
■3日目 10/21(月) 天気:晴れ
走行距離:374.7km
東北道沿線の国盗り・ハイドラ巡りをしながら北上し、岩手県八幡平市まで走った。
6:00頃起床。GWや夏休みなら明るくなるのが早いので、5:00くらいに目が覚めてしまうが、この時期なのでぐっすり寝てしまった。まだ仙台だというのに、結構冷え込んでいて10℃程度だったと思う。これからまだ北へ向かうのに、キャンプが継続出来るのか若干不安になってしまった。
テントから出ると、フライシートは表裏全てがビショ濡れだった。木製のイスまで濡れていたので、よっぽど夜露が降りたのだろう。流石にこの上に座ると尻が濡れてしまうので、仕方なくイスを取り出し、付属のイスをテーブル代わりに使って朝食を取る。食後のコーヒーを飲みながら一服して、至福の時を過ごす。
晴れの予報の割には日差しが無かったが、7:30頃からようやく晴れ間が覗いてきた。後片付けをして、ビショ濡れのフライシートや、荷物を散乱するテーブル等を拭いてボチボチ撤収準備を開始する。
駐車場まで台車を取りに行き、荷物をまとめてバイクに戻った。バイクカバーもビショ濡れかな、と思っていたが予想外に乾いていた。特に木立があった訳でも無いのだが、やはり地面が舗装されているのでは、違うのだろう。
荷物も載せ終わり、台車を元に返そうとしたところで、先程原付で到着した人に話しかけられた。話を合わせていたら、よく見ると受付のおじさんだった。非常に丁寧に優しく対応してもらえたので、物凄くありがたい。話をしてみると、おじさんもBMWの大きなバイクに乗っていたらしいが、震災以降手放したそうだ。それで今は原付を足として使っているらしい。
おじさんにお礼を言って、8:30頃水の森公園キャンプ場を出発した。今日の予定だが、東北道沿線の国盗り・ハイドラをしながら行けるところまで北上しようと思っている。

ということで、今回申し込んでみたのが北東北周遊プランだ。軽自動車・二輪で上記エリアを3日間7,000円で乗り放題となる。今日から3日間なので、割引の効かない平日が2日含まれているから、使い方によっては中々オトクになる見込みである。しかも、国盗り・ハイドラ巡りのような、乗り降りを繰り返したい場面で効果を発揮すると思う。
いつもなら少しでも高速代を節約するところだが、このプランがあるので一番最寄りの、前日も降りた泉PAスマートICから東北道に入った。順調に走り、三本木PAスマートICで降りて、道の駅「三本木」のCPをGet。そこから再度乗らずに、宮城県加美町の国盗りを進めた。旧宮崎町のふるさと陶芸館付近まで進み、大崎市街に戻って、道の駅「おおさき」のCPもGetする。
そして、古川ICから東北道に戻って長者原SAに立ち寄った。

小腹が空いてきたので、宮城名物ずんだ餅が1本ずつ売っていたから食べてみた。水どう藤村Dの大好物でもあるが、私は食べた記憶が無かった。食べてみたが、とても美味しかった。ただ、これを飲むことは出来ないだろう。
小腹も満たしたところで長者原SAスマートICで降りて、国道4号に入る。名水CP「桂葉清水」と国道4号のCPをGetして、またも築館ICから東北道に入る。沿線の国盗りを進めながら、いよいよ岩手県に入った。

一関・平泉を通過し、前沢SAで昼食を取る。前沢牛カルビ丼というのがあったのでそれにしてみたが、中々美味しかった。
お腹も満たしたところでツーリング再開。奥州スマートICで降りて、水沢市街で駒形神社CPとコロプラ土産をGet。
更に、水沢ICから再度高速に乗り、たった1区間の北上金ヶ崎ICで降りた。周遊プランに入ってなければ絶対にやらない運用だが、少しでも元を取ろうと貧乏根性が出てしまうのが悲しいところだ。
今回こういう乗り方を何度かしたか、時には本当に早いのだろうかと思うこともある。今回のように6km程度の1区間であれば、高速道路の料金所・ランプを通るのも割と時間が掛かるのでそう思った。精神的には止まらないから楽なので、価値は0じゃないと思うが実際と比較しようが無いのでどうだろうか。
話は逸れたが北上金ヶ崎ICを降りて、夏油温泉へ国盗りをしに向かう。交通量の少ないワインディングを爽快に駆け上がった。

ダム湖のほとりで国盗りが出来たので、Uターンのためちょっと立ち寄る。絶景とまでは言えないが、秋らしい風景が広がっていた。

今回の旅は、CP巡りに追われてて中々ゆっくり写真を撮るヒマが取れなかったので、撮れる時には少しでも撮っておきたい。
写真を撮りながら一服して、来た道を戻る。北上して、奥羽山脈を貫いて秋田へ向かう国道107号に出て、道の駅「錦秋湖」で休憩し、ソフトクリームを食べた。この道沿いが、紅葉が中々良くて走るのが楽しかった。平日にも関わらず、道の駅の駐車場は満車でバイクで助かったところだ。
またもや来た道を折り返し、秋田道北上西ICに入る。北上JCTから東北道に合流して、花巻JCTから釜石道に入った。東和ICで降りて、道の駅「とうわ」で休憩。花巻市の「イギリス海岸」の国盗りが中々ピンポイントっぽいので、東和ICから花巻空港ICで降りてGetした。ここでも1区間の贅沢利用だ。
国道4号で給油をして、空港CP「いわて花巻空港」と国道4号のCPをGetし、道の駅「石鳥谷」を通過して、少し逆戻りして花巻温泉に寄った。そして、花巻ICから東北道に入り、贅沢に1区間の紫波ICで降りて、神社CP「志和稲荷神社」をGetした。
そろそろ本日の宿を模索する。予定では、この後岩手県雫石町の道の駅に行った後に、八幡平市の岩手山麓にあるお気に入りのキャンプ場に行こうと思っていた。しかし、大分予定を取り戻してきたが、まだ取り返せる程には至っておらず、雫石町まで行くのは中々厳しそうだ。
なので、とりあえず予定通りのキャンプ場まで行き、明日のことは今晩考えることにしよう。
最寄りのICは西根になるので、その周辺でスーパーを探してみたが、少し離れた所になりそうだ。目的のキャンプ場は温泉徒歩圏のため、到着後にバイクは乗りたくないから買い出しは済ませておきたい。しかし、少しでも早くテントを張りたい。という葛藤があったが、コンビニなら西根ICすぐ近くにあったので、今日は持参したレトルトカレーで済ませて、野菜や飲み物だけをコンビニで調達することにしよう。
そうと決まれば紫波ICから東北道に入り、西根ICまで走る。途中岩手山をキレイに見ながら快適に走る。そう言えば、この区間は静岡の新東名「森掛川IC~新静岡IC」と一緒に、最高速度120km/hになっている所だ。区間は短いが、法的に120km/hを堂々と出せるのは貴重なので、新東名では重宝している。
ただ、120km/h出すとハイドラから文句を言われて、その間のCPが取得出来なくなってしまう。新東名は何回も通っている区間なのでどうでも良いが、東北道は次通るか分からないので、きっちりCPを取るべく速度を抑えて走行する。一部とは言え、法的に120km/hが可能な区間があるんだから、ハイドラの制御やクルマのクルコンの設定も緩和されると良いのだが。
と思っていたら、どこかのアップデートで120km/hくらいまでは文句を言われないようになった。正直止めてもらいたい。駅のCPもあるんだから、電車特急に乗ると途中が取れないのはどうかと思う。新幹線は相変わらず出来ないから、数が少ないからまだ良いけど、こんなくだらない制御は無くして欲しい。
そんなことを考えていたら西根ICに到着したので降りた。コンビニに立ち寄り買い出しをして、キャンプ場に向かう。素晴らしい景色の中結構標高を上がっていくのが、どこまで上がるのか不安を感じる。
次第に見覚えのある景観が出てきた。16:10岩手山焼走国際交流村の焼走りの湯に到着。GPSアプリで標高を見たら、600m弱だった。ここまで高い所だったっけか。この時期なので、今晩どこまで冷えるかが気掛かりだ。ここがキャンプ場の受付なので、早速受付をする。
テントに取り付ける札を貰いサイトに向かう。平日だから下手すればロンリーキャンプでは?と思っていたが、意外とキャンパーが居た。でも広大な広場にポツポツ程度なので、どこでも張り放題だ。クルマは乗入出来ないが、バイクは入口付近でエンジンを切れば乗入OKなので、入口の坂を越えた所でエンジンを切る。流石に押して遠くまで行くのは大変なので、岩手山を見渡せて入口からも近い所が空いていたので、場所も決まり設営を開始する。

岩手県八幡平市岩手山焼走国際交流村をキャンプ地とする!ここは私のキャンプ場採点の中でも、最高点を誇っている。まず300円と格安であり、岩手山を望む景観は素晴らしい。温泉も徒歩圏で、コンビニも5分強で着く。乗入は制限付きだが可能で、オートキャンプ場が併設されているから、ゴミ捨てOKコインランドリーまである、と至れり尽くせりだ。コンビニがすぐ近くなら満点になったのだが、非常に惜しい。
欠点は、炊事場が中々年季が入っていることくらいだろうか。ぶっちゃけ私の中ではそんなのは欠点ではない。炊事場は水が出て、ちょっと置く場所があればそれで良い。一番良いのは屋根付きで広く、台とかがあれば最強だが、そこまで求めるのは贅沢だろう。トイレも水洗で清潔に保たれている。2015年に利用して以来だが、あの時は何かボロい倉庫のようなものがあった気がするが、解体したのだろうか。
テントも設営でき、米を水に浸けた所で一服して寛ぐ。キャンプはこの瞬間がたまらない。・・・のだが、既に周囲は真っ暗。先ほどまで見えていた岩手山もシルエットが薄っすら確認出来るレベルだった。可能であれば景色を見ながら寛ぎたいが、やはりこの時期は中々難しい。毎日15:00にキャンプ場に入っているようでは、全く進まないし。
仕方ないので、しばらく寛ぎ米を炊いてランタンを点けて夕食を美味しくいただく。食後の一服を楽しみつつ、しばらくキャンプ場でゆったりして片づけを済ませる。

先ほど受付した焼走りの湯に歩いて向かった。途中の駐車場は街灯が一切無いのでヘッドランプが無いとおっかないが、ほぼ平坦な道を徒歩5分程度なのでありがたい。キャンプ場利用者は割引券をくれるので、500円で風呂に入れる。露天風呂は無く温泉らしくはあまり無いが、キャンプ場から歩いて風呂に入れるなら、そのようなことはどうでも良い。サウナ・水風呂はあるので、整えることは出来る。
しっかりと温まり、温泉から出る。休憩室が見当たらなかったので、ロビーのイスに座りテレビを見ながらしばらく寛ぐ。テントに戻ると、昨日程ではないが夜露が降りていた。やはり、秋キャンプは寒暖差が激しいので夜露を防ぐには中々難しいだろう。
シュラフに包まってツーリングマップルを確認する。当初の予定では、八幡平東の名水CPに寄って、東北道沿線の国盗り・道の駅に寄りつつ、青森県黒石まで向かう。そこから、八甲田・十和田湖を巡って、六戸町まで走る計画だった。
キャンプ場は同じなので、そのように行動することは出来る。しかし雫石町の道の駅に寄れなかったので、ここだけポツんと残ってしまうのも辛い。
そこで思いついたのが、明日はまず名水CPを取って、東北道で盛岡まで南下する。そして雫石町に寄って、折り返さずにそのまま進んで秋田県に入り、田沢湖に寄る。そこから、国道105号で阿仁のクマ牧場CPをGetしつつ、大館能代空港に新しく出来たコロプラ土産を購入しようかと考えた。
当初計画を立てた時には、ここが残るのが次回への気掛かりだったが、そこを潰せるのは大きいだろう。黒石付近のポイントがいくつか残るが、元々西目屋村にも道の駅が新しく出来ていて、そこまでは寄れない予定だったからあまり問題無いと思われる。
ただ、高速に乗る区間がかなり減ってしまうので、折角周遊プランに入ったのに勿体ないな、と思ってしまった。この貧乏根性が悲しいが、高速道路は手段であって目的ではないので、そこは仕方ない。
翌日の天気予報を見ると、宮城以南は雨が降る予報だったが、岩手・青森は何とか持ちそうだ。ただ、夜以降の降水確率が高かった。と言っても降るのは未明~早朝に掛けてくらいだったので、この時間なら多少降っても構わない。それ以降の天気予報は悪くは無かった。
そんなことを考えていたが、ここは標高600m近くなので、どこまで冷えるかが不安だ。一応持ってきていたカイロをすぐ取り出せる所に配備しておく。ちゃんとシュラフのドローコードをしっかり閉めて寝ることにする。
宿泊地:岩手県八幡平市 岩手山焼走国際交流村 300円
温泉:焼走りの湯 500円
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