■2日目 6/19(金) 天気:曇り後晴れ
走行距離:148.7km

新潟県上越市のホテルから、直江津港まで走る。佐渡汽船佐渡島小木港行きのフェリーに乗り、佐渡島上陸。

その後佐渡島南側を周って、南岸のキャンプ場に泊まった。
起床し、ホテルなので朝シャンを浴びて、前日調達した朝食を食べる。今日は、9:30発の直江津港佐渡島小木港行きのフェリーに乗る。ホテルから直江津港まで10分程度だと思われるので、8:00過ぎに出発すれば十分だろう。

ホテルの窓から外を眺めると、分厚い雲に覆われていた。すぐそこに直江津駅があるので電車が見えた。少し路面が濡れていたので夜に雨でも降ったのだろう。屋根付きの場所に置けて助かった。

雨雲レーダーを見ると、日本海沿岸から南側は広範囲で雨が降っているようだった。逆に言えば、私の周りだけ雨が降っていない。これは大変素晴らしい。
準備を整えて、8:20にホテルを出発。途中に名橋CP「直江津橋」の近くを通りCPをGetした。直江津港に向かっていると、ほんの僅かだが雨がパラつきだした。港はすぐそこなので、何とか乗り切ろう。

予想通り8:30に直江津港に到着した。

まずは乗船受付をするためにターミナルに入る。中々年季を感じさせるが、こういう雰囲気も嫌いではない。
窓口に行って受付しようと思ったが、記憶が曖昧ではあるが佐渡汽船では予約時にQRコードを発行してくれる。スマホで表示して、自動受付機で手続きが出来たような気がする。

あっさりと手続きが終わったので係員の指示に従い、乗船レーンに並んだ。

これから乗るフェリー「あかね」 双胴船と呼ばれるフェリーのようで、あまりこのようなタイプに乗ったことが無いが、日本ではあまり普及していないようだ。このフェリーはかなり高速出せるようで、新潟便より上越便の方が少し早く佐渡島に到着出来るらしい。
余談だが、前回佐渡島に訪れたのは2009年の夏である。当時の家計簿を見てみると、ちょうど高速1,000円乗り放題の時期であった。佐渡島に行った大きな理由としては、当時は道の駅巡りをメインにしてて、佐渡島にも道の駅があるからである。確か、ちょうどその時高速1,000円に負けじと佐渡汽船フェリーも休日割でかなり破格なキャンペーンをしていたから、それに乗っかったという訳だ。
今回は、国盗り・ハイドラ巡りが主な目的となるが、毎回何かしらの出掛ける目的を持って行っているのが良く分かる。2009年の7月くらいに当時のブログが残っていた。文面が若くて恥ずかしいのでリンクは貼りません。見たい方が居たら探してみてください。
そのブログに、ちょうど14の倍数の歳に佐渡島に行っているようだ、と記録が残っていた。なので次回佐渡島に行くのは42歳の時か?なんて当時は書いてたが、それよりは早く再訪することになったが、似たような年齢にはなってしまった。当時はバイクに乗り出すなんて、微塵も思ってなかったなぁ。
そんなことを思っていたら、乗船指示があったのでフェリーに入る。例によって、バイクは一番乗りのようだ。バイク専用っぽい場所があったので、そこに乗り付ける。

飲料とカメラだけ持って客席に向かう。一番乗りで誰も乗客がまだ居なかったから、ここぞとばかりに船内を撮影して周った。

こんな感じで、このフェリーはイス席がメインのようだ。確か、身障者 or 体調不良の方のための小さな座敷があった程度だと思った。ゴロゴロ出来ると思っていたが、そもそもこのイス席も指定席だった気がする。
しばらく席に座ってゆっくりしていたが、乗ってくる人はまばらだった。やはりコロナ渦の平日ということで、人はあまり居ないようだ。
そろそろ出港の時間になってきたので甲板に出てみた。事前調査でも分かっていたが、このフェリーは外で景色を眺めることが出来る場所が非常に少ない。外海に出るような普通のフェリーであれば、デッキがあってそこにベンチとかもあって海を眺めながらのんびり出来るのが大多数だ。
ところがこのフェリー「あかね」は船体後方にほんのわずかなスペースがあるくらいで、横側とかも殆ど立ち入れない。人があまり居ないから良いが、普通の繁忙期だったりすると中々ゆっくり出港を見届けられないような気がした。

係員の方々が手を振って見送ってくれている。

ターミナルが離れていく。さらば本州!また帰る日まで、と言っても2日後には戻ってくるのだが。

好きなフェリーの軌跡。妙高の山並みだろうか?雲が掛かっているので全容は見えなかった。

それでも今から向かう佐渡島の北側は僅かながら青空が見えた。これは少しは期待出来そうだ。
座席に戻ってしばらくゆっくり過ごす。相変わらず佐渡島でどこに行くかあまり決めていない。キャンプ場の候補地は佐渡島の南側なので、そこに連泊しようと思っている。Mustは国盗りとハイドラCPで、度津神社・道の駅・佐渡空港くらいだ。今日は南半分、明日は北半分を巡って、最終日はまた巡りの状況によって考えることにしよう。
まず今日はどうしようか、小木港は佐渡島の南端なのでその周辺を巡ることにしよう。まずは、前に佐渡島に来た時にも行った沢崎鼻にでも行ってみようか。

そんなことを考えていたら、佐渡島が見えてきた。雲はあるものの、青空も見えて十分な天気。昨日の予報だと曇りで夜から雨であったが、とりあえず当面は降りそうにない。雲を見ながらキャンプ場に行くことにしよう。何とか雨が降る前にテントを張りたいところだ。

車両甲板に戻るようにアナウンスがあったので、準備を整えて甲板に降りてきた。このように、ここ一角はバイク専用の置場のようだ。

時間があったので、周辺を見回すと日が差していた。客席にはあまり人が居なかったが、車両はそれなりに乗っていた。しばらく待ってようやく下船案内が出たので、11:20頃佐渡島にバイクで初めて降り立った。まずは国盗りをして、小木の空をGet出来た。
まずは良い時間になっているので昼食を取りたい。周辺を検索してみる。

「まつはま」という店があったので入ってみた。平日のためかお客さんはあまり居なかった。

島ということで刺身定食にしたが、十分なボリュームがありとても美味しかった。
お腹を満たしたところでいよいよ本番のツーリング再開。まずは最西端の沢崎鼻灯台に行ってみよう。ここで佐渡島に着いた時は雲が多かったが、次第にピーカンになってきた。天気予報は曇りだったが、素晴らしい方向で予報が外れてくれた。折角離島まで来ているのだから、やっぱり晴れてくれた方が嬉しいに決まってる。テンションも上がり佐渡の風景を見ながら走る。

沢崎鼻灯台に到着。御覧の通り青空が広がっている。

標識を撮影。地図の通り、佐渡島は"S"字の形をしているが、その南端になり端っこマニアとしては嬉しい限り。

緑の芝生と青い海を背景に、白亜の灯台が絵になる。

早速島らしい海の風景が素晴らしい。周辺をしばらく散策する。

海がとても澄んでいる。

広場があって、何だかここでもキャンプが出来そうな感じだ。炊事場が無いので少し厳しいが。

沢崎鼻灯台を楽しめた。次に、ここから北側の海岸線を抜けれる道が、ツーリングマップルオススメルートになっていたので行ってみたが、通行止めになっていたので泣く泣く引き返す。

引き返した道が少し登っていたので、先ほど居た沢崎鼻灯台を見下ろせたから停まって撮影。

もう少し降りたところでバイクと背景に灯台を撮れそうな場所があったので、また停まってみる。

人工物は風景には邪魔になるケースがあるが、灯台は個人的に景色にアクセントを加えてくれると思っているので好きな建造物の1つだ。
海岸沿いを走れなかったので、小木港への道を戻る方向に向かう。ツーリングマップルで「散策がおすすめ」と書いてあった宿根木集落に行ってみようかと思った。

バイクを駐車場に停めて、宿根木集落を散策。高台から集落を望む。

味のありそうな公会堂があった。

こんな感じの古い町並みを眺めながら散策してみる。

木の壁が良い雰囲気。

海沿いだからか、黒の塗料が塗ってある家もあった。

集落を抜けると海岸に出た。平日のためか観光客は殆ど居なかった。

少し小さいが、あの郵便局の看板がレトロで良い。

先ほどの郵便局が移転しているのだろうか。ここが宿根木集落の観光駐車場になっていたが、郵便局もそれっぽい造りになっていた。
最近は走ってばかりも何なので、こういった散策もよくしている。そのためにはバイク用のブーツだと歩きにくいので、トレッキングシューズが非常に役立つ。

宿根木集落を散策後は、すぐ近くにある千石船が復元展示されているらしい、佐渡国小木民俗博物館を訪れる。コロナ対策で、連絡先などを書いた気がする。入館料500円払って入る。

まずはミニチュアの千石船が展示されている。何故これを出したかというと、復元千石船は大きすぎて全容が分からないから、これも紹介しておく。

早速これが目玉の千石船だ。かなり大きくて圧倒される。

少し高い所から見れる渡り廊下が巡らされていた。ここも木製なので雰囲気がある。

先ほどとは角度を変えて。ここも例に漏れず誰も居なかった。

この千石船は「白山丸」と名付けられていた。てっきり千石米を積載出来るのかと思ったら、その半分くらいしか積めないらしい。

天井が何となく気に入ったので撮影。天窓から日が差してシンメトリーで良い感じ。

側だけでなく、中も忠実に再現されている。

千石船を観察した後、博物館内を見て周った。千石船以外特にめぼしいものは無かったが、このレトロな雰囲気の館内が目を引いた。
博物館を満喫して出発。最初は青空が広がっていたが、この辺りから雲が増え始めた。予報通り夜から雨が降る可能性があるので、そろそろ潮時かもしれない。なので、雨が降る前にテントを張るべくキャンプ場に行くことにしよう。
小木港を通り過ぎて、県道45号佐渡一周線に入る。この県道は日本一長い県道だそうだ。その名の通り、佐渡島をほぼ一周しており佐渡島の大きさが良く分かる。本土四島と北方領土を除くと、沖縄本島の次に大きい。
県道45号をしばらく走ると赤泊の集落についた。国盗りをGetして、ここにA-CORPやガソリンスタンド、日帰り温泉でもあるホテルも見つけた。赤泊から15分くらい走ると、鴻ノ瀬鼻があった。初めて訪れるキャンプ場なので、事前にGoogleストリートビューで予習していたから、すぐキャンプ場が分かった。14:00過ぎにキャンプ場に到着した。
堤防沿いに通路がありそうだったので、そちらに行った方が荷運びが楽だと思ったので、そちらにバイクを乗り付ける。
キャンプ場には1つだけテントが張られていた。日本海を見渡せる大変ロケーションの良いキャンプ場だ。炊事場とトイレの場所を確認して、便利で展望が良い場所を探す。サイトにはテーブルやイスもあって、荷物の一時置きも出来るし非常に便利そうだ。
設営地を決めてテントを張る。連泊するのでタープも張る。

新潟県佐渡市松ヶ崎ヒストリーパークをキャンプ地とする!クルマなら少し荷運びが遠いが、バイクなら車止めを抜けれるし、堤防沿いにも出れるから、荷運びも楽だ。日本海の展望も良く、トイレも水洗でウォシュレットまで付いてるし、東屋もあってこれで無料とは文句の付けようが無い。これで徒歩圏温泉なら100点満点だが、バイクで10分程度の場所にあるし、流石にそこまで求めるのは贅沢というものだろう。

キャンプ場に灯台があるところは、珍しいのではなかろうか。

堤防沿いにも通路があったので、今回はそちらに乗入れたのだが、今度は正面から入ってこれば良いだろう。
HATINOSUで調べた限りでは、強制ではないが番所に料金箱が置いてあり、気持ちで良いので入れるように、と書いてる人が居たが、番所に鍵が掛かってて入れなかった。
イスを出してキャンプ場でゆっくりする。やはりこの時間は至福の時だ。
しばらくゆっくりしていたが、雲は多いものの雨は降りそうにない空だった。最新の天気予報を確認したところ、雨マークは消えて曇りの予報になっていた。
これだったらまだ時間もあるし、少し周辺をうろついてみよう。15:30頃キャンプ場を出発する。
赤泊の集落まで戻って県道65号に入って内陸に向かう。ハイドラを見たところ、所々にダムのCPがあった。折角佐渡島に来たし、天気もあまりよくないのでこういう時はCP巡りだ、ってことで少しだけ巡る。ダムCPを2つ取り、ツーリングマップルに載っていた太郎杉公園がすぐ近くだったので行ってみよう。

太郎杉公園に到着。日本一大きな杉の切り株があるらしい。

新緑が美しい緑一杯の道を登って行く。

すると何やら建物があった。切り株があるはずだが、建物があるとは思わなかった。中に入ってみると、この建物の理由が分かった。切り株の保存のためのようだ。

写真では全く伝わらないと思うが、確かにこれは巨木の切り株だ。物凄く圧倒された。所詮切り株でしょ、と思っていたが、これは一見の価値はある。

太郎杉の説明板。切り株保存のために建物まで建てさせるのだから、樹齢は2100年以上だったようだ。
思った以上に楽しめた太郎杉公園を出発。またダムをちょこちょこ回りながら進む。1か所砂利道の先にCPがあったが、しばらく行っても取れなかったので諦めて引き返すことにした。セローで今度は来てみたいな。

ダムを巡りながら、佐渡島の北岸に出たら真野宮の国盗りをGet。国道350号から県道456号から81号を走って度津神社に到着。神社CPをGet出来た。

折角なので参拝しておく。羽茂の国盗りをGet出来た。
これで今日はもう良いだろう。キャンプ場に戻って食事にしたいところだが、ここからだとキャンプ場へ戻る途中で温泉・スーパーがあるので、先に温泉に行こう。A-CORPの営業時間を調べると、やはり早く閉店してしまうので、先に買出しをする。そして島のガソリンは高いので、大して入らないだろうが給油
しておいた。これで、ガソリンを気にせずに本州へ戻れる可能性が出てくる。

給油を済ませてサンライズ城ヶ浜に到着。ホテルだが日帰り温泉もあるので大変ありがたい。しかも400円と格安だった。露天風呂は無いが、内湯から日本海も見渡せて良い展望だった。サウナ・水風呂もあって整える。
19:00過ぎにサンライズ城ヶ浜を出発。夏至の時期なのでまだ十分明るい。何とか真っ暗になる前にキャンプ場に戻れそうだ。キャンプ場までバイクで10分程走って戻ってきた。もう1つのテントの方も戻ってこられていた。

ギリギリ夕暮れが見れたので写真を撮る。米を水に浸けていたので、早速夕食の準備をする。

A-CORPで購入した肉を焼く。

ご飯も炊いて美味しくいただいた。
食後の一服を楽しみ、しばらく夜風に吹かれてゆっくりする。その後、薪を持参してきたので焚火をした。

灯台を背景に焚火を撮影。そこまで寒くはないが、やはり焚火は楽しい。
焚火を楽しんで空を見上げたところ、少し雲があるものの星空が広がっていた。曇っていたが、明日以降は晴れの予報だったので先に雲が晴れてくれたのだろうか。折角三脚も持ってきているので夜景を撮影する。

まずはキャンプ場の光景。海の向こうは本州の街の光が見える。

雲があるが、微妙に天の川も見えた。

今度は北岸方向を撮影。

佐渡島方面はあまり街明かりが無い。
22:00過ぎまで星空撮影を楽しみ、テントに入る。結構夜更かししてしまったので、もう寝よう。
明日は、とりあえず佐渡島を一周したい。あまり決めてないが何となく目ぼしいところを見つけながら周って行こう。そんなことを考えながら眠りについた。
宿泊地:新潟県佐渡市 松ヶ崎ヒストリーパーク 無料
温泉:サンライズ城ヶ浜 400円
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