
■7日目 8/15(木) 天気:晴れ後曇り
走行距離:237.8km
焼尻島を周遊して、羽幌港に戻ってきた。そこから、遠別開拓農道と日本海オロロンラインを北上して、道道106号を走って稚内へ。そこから宗谷丘陵を軽く巡り、エサヌカ線を通って浜頓別町まで走った。
4:40頃起床。今日は10:05焼尻島発のフェリーに乗る。天売島の経験から1.5時間見ておけば焼尻島周遊は充分だと思うので、8:00にキャンプ場を出れば余裕だろう。

テントから出ると非常に良い天気だった。前日の天気予報では、雨は降らないもののあまり良くは無かったのだがありがたい。やっぱり折角離島まで来ているんだから、ピーカンで周れるのが凄く嬉しい。再度朝天気予報を確認したが、特に大きくは変わっていなかった。稚内周辺は曇り予報だったが、雨は降らない予報になっていたのは最高だ。

トイレに行き洗顔等を済ませて早速撮影開始。

雲の中から朝陽が出てきた。1日の始まりを感じることが出来、朝陽はとても良い。

改めて明るいキャンプ場を見ると、展望が素晴らしい。

朝陽が射した、愛車とテント。

超広角レンズに交換してみる。

ここが道道からサイトに上がってくる道。舗装はされていないが、オンロードバイクでも問題無いだろう。
撮影を楽しみ、朝食の支度をして美味しくいただく。そして食後のコーヒーを沸かすが、セコマの京極の名水氷を使ってみたが、いつもより美味しかったような気がした。恐らくプラシーボなのだろうが・・・
一服を楽しんだところでボチボチ撤収準備を開始する。前日も話した岐阜のライダーとも再度話したが、いつ帰るのか。という話になったところ、彼は16日(金)の新日本海フェリーだそうだ。
「その日は欠航になりましたよ?私の友人もですけど。空きは月曜発までしか無いみたいですね」と伝えると、かなり動揺していた。知らない番号だからか、気付かなかったのか、電話が一本入ってたみたいで、欠航の連絡だったんだろうか、とか言っていた。M氏以上の動揺っぷりだったので、ちょっと心配してしまう。「本気で帰るなら、函館でキャンセル待ちしか無いでしょうね」と言ったところ、「確実に乗れる保証は無いですよね」と言っていた。そりゃそうだ、予約していないんだから。
その後彼はどうしたかは分からないが、どうしたのだろうか?M氏は、朝LINEが入ってきて、「もう色々諦めた。月曜の敦賀行きに乗って北海道を満喫するわ。」と前向きに捉えるようにしていた。M氏は前日私と別れた後にクッチャロ湖畔まで行ったらしい。
我々が務める会社は所謂大企業に当たると思われる。そしてホワイト・・・とは言い難いがブラックでは無いので、正直2日程度休みが増えたからと言って席が無くなったり、会社が潰れるようなことはあり得ない。まぁそれに胡坐をかきすぎると、大企業病と言われることが発生してしまうが、そうは思わないようにはしたい。
ただ、世の中にはまだまだブラック企業もたくさんあるので、岐阜のライダーさんがどうかは分からないが、あの動揺っぷりだとそれに近いのかな、と言った印象を受けた。彼が無事に岐阜に帰り、会社から叱責を受けないことを祈るばかりだ。

そんな話をしていたら彼も撤収完了したようで自転車で出発していった。上段サイトの道を登っていったが、オンコの荘へ続く道と思われたので、バイクで行ったら立ち往生することだろう。
私も撤収のためとりあえずバイクの方向転換をしようとしたが、不整地なのと若干勾配があるのかやたら苦労した。新しいNinja650は400Rよりも軽くなっているのにコレってことは、やはりリッターバイクとかだともっと取り回しは大変なことだろう。やはり650くらいが良いんだろうな、という気がした。
撤収準備が完了して、荷物をバイクに載せ予定通り8:00過ぎにキャンプ場を出発した。まずは焼尻島内陸を東西に貫くオンコ海道へ行くべく、キャンプ場から出てすぐ内陸部へ向かう。しばらく走るとオンコ海道に出たので右折ししばらく走ると、行き止まりになりオンコの荘への遊歩道入口に着いた。
この駐車場はトイレも完備されていたが、あまり歩き回るのも面倒だったのでやっぱりいいや、と引き返すことにした。

オンコ海道沿いにサフォーク羊が大量に放牧されていたが、皆揃って日陰に集まっていたのが面白かった。

一部はぐれ者が出るのは世の常で、ゲート付近にいたヤツとバイクを撮影。羊なのでおとなしくてかわいらしい。ここで先ほどキャンプ場に居たクロスカブのライダーも羊を撮っていた。会釈だけして通り過ぎる。

オンコ海道は牧草地らしく見晴らしも良く大変良い景色だった。北海道定番の牧草ロールが良い感じに置かれていたので撮影。

広大な牧草地の向こうに海が広がる光景が素晴らしい。

道は狭いが良い感じに伸びて行く、この感じが大好きだ。

望遠圧縮でも撮影。
この辺から良い天気で気温も上がってきたので、またもやジャケットはもう着ずに走り回ることにした。

オンコ海道の終点と道道の交差点に、鷹の巣園地があったので寄ってみる。焼尻島と書いてある看板と記念撮影。

展望台から焼尻島を望む。天売島と違って大きな起伏は無さそうな島だ。

ちょっとバイクを移動して、天売島と一緒に撮影。

望遠圧縮も試してみる。
色々撮影していると、ハイエースがやってきて中から観光客らしき人が何人か降りてきた。どうやらハイヤーみたいな感じで、1時間ほど貸切観光をしてくれるサービスのようだ。
北側はあまり見るべき所も無さそうかな、と思ったのでこの後どうしようか考える。オンコ海道と鷹の巣園地を周ったが、まだ焼尻港に行くには早い。オンコ海道を通ったから道道のキャンプ場~鷹の巣園地までの区間を走っていないので、時間もあるしここを走ってみようと思い進んだ。

これが大正解だった。素晴らしい景色が広がっており、標高が高い所からだから見晴らしも良くとても素晴らしかった。残念ながら東向きなので逆光だが、しばし写真を撮る。

焼尻島も道はあまり広くないので、クルマでの観光はあまり適さないだろう。特にこの区間はあまり待避所も無くて、殆ど交通量は無いと思うが、離合するのは大変だと思う。
この後一応キャンプ場付近まで戻って、再度道道を引き返してみたが、やはり下る方が見晴らしが良かったので特に写真は撮らずに進んだ。

鷹の巣園地まで戻ってしばらく道道を進んだところで、海に浮かんだ天売島を撮影。

すると、天売港に入ろうとするフェリーが見えた。この後あのフェリーに乗ることになる。

バイクとも一緒に撮影する。

海に落ちていくかのような急勾配と海を背景に撮影。
今天売港、ということは30分ほど停泊して30分で焼尻港に来るから、1時間後くらいだろう。ちょうど良い時間になりそうな気がした。
しかし、予想通りここからは集落に降りてしまい、見晴らしも大して良くなく見どころが無くなってしまった。ゆっくり走ってとりあえず焼尻港へ向かう。

途中、工兵街道記念碑があったので記念撮影。そういえば、何とかマクドナルド上陸の碑とかがあった気がするが、見ていない。まぁそこまで興味は無かったので、もう面倒になり向かうのは止めた。後から見た情報だと、ちょうど白浜野営場の近くにあったみたいだ。

ちょっと早いが、焼尻島を一通り回ることが出来たので、焼尻港に向かおう。
結局40分前に焼尻港に到着した。天売港では到着した瞬間札を持って係員さんが来てくれたが、焼尻港では来てくれなかった。どっちにしろ羽幌港までの切符を買わなければならないので、車両予約表を持って行った。羽幌港までの切符を買って予約表を見せたが、特に札は貰えず「時間になったら近くに居てください」とだけ言われた。
仕方ないので港で待つ。そういえば、天売島と違い焼尻島でフェリーを除いて何一つお金を使っていない。流石にそれは、と思ったのでたかだか知れてるが、ちょっと疲れ気味なのもあって、リアルゴールドでも買って飲んでみた。

ジュースを飲んでしばらく待つと、フェリーが焼尻港へ入港してきた。今回は、私の前に先ほどのクロスカブのライダーとやたら古いバイクに乗った方が居た。係員の指示があったので、バイクをフェリーに載せる。
フェリーは定刻通り焼尻港を出港した。これで、2019年の北海道では奥尻島・天売島・焼尻島と離島に3つも行くことが出来た。奥尻島は天気が良くは無かったが、天売島・焼尻島は物凄く天気が良く、とても素晴らしい風景を見ることが出来て満足だ。
そんなことを思っていたら、11:05羽幌港に着いた。2019年はもう離島に行くことはないだろう。とりあえず昼食の時間に近いが、昼食はもう決めていた。まだセコマのホットシェフ弁当を食べていなかったので、それにしようと思う。
そう言えば、天塩のセコマにはイートインがあった記憶があるので、そちらなら駐車場の地べたで食べなくて済む。羽幌から天塩なら、間に初山別と遠別くらいしか無いので1時間もあれば到着することだろう。
羽幌港に到着して、固定を外してもらいクルマが出るのを待つ。小さいフェリーなのですぐクルマが出て行ったので、前日振りの羽幌港に降り立った。本土側も天気が良くてありがたい。今まで小さな島の中を、30~40km/hのゆっくりした速度で巡っていたので、これからは北海道らしい駆け抜ける喜びを楽しめることだろう。
国道232号に出て羽幌の街を抜けると、オロロンラインらしいとても素晴らしい景色を見ながら走る。島も良いけど、やはり北海道はこれが最高だ。初山別の道の駅の分岐に出た。ここの道の駅には、とても素晴らしい景観のみさき台公園キャンプ場があるが、2019年はここには泊まらないだろう。
そんなことを思いながら走り続ける。島では無かったライダー同士の挨拶もたくさん出来てとても楽しい。このオロロンラインは晴れの確率が高くて、とても気持ちが良い。
そうこうしている内に遠別の街にやってきた。殆どのクルマは国道232号をトレースして右折していくが、遠別開拓農道の方が交通量も少なくて好きだから、遠別漁港に向かって左折する。
北上するのが久しぶりだったから、どこを曲がるんだったかな?と少し記憶を思い出す。漁港っぽい所を曲がれば良かったはずだ、と思っていたら見覚えのある場所に出たので曲がったところ、合っていた。

風車と海を見ながら楽しく走り、いつも停まっている場所に着いた。ここが一番海に近くて、利尻山も見ることが出来てとてもキレイだ。

青空と風車がとても良い感じ。
開拓農道を楽しく走り、天塩の街にやってきた。道の駅近くにもセコマがあるが、そちらは行ったことが無かったので、確実にイートインがあるセコマを選ぶ。
そのセコマは鏡沼海浜公園キャンプ場の入口近くにあるので、国道232号沿いではない。もう慣れたもので、市街地を通る道に進みしばらくすると、目標のセコマに到着した。
ふと見ると、そのセコマのイートインにはコンセントが付いていた。天気が良かったので、普通にタンクバッグに入れてスマホを充電していたが、コンセントがあるなら食事中に充電させてもらおう。
と思い充電器を持ってきたが、何故か充電出来なかった。行きのフェリーでは普通に充電出来ていたのにどうしたのか?ハリボテだけで電気が来てない、とか思ったが出来ないものは仕方ない。
とりあえず、普通にホットシェフ弁当とフライドチキンを購入。やはりセコマのホットシェフ弁当はとても美味しい。イートインがあるので、テーブルとイスに座って食べられて楽だった。
お腹も膨れたところでツーリング再開。天塩から稚内に向かうには、当然道道106号を選択する。と言っても、豊富の大規模草地農場も捨てがたい。
ここは中々難しく、道道106号を通ると流石にまた豊富町に戻ってくるのも面倒だ。確かに晴れてはいるが、澄んだ青空とは言い難く、若干霞んでいるのもそこまでの絶景というのは期待出来ないかもしれない。
なので、結局このまま道道106号を通って稚内を目指すことにした。
気持ちが良いオトンルイ風車群や北緯45度のモニュメント。ガードレールも電柱も矢羽根も無い道をひたすら走り続けた。
ここで話は変わるが、M氏も2018年に北海道に行っていて、宗谷岬から稚内周辺にも行っていた。2018年の北海道帰還後に、バイク仲間のA氏とM氏と食事会をしたのだが、その際に、M氏もオロロンライン道道106号は当然通った、と私もその時に一緒に行ったA氏も思っていた。
ところが話をしているとどうも話が噛み合わない。それで色々突き詰めていくと、どうやらM氏は稚内から留萌方面に行くのに、道道106号を通らずに、国道40号を通って行ったらしい。
これを聞いて私もA氏も愕然とした。「いやいやありえないでしょ、何でそっちを通ったの?」と2人からフルボッコにされるM氏。稚内周辺には天気が悪くて行かなかった、もしくは何度も走りまくったので、たまには違う道を通ってみるか、というなら分かる。でも、初めての北海道で稚内周辺から日本海側を通るのに、道道106号を通らない人が居るなんて信じられなかった。
M氏が言うには、タンクバッグも小さくてツーリングマップルを入れられない。そもそも2018年は一般的なガイドブックだけで、ツーリングマップルは持っていなかった。なので、行先は基本的にナビ任せで旅をしているらしい。ナビが国道40号を指示したので、そちらを通ったようだ。
確かにいつまで走っても風車は無いし、バイクも全く居なかったと言っていた。私は何度も北海道に行っているので国道40号も通ったことはあるが、確かにバイクはオロロンラインと比べると嘘のように居ない。そりゃそうだ、隣にオロロンラインがあるのだから国道を通る理由が無い。
これだからナビ任せにするのは、私は嫌いだ。クルマと違って、大きなバイクはただの足ではない、と考えている人が多いと思っている。目的地を単に回るだけではなく、その過程をむしろ楽しむ、というのがバイクの特権だと私は思う。地図を見て、どの道が楽しそうかな。この道はどんな景色かな。と想像して、実際に走って楽しむというのが、バイクなら出来る。もちろんクルマでも出来るが、両方してきた私としては、バイクでの喜び・爽快感はクルマの比ではない。
それを放棄して、ただ目的地だけ決めてナビ任せで周る、というのは折角の喜びを自ら手放しているようにしか、私には感じられない。もちろん人それぞれの価値観の違いというのは理解しているが、折角バイクに乗ってるんだから少しでも色んなことを楽しんだ方が儲けもん、というのは揺るがない。
そもそも目的地に着くだけでも、ナビ任せで到着するより、地図を頼りに自力で到着した方が、より喜びが増すと思うのだが・・・ まぁこれは今となればかなりのマイノリティだし、私も何だかんだでハイドラは使っているので、自分の居場所はツールに頼っている。これだけでも相当不安感は無くなるので、まずはその辺からトライしてみるのも良いと思う。ツールは使うものであって、使われてはならない。というのはビジネス・プライベートでも共通の持つべき意識だと私は思う。
まぁとにかく2018年にそういうことがあったので、この1年A氏と2人で散々それをネタとして使っていた。本人も、また2019年に行くネタが出来た。と前向きに捉えていた。一応念のため、北海道に行く3週間前に、M氏に喝を入れる食事会を開いてこれをネタにして楽しい時を過ごせた。
そんなことを思いながら、道道106号を走り続ける。話題に出したM氏は、前日道道106号を通って、オトンルイ等に感動したようでよかった。
いつもならどこかで止まって撮影するところだが、前述通り透き通った青空という訳でも無く、何となく走ってたい気分の方が強くてそのまま走り続けた。恐らく島巡りをしてたからかもしれない。利尻山も遠方に眺めながら、楽しく稚内に到着した。
稚内に入る頃には完全に曇り空になってしまった。と言っても雨は降りそうにない。道道106号沿いのセコマに入ってコーヒーを飲みながら休憩する。
稚内市街を抜けて、オホーツク国道238号に入った。ここで楽しみなのは網走までの距離標識で、相変わらず322kmと出ていて北海道の大きさを実感する。322kmと言えば、一般的な都道府県なら軽く2つは跨ぐだろう。
国道238号をしばらく走ると宗谷岬が近づいてきた。正直宗谷岬には興味無いので、宗谷丘陵に向かうのだが今回も白い貝殻ダートを通りたいと思う。
宗谷岬郵便局から入っていくのだが、この郵便局が国道沿いに無いため少し分かりにくい。稚内側から来ると標識があったので、少し国道を外れると郵便局があった。良く見ると、宗谷公園への案内があったので、それを目指すと分かりやすいかもしれない。
白いダートに入って急な登り坂を登る。ダートなので下りだと怖いが、登りならまだ安心だ。

しばらく走ると駐車帯があったので、停まって撮影。残念ながら曇り空なので、晴れてればサハリンとか利尻山がとてもキレイに見えるのだが、こればっかりは仕方ない。白いダートを走るので、タイヤが白くなるのが面白い。

ちょっと場所を変えて。風車が大量に立ち並ぶ風景も、宗谷丘陵の代表的な風景だと思う。宗谷丘陵を曇りながらもそこそこ楽しむことが出来た。

宗谷丘陵の風車を背景に。
この辺で本日の宿を模索する。珍しく行きたい所の天気が良い日が続いたので、計画通りに来れている。いつもは計画すら立てないのに、大変運が良い。予定では、お気に入りの浜頓別町クッチャロ湖畔キャンプ場にしようかと思っていた。
但し、宗谷丘陵辺りから雲が増えてきてしまった。雨は降りそうにない感じなのでまだ良いが、天塩等の日本海側はまだ良かったので、どうしようか迷う。
他にも泊まってみたいキャンプ場をいくつかリストアップしているが、猿払のキャンプ場に一度は泊まってみたいと思っている。開放的な芝生のサイトと、お風呂が隣接しているので便利そうなキャンプ場だ。
ただし、ここに泊まるのに一番の難関は、私の大好きな上述のクッチャロ湖畔キャンプ場が隣町にあるのだ。キャンプ場の採点でも最高点を付けている。湖畔の景色良し・ヌルスベの泉質が良い温泉徒歩圏。ゴミまで捨てれて、利用料200円。と正に文句の付けようが無い。
それだけ気に入っているのもあり、2014年から毎年泊まっている。2019年は序盤島巡りをしていたので、残りの日程も少なくあと4泊しか出来ない。まだ道東も全然回ってない状況なので、ここで道北をグルグルする余裕は残念ながら無い。
ということで、予定通りクッチャロ湖畔キャンプ場に泊まることに決めた。今から向かえば、エサヌカ線を経由してちょうど16:00くらいには到着出来るだろう。
宗谷丘陵からは道道889号を通るのがお気に入りなのだが、天気があまり良くないので、久しぶりに海側の国道238号を通っていこうと思う。
それだったら、宗谷岬にでも立ち寄ってみようか、と思い宗谷岬方向へ向かった。牧場を見ながらのんびり走っていると、宗谷岬へ向かう分岐に出た。ふと看板を見ると、左折すると宗谷岬。直進すると、宗谷市街と書いてあった。
いつもは何となく宗谷岬に行くことが多いので、左折しかしたことない。でも宗谷岬には興味が無いので、直進してみた。後から考えてみたら、Ninja650に乗り替わったので、宗谷岬に訪れておけば良かった、と若干後悔する。
今となっては後の祭り。直進するとしばらく急勾配の下り道を進んだところで、国道238号に出た。浜頓別町方面に右折すると、しばらくオホーツク海を見ながら走る。宗谷丘陵の道道889号も良いが、この国道238号も中々良い。
猿払村に入ったところで、道の駅「さるふつ公園」があったので入ることにした。15:00のオヤツにソフトクリームを食べる。ここのソフトクリームも中々お気に入りだ。宗谷丘陵から雲が出てきたので気温が下がっており、ソフトクリームを食べると若干冷えてしまった。
前述した通り、ここのキャンプ場には泊まってみたいと思っているので、一応寄るたびにキャンプ場は覗いてみる。北海道の夏休みは今日までだからか、キャンプ場はガラガラだった。ここは風を遮るものが無いので、強風が吹いておりこの中でキャンプをするのは少し大変そうだ。
でも相変わらず芝生の雰囲気は非常に良くて、ここでのキャンプも楽しそうだ。隣の風呂が温泉なら良いのだが、沸かし湯らしいのでそこはあまり魅力を感じられない。
そんなことを思いながら、道の駅「さるふつ公園」を出発する。前来た時も思ったが、通称エサヌカ線の案内があったので案内に従う。すると、同じTシャツを着た大量のチャリダーが走っていた。一部は挨拶してくれたりして、返したりすると楽しくなる。

天気の良かった道道106号では写真を撮らなかったが、曇りのエサヌカ線では写真を撮る。私の青空好きからすれば意外な行動を取ってしまう。でも、エサヌカ線は結構好きな道なので何となく停まってみたくなる。

ライダーに人気の道なので、バイクが通った瞬間を捉える。

西の空にほんの僅かながら青空が見えた。雲は多いが、もしかしたら夕暮れが見れるかもしれない。
エサヌカ線を充分楽しみ、浜頓別市街のENEOSで給油する。そしてセコマに向かおうとしたが、浜頓別バスターミナル前に道の駅「北オホーツク はまとんべつ」が出来ていた。そう言えば、2018年にクッチャロ湖畔に来た時に、工事をしていたような気がする。ハイドラCPも夏休み前に増やしてくれていたので、取得することが出来た。
そしてセコマで買い出しをして、キャンプ場に向かう。私の人生で一番泊まっているキャンプ場なので、もう慣れたものだ。キャンプ場に無事到着して、早速受付。
受付した時に毎年聞かれるのだが、「来たことはありますか?」と言われる。いつもは「あります」くらいしか言わないのだが、何だか気分が良かったので、「はい、毎年来ています」と笑顔で答えると、受付の方も笑っていた。
受付も済ませて、早速どこにテントを張るか考える。広大なキャンプ場だし、今日で北海道夏休み最終日だからそこまで混んでいない。単純に利便性だけ考えるなら、管理棟すぐ横のサイトが一番だ。屋根付きでコインランドリーまである広い炊事場。ウォシュレットまで付いている立派なトイレ。そして温泉も近い。
でもやはりこっちはそこそこ混んでいて、ライダーの集団。ファミキャンと半分くらい埋まっていた。張ろうと思えば張れるが、わざわざ混んでいる場所を選ばなくても良いだろう。
ここのキャンプ場の特徴は、木製のイスとテーブルが各地に配置されている。それが確保出来ると、自前のを出さなくて良いし、設営と撤収が非常に捗るのでその近くを私は好んでいる。奥側のサイトは、通路沿いの湖が一番見える最前列は殆ど埋まっていたが、テーブル横のスペースが空いていたので、そこにテントを張ることにする。ちなみに、奥側にも屋根は無いが炊事場と小さなトイレがあるので、そこまで不便でも無い。
テーブルにバッグを置いて、早速テントを張り始める。何となくの傾向だが、管理棟近くはファミリーが。奥側にライダーが陣取ることが多い気がする。私の周りのテントは殆どライダー向けのテントばかりだったので、安心して挨拶をしながらテントを張る。

浜頓別町クッチャロ湖畔キャンプ場をキャンプ地とする!私の旅の記録でも毎回出てきているのでもう説明は不要だろうが、前述通り最高のキャンプ場だ。私の採点ポイントでは乗入が出来ないのが唯一の減点ポイントなのだが、正直湖畔を見れる最前列が一番良い。超混雑期を除けば、あまり湖畔から離れた所に張る気も起きないので、このキャンプ場では乗入が出来ないのはそこまで減点ポイントでは無い。
唯一と言っていい残念ポイントは、隣接温泉に露天風呂が無いことだ。泉質も最高だし、サウナ・水風呂まであるのに、露天が無いから浴場にくつろぐ所が無いのが痛い。まぁ、キャンプ場から歩いて温泉に行ける時点で、それ以上を求めるのは贅沢というものだろう。
テントを張り終えたので、そろそろ洗濯をするタイミングだ。洗濯物を持って炊事場に行ってみた。意外とキャンプ客が多かったので空いているか不安だったが、空いていたので早速始める。ここは、洗濯機と乾燥機が2つずつあるのでとても助かる。でも、乾燥機が30分200円は少し高いのが難点だ。

洗濯待ちをしている間に、米を水に浸けて夕食の準備をする。その間はヒマなので写真を撮った。先ほどまで青空が少し見えていたが、雲が増えてきたので夕暮れは厳しそうだ。ここの夕陽は素晴らしいのだが、こればっかりは仕方がない。でも、何だかんだで湖面一面が真っ赤に染まる景観を、まだ見たことが無い。雲が全く無い状態での夕暮れならがあるが、それだと真っ赤にならなかったので、やはりある程度の雲が無いと反射が無いのであろう。
そうこうしていたら洗濯も終わり乾燥機に掛ける。
ちなみにGWから、インナーを全てモンベルに変えた。GWは昼間はジオラインLW。キャンプ場ではスーパーメリノウールMWで過ごし、ソックスはメリノウールのトレッキングソックスを2足用意した。
その結果GWは途中で一切洗濯をしなかった。汗があまり出るシーズンでは無いのもあり、ちょっと汚い話になるがインナーを毎日着続けたからである。モンベルのインナーは、登山を前提で作られているので防臭効果が半端じゃない。確かに本格的な登山だと、2~3日風呂に入れないことくらいあるだろうし、インナーをたくさん持ち歩いていたら、荷物が増えて仕方がない。
日頃はちゃんと毎日インナーは替えているので、着続けることに最初は抵抗があったが、速乾で全くベタつかないから意外とイケてしまった。これが出来れば荷物を結構減らすことが出来るのでありがたい。
しかし、流石にジオラインと言えど、パンツをはき続けると臭くなってしまったので、GWでの反省を生かし今回パンツだけは5枚持ってきた。パンツは流石に全部をモンベルに変えるのはコスト的に厳しいので、普段履いているユニクロのエアリズムを持ってきた。それが無くなってきたので、今回洗濯する。これでもう帰るまで洗濯する必要は無いだろう。ちなみに何となく、どのようなレイヤーで過ごしているかを記載してみる。
■昼間(走行中)
上
アウター:ROUGH&ROAD SSFゴアテックスアウトバックジャケット
ミドル:モンベル ウイックロンクール クールパーカ
アンダー:モンベル ジオラインLW ハイネックシャツ
or モンベル ジオラインクールメッシュ Tシャツ
※アンダーは温度予想で調整
下
アウター:ROUGH&ROAD ゴアテックスライディングパンツ ルーズフィット
ミドル:モンベル ジオラインLW タイツ
or モンベル ジオラインクールメッシュ ニーロングタイツ
アンダー:モンベル ジオラインLW or ユニクロ エアリズム
■夜間(キャンプ場)
上
アウター:モンベル ライトシェルジャケット
アンダー:モンベル ウイックロン Tシャツ
下
アウター:モンベル ライトシェルパンツ
アンダーは昼間と同じ
※寒いときはダウンジャケットを着用
走行中のミドル上着は無くても良いのだが、食事の時とか展望台への散策等は、アウターを脱ぎたくなる。でもインナーだけで出歩くのは流石に恥ずかしいから、暑くないミドルを探していた。ウイックロンクールが最適解だと考えて、ポケットも付いているクールパーカを今回から導入した。これも中々の消臭効果があり、着ても暑くないので良かったと思う。
いくらモンベル製のインナーでも、24時間着ていると臭くなるのが早い傾向があったので、昼と夜でインナーを変えることで、防臭の時間を設けた方が良いのだと思う。
■2018年までのインナー持参
・ユニクロ エアリズムTシャツ 3枚
・ユニクロ エアリズムパンツ 5枚
・速乾クールロングスリーブシャツ 3枚
・速乾クールタイツ 3枚
・ユニクロ ヒートテックロングスリーブ 1枚
・ユニクロ ヒートテックタイツ 1枚
・クールマックスソックス 5足
■2019年のインナー持参
・モンベル ウイックロンTシャツ 2枚
・ユニクロ エアリズムパンツ 3枚、モンベル ジオラインLWパンツ 2枚
・モンベル ジオラインLWハイネックシャツ、ジオラインクールメッシュTシャツ 各1枚
・モンベル ジオラインLWタイツ、ジオラインクールメッシュニーロングタイツ 各1枚
・モンベル ウイックロンウォーキングソックス 2足、メリノウールトラベルソックス 1足
これだけインナーが減ったから大分容積も減ってくれたので、パッキングもしやすくなった。ただ、2019年の北海道は寒くないのでダウンもまだ着てないし、流石にジオラインLWを着ていると暑くて汗を大量にかいてしまうことが多かった。2017・2018年並みに寒ければ快適だったろうが、こればっかりは気候次第なので仕方がない。
来年も来ることが出来たら、次はジオラインLWを止めて、クールメッシュのロングスリーブを増やしてそっちにした方が良いかと感じた。寒かったとしたら、ダウンもライトシェルもあるのでどうにかなるだろうし、下半身はフルカウルのバイクなので風はあまり当たらないから、意外と何とかなる。
かなり話は逸れたが、これの利点がもう一つあり、全て速乾性が高いので乾燥機も30分で全て完璧に乾いてくれた。2018年までは、4日分くらい洗濯すると30分じゃとても無理で、60分は乾燥する必要があった。普通のインナーの軽く2~3倍の値段がするが、荷物は減らせるし、洗濯回数も減らすことが出来るので、私としては投資した甲斐があったと思う。
乾燥も終わってテントに戻り、洗濯物を畳んでまとめておく。明るい間に終わらせることが出来て良かった。

やはり夕暮れは見れそうに無い。まぁこればっかりは仕方ないので諦める。

一通りやるべきことも終わったので、炊飯しセコマで買った豚の生姜焼きを焼く。大変美味しくいただいた。
ここら辺で、先ほど見た同じTシャツを着たチャリダーの集団が奥側の空いた部分に大集結していた。どこかのサークルか何かだろうか?バカでかい鍋を括り付けている人も居て、見てて楽しかった。
結局夕暮れは全く見れずに暗くなってしまった。食後一服しながら寛いで、後片付けをしてから温泉へ行く。前述通り舐めるとしょっぱい、ヌルスベの温泉で最高だ。サウナ・水風呂もこなす。やはり露天風呂が無いのが非常に惜しいが仕方がない。
風呂上りに休憩室でしばらく寛いでテントに戻った。添え付けのテーブルとイスで、しばらく夜風に吹かれながらボーっとする。この時間もたまらない。やはり2019年の北海道は寒くない。このキャンプ場は湖畔なので蚊が多い、とよく見るのだが寒くないのに全く居ないのは管理が良いのだろうか。
周囲を見渡すと、モンベルムーンライトテントのライダーとネイチャーハイクテントのチャリダーが話していた。少し混じろうかとも思ったが、ボケっとするのも悪くないのでそのまま何もせずにしばらく過ごす。
そんなことをしていると、時刻は21:00過ぎになっていたのでテントに入る。途中までチャリダーの大集団が大騒ぎしていたが、21:00を過ぎると少しトーンダウンしてくれたので助かる。
LINEを見ていると、友人M氏は大空町の女満別湖畔キャンプ場に居るようだ。夕陽が見れてとてもキレイだったと言っていた。手のひら返しで、台風ありがとう。みたいなことを言っていたのには笑わせてもらった。本当は翌日帰る予定だったから、女満別に居たのでは少し厳しいからね。
天気予報を寝る前に確認する。M氏のフェリーを欠航にさせた台風が北海道に近づいてくるので、道央方面は16日(金)は雨が降るようだ。道東方面に行きたいのだが、そちらもあまり天気が良くない。台風の東側の天気が悪くなるので、道東も悪いみたい。
でも、オホーツク海側はそこまで悪い予報は出ていない。恐らく台風による南からの湿った空気の影響で道東が悪いのだろうが、オホーツク海側の間に山があるのでそこで食い止めてくれるのだろう。ただし、17日(土)は全道的に天気が崩れるようだ。
当初立てた計画では、翌日は羅臼温泉野営場へ行きたいと考えていた。そこは大変人気のキャンプ場で混雑するらしいから、行くなら16日以降に行きたいと思っていた。でも、天気が良くないなら連泊も考慮して、温泉・買い出しが至近で便利なキャンプ場にしたいところだ。
それだったら、私も明日は女満別湖畔キャンプ場まで行こうかと考えた。タープも張って、17日(土)は最悪オフ日にしても良いだろう。女満別湖畔キャンプ場なら、温泉も徒歩圏だし風景も良いし、セコマも歩いて行けなくもない。林間だから風も多少は防げそうに思えるし。
オフ日を作るのは最近はクッチャロ湖畔が多かったのだが、女満別湖畔キャンプ場の方がオフ日にするには適していると考えられる。その理由としては、女満別湖畔キャンプ場は女満別駅が目の前なのだ。バイクで旅してて駅は基本必要無いのだが、状況によっては旭川まで特急で行って旭山動物園に行ったり、網走監獄に行ったりバイクに乗らずに移動して、オフ日を満喫することも出来るのではないか、と考えていた。
ついにそれを実行する日が来るかもしれない。最悪は、ハイドラ駅巡りで釧網本線まで行くのも面白いだろう。まぁ翌日の天気予報や、当日の天気次第なのでどうなるか分からない。でも女満別湖畔キャンプ場も大好きなので、問題無いだろう。
そんなことを考えながら、21:30頃寝ることにする。
宿泊地:北海道浜頓別町 クッチャロ湖畔キャンプ場 200円
温泉:はまとんべつ温泉ウイング 550円
■関連ブログ
旅立ちの刻
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 1日目 静岡~敦賀港
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 2日目 苫小牧港~苫小牧
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 3日目 苫小牧~厚沢部町
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 4日目 厚沢部町~奥尻島
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 5日目 奥尻島~月形町
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 6日目 月形町~天売島~焼尻島
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 8日目 浜頓別町~大空町
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 9日目 大空町~士幌町
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 10日目 士幌町~南富良野町
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 11日目 南富良野町~小樽港
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 12日目 新潟港~静岡
2019年夏休み 北海道ソロキャンプツーリング 番外編