■8日目 5/6(土) 天気:曇り時々雨夜は晴れ

走行距離:338.1km
岩手県大船渡市から三陸海岸国道45号を引き続き南下して宮城県に入り、仙台を通過して国道349号阿武隈川沿いを走って福島県に入り、二本松市まで走った。この日は天気が良くなかったので、写真が殆どありません。

朝5時頃起床。曇りの予報だったが、意外と朝は日差しも出ていた。早速岬側に向かって写真を撮る。

木のシルエットが良いかと思う。
雨雲レーダーで見てみると、やはり日本海側は既に雨が降っているし、数時間後には青森・岩手北部も雨が降る予報だった。現在いる大船渡は11時頃までは大丈夫そうな予報だったので、撤収には充分間に合うだろう。
前日一緒に飲んだ人達も起きてきたので挨拶をする。朝食を食べて、撤収準備をする。
ソロのライダーさんがあと2人居たが、1人は仙台ナンバーなのでほぼ地元みたいなものだろう。もう1人は習志野ナンバーだったので、もう1泊して帰るみたいだ。習志野のライダーさんから、「どっかいいキャンプ場知ってますか?」と聞かれたので、少し考えてみる。
後1日しか残っていないので、福島県には入っておきたい。となると、初日に泊まったあだたら高原が良いかも?って思い、言ってみたら、結構その案を気に入ってくれた。「同じ方向に行くので、もしかしたら私もそこに行くかもしれない」、って言ったら、「是非じゃあ合流しましょう!」みたいな流れになった。こういうケースは、2014年夏休み北海道であった。クッチャロ湖畔キャンプ場で会ったライダーさんと仲良くなり、話を合わせてしょさんべつ岬公園キャンプ場で合流した。
これで今晩が楽しみになった。再会を楽しみに撤収を完了し、7:10頃キャンプ場を出発した。早速ツーリング!と行きたいところだが、前日にも記載した通り、まずはスーパーの近くにあったコインランドリーに向かう。その間ヒマしそうだったので、ペンを無くしてしまったからコンビニに立ち寄りボールペンを購入した。
洗濯を開始し、その間地図に国盗り空ポイントを書き込む。しばらく書き込んでいたら、地元のおじさんが話しかけてきた。もう結構なお年のようだが、足腰は割としっかりしていて、若い頃は結構日本各地を旅して周っていたらしい。他愛の無い話をしていたら、洗濯も終わり畳んで納めて今度こそツーリング。
朝見た予報だと11時くらいから雨の予報だったが、走っていると少しばかりパラついてきた。大した雨では無かったのでカッパは着ずに通過する。トンネルが多いから少しでも雨に当たる量を減らそうと考えて、無料の三陸道に入り陸前高田へ向かった。
ここで路面を濡らす程でも無かったが雨が強くなってきたので、コンビニに入って様子を確認する。バイクが4台くらい居て、ライダーさんは皆カッパを着始めていたようだ。雨雲レーダーを見ると10分くらいで止む予報で、今から行こうとしている気仙沼や石巻近辺はしばらく降らない予報になっていた。こうなるとカッパの脱着が面倒なので、しばらく待つことにした。
予報通り雨が止んだので出発する。1日降るような雨だとあまり役に立たないが、通り雨のような感じだと、このレーダーが非常に役に立つ。もはや無くてはならない存在になっていた。
陸前高田も、東日本大震災で非常に大きな被害を受けた所だ。国道45号の海沿いは何も無くなっていた。奇跡の一本松の近くに駐車場があって出店も出ており、観光地化されていた。また、被害を受けた学校がそのまま残っており、コンクリートから鉄骨が剥き出しになっているのも見れて、津波の威力の凄まじさを物語っていた。津波到達ラインも書いていて、ほぼ最上階の真下に引かれている。
詳細は覚えていないが「それでも私達はこの町で生きていく」と学校の壁に言葉が書かれていて心を打たれた。また三陸海岸を走っていてどこだったか忘れてしまったが、TVでも賛否両論の声が出ているとてつもなく高い防潮堤も見られた。
確かに、これだけの高さがあれば、助かる命も出てくるかもしれない。ただし、その代わり沿線から海が全く見えなくなってしまっていた。地元にとっては命を守ってくれるかもしれないが、正直このような物があると私達のような観光客は再訪したいとは思わなくなってしまうのでは、と考えてしまった。地元の方も、海と共に生きている人も多いので、これでは賛否両論が出るのは当然だと感じた。
私もとやかく言える立場ではないが、正解の無い答えを出すのは非常に難しい。他の方々も是非現地を訪れて考えるきっかけを作ってもらいたいと思う。今回こういった所の写真は撮らなかった。今思うと少しもったいない気がするが、まぁ仕方ない。とにかく沿岸は何も無い風景が広がっているのは一度見てもらいたいと思った。
そんな思いを抱きながら国道45号を走り続けて、ようやく宮城県に入る。気仙沼市を通過し、南三陸町に入った。ここも津波で被害を受けている地域で、道の駅「大谷海岸」を通過して、市街地近くの通りに「さんさん商店街」という標識があった。そろそろ良い時間だったので、食事できるところがあるかな?って思い行ってみたが、駐車場待ちでとんでも無い大渋滞が発生していた。私は裏から向かったのでまだマシだったが、さすがGWだと思った。
復興支援で少しでもお金を落として行きたかったが、道も良くなくてすり抜けて行けそうな雰囲気でも無かったので、泣く泣く通過することにした。これだけ人が集まっていれば、経済効果もそこそこだろう。
仕方なく国道45号をそのまま走ると、道の駅「津山」があったのでここで昼食にした。カレーラーメンとやらにしてみたところ、中々美味しかった。でも、麺の下にライスがあるって書いてあったのだが、無かったので少し残念。店員さんに聞いてみようかと思ったが、何となくこういうのを聞くのは気が引けるタチなので止めておく。
次に道の駅「上品(じょうぼん)の郷」に寄って、三陸道の無料区間を一杯まで使って、有料区間手前で降りる。石巻・松島町の国盗りをしながら、ようやく仙台の国道4号に戻ってきた。前走った時の記憶が残っていたが、仙台の4号BPは、片側8車線の交差点があるので少しビックリしてしまう。内訳は左折2車線。直進・右折3車線と言った具合だ。ここまで車線の多い交差点は、大阪中心部くらいしか見た覚えが無いが、あそこは一方通行なのでまたちょっと違う感じを受けた。
仙台を通過して仙台空港に向かってCPを取得。そしてここからは4号線を離れて国道349号をメインに走る。丸森町・角田市の国盗りをして、阿武隈川沿いを走り福島へ向かった。阿武隈川沿いは中々景色も良く、交通量も少なめで気持ちが良い。途中から若干道が狭くなったが、離合出来ないほどではないので問題無い。
ひたすら走ると福島県に戻ってきた。伊達市の梁川・保原の国盗りをし、福島市街をうまく避けて二本松市に入る。ハイドラを見ると、二本松城のCPがあったので取りに行ってみた。写真を撮るほどの時間があまり無かったのでスルーしてしまったが、中々見応えのありそうな城だった。石垣のすぐ横をバイクで通れたので、写真を撮るには良い城かもしれない。
麓のコンビニで買い出しをしてキャンプ場に向かうが、安達太良山の方が割と雨が降りそうな雲が掛かっていた。福島は曇りって言ってたじゃん~って思っていたら、雨が結構降りだした。路面も濡れるくらい降り出したので、慌てて雨宿り場所を探したが、消防団の基地みたいなところがあったので、ちょっと寄ることにした。
またもや雨雲レーダーの出番だ。空が明るかったので、間違いなく通り雨だと思っていたが、20分ほどで弱くなり30分で止みそうだ。ただ、30分後からはキャンプ場で雨が少しだけ降る予報になっていた。これは立回りを迷う。キャンプ場まで10分くらいだろうからカッパは来たくないので、20分後に出発しよう。キャンプ場で降りだしたら、あそこは屋根付の炊事場があるので、そこで雨宿りすれば誰か来そうな気がするので、暇つぶしも出来るかと思うし。
15分程待ったところ、小降りになってきたので出発した。しばらく走ると路面が乾きだした。どうやらこっちの方は雨が降ってなかったのだろうか。少し走っただけで変わるので、天気というのは本当によく分からない。結局キャンプ場までは一切雨は降らずに済んだ。自分の立回りは完璧だ、と褒めてやりたい。
そして、18時頃キャンプ場に到着。キャンプ場に入った瞬間、今朝約束した習志野のライダーさんが入口近くに居て、「ようやく来た~」と叫んでくれたのですぐ見つかった。どうやらもう1人所沢のライダーさんを捕まえて、一緒に食事をしているみたいだったので、もう1人の方に挨拶する。
まだ雨は降りそうになかったので早速テントを建てようとするが、その矢先に雨が降り出した。雨雲レーダーがとても正確で非常にありがたい。想定をしていたので、米等だけ持って後は濡れても良いようにして、炊事場に向かってまずは米を水に浸けておく。
習志野のライダーさん達は、木陰に陣取って食事をしていたが、葉っぱを通り越すくらいの雨が降ってきたので、慌ててブルーシートを屋根代わりにしようと頑張っていた。自分もタープを持ってきているが、今回連泊もせずに雨のキャンプも無かったから、使っていなかった。最終日に1日でも使うと洗わなければならなくなるので、出来れば使いたくないと思っていたので、あのブルーシートに便乗させてもらえばタープは必要無いだろう。
炊事場で雨が止むのを待っていたら、近くのライダーさんが雨を嫌ってやってきた。皆予想通りの行動である。ちょっと話をしてみたら、埼玉のライダーさんでカレンダー通りの休みだったから、GW初日で下北まで高速を使って行ったあとに南下しているらしい。静岡からだと、フル高速でもちょっと厳しいので、このあだたら高原くらいが1日掛けて移動するにはちょうど良いくらいだ、みたいな会話をした。
しばらく話し込んでいたら雨が止んだ。本当に素晴らしいよ、雨雲レーダー。地面が濡れてしまったのが痛いが、ようやくテントを張り始める。
テントを設営して、ここをキャンプ地とする!初日も泊まっているし到着も遅れたし、雨が降ったりしていたので写真を撮るのを忘れてしまった。もうかれこれここも4回目の利用なので、新鮮さは全く無いが便利で使い勝手も良いため、気に入っている。初日に咲いていた桜も完全に葉桜になってしまっていた。
米を水に浸けていたので、テント設営して寝床の準備が出来たところでようやく炊飯開始。食事をしていたら、所沢のライダーさんから肉が余ったらしいのでどうぞ、と言われて美味しくいただいた。また、ウイスキーの水割りも貰ってしまい、2日連続飲み会となり楽しい時間を過ごすことが出来た。途中パラパラと何度か雨が降ったが、ブルーシートの屋根もあるし、大して強い雨でも無かったので快適に過ごせた。
食事も済ませて後片付けをして、3人で隣の温泉「スカイピアあだたら」へ向かう。ここはそこそこ歩くが、3人で話しながらだとあっという間に到着した。初日に出口側に回った方が近いのを再確認していたのもあって、今回はちゃんと出口側から周る。また利用することもあるかと思うので覚えておこう。裸の付き合いになり、皆結構バイクで出掛けているのでどこへ行った等の会話をするのは結構楽しい。
温泉で疲れを癒し、テントに戻ってきて寝ることにする。
宿泊地:福島県二本松市 あだたら高原野営場 無料
風呂:スカイピアあだたら 510円
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