■4日目 8/16(火) 天気:曇り後雨
走行距離:191.5km

天塩町から「日本海オロロンライン」のクライマックス道道106号に入り、宗谷丘陵を巡って本土最北端「宗谷岬」を目指した。そして、オホーツク国道238号を南下して、浜頓別町まで走った。
朝の天気予報を確認すると、どうやら今日はそこそこ天気が持つようだ。でも相変わらず夕方から明日に掛けてはしばらく雨が続き、明日の夜には台風が近づくようだ。
折角、鏡沼海浜公園キャンプ場でタープまで張ったが、今日はある程度走ることが出来そうだ。明日をオフ日にするのは変わらなそうだったが、このままだと3連泊しなくてはならなくなる。2連泊程度ならまだ良いが、3連泊はさすがにちょっとやり過ぎな気がする。
色々考えた結果、この鏡沼海浜公園キャンプ場は撤収することに決めた。この日は、浜頓別町にあるクッチャロ湖畔キャンプ場でオフ日にしようかと考えた。ここは確かテント床もあるため水はけは良さそうだし、温泉・コンビニも比較的近く、景色も良いのでタープの下でボーっとすることも出来る。
朝食を食べて撤収する。タープまで張っていたので少々時間が掛かったが、夜露がまたもや無かったのでスムーズに片づけられた。しかも隣にテーブルがあると撤収が捗る。
8:00に天塩町を出発。もうホクレンフラッグの色エリアが変わっているので、天塩のホクレンで給油しようと思っていたが、何とまだ開店していなかった。しかも、フラッグ完売の札まで立っていた。この先稚内まで行かないと次のホクレンは無いが、この稚内も折角だから最北端で購入しようと考えるのか、毎回行っても完売の札が立っていた記憶があるので、仕方なく天塩の他のGSで給油することにした。
給油完了後オロロンラインを走る。相変わらず矢羽根もガードレールも無くなり、非常に爽快な道だ。至る所でライダーが写真を撮ってたりしていて、手を上げながら通り抜ける。

海に飛び込んで行きそうな道があったので、止まって撮影タイムに入る。

バイクもたくさん走っており、こういった写真も比較的簡単に撮れる。
稚内市街に入った。稚内港からは利尻・礼文島へのフェリーが出ており、今年は是非行ってみたかったが、これ以降の天気予報も全く良くなかったので、今年も行っても意味無いなぁ~ってこの時は思って泣く泣くスルーして、宗谷丘陵へ向かった。
2年前に宗谷丘陵を訪れた時に、貝殻破片で出来た白いダートの景色が良かったので、今回も行ってみることにする。ダートに侵入するのは勇気が要るが、前回下りで大丈夫だったので今回は登りだから幾分楽だろうと考えた。

今年は利尻富士は見えなかったが、やっぱりここからの眺めは素晴らしい。

こんな感じの道を走る。ダートではあるが、固く締まっており全く不安無く走れた。前回は下りだったからしんどかったけど、上りだと全然余裕だった。

白いダートを走るので、タイヤが真っ白になるのが面白い。
今年の天気は微妙なのであまり写真は撮らなかったが、宗谷丘陵はいつ来ても素晴らしい景観だ。国盗りで宗谷岬が何故か残っており、本当に近づかないと取れそうになかったので、宗谷岬にも向かった。

一応記念撮影。11時になったので早めの昼食を宗谷岬で食べた。鮭の親子丼(鮭とイクラ)にしてみたが、中々美味しかった。
お腹も膨れたことだし宗谷岬を出発する。今まで宗谷丘陵を越える道ばかり走っていたので、国道238号の宗谷岬からオホーツク海側を走ったことが無かったので、今回走ってみたが中々良い景色だった。こちらを走るのも悪くない。
そして、道の駅「さるふつ公園」でソフトクリームを食べる。ここもキャンプ場併設で隣に風呂もあるので、一度泊まってみたいのだが中々泊まる機会が少ない。というのも近くに、今日泊まる予定のクッチャロ湖畔キャンプ場があり、そちらの方が安く便利で景色も素晴らしいので、どうしてもクッチャロ湖畔に行ってしまう。何となく、今後泊まるかもしれないので見渡しておいた。
さて、次はエサヌカ線だ。去年はここに来なかったのでいつから出来たのか知らないが、エサヌカ線の看板が出来ていた。今までどこを曲がるのかが良く分からず、適当に行っていたが便利になったものだ。恐らくだが、ここは主にバイク乗りしか来ず、適当に曲がると浜猿払の集落内を通ってしまうので、時折居る喧しいバイクが鬱陶しいから住民の要望が出たのかもしれない。

相変わらずエサヌカ線も素晴らしい。オロロンライン道道106号と同じような、片側は海。片側は原野の道がしばらく続くのだが、どう言ったら良いか分からないのだが何かが違う。

牧草ロールが点在しているところを狙って止めてみた。剥き出しの方が個人的には好きなのだが、全て包まれていたので仕方がない。
まだ天候も持っており、時間もあったので今度はクッチャロ湖を眺めることが出来るクローバの丘へ行ってみた。ここは、いつもは朝早い時間に行くことが多く、いつ行っても誰も居なかったのだが、今回は昼過ぎということもあり、ライダーが3人とキャンピングカーが1台居た。人も居たし、天気も良くなかったので写真も撮らずに立ち去る。
そして、クッチャロ湖畔キャンプ場に到着した。今回は最初から2泊分で受付だ。雨と台風を乗り切るつもりでいたので、念入りに設置場所を探す。盛り上がっているところで尚且つテーブルの近くが一番良いが、中々良い所が見つからない。雨を少しでも避けるために木の下も考えたが、荷物の搬入が面倒だ。もう既に一般の夏休みは今日までなので、どこにでも張り放題なのだがこういう時は難しい。
結局盛り上がっているところは無いが窪んでいるところも無いので、周囲に排水設備も整っているため問題無いと判断し設置場所を決めた。もちろんタープも欠かさずに張り、いつもはサボる張り綱もきっちり付ける。

今日はクッチャロ湖畔キャンプ場をキャンプ地とする!

テントの目の前はこんな景色が広がっており、ロケーションは最高だと思う。
テントを設営してしばらくマターリしていたら、雨が少し降ってきた。買い出しをしていなかったので、雨降ってくるの早い~ なんて思っていたら、しばらく経ったら止んだ。なので、今度こそと思いバイクで買い出しに向かったら、途中から結構降ってきてシャツ1枚で出て行ったので慌てて引き返してしまった。ほんの一瞬でシャツがずぶ濡れになってしまったが、速乾性のシャツなのでしばらく経てば乾くだろう。止まってみると、そんな大した雨では無かったのだが、バイクで走るとどれだけ雨に当たるかが良く分かった。
1kmちょいだから歩いて買い出しに行くかな?って思っていたら、また雨が止んだ。雨雲レーダーを見ても30分くらいは持ちそうで、空を見てもすぐには降ってきそうになかったから、今度こそという思いでバイクで向かう。今度は雨に降られなかったので何より。2日分の買い出しをしてキャンプ場に戻ってきた。
写真を撮り忘れてしまったのが大変ネタ的に惜しいが、ここでタープの下でマターリしていたら何とイスが壊れて足に亀裂が入り折れかけている。背もたれがあるタイプで、外を眺めてマターリするには最適なイスだったのだが非常に痛い。
2012年夏休みも北海道でイスが壊れて現地調達した。この時はクルマでの旅だったので、普通のイスを稚内のホームセンターで調達した。2015年GWにも青森県国設薬研野営場でイスが壊れて、函館のホーマックで背もたれ無しの折りたたみイスを調達した。
いずれも足が折れる結果となる。今回使っていたのはサーマレストのチェアで、足が樹脂だったのが気掛かりだったが、案の定ポールより先に足がやられてしまった。やはり樹脂製の足は信用出来ないな。長期ツーリング2回+αしか持たないのは非常に残念。自分の体重が重たいせいが大きいとは思うが、他はそこそこ持ったのを考えると、もう2度と買うことは無いだろう。
ちょっと亀裂が入って体重を掛けると、そのまま一気に逝ってしまいそうだったので、何とか大丈夫な方の2方向に体重を掛けながら何とかこの日は乗り越えられたが、少し油断すると一気に持ってかれそう。旅の最後まで持つかどうかは微妙に思われた。
イスを気にしながら炊飯をして美味しくいただく。しかし、このキャンプ場。異常にハエが多くて嫌になる。湖畔で蚊が多いというのはよくあるが、3年連続でここに泊まっているが、ハエがここまで多いのは初めてだ。蚊と違って刺したり耳元へプーンとは来ないのだが、衛生面で気分の良いものではない。まぁキャンプなんて虫が出るのが当たり前っちゃ当たり前だから仕方がないが、ここまでのハエは見たことが無かったので少々戸惑う。

食後の片づけをして、クッチャロ湖を見ていたら、意外と明るくもしかしたら焼けてくれそうな雰囲気だ。雨が降ったり止んだりを繰り返していたので、今日の夕暮れには全く期待していなかったのだが、これはツイている。

ちょっと雲が多いが、湖面に赤色が反射してとても素晴らしい光景だ。

バイクも一緒に撮影。ここぞとばかりに写真を撮る。

湖一面真っ赤、という訳にはいかなかったが中々満足の行く夕暮れを見ることが出来た。ここクッチャロ湖畔キャンプ場はこれで3回目だが、3回目とも全て夕暮れを見ることが出来ている。
もちろん、基本悪天候時にキャンプはしないのだが、曇った日でも何故か暮れてくれるのは最高だ。台風が近づいてきたり、週刊天気予報がずっと悪かったりと、若干落ち込んでいたがやっぱり北海道は最高だと思ったひと時だった。
夕暮れを満喫して、隣のはまとんべつ温泉ウィングに歩いて行くことにする。ここは露天風呂は無いが、サウナ・水風呂もあり、ヌルスベの温泉で非常に気持ちが良い。
いつもなら、風呂上りにテントの外でマターリするのだが、イスが壊れ気味なので断念する。3泊目を終えたので洗濯をしなければならないが、明日はオフ日の予定でヒマを持て余すはずだから、明日することにしよう。ここクッチャロ湖畔キャンプ場はコインランドリーもバッチリあるので使い勝手が良くて素晴らしい。
宿泊地:北海道浜頓別町 クッチャロ湖畔キャンプ場 200円
温泉:はまとんべつ温泉ウイング 500円(キャンプ場から徒歩3分)
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