■2日目 4/30(日) 天気:晴れ

走行距離:344.8km
福島県二本松市から、磐梯吾妻スカイラインを通ってから宮城県に入る。そこから蔵王エコーラインを通り山形県に抜け、国道13号を走り寒河江市まで走った。
朝5時頃起床。やはりテント生活が始まると、明るくなってきたら起きてしまう。このキャンプ場は標高が高かったので、寒さがどうか懸念があったが、モンベルの#3(0℃対応)のシュラフなので普通に寝られた。
洗顔して朝ご飯の支度に取り掛かる。前日多めにご飯を炊いていたので、それを使って雑炊にし美味しくいただく。

朝のキャンプ風景。桜も咲いており、良い感じだ。
片付けをして撤収に掛かるが、この日は夜露が全く付いておらず楽だったおかげか、7時過ぎにキャンプ場を出発した。
この日は朝からよく晴れていたので、2年前と同じように磐梯吾妻スカイラインへ行くことにした。道の駅「つちゆ」の横を通り、国道115号線を走る。長大な土湯トンネルを抜けて、一旦猪苗代町に入り磐梯吾妻スカイラインの入口へ。朝早いためか、交通量は皆無でとても気持ちが良い。ただしキャンプ道具満載なので、ワインディングを快適に走れないのが少し残念だがまぁしょうがない。

途中磐梯山が非常に良く見える駐車帯があったので、止まって撮影。

バイクと一緒に。静岡に居ると、雪がかぶっている山を見れるのは富士山とアルプスくらいなので何となく嬉しい。
写真を撮った後に出発。磐梯吾妻スカイラインは、浄土平より西側は強烈なワインディングと磐梯山の展望が望め、東側は火山帯で荒涼な景色と福島市街地の展望が望める。浄土平へ到着したが、2年前は駐車場を無料開放していたと思うが、今年は係員も待機しており有料になっている様子だ。駐車料金を払ってまで見たいところも無かったので、浄土平は通過した。
浄土平を超えると、火山帯が始まる。この中を道が延びる所を写真に撮りたかったが、止まる場所をどうしようか考えていたら降りてきてしまい、折り返すのも面倒だったので進んでしまった。
この一帯は火山性ガスが湧出しており、非常に強烈な硫黄の匂いがする。なので、この一帯は駐停車禁止となっている。「窓を開けるな」とか標識があるが、バイクは全く関係ないので思いっきりガスを吸ってしまう。まぁとりあえず大丈夫だった。
福島市街を見下ろしながら行くが、この時間帯だと逆光になってしまうので、写真は撮らずに福島市街へ到着。国盗りのため、市内のあちこちをウロウロして、国道4号に出て北上した。そして桑折町から県道に入り、道の駅CPを取るため県境を越えて、宮城県七ヶ宿を目指した。
もちろん七ヶ宿は来たことがあったが、記憶ではここが道の駅だったような・・・場所を通り過ぎてしまった。あれ、消滅したのか?と一瞬思ったら、どうやら道の駅が移転したようでしばらく米沢方面に走ると道の駅の標識があった。でも、ハイドラのCPは昔の場所のままだったのが面白い。
CPは取れたので用は済んだのだが、折り返すのも面倒なので道の駅まで行くことにする。着いてみたら、どうやらどこかの公園だったかのような場所を大改築して、湖畔に物凄く広大な駐車場がある道の駅に生まれ変わっていた。これには少しばかりビックリ。昔の道の駅はショボかった記憶があったが、これならとてもキレイだ。写真を撮らなかったのが失敗だったが、湖畔に桜の木がたくさん植えられていて、ほぼ満開状態だった。
ちょっと休憩して、今度は白石方面に降りる。ツーリングマップルに、白石では「うーめん」という食べ物が有名だと言うことで、時間も良いことだし食べに行くことにした。最初に検索した店にスマホナビで行ったが、営業しているような雰囲気に見えなかったので、もう1軒紹介されていたところへ向かった。

これが白石のうーめんらしい。ぶっちゃけて言うと、素麺の暖かいにゅうめんのような感じだった。個人的な意見では、素麺を暖めて食べることに私は意味を見出せないので、特別うまいものでも無かったがまぁまぁ美味しかった。
お腹を満たしたところでツーリングを再開する。道の駅「むらた」を経由して、蔵王エコーラインに向かった。2年前は雪解けが遅かったので、GWに冬季閉鎖が解除されなかったからバイクで行くのは初めてだ。

楽しいワインディングを走り、お店がある広い駐車場があったので、少し周辺を散策してみる。

かなりの険しい山姿が荒々しくて、若干感覚がおかしくなりそうな風景だった。写真では伝わらないとは思うが中々の景色だ。

雪溶け水が滝のように落ちている。
散策も終わり駐車場に戻ったところ、大きなBMWバイクに乗った人が駐車場内でUターンしようとしていた。この駐車場は結構な勾配が付いているし、動きも何か危なっかしかったので大丈夫か?と思い見てたら、案の定良い音を立てて盛大に立ちゴケしてしまった。
助けなきゃ、と思い駆けつけようとしたところ、たまたま交通量が多くて道路を横断出来ずにいたら、何人か集まっていたのでじゃあ問題無いか、と思い行くのは止めておいた。一杯人が集まるのも本人は非常に恥ずかしい思いをすることだしね。
自分も今のバイクは初年度に4回程倒している。
1回目:納車3日目に、近所の信号右折待ちでスルスルと進んだところ、交差点のド真ん中で倒す
2回目:GW初日に景色が良くて登り勾配の所にバイクを止めようとしたところ、スタンドの掛かりが悪くて倒す
3回目:山の中の県道で道を間違え、上り坂でUターンしようとしたところ、失敗して倒す
4回目:キャンプ場の手続きを終え、またがったまま下り勾配を下がろうとしたら、速度が付いてしまい倒す
乗ったことが無い人は分からないかもしれないが、やはり人間失敗しないと中々学習しない。これらから学んだことは、
・勾配があるところに駐車する時はギアを入れてエンジンを切る
・Uターンは平坦な所でしかしない
・またがったまま下がる時は、常にフロントブレーキに手を添える
等々。幸いこれ以降は、1回洗車中に倒しかけたことはあったが、倒してはいない。話が大分逸れたが、自分も気を付けなくてはと、気を引き締め進むことにした。
お釜を見れる蔵王ハイラインは、有料道路だし行ったことがあるので通過する。ようやく山形県に入った。さすがに峠付近は雪壁が高くて、雪の回廊となっていたので、新鮮な気分で走る。
平野部まで降りてきて、山形市の国盗りやCP巡りをして、道の駅「天童温泉」でこの日の宿をどうするか模索する。本当は、海沿いまで出て庄内空港が見渡せる庄内オートキャンプ場に行こうかと考えていたが、どうやら時間が少し足り無さそうだ。この2日間で思ったのが、国盗りやCPを取りこぼし無く行こうと思うと、思った以上に時間が掛かる。特に市街地は細かく分かれていたり、ひょんなところに神社があったりで寄り道していると、距離が伸びない。
ちなみに、ハイドラCPではダムと駅のコンプリートはほぼ諦めている。ツーリング中に駅に1つ1つ寄るのは結構なストレスになるし、ダムなんかは数が多過ぎる。バイク・車が入れないような奥地にまでCPがあったりするので、登山にでもはまらない限りコンプリートは不可能だ。
今回で東北をあらかた制覇するつもりだったが、どうやらさすがに夢のまた夢に終わりそうだ。それだったら、なるべく次に繋がるように。次に一筆書きくらいで回れるようにしておこうと考え、今回の山形・秋田は主に内陸側を抑えていこうと考えた。こうすれば、次は沿岸を進めば良くなるしね。
という訳で、この日の宿は泊まったことがある、「寒河江いこいの森キャンプ場」に決めた。200円と格安で、徒歩圏ではないが比較的近くに温泉もある良いキャンプ場だ。ここからなら、30分くらいだろうからまだ少し時間があるので、山形空港に寄ったりしてCPを稼いでおいた。
一番最寄であろうコンビニで買い出しをして、キャンプ場に向かった。若干分かりにくい所にあるが、一度行ったことがあるので迷わずに寒河江いこいの森キャンプ場に到着。受付をして、管理人のおっちゃんが親切で色々教えてくれた。
一番メインのサイトは、駐車場は近くて屋根付きの立派な炊事棟もあり、テーブル・イス等もたくさん置いてあったが、乗入不可。奥にも林間サイトもあり、そちらならバイク・車の乗り入れもOKだということだった。歩いて見に行ってみたが、雰囲気的にはそちらも良かったが、まずトイレが管理棟しか無いので2分くらい歩かなくてはならない。炊事場が無くて水飲み場があるだけ、と言った設備状況。
さらに、このキャンプ場には風呂が無いので、近くの温泉に行かなければならない。自分は食事を済ませてから風呂に行きたいので、そのころには真っ暗になっているだろう。そんな中、未舗装の道を通ってテントまで戻るのは嫌だし、周りにも迷惑が掛かってしまう。
この日はまだ連休に入ってない人も多いのか、全然人は居なかった。メインサイトには父子の2人組が1張り。奥の林間サイトにはクルマとバイクが1組ずつ程度でどこでも張り放題だ。結局メインサイトが1番と考えたが、ちょうど駐車場すぐ横にベンチが完備されているし眺めも高台になっているので良かった。一応管理人さんにここに張って良いか聞きに行ったが、問題無しということで駐車場すぐ横に張ることにした。

テントを設営して、ここをキャンプ地とする!バイクは舗装路ですぐ横に置けるし、ベンチはあるし雪をかぶった月山?は見えるし言うことは無い。

ベンチが完備されているので、テーブルだけ出して炊飯したがこの日もうまく炊けた。美味しくいただいていると、もう1組居た父子のお父さんが話しかけてきた。すぐ近所だというおじさんは、目的地が竜飛岬ということ、静岡から2日で来たことにビックリしていた。色々話した後、「気が向いたら、ウチのテントに遊びにきてください」と言われたが、今から風呂に入りに行かなければならないので、帰ったら21時過ぎてしまうだろうし、折角の親子水入らずを邪魔するのも悪いと思って、この日は結局行かなかった。
後片付けをして温泉へ向かう。バイクで10分掛からないくらいの、道の駅「おおえ」近くにある温泉「テルメ柏陵」へ行った。300円と格安でシャンプー等も完備。温泉も本物だし、とても気持ちが良い。
しっかり温まり、キャンプ場に戻ってきた。さすがに夜になると冷え込んできたが、昨晩より標高が低いためかまだ外に居ても問題無い。しばらくマターリしてから、寝ることにする。
宿泊地:山形県寒河江市 寒河江いこいの森キャンプ場 200円
風呂:テルメ柏陵(道の駅おおえ) 300円
2017年GW東北ソロキャンプツーリング 1日目