■5日目 8/17(水) 天気:雨後曇り後台風
走行距離:0km
この日は1日中雨で、夜には台風7号が来る予定になっていた。よって、雨の中走り回ったり設営・撤収をするのが嫌だったので、オフ日にした。
最初に断っておくが、この日は写真が殆ど無いので、文章ばっかりでまさに日記です。
朝の天気予報を確認すると、やはり1日中雨のようだ。台風7号が近づいているが、50km向こうの枝幸町では風速10m以上で荒れそうだが、浜頓別町は4m程度で大したことは無さそうだ。よって、予定通り今日はオフ日にして1日ゆっくりしようと考えた。

朝食を済ませると、雨は大して降っていなかった。ここぞとばかりに周囲のライダー達は撤収を始めていた。今日はバイクに乗らないと決めてはいたものの、撤収をして走り去っていくライダーを見ると自分も出かけたくなってくるが、ここはジッと我慢をする。
ここクッチャロ湖畔キャンプ場はコインランドリーも完備しているので洗濯をしに行くが、洗濯機が1回200円なのは良いとして、乾燥機が30分200円なのはちと高め。新日本海フェリーでは、全く同じ乾燥機が30分100円なのだが仕方ない。とりあえずケチって30分だけ回してみたが、やはり3日分の洗濯物を乾かすのには30分では足りなかったので、もう200円追加する。
洗濯も終わり、やることも無くなった。湖畔を見ながらボケーっとしようと思っていたが、ついに恐れていたことが起きた。イスが完全にぶっ壊れて足がポッキリ折れてしまった。これは困った、ただでさえ今日はオフ日でやることが無いから湖でも一日眺めていようかと思っていたのに、こうなるとそれすら出来なくなってしまうではないか。
スマホで検索すると、一応このキャンプ場の近くにホーマックがあるようなので、そこに買いに行くことにしよう。しかし、こんな田舎町のホームセンターだと品揃えが良くは無いだろうからそこが心配だ。あったとしても、前回購入した物と同じになるだろうから、どんどん同じ物が増えていってしまうのが難点だ。
ついでに検索すると、近くに町立の図書館もあるみたいだ。ヒマを持て余しているので、何年振りかに図書館に行くのも悪くないだろう。閲覧の机とかにコンセントがあると助かるんだがなぁ。
相変わらず雨は降っているし、時間も中途半端なのでテントで横になっているといつの間にか1時間程度寝てしまっていたようだ。11時になったので、昼食にする。キャンプツーリングを始めて4年になるが、昼食を自炊したのは思いつく限り2回目だ。初めてはキャンプではなかったが、何故か思い立って今は亡きカブに乗って静岡のさった峠に行き、米とレトルトカレーで食事をした覚えがある。確かあの時は、スプーンを忘れてしまい、仕方なく箸で一生懸命食べた苦い思い出がある。
昼食を終わらせ片づけをしていたら、幸いにも雨が止んできた。これは動くチャンスだが、バイクで行ってしまい帰りに降られると非常にブルーになるので、運動不足でもあるし時間も大量にあるので歩いて行くことにした。
折角なので写真を撮れば良かったのだが、全く撮ってないのが残念。浜頓別図書館は、全国的にも珍しいバスターミナルの2Fにあるみたいだ。バスの本数が少ないので、待ち時間に使うには良いところではないかと思う。
入ってみると、やはり田舎だけあって想像していものより全然小さかった。自分の図書館のイメージだと、仕切りがついてて勉強が出来るような机が何台か並んでいる、という物であったが当然そんなものは無い。読む机は普通の長机にイスが3つある程度で利用者の少なさを感じさせる。もちろんコンセント等無かった。
眺めてみると、北海道道の駅のガイドブックがあったのでパラパラ見てみたが、あまり興味も沸かず、ヒマ潰しに入ったのに20分くらいで出てしまった。
次に、主目的であるホーマックに行く。行ってみたが、想像通り田舎のホーマックなので、店舗が小さくて不安になる。懸念が当たり、店内どこを探してもアウトドア用のイスが見当たらない。季節用品コーナー辺りだと思うのだが、夏も終わりに近いからか殆どアウトドア用品の在庫すら無かった。
しびれを切らして店員に確認してみたら、ここに無ければありません(キッパリ)と言われてしまい、消沈する。この近辺で大きな街となると、90kmの稚内か40kmの枝幸町かのどちらかか。稚内ならさすがに置いている店もあるだろうが、もうこの日に動く気がしなかったので、また明日購入することにしようかと考えた。
ホーマックの隣にセイコマがあったので、食料は買っていたが野菜ジュースと飲むヨーグルトを買ってその場で飲む。次にバスターミナル+図書館の横が、浜頓別町役場だったのでヒマだし田舎の役場がどんなものか見てみようかと思い立ち寄った。浜頓別町制も結構長いらしく、役場にはその開拓の歴史の写真が展示してあったりと、まぁまぁ楽しめた。
さて、特に目ぼしいものもなくキャンプ場に帰ってきてしまった。2時間くらいは何とか潰せただろうか。今日は18時以降から雨が強くなってくる予報になっていたので、15時とまだ早いが先に温泉に行くことにした。
温泉でゆっくり汗を流して出るころには雨が降り出していた。まだそこまで強くないので、早めに温泉に行って正解と言ったところであろう。テントまで戻り夕食を自炊していると、まさかのライダーがやってきて雨が降っている中テントを張り始めた。自分のことを棚に上げて言うのも何だが、こんな台風7号が来る日にわざわざ雨の中テントを張るなんて物好きな人も居るもんだと思った。
しかもタープも無しなので、もろ全部雨がテントに当たってしまうのに。テントは同じクロノスドームだから多少は強いだろうけど、驚いたのは張り綱を省略していたので強風が吹いたら大丈夫なのだろうか、と心配してしまう。まぁ雨が降っている中声を掛けに行くのも何なので、遠巻きながら無事を祈ることにする。
夕食と後片付けを済ませてちゃんとトイレに行っておく。さて、後は台風7号が通り過ぎるのを待つだけだ。雨・風対策を万全にし、雨が降っていない中で張り綱のテンションの確認もしたしバッチリのはず。
とは言ってもやることもないので、テーブルをテントに持込みPCを出して出費の確認などをすることにする。それをしていたところ、テントの外から声を掛けられた。どうやら役場の人らしくて、ホントに最悪の場合はステージの下や温泉に逃げ込んでください、とのこと。配慮してもらえるのはありがたいことだ。
出費の確認が終わったところで雨が強くなってきた。やることも無いのでテントで横になっていたら、ついに本気を出してきた。まずバケツをひっくり返したような雨が20時頃から始まった。タープも張っているし、張り綱もきっちりしているから雨だけなら問題無いはずだ。

しかし、21時頃から風が強くなってきた。台風位置から言って、恐らく21時頃が一番浜頓別町に接近していたのだと思われる。何度かテントが浮き上がりそうになるが、ペグ打ちと張り綱が効いているので問題は無かった。
しかし、風と雨が重なった場合は、タープが上にあるがどうしても横殴りになるので、直接テントのフライシートを打ち付けてしまう。その勢いが強すぎると、多少の雨がフライシートを貫通してインナーテントについてしまう。インナーは通気性重視でメッシュ状なのでそこから雨が少し侵入していた。
ただ、時折テントを開けて地面の様子を確認したが、あれだけの雨が降り続いているにも関わらず、水たまりが出来るような雰囲気は無かった。このキャンプ場は相当水はけが良いようだ。水たまりにさえならなければ、下からの浸水は無い。インナー上部からの浸水等フライシートがあるおかげでたかが知れている。時折タオルで拭く程度で何とかなった。時折、物凄いタープが暴れる音も聞こえたりしていたので、不安になりポールがあるかはテント内から確認出来たので、中々タープも強い。強風に強いHEXタイプなのが良いのだろうか。
去年の別海でも同じような豪雨にあったことを思い出す。あの時は、タープを張っているからと張り綱を省略してしまっていたので、強烈な雨によりフライとインナーが接触して同じような浸水をしてしまっていたので、今回は台風というのもあったが張り綱をきっちり張っていたのでそういう浸水は無かった。
何より去年はスマホがぶっ壊れていたので、時間は分からないわ、どのくらいで落ち着くか分からないわでかなり不安だったが、今年はスマホが健在だったので、どのくらいで落ち着きそうか分かればまだ心の余裕があった。

21時には台風7号は温帯低気圧に変わったらしいが、それでも風が強い。

シュラフはダウンなので雨に濡らさないように気を付けながらゴロゴロしていたら、日付が変わる直前にようやく雨が止んだ。今回も何とか乗り切ったが、やはり台風の日にキャンプ等しない方が無難である、というのを再認識した。後天気予報は絶対ではないので、信じ切ってはならない。浜頓別は強風が吹く予報では無かったのに、見事に裏切られた。でもこの台風7号を乗り切ったので、また一つ自信にもなった。
雨も止んだのでトイレに行くために外に出たところ、驚くほど地面は水分を含んでいない。排水溝から水があふれるくらいなっているかと思ったら、それすらも無かった。バケツをひっくり返したような雨が4時間は続いたのだが・・・ 水は全てクッチャロ湖に流すのか知らないが、本当にこのキャンプ場は水はけが良いみたいだ。夕方来てたタープも張り綱も無いライダーのテントも、中は知らないが無事なようだったので、クロノスはホントに丈夫だと再確認出来た。
今日は昼寝も何度もしているし、何より走ってないので少々遅くなっても明日には響かないだろう。日変わりくらいに再度寝ることにする。
宿泊地:北海道浜頓別町 クッチャロ湖畔キャンプ場 200円
温泉:はまとんべつ温泉ウイング 500円(キャンプ場から徒歩3分)
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