレで洗顔だけ済ませておく。そして食事の準備を始める。色々していたら、スクーターの方が近くを通った時に、「ちゃんと自炊するんですね」みたいなことを話した。私の中で、キャンプは自炊をしないとキャンプではない。自然が素晴らしいロケーションで食べる食事はとても美味しく幸せの時間だ。



 刺身とカレーという謎の組み合わせだったがとても美味しくいただいた。東屋のイスをテーブル代わりに使ったので、やっぱりこういう設備が整っていると凄くありがたい。食事をして片づけをするが、炊事場が無いのでトイレを使わせてもらう。トイレなので、ここには残飯は絶対流せない。なので、キッチンタオルできっちり拭いてから洗い物を行った。



 片づけをしていると夕暮れが良い感じになってきた。折角なので、イスを持って海沿いに行ってみよう。



 スクーターの方も東屋内にテントを張っている。折角の夕暮れなのに見ないのかな?って思っていたら、テントからいびきが聞こえてきたので、一眠りしているのだろう。まぁ楽しみは人それぞれだが、私はこの時間に一眠りはありえないかな。



 ここの海沿いに「藻小屋(もごや)」と呼ばれる建物がある。この藻を貯える納屋のようだが、中は結構荒れていたが一目見るのも良いと思う。

  

 素晴らしい夕暮れだ。九州着いてから天気がずっと悪かったので、ようやく夕暮れが見れた。



 この海岸には、このような石を円錐状に積み上げるヤクマの塔と呼ばれるものがあり、これは対馬独自の文化のようだ。以前は対馬各地で見られたが、今では木坂地区と青海地区のみに残っているらしい。



 海岸には漂着ゴミがたくさんあって景観を損なっていた。見てみると、やはりハングルがあったので韓国から漂着しているみたいだ。やはりゴミはきちんと処理をしてもらいたいものだ。



 水平線まできっちり夕陽が沈んでくれた。対馬の西側の海は何になるんだろう?日本海じゃなさそうだし、東シナ海だろうか。



 マジックアワーも充分楽しめた。そういえば、19:00になってもまだ明るい。流石大分西だけのことはある。静岡⇔広島でも30分くらいの時差がありそうなので、ここ対馬だと1時間近くあってもおかしくはないだろう。



 夕暮れを楽しみテントに戻って、この日も野球観戦をスマホでしようと思った。しかし、アンテナ横には4Gと出ていたが明らかに通信速度が遅い。普通のサイト閲覧でもかなりストレスが溜まるレベルだから、動画閲覧なんてとても快適に出来る状況では無かった。少し人里離れているから仕方ないのかな。翌日からはデーゲームが多くなるので、ゆっくり見れるのはこの日がほぼ最後だったのだが仕方ない。

 その代わり、晴れていたので星がよく見えたから、この旅初めて三脚を使って撮影を始めた。今回の旅より、Velbonのトラベル三脚を新しく導入した。カーボンではなくアルミパイプなので振動減衰とかが気になるが、かなりコンパクトになるため非常にありがたい。今までレバーロックタイプしか使ったことが無かったが、このトラベル三脚はナットロックタイプである。段数が多いので、こちらの方が効率が良いのだろう。

 たまに締まっていなくて置いた瞬間足が引っ込んだりする場合もあるが、レバーロックよりよっぽど楽だということが分かった。足が折れ曲がって収納出来るので非常にコンパクトになるから普通にシートバッグに収納出来る。展開も楽なので、撮影をしない時はランタンスタンドとしても使えると思い、今回思い切って導入した(三脚の使い方として違うが)



 キレイな三角があるな、と思っていたらオリオン座だったので冬の大三角形だろう。冬では南の空に見えるが、既に春なので西に見えているのだろう。



 テント方向も撮ろうと思ったが、明るい街灯があったのでそれを避けようとしたら、まぁまぁ良い写真になったかと思う。



 北斗七星も撮影。

 星空の撮影を満喫して、翌日の天気予報を確認する。対馬地方は曇り後晴れになっていて、それ以降は九州全土で晴れ続きの予報が出ていた。翌日は、対馬北部を観光して、南部の主要港厳原ではなく、そのまま北部の比田勝港15:05発の博多港直行便に乗る予定だ。この日に風呂に入っていないから、比田勝港近くに温泉があるのでそこに入ろうかと思う。

 翌日曇り後晴れだったら、結局壱岐・対馬に滞在している間は、この日の夕暮れくらいしか晴れてくれないことになる。折角離島まで来ているのに残念だが、こればっかりは仕方がない。翌々日からは晴れ続きのようなので、そのままの予報が続いて欲しいと思う。そんなことを考えながら眠りについた。


宿泊地:長崎県対馬市 木坂御前浜園地 無料
風呂:無し(ホテルで朝シャン)

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Posted at 2019/05/30 23:45:07 | コメント(1) | トラックバック(0) | 九州2019 | 日記
2019年04月29日 イイね!

2019年GW九州ソロキャンプツーリング 3日目 長崎県壱岐島~対馬


■3日目 4/29(月) 天気:雨

走行距離:25.1km

 長崎県壱岐島の博物館を見学して、郷ノ浦港から対馬厳原港行きフェリーに乗った。対馬上陸後も雨のため即ホテルチェックインして、徒歩で厳原の街を散策した。

 6:00頃起床。この日は1日雨のため、全く急ぐ必要は無いので少し寝坊した。

 テントから出ると、タープを固定しているペグの1つが吹っ飛んでしまってバタバタ暴れていた。そういえばえらいバタつき音が煩いな、と思っていたがこうなっているとは。ちゃんと、ペグを打ったはずなのだが・・・

 しかも悪いことに吹っ飛んだペグが、見事にイスの上に落下していてペグに付いていた泥が付着してしまった。タープを張っているから、と油断してイスをそのまま置いていたのが失敗した。しかし、こんな見事にイスの上に落ちなくても・・・とは思ってしまう。

 まずペグを一応打ち直しておく。イスはどうせ濡れているので、水洗いをして泥を落としておく。しっかり水は切ったが、それに座るとジワっと水が尻に浸み込んでいくが、まぁ我慢出来ない程ではない。



 トイレに行く際に少し撮影。空も海も一面鉛色が広がっていた。雨はそこまで強くなかったが、風がそこそこあったので傘を差して行ったが若干濡れてしまう。ちなみに、前回の北海道からの反省で、雨が降るのも濃厚だったので、防水デジカメを持ってきた。これをカッパのポケットに入れておけば、雨の中でも撮影を楽しめそう。

 そんな状況なので、タープの下でも若干雨が吹き込んでしまうため、おとなしくテントの前室で朝食を用意して食べる。景色を見ながらではないが、美味しくいただいた。

 コーヒーを飲んで落ち着いたところで改めて天気予報を確認する。やはりこの日は雨の1日だが、想定通りなので仕方がない。予定通り壱岐の博物館で時間を潰して対馬に渡り、東横INNにやはり入ることにしよう。

 朗報だったのが、30日の天気が曇りになっていたことだ。当初は29日~30日に雨マークが出ていたのだが、この日だけで済めばありがたい。未明までは雨が降るが、30日6:00以降の降水確率が低かったので、少し希望が見えてきた。それ以降はズラっと晴れマークが並んでいたので、この日を我慢すれば後は最高のツーリングになってくれるとありがたい。

 少し雨と風が落ち着いてきたので、タープ下でしばしゆったりする。雨雲レーダーを眺めていると、9:00くらいから小康状態になりそうだったので、それから撤収作業を進めようかと思う。

 段々雨が小降りになったので、まずはテントの中身を空にすべく炊事場のテーブルにレジャーシートを敷いてお店を広げる。キャンプ客も少ないので出来る技だ。そこから、まずテントのペグを全部抜く。そして少しでも雨に当たらないように、タープ中央付近へ一旦移動してフライシートを外す。

 それを炊事場に持っていき収納しようと思ったが、床に炭等の燃えカスが散乱しており、かなり汚れてしまいそうだった。幸い雨も殆ど降って無かったので外で畳む。2018年の北海道で、雨だからとペグを洗わずに収納したら大変なことになったので、今回はちゃんとペグを洗っておいた。

 テントのインナーも畳んで、最後の仕上げでタープを納めることが出来た。後は、バッグに納めてバイクに載せる。雨の中なので若干時間が掛かったが、何とか収納出来た。

 10:00過ぎ、雨の中カッパを着込んで少弐公園キャンプ場を出発。まずは最寄りのコンビニに寄って、長旅定番の野菜ジュースと飲むヨーグルトを飲みつつ、ゴミを捨てさせてもらう。コンビニを出発し、壱岐島の市営博物館に向かう。こういう天気予報だったので事前確認をしていたが、それが役に立った。



 10:30頃壱岐市立一支国博物館に到着した。中々近代的な建物で、期待が出来そうだ。



 ちなみにローマ字からも、これで「いきこく」と読むらしい。フェリーは12:20に郷ノ浦港着12:40発なので、12:00過ぎまでに着けば問題無いだろう。逆算すると、11:30くらいに出れば余裕だと思われるので、1時間程この博物館で時間を潰せたらありがたい。




 中に入ると、内装は中々オシャレな感じで入館者を受け入れてくれた。入館料を払って向かうと、現在ムービーを流しているので良かったら、と言われたので早速見る。

 当然ムービー上映時は暗くなっているが、終わったところで暗幕が上がると広大な原の辻遺跡跡が広がっていて、中々良い演出だと感じた。そして次は、再度暗幕が下りて、中央にあるジオラマで説明をしてくれたのだが、ここで照明に不具合が生じてジオラマがかなり暗かった。

 何ともなりそうになかったので、周囲の観光客がスマホのライトを使って照らしながら説明してくれたので少し面白かった。説明の内容で記憶に残っているのは、

1)原の辻平野は長崎県で、諫早平野に続いて2番目の広さ。島なのに、これは興味深い。
2)壱岐島は日本の離島の中で、最も早く電気が通ったところ。

 程度だろうか。説明の後は、館内の展示物を見て回る。館内は撮影禁止だったのが残念だが、まぁ仕方がない。説明員の話が結構長かったので、少し駆け足気味で回る。博物館に良くある年表が、現代から紀元前までかなり細かく載っており、本当にヒマなら一字一句読むところだが、流石に少し飛ばす。

 この博物館の良かったのが、発掘されて復元された土器が触れたことだ。よく出土される考古学的にもそこまで価値が無いもの限定だろうが、展示物を触れるところは少ないので、これは面白かった。それ以外にも弥生時代のジオラマがあったり、遣隋使?の船模型があったりと良い展示が多かった。雨の日なんかは、こういう所があれば充分観光出来るので、今後の参考にしよう。



 一通り展示物を確認したら、最上階は展望フロアになっていたので行ってみた。この天気なのでこんな感じだが、一応撮影しておく。

 色々見てたら、想定通りの11:30になったのでそろそろ出発する。パンフレットには郷ノ浦港まで車で20分とあったから、ほんの少しなら寄り道する時間もありそう。博物館の展望フロアから見えていた、弥生時代の建物復元している広場があるみたいで、そこに行ってみようかと思う。



 原の辻の広大な麦畑?が広がっているところでバイクと。



 バイクなら、こういう農道っぽい所にも停められるのでありがたい。



 遺跡建物復元の一部

 今回、かなり久しぶりに防水デジカメ(Panasonic DMC-FT4)を使ってみたが、割と良い画質なことに今更だが気が付いた。流石に積極的にやろうとは思わないが、店にさえ寄らなければ雨の中のツーリングでも撮影を楽しめるというのは大きい。

 原の辻遺跡の撮影を楽しみ、郷ノ浦港に向かう。予定通り12:00頃郷ノ浦港に到着した。



 対馬厳原港までの乗船券を購入し、バイクに札を付ける。博多港では印刷したものだったが、郷ノ浦港では手書きだった。

 そろそろ昼食をどうしようか考えていた。港の売店に弁当みたいなのは無いかな、って見ていたが目ぼしいものは無さそうだ。店に入って食事をする時間は無さそうだったのでどうしようか考えていたら、港に来る途中にスーパーがあったのを思い出した。

 そこで弁当でも購入して、フェリーの中で食べようと思い出発する。スーパーに向かって走っていると、チェーンではないローカル臭満載のコンビニがあったのでそっちに先に寄ってみたら、手作りと記載された中々良さそうな弁当を売っていたのでおにぎり1つと合わせて購入した。これで昼食の心配は無い。



 食料も仕入れて郷ノ浦港に戻って乗船待機。意外と対馬に渡ろうとするバイクも5台程度居た。当然だけど皆雨対策をバッチリしている。



 しばらく待つと昨日も乗った同じフェリーが入港してきた。早速下船開始していたので観察していたが、旅客用の桟橋からもウジャウジャ人が壱岐島に降り立っていた。もちろんクルマもガンガン出てくる。結構待たされたところでようやく乗船する。この待機の間も、雨は小降りだったので助かった。

 カッパを脱いでバイクに掛けて、客室へ上がる。今回は流石に博多港から乗っている客が居るので一番乗りという訳にはいかなかったが、やはり殆ど壱岐島で降りていくのでフェリー内はガラガラだった。対馬へ向かう観光客は少ないみたいだ。



 12:40フェリーは定刻通り壱岐島を出発して対馬へ向かう。出港を見届けて、まずは椅子席で弁当を食べた。コンビニ弁当の中でも結構美味しかった。

 食事を終えた後は、2等フロアに移動して横になる。流石にコンセント横席は取られていたが、この後すぐホテルに入るので気にする必要は無いだろう。天気も良くなく、ゴロゴロしていた。



 うだうだしていたら、対馬の港が見えてきた。予報通り壱岐島よりも雨が強くてげんなりする。

 車両甲板への案内があったので、バイクの所へ向かい再度カッパを着る。下船OKの合図があったので、対馬の地に降り立った。

 対馬は九州本土よりも朝鮮半島の方が近いくらいの場所なので、感慨深いものがあったが、余韻に浸ることも無く雨の中真っ直ぐホテルに向かう。事前にストリートビューで屋根付きの場所が少しありそうだったので、そこに置きたい。雨なので他のバイクで埋まっていたら辛いな、って思っていたら1台停まっていたがまだ空いていた。 



 長崎県対馬市東横INN対馬厳原をキャンプ地とする! 雨風をしのげてユニットバス・TV・コンセントも有り、フカフカのベッドで朝食付きとまさに快適だ。しかも、屋根下にバイクを置けるというのは本当にありがたい。

 惜しむらくは、値段が高いことと広い風呂が無いことくらいだろうか。だが雨の中気にせずに眠ったり滞在できるので、そこら辺は割り切らなければならないだろう。

 とまぁ、キャンプ場じゃなくてホテルなので当たり前だ。出来るだけ雨が降ったくらいでホテルに逃げ込みたく無いのだが、対馬には安くて良いキャンプ場が無さそうなので仕方がない。

 チェックインは15:00~で、14:55頃に着いたからおとなしく時間になるのを真面目に待っていたら、後から来た人が1分前にチェックインの受付を始めていた。普通に受け付けていたのでいくらなんでも1分程度は気にしていないのだろう。仕方ないのでその後ろに並び、チェックインを済ませた。

 部屋に入りカッパを風呂場に干したり、バイクウェアを脱いでTVを付けながらベッドで横になるとホッとする。

 外は相変わらず雨が続いていたが、折り畳み傘もあるし多少歩きにくいがブーツだから雨も問題無いし、折角対馬まで来ているのだから、少し周辺をプラついてみることにした。



 まず万松院や金石城跡方面へ歩いて向かう。この周辺に、現在対馬博物館を工事中で当然関係者外進入禁止と看板があったのだが、うっかり見落としてしまい入ってしまった。

 途中から明らかに一般人が入るような環境じゃないことに気付き、慌てて引き返したが別の所に居た警備の人が帰ってきて、「現場の人?」と聞かれたので「間違えて入ってしまいました」と答えたら、無言で警棒を看板に向けて怪訝そうな顔をしていた。

 間違えて見落としてしまった私が一番悪いのは分かっているが、こういう対応を取られると悪いと分かっていてもあまり良い気分にはならない。見落とした自分の馬鹿さにムカつきながら、そそくさと退出する。



 気を取り直して金石城跡の門が立派だったので撮影。ここで韓国人の団体がたくさん入っていった。雨の中、団体客も大変なことだと思った。ここ対馬は、九州本土よりも朝鮮半島の方が近いという地理上、韓国人観光客が多いみたいで至るところにハングルの案内が併記されていた。



 堀跡も雨の中だが雰囲気が良かったので撮影。



 万松院は拝観料が掛かりそうで、来たことがあるから今回はPASSする。金石城庭園は後から調べたら、GW中は拝観料無料で公開していたらしいが、今回は行かなかったので残念だ。



 次に歩いていったのは八幡宮神社に行ってみた。もう新緑がキレイな時期で、この雰囲気の神社が中々良い。



 そこからテクテクと歩き、対馬藩家老屋敷石堀の雰囲気が良かったので撮影。



 家老屋敷跡の門だけは復元?されており、現在合同庁舎になっているようだ。しかし、よく雨が降っている。



 別の場所に対馬初代藩主宗義智の銅像が立っていた。ちなみに先ほどの万松院は、宗家の歴代墓所のようでお墓が残っている。

 流石に傘を差しているとはいえそこそこの雨が降っていたから、ズボンが大分濡れてしまったのでそろそろ戻ることにする。モンベルのアウトドアウェアなのでしばらく干しておけば乾いてくれることだろう。



 最後に、柳がある川通りを撮影した。

 そろそろ夕食をどうするか考えるところだが、対馬の郷土料理でパッと思いつく物が無い。街中の食事できるところは1人では入りにくいところが殆どなので、ちょっと探したが開店まで10分くらいあったから、もう面倒になりホテル目の前のショッピングセンターにモスバーガーがあったからそこで済ませてしまった。

 ハンバーガーはマックで食べることが多いので、久しぶりに行ったモスが高いと思ったが、やっぱり食べてみるとモスの方が高級感がある気がする。美味しくいただき、食後にソフトクリームが200円と安かったので、食べてしまった。

 ショッピングセンターなのでスーパーもあったから、飲み物だけ買ってホテルに戻ることにした。1時間強の厳原の街散策は、雨の中だが中々楽しかった。

 部屋に戻り、この日もまた野球観戦をする。今度はコンセントがちゃんとある環境なので、ノートPCで大きな画面での視聴だ。残念ながら、カープは連敗してしまったがまぁ相手ホームの神宮球場でビジターだから仕方がない。平成の借金は平成の内に、と思っていたが流石にそれは無理のようだ。

 野球観戦も終わり翌日の天気予報を確認したが、今朝見た時と変わらず朝以降は曇りで降水確率は低かった。翌日は対馬南部から中部を巡る予定なので、そこまで急がなくても良い。出来るだけ路面が乾いて欲しいので、朝食開始が7:00~だからそれを食べて8:00過ぎくらいに出発すれば良いかと考えた。

 結局ツーリング的に、この日は対馬に移動しただけとなってしまったが、雨だったから仕方ない。それでも、壱岐の博物館や厳原散策は良かったと思う。翌日は雨が止んで欲しいな。そんなことを考えながら0:00頃眠りについた。

宿泊地:長崎県対馬市 東横INN 対馬厳原 6,800円
風呂:ホテルのユニットバス

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Posted at 2019/05/29 23:59:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | 九州2019 | 日記
2019年04月28日 イイね!

2019年GW九州ソロキャンプツーリング 2日目 福岡県新門司港~博多港~長崎県壱岐島

■2日目 4/28(日) 天気:曇り一時小雨

走行距離:155.8km



 福岡県北九州市新門司港から、福岡内陸飯塚周辺を巡ってから博多港へ向かった。



 そこから、九州郵船フェリーで壱岐島郷ノ浦港に渡り、壱岐島を周遊した。雨が若干降っていたので、うまく壱岐島のルートがトレース出来なかったが、南東の壱岐空港からゴール地点のキャンプ場まで走って、西側の住吉神社まで走っている。

 4:50頃起床。前日は国盗りのため寝るのが遅かったが、早く起きることが出来た。まだそこまで疲れが溜まってないからであろう。早速洗顔等身支度を整える。



 甲板に出るともう九州が見えていた。これからどんな旅が待っているかと思うと、期待で一杯になる。



 東側を見ていると朝陽が出てきそうな感じだった。この日の天気予報は、晴れ後曇りということだったが雲が多いのが少し気掛かりだ。



 結局、時間の都合もあって真っ赤な朝焼けは見れたが、朝陽自体は見ることが出来なかった。でも、この真っ赤な朝焼けは非常に素晴らしい。



 フェリーは無事に、定刻通り5:30新門司港に着岸した。ここから車両の輪留めを外す作業を行うので、しばらく待つようにと指示があった。

 この間に朝食は何を食べようかと考えていた。折角九州に来ているから、と思って少し探していたら、少し走った所に24時間営業の資さんうどんがあるようだ。意外かもしれないが、福岡はラーメンが有名であるが、うどんも中々人気のよう。そして、これが中々美味い。朝食は決まった。



 車両甲板への入場が解禁されたので向かう。結構なバイクがあるが、皆はどこへ向かうのだろうか?

 結局何だかんだしていたら、フェリーから出られたのは6:00になっていた。この日は、少しだけ福岡県の内陸部の国盗り・ハイドラCP巡りを進めてから、博多港10:00発壱岐郷ノ浦港経由対馬行きのフェリーで、壱岐に渡ろうと思っていた。九州郵船のHPでは、バイクの予約は受け付けておらず、出港50分前には受付完了するように指示があったので、9:00には博多港へ着けば良いだろう。

 下道を使っても余裕だと思うが、内陸に寄り道をしたかった。残念ながらフェリーと記念撮影もPASSして、資さんうどんに向かった。着いてみると、皆知っているのか荷物満載のバイクも何台か入ってきた。



 人気No.1らしい、ゴボ天肉うどんにしてみた。福岡のうどんは麺が柔らかく、讃岐うどんのような強烈なコシは無い。だが、ダシがとても美味しくて、福岡に行ったらラーメンも良いが、うどんも是非食べてみてもらいたい。

 お腹も膨れたところで、ようやく九州ツーリングの開始だ。と言っても、まずは北九州近くの国盗り巡りから始める。モノレールの下を通ったりしながら、国道322号に入って田川方面に向かう。当初の計画では、平尾台に立ち寄りたいと思っていたが、内陸に来てしまうと高速でワープが出来ない。フェリーの下船や、北九州市街を抜けるのに早朝にも関わらず思ったより時間が掛かったので、残念ながら平尾台はまたの機会にしよう。

 小倉南ICから先の国道322号はとても順調に流れてくれて、沿線上の国盗りも順調に進める。途中平尾台に近いところで山の景色が雄大になってきた。しかし、天気予報では晴れ後曇りだったが、フェリーを降りてからずっと曇り空だったのが非常に残念。国道201号に合流したところで、ここの交差点が少し特殊な所だったのを覚えていたので、何か懐かしく思えた。

 道の駅「香春」に立ち寄って休憩し、国道201号を飯塚・福岡方面へ走る。もう他に寄り道は出来そうに無いので、真っ直ぐ向かった。

 ここで気掛かりな点が1つあった。2019年はカレンダーが10連休で、フェリーも予約を受け付けていない。HPにも積み込み台数に制限がある、との記載があったのでバイクを載せられない可能性だけが懸念だった。最悪この日に限っては、時間を持て余してしまうがもう1便壱岐島に向かうフェリーがあるので何とかなると思われるが・・・ 

 でも実際長距離フェリーを除いては、載せられなかったことは伊勢湾フェリーくらいしか無いので、何とかなるだろうと考えることにする。

 飯塚から、順調に八木山バイパスを越えて博多港へ向かう。時間が微妙なら福岡都市高速を使おうかと考えていたが、充分間に合いそうなので都市高速は使わずに下道で進む。途中、コンビニで買い出しをし、島のガソリンは高いと思われるので、あまり減っていないが給油をしておく。

 そして博多港に8:40頃到着した。まず最初に乗船待機場所にバイクを置くのかと思ったが、警備員の方からターミナル近くにバイクを置いて、先に乗船券を購入してきてくださいと言われた。

 指示通りに窓口に並ぶが、そこそこの人が並んでいる。壱岐・対馬にも結構人が行くんだ、と感心する。

 博多~壱岐・対馬間のフェリーを運営している九州郵船は少し変わっていて、乗船券を購入するために乗船申込書を記入して窓口に提出しなければならない。あまり長距離で無ければ、住所・氏名・連絡先等書かないことが多いのだが、この会社はそこら辺の記入を求めてくる。

 少し面倒だが、壱岐島郷ノ浦港まで、と必要事項を記入して窓口に提出したら、断られずに受け付けてくれた。これで一安心。



 早速乗船待機場所に移動。会社名が入っているコンテナの前で記念撮影。



 博多~郷ノ浦・芦辺(壱岐島)の特殊手荷物札をミラーに括り付ける。



 しばらく待っているとバイクが増えていくが、予想以上ではない。最終的にどうやら12台乗船し、係員の話を聞いていたら、丁度半々の壱岐6台、対馬6台のようだ。翌日は同じダイヤのフェリーで、壱岐島を出発し対馬に渡る予定だったので、これで少し安心した。壱岐島で降りていく客が居るので、対馬に渡れないってことは無さそうだ。



 周辺の写真撮影しながら時間を潰していると、これから乗るフェリーきずなが入港してきたので、ここぞとばかりに写真を撮る。

 博多港での下船が完了したようなので、いよいよ乗船開始。大体フェリーはバイク先積み(端っこに置いて、括り付けなければならないため)のため、係員の指示に従い指定の場所に停車する。そして、まだ誰も乗船していない所に上がって2等フロアのコンセント横を確保することが出来た。これもバイクの特権であろう。

 2時間20分とそこそこの長丁場のため、一服しに外に出たいからサンダルを持って行ったが、どうやらスリッパが常備されていた。普段のスニーカーならどうでも良いのだが、ロングツーリングだとちゃんとしたブーツを履いて行くので、脱ぎ履きが非常に面倒だ。こういう九州郵船の細かいサービスも中々良い。

 スマホを眺めながらゴロゴロしていたら、一般旅客も乗船を開始したようだ。すると、来るわ来るわ。あっという間に2等フロアが埋まっていくではないか。これは、本当にバイクで良かったと感じた。横になっていたが、流石に空気を読んで座り込むことにする。それでも端っこ角を確保出来ていたので、まだ楽なのがありがたい。



 10:00定刻になったので、フェリーは博多港を出発していった。九州に上陸したばっかりなのだが、さらば九州本土!と言ったところだろうか。

 福岡都市高速環状線が、湾岸地帯を走っている。この道は福岡タワーやヤフオクドームの横を通っているので、割と走っていて楽しい道だ。



 福岡空港へ着陸する飛行機もハッキリ見えた。福岡空港は日本屈指の街中にある空港で、非常に便利だし飛行機からの眺めも面白いのだが、住むのは騒音等で少し大変かもしれない。



 カメリアラインというフェリーがあり、後から調べてみたら博多~韓国釜山の定期船のようだ。韓国へツーリングに行ったという人たちも居て、本当に日本で行く所が無くなったら、こういうのも面白いのかもしれない。

 写真を撮りに外に出てみたが、晴れていないし、フェリーは風が強く吹くので、この時期なのも相まって外はまだ肌寒い。でも、外の席も殆ど乗客で埋まっており、一番驚いたのが至る所の通路等の空きスペースに、ゴザを敷いて転がっている人がたくさん居たことだ。完全にフェリー座席のキャパを超える程乗船している。まさに、野戦病院の様相を呈していた。

 そこまで大量にクルマやバイクは居なかったと思うので、人だけで乗っている人も多いのだろう。人だけなら高速船もあるのでそちらに乗れば良いと思うのだが、金額も倍以上違うし予約出来なかった人も居るのかな、なんて思ったりした。バイクを載せるので、私はフェリーしか選択肢が無いのだが。

 そんな状況だったのであまりうろつくのも気が引けるし、横になっていたら1時間くらい寝ていたようだ。前日の寝不足もこれで解消出来たかな?天気も良くなかったのでスマホを眺めながらダラダラしていると、間もなく壱岐島に到着、とのアナウンスが流れた。

 車両甲板に降りてみると、ほぼクルマで一杯になっていた。旅客といい、壱岐・対馬に行く人も結構居るみたいだ。

 前述通りバイクは先に入れるが、クルマが出ないと出られないので出るのは後となる。多少出発時間が遅れるが、2等の場合は先に場所を確保できるので、やはり先入れの方がメリットが大きいかと思う。

 すると殆どのクルマが壱岐島で降りていって、車両甲板はガラガラになった。これは意外。半々くらいかと思っていたが、圧倒的に壱岐島客の方が多いみたいだ。対馬はあまり人気が無いのかな。

 ようやくバイクが出せるようになったので、壱岐島の第一歩を踏み出した。まずはハイドラCPになっている、壱岐空港へ向かうことにした。

 国道382号で壱岐空港方面に走っていると、ここで雨がパラパラし始めてしまった。この日は晴れ後曇りの予報だったのに、また気象庁に騙された。と言っても、カッパを着る程の量ではなかったし、空を見てもあまり長続きはしそうになかったから、先に昼食を済ませようかと考えた。

 なので、壱岐空港より先に印通寺(いんどうじ)港に行くことにした。港周辺なら食事が出来る所があるかもしれない。無事に着いて、まずはタンクバッグにレインカバーを掛けるため取り出したところ、我が目を疑った。なんとレインカバーのトップクリア部と側面との間が剥離していて、ここから雨が漏れてしまう。まぁ無いよりはマシだろうから、せめて被害を最小限にするため剥離している部分を手前側にして、雨が入ってもそのまま車体方面に流れていくように装着することにした。

 しかし、Sigma50mmのフォーカス異常といい、今まで北海道ではトラブルが良く発生するが、GWはあまり起きてこなかったのに・・・ まぁタンクバッグも約6年使っているので、寿命だと割り切ることにする。

 その間は若干雨粒が大きくなってしまい、路面を濡らしてしまうほどだった。印通寺港には食事をするような場所は一切無かった。とりあえず屋根があったので周辺を検索してみると、途中の商店街的な所の中華料理屋の口コミが良かったのでそちらに向かうことにする。



 商店街なので屋根が付いており、バイクが濡れる量を少なくできるのがありがたい。



 早速入ってみる。店内にはお客さんは居なかった。

 メニュー表を見てみると、ちゃんぽんがたくさんあった。そういえば、壱岐島も長崎県だったな。



 ということで海鮮バターちゃんぽんを注文してみた。お客さんが居ないので若干不安だったが、とても美味しかった。ここで雨雲レーダーを見てみると、もう少しで雨雲が抜ける予報になっていた。食後しばらくテレビを見ながら時間を潰して、会計を済ませて外へ出るとほんの僅かに雨がまだ降っていた。やはり離島になると、雨雲レーダーの精度も悪くなるのだろうか?

 お腹も膨れたところでツーリング再開。雨はそこまで気にするレベルでも無かったので、出発することにした。今度こそ壱岐空港へ向かって、無事にCPをGet出来た。

 そろそろ良い時間、という程でも無いが、天気も良くないしキャンプ道具を下ろして身軽になりたかったので、本日の宿を模索する。ちなみに翌日は雨予報。だが、やはり初日はキャンプがしたいので、雨の中でも頑張ろうと思う。事前に、壱岐島のキャンプ場を調べていたら、無料で良さそうな所が2箇所あった。

 その中でも、少弐公園キャンプ場には事前調査のHP写真で、屋根付大き目の炊事場と東屋がありそうだったので、雨にも強そうだ。近くにコンビニ・スーパーもあるみたいなので、まずは少弐公園キャンプ場に向かった。

 途中に、原の辻遺跡と呼ばれるとても広大な平野が広がり、とても見晴らしが良く、曇り空だが走っていて楽しかった。キャンプ場は芦辺港から割と近めでアクセスも良く、案内板もバッチリあったので迷わずに到着した。

 初めてのキャンプ場なので、まずは偵察を。事前のクチコミ通り、急勾配の細い道を下っていくとサイトに乗入可能という情報があったので、進入路を確認出来た。サイトに乗入するとこの良くない天気の中、東屋周辺に小型のテントがたくさん張られていた。

 やっぱり東屋は取られているか。仕方ないので他に場所を探す。写真通り屋根付の炊事場もとても大きく、大きなテーブルもちゃんとあった。この上に荷物のお店を広げれば、雨の中でも充分撤収出来ると判断。炊事場近くのテーブル近くで、周囲から凹んでいない場所があったのでそちらに設営することにした。

 こんな天気なので、まずはタープを張る。2018年の北海道でタープポールのショックコードが切れてしまったので、今回タープポールを買い替えた。

 タープ自体はモンベルなので、タープポールもモンベルで探してみた。あまり大きくないものでは、165cmと180cmがある。しかし、165cmの物しかコンパクトにならず、180cmだと3つにしか折れないので長さが60cmになってしまい積むのにバッグに入らなくなる。よって、165cmの物をずっと使っていたが、私は178cmなので屈まないとタープに入れないので前々からもう少し高さが欲しいと思っていた。

 どうやら、張り綱等を調整すればタープポールはどこの物を使っても問題無さそうなので、モンベル以外でも探してみた。すると、アライテントのコンパクトポールが見つかった。

 この製品、ショックコードを使っていないので、設営や収納が若干面倒だ。でも、長さのラインナップが150 & 200cmのポールがあり、200cmの物を50cmまでにすることが出来る。50cmなら使っているシートバッグにも入れることが出来るし、200cmもあれば出入りも楽そうだ。ショックコードが無い、ということは逆に考えれば切れる心配も無い。

 私の場合、タープを単独で使うことは殆ど無くテントに被せて使うことが多い。そうなると、入り口側は高い方が良いが、テント側は雨の吹込み等考えると低くても良い。当然150cmの方がコンパクトに出来るので、200cmと150cmで運用してみることにした。入り口側が高くなるので、張り綱も長いのを用意していたのだが、試す機会が無かったので、今回ぶっつけ本番となる。

 張ってみた感想としては、張り綱の長さに余裕を持たせすぎてかなり余ってしまい、設営がやりにくかった。これは帰ってからもう少し長さの調整が必要だろう。何とか設営し、テントもタープ下に立てる。




 長崎県壱岐島少弐公園キャンプ場をキャンプ地とする! 乗入可能で、海が見渡せてとても素晴らしいロケーションだ。イス・テーブルも何個か置いてあり、東屋や大きな炊事場もあって、無料とは思えない程充実している。買い出しのためのスーパーやコンビニもバイクなら5分程度で行けるだろう。

 惜しむらくは、温泉が少し遠いことと、トイレが高台の上にあるので行くのが少し面倒なことくらいか。だが無料なので、そこら辺は割り切らなければならないだろう。

 この間も小雨がずっと降り続いていた。言っても、傘を差さなくても気にならないレベルなので、普通に雨に打たれながらテントを立てていた。雨雲レーダーを再確認したところ、1時間くらいで雨雲は抜けてそれ以降は雨が降らないような感じだった。レーダーにも何度か騙されているが、信じて待つことにする。

 タープ下でわずかな雨音を聞きながらゆったりしていると、東屋近くにテントを張っていた集団が着替えて高台に登っていくのが見えた。ここで気付いたが、これが所謂ボーイスカウトって奴かもしれない。解散式がどうのこうのと言っており、高台に集合してから「壱岐の自然に感謝」等と皆で大声で叫んでいた。

 するとテントの撤収を始めた。残念、もう少し遅く来ておけばあの東屋を占拠出来たのに・・・ テントだけなら移動するところだが、流石にタープまで張ってしまったので移動する気力が起こらなかった。

 するとクルマのキャンパーが来て、クルマを乗り入れようとしていた。



 結構狭い道なのだが、ギリギリ四輪車も通れる程度の幅はある。しかし、当然内側にガードレール等無いので、一歩間違えればキャンプ場にダイブしかねないと思うのだが。よくこんな所にクルマで入ろうとするものだ。

 しかも最後の傾斜が厳しいので、バンパーやマフラーを擦りながら行っていた。こんな所に入ろうとするから・・・ と冷ややかな目で見ていたが、自己責任でお願いしますね。そのクルマキャンパーが東屋を占拠し始めたので、完全に諦めるしかない。

 しばらくゆったりしていたら、ようやく小雨もやんで空も明るくなっていき、本格的な雨は降りそうにない。壱岐島にはもう1つ、神社のCPがあるし国盗りもあるので、最低でもそれだけはノルマだ。温泉にも行きたいし、出発することにした。



 壱岐島のハイドラ神社CP「住吉神社」に到着。CPを取ったら素通りするつもりだったが、あまりにも壱岐島で観光をしていないので折角だから寄ることにした。



 神社らしく厳かな雰囲気が好きだったりする。



 こんな所にも、顔抜き撮影板があるのも面白い。

 住吉神社を楽しみ、湯ノ本温泉に向かう。共同湯も安くてあるようだが、事前調査だと露天風呂が無いみたいだ。それだとつまらないので、日帰り入浴をしている温泉旅館に行ってみた。そこは、17:00~19:00までは日帰りお断り(宿泊客優先)だったから、16:00頃向かって1時間で楽しもうと考えた。



 湯ノ本温泉 平山旅館に到着。



 たまにこの秘湯を守る会の提灯をしている温泉を見かける。正直ここは、島なのでアクセスは悪いが秘境という感じはあまりしないが。

 入ってみると、茶褐色で鉄分が含有された、舐めるとしょっぱい温泉だった。温度はあまり高くなかったのでゆったり浸かることが出来たが、風呂上がりもしばらく温かく良い温泉だった。残念ながらサウナは無かったが、今回は時間が無いのでまぁ良いだろう。

 17:00頃温泉を出て、買い出しをしてキャンプ場に戻ろうかと思ったが、折角島に来ているし、米は水に漬けているので帰りが少々遅くなっても構わない。なので、もう少し走ろうと思い、勝本方面に向かった。国盗りをして、無事壱岐島の空を全てGet出来たので満足。



 途中、海に向かうちょっとした棚田があり、見晴らしが良かったので撮影してみる。



 バイクも一緒に。天気もそこそこ回復してきて、雨は降りそうにない空に変わってきた。壱岐島内はそんなにワインディングとかはないが、交通量も少なく海の景色もキレイで走っていて楽しかった。

 勝本からグルッと回って芦辺まで戻ってきた。芦辺港目の前にあるイオンで買い出しをする。キャンプ場に戻る途中でバイクとすれ違ったので、同志が1人増えているかもしれない。キャンプ場に戻ってきたところ、やはりライダー向けとチャリダーのテントが1つずつ増えていた。



 バイクは少しでも雨に濡れないよう、邪魔にならない炊事場軒先の下に置いておく。この程度なら濡れてしまうだろうが、気分の問題だと思う。



 キャンプ場付属のイス・テーブルも乾いていたので、折角だからここで食事にしよう。それでは2018年秋以来の炊飯だ。久しぶりだったが、当然のことながら上手く炊けて美味しくいただく。やはりキャンプ場アウトドアで食べる食事は、何でも美味しく感じれて素晴らしい。

 食後の後片付けをして、ゆったりしてしていたがやはり雲が多くて夕暮れや星空は見られそうにない。2019年からスカパープロ野球セットを契約していると、スマホで全試合視聴出来るようになったから、4月からデータ量を従量制から20GB定額制に変更しておいた。これで野球も気にせず見ることが出来るので、キャンプ場で野球観戦を楽しんだ。残念ながらカープは負けてしまったが、キャンプ場でゆっくり野球観戦をするのも悪くない。

 翌日の天気予報を確認したが、前からの予報通り1日雨のようだ。しかも、翌日訪れる予定の対馬は夕方以降結構な雨が降る予報になっていた。但し、壱岐島の詳細予報だと午前中は雨の弱い時間もありそうなので、その時に撤収出来ればありがたいのだが。

 翌日は郷ノ浦港12:35発対馬厳原港14:45着のフェリーに乗る予定だが、事前に厳原の東横INNを予約しているので、予定通り港に着いてすぐホテルにチェックインすることにしよう。それまでの間は、事前の計画通り博物館の見学でもしようかと思う。

 結局この日は雨の予報は無かったが、そこそこ降ってしまった。でも、初めての壱岐島の風景を楽しみつつノルマも達成出来たので満足だ。そんなことを考えながら22:00頃眠りについた。

宿泊地:長崎県壱岐市 少弐公園キャンプ場 無料
風呂:湯ノ本温泉 平山旅館 500円

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