
■4日目 8/12(月) 天気:曇り時々晴れ
走行距離:107.6km
厚沢部町から江差港へ向かい、奥尻島へ渡った。そして奥尻島を一周した。
5:00頃起床。流石北海道は東に位置するので、明るくなるのも早い。なので、自然と目も早く覚めてしまう。
洗顔等を済ませて早速天気予報を確認すると、相変わらず道南方面は薄曇りで、他の地域は雲が多い予報になっていた。普段雨男なので、私が居る地域だけ予報が良いのはあまり無いから、少し嬉しく思ってしまう。
朝食を自炊して、食後のコーヒーを飲んで一服する。この時間も至福の時だ。
さて、今日は江差港9:30発奥尻島行きのフェリーに乗る。30分前くらいに着くと仮定すると、厚沢部町から江差町までが16km程度だから8:30に出れば余裕だろう。なので、ボチボチ撤収準備を進める。
大体進んだところで、再度バイクを一番近い所まで持って行き、方向転換まで済ませておく。もう乗り始めて長いので、よっぽどの状況じゃない限り取り回せるとは思うが、転倒のリスクは可能な限り排除していかないと、何かあってからでは遅い。と思うようにしている。
バイクに荷物を固定して、予定通り8:30にキャンプ場を出発する。国道227号から229号に入るあたりで、ラッキーピエロの看板が見えた。函館周辺にしかないハンバーガーチェーンなのだが、かなり美味しいのでちょっと惹かれる。江差にもあるんだ、と驚いた。しかし、今回はちょっと食事の時間に通ることは無さそうなので、諦める。
国道229号に入ってからは海沿いのキレイな景色を見ながら走る。道の駅「江差」の裏手の浜ではいくつかのテントが張ってあった。道の駅裏ならトイレは確保できるので、中々良いところかもしれない。
江差にはハイドラCP追分会館があったので、どこにあるかと思い走っていたら、国道沿いだったので難なくGet。すると、すぐフェリーターミナルの標識が見えたので曲がるとフェリーと建物が見えてきた。
奥尻島への乗客は、せたな航路が無くなったくらいなので大して人は居ないだろう、と思っていたが以外と多くの人とクルマが乗船待機していた。バイクも大きな物から小さい物まで5台くらい待っていた。奥尻島にバイクで渡る人もそこそこ居るみたいだ。
早速窓口に行くと、まぁまぁの人が並んでいた。その後ろに並んでいると、「バイクの方は居ますか?」と言われたので手を挙げると、バイクは先積みしなければならないので早く受付してください。と言われたので、既に受付している人の後ろに優先的に行かせてもらった。
これは並ぶ時間が減ってラッキー、と思った。ところが、この前の人がやたら長くて、5分以上は待たされた気がする。結局最初に並んでいた列の方が早かったようにも見えてしまった。
ようやく受付が出来た。2等自由席で良いかと思ったが、混雑しているので指定席を推奨します。と窓口に書いてあった。指定席は空いているか聞いてみると、大丈夫そう。+700円程度だったので2時間10分のフェリーを快適に過ごすために、指定席にした。
するとどこから来たか?と言われた。ぶっちゃけこの質問は割と困って、住んでいる所なのか、朝どこから来たのか。で迷うことがある。道内ですか?と更に聞かれたので、道外ですと答えると、ハートランドフェリーオリジナルのフラッグを貰えた。まだホクレンフラッグが少ないので、是非付けて走ることにしよう。

バイクに戻ってフェリーと記念撮影。先に並んでいたバイクはもう入ってしまい、クルマの搬入が始まっていたので、係員さんから最後になります。と言われてしまった。

クルマの搬入も終わった所で、係員から来るようジェスチャーがあったのでようやくフェリーに入ることが出来た。新しい船のようで、内装はとてもキレイで非常に快適だ。
2等指定席の窓側が取れたから、ちょっとした荷物スペースもありとても快適だ。意外と指定席にも空きが見えたが、2等自由席は中々の野戦病院っぷりだった。これだったら、700円くらい払えば良いのに、と思ってしまう。

そうこうしてたら出港の時間になったので奥尻島目指して出港!見えているのは鴎島だろうか。北海道の日本海側の景色を眺めながらフェリーは進む。景色が落ち着いたところで席に戻り、PCを取り出し出費管理をする。

しばらくすると奥尻島が大きく見えてきた。ピーカンとは言えないが、少しは青空も見えて雲も分厚くなくこれなら充分島に来た甲斐がある。
フェリーは定刻通り、11:40に奥尻港に到着した。クルマから出ていくのでしばらく待ち、OKの合図が出たので奥尻島の地を踏む。少し早いが食事時ということで、ターミナルに入るクルマで渋滞していた。
なのでフェリーターミナルでの食事は諦め、さっさと出かける。どうするか考えたところ、どうせ島なので1泊は確定しているから、さっさとテントを張って身軽で島を巡る方が良いと考えた。
なので本日の宿を模索する。と言っても計画通りに進めてきているので、候補はあった。奥尻島で野営出来る場所は3か所。西部の北追浜キャンプ場。中部の東風泊海水浴場。北部の稲穂岬にある賽の河原公園キャンプ場、となる。素晴らしいのはいずれも無料であることだ。
北追浜キャンプ場は小振りながらも展望が良く、夕陽がとてもキレイで温泉も近い高台のキャンプ場らしい。ただし、翌朝6:50のフェリーに乗らなければならないため、ここだとちょうど港の反対側に位置するから少し遠く、バイクでも30分近く掛かってしまうことだろう。
東風泊海水浴場は、正式なキャンプ場ではなく適地ということらしい。ここは港から一番近い、というのが今回では一番ありがたいのだが、いかんせん適地なので、夕方張って朝出るには良いが、昼間からずっと張っておくのも気が引ける。ハイシーズンは乗入も出来ないらしいので、ちょっと荷運びも面倒そうだ。
最後の賽の河原公園キャンプ場は、二輪なら通路まで乗入出来て、北の岬なので朝陽・夕陽共に楽しめそうだ。港からも10km強なので、10分少々で行けることだろう。
という訳で、賽の河原公園キャンプ場を候補として考えた。混雑するターミナルを尻目に、北部の賽の河原公園キャンプ場を目指して進む。
途中、東風泊海水浴場も見えたが、家族連れが張っているテントがいくつか見えた。やはりここに、テントを張って出掛けるというのはあまり好ましくない。そのまま走り続けて稲穂岬へ向かった。
予想通り、港から10分強で到着。岬に入る時に両サイド海が見えて、とても素晴らしい。事前情報では、乗入出来るのは二輪だけ、となっていたがクルマも2台ほど入っている。正面にはちゃんと車止めがあったが、どうやら商店の駐車場を経由すると車止めを越えることが出来るらしい。
なので、一番展望が良さそうな所は、家族連れがテントを張ろうとしていた。どこに張ろうかウロついたところ、1つ東屋があり誰も使ってなさそうなので、その近くに張ることにした。
その前にお腹が空いているので、このキャンプ場には土産物屋兼食事処があり、昼食にしようと思い行ってみた。しかし、店内には空きがあまり無く、しばらく突っ立ってても呼ばれもしなかった。1人で食べるのにはあまり適してなさそうなので、先にテントを張って時間稼ぎをしようかと思い、バイクに戻る。岬のキャンプ場なので、風が強い日が多いらしい。この時はそうでも無かったが、一応張り綱もペグ打ちしておく。

奥尻島賽の河原公園キャンプ場をキャンプ地とする!サイトはかなり広くて、通路にバイク・クルマを停めればほぼ乗入状態で使うことが出来る。

北の岬なので、東西の見晴らしも良い。炊事場が中央に1個。水洗トイレが両端にあり、これが無料とは思えないくらい充実している。温泉は西側にあるので遠く、買い出しも奥尻港周辺が良いので少し遠いが、今回のような立ち回りをするには問題とならないだろう。
展望が一番良い、と思っていた所に居た家族連れは、いつの間にか居なくなっていた。それだったらそちらに張ったんだけどな、と少し残念。でも東屋横を確保出来たので、それはそれで便利だからまぁ良いだろう。
食事処に戻ってみた。軽く30分は掛かったはずだが、相変わらず盛況なままだった。いくら離島でも観光シーズン中の昼時は、やはりダメなんだと認識する。今から港周辺に戻っても、まだ12時台だから近くにあるオススメスポット、球島山展望台へ向かうことにした。
道道39号奥尻島線に戻って向かった。ツーリングマップルによると、この先ダートが残るとあった。2013年のツーリングマップルなので、舗装されていないかな?って思っていたが、改良されておらずダートが始まった。と言っても、荷物は降ろしているし、そこまでの急勾配・カーブも無かったし、たかが700m程度だったので一瞬で通過。道幅は少し狭いが、木々に囲まれた雰囲気は中々良かった。
道道より立派な町道?に入ってしばらく走ると、球島山の案内が見えたので曲がる。

球島山の駐車場に到着。

中々の階段を登らなくてはならないが、展望のために頑張ろう。

意外とあっさりと山頂に到着。

奥尻島のシンボル、鍋釣岩も遠望することが出来た。

最初は少し青空も見えていたが、完全な曇りになってしまったのが残念。でも視界も悪くないので問題無し。北海道もよく見えた。

アジサイも咲いており、背景ぼかしで撮影。
球島山を楽しみ奥尻港周辺に戻る。まずは奥尻島唯一のセコマの場所を確認。道道沿いかと思っていたが、ちょっと入ったところだったので最初は分からなかった。その近くに食堂があったので、入ってみた。
奥尻島はウニ・アワビが有名らしい。パァーっとウニ丼でも注文しようかと思っていたが、メニューを見ると必殺の「時価」と書いてあったので尻込みする。値段を聞くと半端じゃない値段を言われようが、「じゃあいいです」と言う勇気は無い。他に海鮮系はあまり良いものが無さそうだったから、奥尻島まで来てなんだが塩ラーメンセットにした。どうやら、この店はラーメンを売りにしているみたいで、色紙もいくつか飾ってあった。

ラーメンチャーハンセットが到着。この塩ラーメンが確かにスープがとても美味かった。チャーハンもパラりとしてて満足。ウニが食べられなかったのが残念だが、まぁ良いだろう。
食後に、セコマに寄って今晩の買い出しをしておく。これから奥尻島を時計回りで周ろうと思っている。温泉は西岸にあるので、温泉に入ってまた奥尻港周辺まで戻ってくるのが面倒のため、もう済ませておこうという訳だ。それと、翌朝6:00にはキャンプ場を出なければならないため、自炊をする時間が取れないと思われる。よって、パン等を朝食として購入しておいた。離島のセコマながら、品揃えは本土とあまり変わらず、ホットシェフまであるのは驚いた。

セコマでの買い出しも済ませて、ようやく奥尻島ツーリングの開始だ。まずは港からすぐ近くの鍋釣岩に寄る。バイク共撮影。ここは港から近いこともあり、奥尻島のシンボルとして愛されているみたいだ。

海では泳いでいる人も居た。透明度も高くてとても海がキレイだ。
次にうにまる公園に行ってみる。案内に従って進んでいくと、目的の公園をスルーしてしまい、奥尻高校に出てきた。更に進んで行くと、道がダートになったので流石に違うだろう、と思い引き返す。
やはり途中にあった、芝生の広い所が目的の公園のようだ。モニュメントがあるはずが、見当たらなかったのでスルーしてしまった。

何とかうにまる公園に到着。

うにまる公園のモニュメントがあったので、海が見渡せて中々雰囲気の良い公園だった。ここや鍋釣岩はライトアップされるらしいのでちょっと見てみたいが、夜キャンプ場からわざわざこの辺りまで来るのも面倒なので、見れないだろう。

奥尻島のマスコットでもある「うにまる」がタイムカプセル?と共に碑があった。どうやらここは、平成になったときのふるさと創生金?で奥尻町が建てたらしい。奥尻島出身の唯一と言っていいらしい有名人である、野球選手の博物館もあったが、休館しているらしく見ることは出来なかった。
うにまる公園を出発した。これから先は所々道が狭い部分がある。利尻島の周遊道路は全て2車線が確保されていたが、奥尻島は東岸・西岸共に狭い場所も一部残されているみたいだ。バイクなら余裕で離合出来る幅員なので問題無い。しばらく走ると、青苗の集落に出た。私の見た旅行記だと、ここは1993年の北海道南西沖地震による津波で甚大な被害を受けたところのようで、不自然なくらい新しい街並みが見られる、とあった。だが、流石に26年も経っているからか、特に違和感の無い街並みのようにも見えた。

徳洋記念緑地公園に到着。

時空翔と呼ばれるモニュメントがあり、この凹み部分に震災発生の7/12にちょうど夕陽が落ちるよう、角度を設計されて作られているらしい。

モニュメントからは雰囲気の良い公園が見渡せる。

奥尻島津波館があり、500円と有料だが多少は地元に金を落とさないと、ということで入ることにした。

入口にガレキの写真が大きく引き伸ばされていて、津波の悲惨さが感じられる。
館内は特に撮影禁止とは出ていなかったが、あまり撮影するのも何なので止めておいた。平たく言うと、各地の被害写真やら小中学生の手記。奥尻島の生い立ちから繁栄・震災・復興をジオラマで表現されており、中々良く出来ていると思う。
映像もあったが、本震災は夜中に起こったこともあり、津波の映像等は残っていないらしい。朝になって、被害の様子が明らかになっていき、フェリーでボランティアを運んでくる映像等、こちらも良く出来ていると思う。
私はこの当時11歳だったので小学校5年だろうか、何となくあったこと自体は覚えているが、あまり記憶に残っていない。その2年後の阪神大震災は実家の広島も多少揺れたこともあり、よく覚えている。やはり天災はいつ起きるか分からないので、備えはきちんとしておくべきだ、と再認識した。

奥尻島津波館を見学した後は、青苗岬徳洋記念碑と記念撮影。同じ公園内に、大きな記念碑があった。過去の写真が資料館に残っていたが、震災前はこの岬周辺は集落で家がたくさん建っていた。すっかり流されてしまい、今は公園として整備されている。
余談だが、会社の同僚と話をしたことを少し述べてみたいと思う。世の中には色んな人が居て、旅行中はこういう負の遺産的な物は見に行かない。旅行中は楽しい気分で居たいので、-イメージの付くことはしたくない。という人が居た。
私はその辺、結構切り替えられる方で、九州へ行った時に知覧の特攻平和会館に行ったが、中々すさまじいインパクトがあった。私は広島出身なので、原爆資料館等には何度か訪れているが、それとはまた違うベクトルでのインパクトだった。
原爆は、まだ来るかどうかが分からない状態での被害だが、特攻は自ら玉砕することが分かっている。その精神状態での遺書がいくつも展示されており、映像ではいくつかの遺書の解説が本人の写真と共に流されて、それを見てた人達からすすり泣く声も聞こえたりして、私ももう少しで号泣するところだった。
やはり戦争というのは避けていかなければならないな、と強く思った。そして、生きているだけで。何の変哲も無い日常がいかに幸せなのか、というのが再認識させてくれる。過去犠牲になった人達がいるので、今平和で暮らすことが出来る。その教訓を残された者が生かしていかなければならない、と強く認識できるので、私はこういう博物館は割と好きだ。
確かに少し泣きそうになったりすることもあるが、館外に出たら「次の観光」と気分を切り替えることが出来る。その友人が言うには、そんなのを見たら、その旅行中ずっとブルーになるから嫌だ。みたいなことを言っていた。それも1つの意見。及び耐性なのだろうが、私としては時間が許せば尊い犠牲を活用するため、負の遺産的な所も見て行って貰いたいな、と思う。
話は逸れたが、上述通り若干感慨深い気持ちになりつつも、外へ出れば切り替えて旅を楽しみたい。どうやら津波館を見学している間に若干雨が降ったようで、バイクと掛けていたジャケットに水滴が付いていた。でもこのくらいなら大したことないので気にせずに進む。

青苗の集落を少し進むと、奥尻空港があった。今回奥尻島に訪れたのは、国盗りはもう終わっているのでここのCPのため、と言っても過言ではない。既に営業が終わっているのか、クルマ通りも人影も全く見えない。無事に奥尻空港のCPをGet出来た。これで北海道のハイドラCPは、駅・ダム・高速関連を除くと道の駅だけになった。それも今回で制覇予定なので楽しみだ。
良い気分で奥尻空港を出発し、西岸を北上する。左側に海を見ながら気持ち良く走り、北追浜公園に到着した。ここはすごく迷いやすい所みたいなので、入口の園内案内図をよく見て入る。しかしよく見たつもりだが、バイクでなければ通れないくらいの幅の道に入ってしまった。

不安になりながら進んでいくと、北追浜公園のモニュメントが現れた。これがこの公園のシンボルらしい。ここにライダーが居たので声を掛けられたら、何と女の人だった。女性のソロライダーは中々レアなので、ちょっと嬉しくなる。

奥尻島の山を望む。

冒頭でも述べたが、この公園にキャンプ場が整備されており、温泉も近くだ。ただ、恐らく道の駅とかが新しく出来ない限り、奥尻島にはもう2度と来ることは無いと思われる。景色等は良いが、いかんせん道南に位置するため来る気があまりしない。それに加えてフェリー代が高価のため、どうせ離島に行くなら利尻・礼文とかの方が進んで行きたい。と思うので、特にキャンプ場の視察はしなかった。
中々良い時間になってきたので、温泉に入ってキャンプ場に戻りたいと思う。途中にゲストハウスがあったが、先ほどの女性ライダーが居たので彼女はここに泊まるのだろうか。

神居脇温泉は、見た目通りかなりの年季が入った建物だった。中も、昭和の香りがプンプンする造りで、脱衣所にロッカーが無い、ということで貴重品は受付前のロッカーに入れて向かった。驚いたのは、今時灰皿が至るところに置いてあったので、愛煙家にはありがたいが嫌煙家には煙たがれるだろう。
進んで行くと案内では1Fと2Fに温泉があり、2Fが展望浴場ということで当然2Fに向かう。浴室に着いてみたが、ガラスがあまりキレイではなかったのであまり海の展望は良くなかった。でも、お湯は茶褐色で舐めるとしょっぱいとても効きそうな温泉だった。ゆっくり浸かって汗を流す。
お風呂上りに休憩室があったのでジュースを買おうと思ったが、貴重品をロッカーに入れていたので受付まで戻る。受付の自販機はあまり欲しいジュースが売ってなかったので、また休憩室まで戻ってジュースを買い、折角なので一服させてもらう。風呂上りの一杯と一服も、また至福の時だ。
奥尻島の神居脇温泉を堪能し、キャンプ場まで戻る。ちなみに私は前にも述べたことがあるが、泊まったキャンプ場の採点をしている。温泉からの時間で点数を変えているので、しっかり温泉からの出発時刻を記憶しておく。
神居脇温泉から稲穂岬のキャンプ場に向けて北上したが、ここからは2車線交通量皆無のワインディングでとても楽しかった。荷物も降ろしているので、軽快で最高に気持ちが良い。本当に、キャンプ場までの間1台もクルマとすれ違わなかった。
球島山へ通じる町道の交差点までやってきたので、奥尻島を一周することが出来てご満悦。先ほども走ったダートを越えると、稲穂岬のキャンプ場に戻ってきた。早速重たいライジャケからジャージに着替えて、米を水に浸ける。その間待たなければならないので、周辺をカメラを持って散歩しにいく。

昼出ていく前と比べてテントが少し増えていたが、それでもまだまだ余裕がある。あの丘の上にテントを張るとは中々の強者だ。風さえ問題無ければ展望は最高だろう。

何故かこの公園には立派な土俵があった。相撲大会でも開催されるのだろうか。

プラプラしていたら30分経ったので、東屋に陣取り炊飯を開始する。ところが、30分ぴったりで炊き始めたからか、少し芯が残った固いご飯になってしまった。やはり可能ならもう少し水に浸けておきたい。それでも食べられないレベルではなかったので、カレーにして美味しくいただいた。

片づけをして、夕暮れの時間になってきた。岬なので夕陽を楽しみにしていたが、どうも雲が多くて夕暮れを満足に見れそうにない。前日も少し微妙な夕焼けしか見ていないので、キレイな夕暮れを見たいものだ。
片づけを済ませると暗くなってきたが、ここでライダーがやってきてテントを張り始めた。この時間と言うことは第2便で来たのだろうか。食事や買い出しをしてくると、やはり暗くなってからの設営になってしまうので、第1便で来るのが望ましいだろう。張り終わったくらいで、彼がトイレはどこか聞いてきたのでそこの建物だと教えておく。

夜になっても曇っていたので、星も見えそうにない。三脚にランタンを吊るしてランタンスタンド代わりにする。ツールの使い方としては間違っているが、バイクキャンプという有るものでどうにかする、という精神から言えば最適解の使い方だろう。2018年秋に、ドッペルギャンガーのアンコウスタンドというランタンスタンドを購入したが、これはコンパクトだがペグのように地面に刺さないといけないので、若干面倒くさい。その意味では、このトラベル三脚の方が開閉が早くて設営・撤収も楽チンなので助かる。
また先ほどの遅く来たライダーが、「予備のライターはありませんか」と聞かれた。流石に「持っていない」と丁重に断っておく。例え持っていたとしても、何かあったときのための予備なので、まだ旅の前半だから渡すことは出来なかっただろうが。
2018年まではライターの予備を持ち歩いていたが、丁度2019年に流行りにのっかって加熱式タバコに変えた。しかし、ロンツーだと必ず充電出来る保証が無いので、とりあえず昼間は従来の紙タバコを吸い、歯磨き後やテント内では加熱式にという使い分けをしようと思っている。だから、流石に予備のライターまでは持ってこなかった。
ヒマだったので、スマホで野球を見ることにした。のんびり見ていると、時折フライシートを雨が叩く音が聞こえる。幸い東屋の中にいるので、少しくらいの雨なら全く気付かなかった。やはり天気が安定していないときは、屋根があるとありがたい。LINEを見ると、友人M氏は日の出公園で連泊して、翌日出発するらしい。私は翌々日くらいに道北に行きそうなので、また最新の天気予報を決めてどこかで合流しようか。という話をしておいた。

夜風に吹かれていたら、灯台からの光がカッコよかったので、折角三脚を広げたのもあって夜景の撮影をすることにした。灯台の光がレーザーのように出ているのが素晴らしい。

対岸の江差だろうか、そこまで大きな街ではないが光が浮かび上がっているのがキレイだ。

テントとバイクを撮影。
夜景の撮影を満喫したところで、翌日は出発が早いのでコッヘル等の片づけ作業を進めておく。暗いので集めるくらいにしておき、翌朝収めるだけに出来る状況にしておき、4:30にアラームを掛けて21:00頃寝ることにする。
宿泊地:北海道奥尻町 賽の河原公園キャンプ場 無料
温泉:神居脇温泉 420円
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