
■7日目 10/25(金) 天気:曇り後雨
走行距離:264.6km
宮城県登米からテントを張りっぱなしにして、宮城県大崎・栗原の内陸部を走り、秋田県に入った。そこから岩手県須川高原を経由して一関まで出て、再度宮城県登米まで戻ってきた。
6:00頃起床。傾斜が多少あったが、ほぼ問題無く眠れた。やはりモンベルのマットは素晴らしい。昨日は吐き気を催すほどの、首・肩こりに悩まされたが、温泉でセルフケアをしっかりしたせいか、大分良くなっていた。旅先で体調を崩すと辛いので、さっさと治ってくれて非常に助かる。
早速テントから出ると、雲が広がっていたが多少は明るく、しばらくは持ちそうな感じだった。トイレと洗顔を済ませて天気予報を確認すると、前日と全く変わっておらず午後一くらいから雨が降り出す予報となっていた。ならば、さっさと出発してなるべく雨が降らない内に周ってしまうのが良策だろう。
早速朝食を準備して食べる。昨日の食事は体調の面もあったためか美味しくなかったが、今日は美味しく食べることが出来た。洗い物を済ませて出発準備を進める。
休みも残り2日となった。この時期なので、東北からの帰りに栃木県日光の紅葉を見に行きたいと考えていた。だが、どうも天気予報が優れない。しかも、この日も宮城県北部に足止めをされるため、中々時間配分が出来そうにないかと思った。
となると、26(土)の深夜何時でも良いから帰ろうかと考え始めていた。それなら費用も掛からないし、1日オフ日も出来るし悪くない。それであれば、東北に居るのは最後になるので、そろそろ土産を購入しなければならない。一応目星は付けていて、東北限定のビールがあるのを見ていたので、それの6缶パック辺りが良いだろう。でも、折角テントを張りっぱなしにして出るのだから、シートバッグは置いていきたい。
等々考えた結果、防犯上の懸念はあるが、こんな田舎のキャンプ場のテントを荒らすような輩は居ないと信じて、カメラを置いて行くことにした。流石に、一応コンデジと防水カメラは持って行くことにして、トップケースはほぼ空。タンクバッグにカメラとカッパと防水カバーを入れて出掛けることにした。私は撮影も旅の目的の1つなのでかなり躊躇ったが、天気も良くないし雨も濃厚なのでこのような選択をすることにしてしまった。
7:23にキャンプ場を出発。国道398号に出てしばらく走り、県道4号に入る。東北道・国道4号を越えて、栗原の国盗り巡りを進めて行く。県道17号を曲がり、公共建築CP「栗原市立一迫小学校 (旧一迫町立一迫小学校)」を取得して、大崎の国道47号に入って道の駅「あ・ら・伊達な道の駅」で休憩する。ここは平日だと言うのに警備員が立っていた。駐車場もガラガラだが、この先の鳴子温泉は紅葉の名所なので、この時期だけ駐在するのだろうか。
折角ここまで来たし、平日だから紅葉の鳴子温泉を見て行こうかと一瞬考えた。雨の予報が無ければ間違いなく行っただろうが、時間が限られているので今回は諦めることにした。
しばらく鳴子温泉方面へ進んだところで国道457号・398号方面へ曲がり、道の駅CP「路田里 はなやま」、国盗りをGetした。国盗りはこの地域が空レベル5の宮城県最難関地域であった。確かに、ここは訪れようと思わない限り来ることはまず無いであろう。
良い気分で国道398号を走っていたら、段々人家が無くなり山深くなってきた。すると、どんどん山が真っ赤に燃え始めて来るではないか。天気が良くないので青空ではないのが残念だが、これは素晴らしい紅葉だ。

平日のためか交通量は皆無に近く、少し路駐して写真を撮る。

見渡す限り真っ赤の紅葉というのは見たことが無い気がする。

コンデジなので、気軽にズーム出来るのは便利ではある。

ポツンと一軒家で出てきそうな家?もあった。もしかすると一軒宿かもしれないが。
コンデジでの撮影だが、やはりデジイチに比べると物足りない。やはり妥協してデジイチを持ってこなかったのは失敗だった。かなり後悔してしまうが、今となっては仕方がない。
しかし、標高が高くなってきたのでかなり寒くなってきた。あまりあてにはならないが、バイクの温度計を見ると1桁を指していた。それは寒いはずだ。でも、グリップヒーターを付けたので、そこまで凍えるほどでも無いのはやはり付けて良かったと思う。
今日はこの周辺が、雨が降らない中での唯一の見所だと思っていたので、キョロキョロしながら景色を楽しみつつ走る。

小振りながらも、滝なのか砂防ダムか分からないがあったので、根性で長秒撮影。
花山峠を越えると、一時的ではあるが秋田県に入った。国道398号に別れを告げ、須川高原に向かうために県道282号に入ると、標高をどんどん上げていく。

一面染まった樹海が広がっていてとても素晴らしい光景だ。

こういう光景の中、道路が一本走っている。こういう景色が私は好きだ。いかにも、スカイラインと言った感じで爽快な眺めが素晴らしい。

今度は別の場所で、道の両側が真っ赤に染まったストレートがあったので、停まってみる。

角度を変えて。

反対側からも。
こんなに撮影することになるとは思わなかった。ホントにデジイチを置いてきたことが悔やまれたが、何度言っても仕方がない。今まで曇ってはいるが視界が良好ではあった。しかし、須川高原へ登るに連れ霧と言うか雲の中と言うか、視界が悪くなってきてしまった。

とりあえず須川湖というのがあったので寄ってみた。凄い勢いで雲が流れていくので、景色が目まぐるしく変わる。少しはマシか、というところで撮ってみた。

バイクとも。
風も強くて中々寒かった。ここにはキャンプ場があるみたいだが、流石にシーズンオフのためか誰も居なかった。流石にこんな状況でキャンプは出来ないだろう。
ここでコロプラの位置登録をすると、土産「須川高原温泉の湯」をGet出来た。この土産は冬季はこの道が閉鎖されるので取得出来ず、かなり人里離れているので、コロプラの難所という評判があった。しかも、電波も弱いため、昔のSBだと確実にGet出来なかったことだろう。auのサービスエリアでも範囲外になっていたのでビクビクしてたが、最悪は温泉宿がありそうなので、無料Wifiにでも便乗しようかと思っていた。幸いそこまでの必要は無かった。
国道342号に合流して、本物の須川高原温泉を見たが、硫黄の匂いがして温泉らしく入ってみたいとは思ったが、まだ雨が降っていなかったので先を急ぐ。ちょっとした遊歩道もあり、地獄谷のような感じだったがまたの機会にしよう。
この先はあまり道幅の広くない、1.5車線くらいの道が延々と続く。バイクだから良いが、クルマだと少し大変そうだ。秋田側に比べると展望が劣ったので、特に写真も撮らずに進む。ここの紅葉もまぁまぁ良かった。
一関の厳美渓まで降りてきて、国盗りとコロプラ土産をGetした。ここにも水曜どうでしょうでも出た、「空飛ぶかっこう団子」が有名でもあるが、昼食の時間が近かったので今回は諦める。厳美渓の紅葉は意外とあまり進んでいなかった。

近くの道の駅「厳美渓」で昼食を取る。こちらも餅を勧めていたので、もち御膳にしてみた。

食べ方までちゃんと載っていた。大根おろしって何に使うんだろう?と思っていたが、箸休めに食べることを推奨されたが、中々良かった。
そろそろ空模様が気になるところで雨雲レーダーを見たところ、宮城南部には雨雲が掛かり始めていたが、岩手南部はしばらく掛かる予報にはなっていなかった。もし雨が降っていたら中尊寺でも観光しようと思っていたが、まだ降っていなかったので移動しようと思う。
県道31号で一関市街をPASSし、道の駅「平泉」・中尊寺CPをGetして、前日近くまで行っていた前沢の国道4号へ向かう。

CPをGetしたところで、日本最長国道4号線のCPを制覇出来たからバッチが貰えた。国道4号は東京~青森まで結んでいるが、一通り主要地点を通ったと思うと、感慨深い。
冒頭でも述べたが、この辺から東北限定ビールを探していたが見つからなかった。前沢のCP近くに大きなイオンがあったので、寄ってみたら売っていた。上司用に500mL6本セット。同僚用に350mL6本セットを無事に購入出来た。職場用のお菓子は道の駅「厳美渓」で購入済みだ。それらを全てトップケースに押し込むと、やはり一杯になった。デジイチを持ってこようとしたら、やはりもう1つバッグを持ってきていないと無理だっただろう。
これでお土産の調達は済んだ。翌日は恐らくもうキャンプはしないので、シートバッグに詰められるだけ詰めれば何とかなるだろう。
そろそろ本日の宿を模索する。といった時間だが、今日は宮城県登米にテントを張りっぱなしにしているので、そこを考える必要が無い。タープも張っているから、雨が少々降っても問題無い。雨の中帰っても東屋があるので、どうにかなるだろう。
さて、残りの時間を何をしようか考える。とりあえず国道284号に出て宮城県気仙沼へ抜けて、国盗り・ハイドラ巡りをしつつ登米まで帰ってこようかと思う。
そう思いながら北上川沿いの県道を走っていると、雨が降り出してしまった。段々強くなっていき、カッパを着たくなったところで路肩が広く木が張り出しているところがあったので、停まってカッパを装着する。
こうなるとバイクにスマホを付けられないので国盗りをすることが困難になる。あまり雨の中走り続けるのも嫌なので、道の駅「林林館」だけに行って終わろうかと考えた。前日も通った道の駅「かわさき」から、再度北上川沿いを走ろうと思っていたら、道が通行止めになっていたので迂回路を案内された。そこからはよく分からない道を適当に進み、国道に出るべく県道188号をショートカットしようと思った。だが「大型車通行不可」と苔が生えた完全一車線だったので、流石に雨が降る中ここに突っ込むのは気が引ける。適当に折り返して、何とか国道に出た。
ここからはそこそこの雨が降り出したが、何とか道の駅「林林館」に到着して、CPをGet。ソフトクリームを食べながら休憩する。もう良い時間になったことだし、買い出しも終わらせているので、キャンプ場に戻ることにしよう。

1時間弱走ったところでキャンプ場に15:00過ぎに到着。平日だしこんな天気だし、ということでテントは増えておらずちゃんと無事に残っていた。同志が増える見込みも無いことだし、東屋にバイクを乗入れることにした。屋根があるとは言え、横風が吹いたら掛かってしまうが、野ざらしにするよりはよっぽどマシだろう。
この辺で雨は殆ど小振りになっていた。タープポールの間に洗濯ロープを掛けて、カッパや防水カバーを干しておく。そして、米を水に浸けてしばらく寛ぐ。ここは、展望が良いので天気が悪いとはいえ、ボーっとするのも悪くない。
暗くなり始めたところで夕飯の支度を始める。今日は美味しくいただくことが出来た。その後、後片付けを済ませて昨日と同じ温泉に向かう。少し雨が降っていたが、傘を差せば問題無いレベルだ。悪天候の時は、キャンプ場から徒歩圏に温泉があると、非常にありがたい。入ってみたら、どうやら交代制で風呂が入れ替わっていたが、何か大きな違いがあるようには思えなかった。しかし、キャンプ場から歩いてまぁまぁの温泉に入れれば、そのようなことはどうでも良い。
しっかり温まり、サウナ・水風呂で整えて上がる。早めに入ったので時間も充分あったから、PCを持ち込んで出費管理をした。全部は終わらなかったが今回道中にあまり進めていないので、少しでも早めにやっておけば合う可能性が高くなる。なので、こまめにやっておきたい。テントに戻っても雨音を聞いているだけなので、それなら温泉の休憩室でテレビを見ながら寛ぐ方がよっぽど楽だ。
閉店時間ギリギリまで寛いでいたが、段々風が強くなっているのが分かった。そこまででも無かったが、これ以上酷くなるとテントに戻るのも大変になるので、少し早めに温泉を出る。ちなみに天候不良の原因は、遥か東にある台風21号だ。
本土から離れているので影響は出ないと思っていたが、どうも台風に引き込まれる気流が発生する関係で、宮城南部から福島県はかなりの大雨が降っているようだ。しかし、天気予報の精度がかなり高くなってきているので本当にありがたい。現在滞在している登米も宮城県だが北部なので、そこまでの雨・風ではなかった。当然予報が大したことなかったから勝負したのだが、今回はアタリの方向だったので良かった。
2019年は非常に台風の被害に悩まされた年だった。幸い静岡は相も変わらず大した被害は出なかったが、特に千葉県の被害は甚大な物だった。静岡も大雨が降り、避難まではしなかったが流石に身の危険を感じたので、2Fで過ごしたりした。幸い我が家周辺には、山が無いので土砂崩れは問題無いが、小さな川があるので堤防決壊が気になるところだ。合流先が大河大井川なので、よっぽど溢れることは無いと思っていたが、落ち着いたころ川を見に行ったら、見たことが無いくらい増水していたからかなりびっくりした記憶がある。
そんなことを思いながらテントに戻る。テレビでも見ていたが天気予報を確認したところ、翌朝には天候が回復するようだ。残りの2日で行こうとしていた栃木県日光だが、そちらはあまり天候が芳しくない。27(日)は一時雨の予報さえ出ていた。フリーサイトに金曜に乗り込み連泊したかったが、それはもう出来ないのでもう関東でキャンプをするつもりは無い。日光・宇都宮辺りで安いホテルがあれば良かったが、土曜だからか空きはありそうにない。やはり、明日中に帰ろうかな、と思い始めていた。翌日の天気予報と宿状況でまた考えることにしよう。
そのようなことを考えながら、シュラフに入る。雨はそこそこ降っているが、風はそうでもなくタープもあるので問題無いだろう。キャンプ場も傾斜はあるが、逆に窪みになってなければ水たまりになる心配も無いので大丈夫だろう。21:30頃眠る。
宿泊地:宮城県登米市 兵粮山公園キャンプ場 無料
温泉:長沼温泉ヴィーナスの湯 500円
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