■2日目 7/18(土)
名護から高速バスで那覇空港に戻り、北大東島経由で南大東島に入島した。
6:00頃起床し、朝風呂に入る。朝食を済ませて出発準備を整えて、しばしゆっくりする。
午後一には那覇空港に入れば良いので時間に余裕はあるが、ただボーっとしているのももったいないが、何をしようか考える。天気は良くないし、足も無いので屋内の何かが良いが。
色々調べてみると、那覇ゆいレール県庁前駅近くに「那覇市歴史博物館」というのがあるようだ。バスもそこで降ろしてくれそうだし、ゆいレールで那覇空港にも時間厳守で行けるのでそれが良さそうだ。
予定も決まった所で、8:45にホテルをチェックアウトした。名護市役所前のバス停まで歩いてしばらく待つと、那覇行きのバスがやってきたので乗車する。ICが使えたのでありがたい。
昨日と同じように、許田ICから沖縄自動車道に入る。しばらく走ったところで、行きはノンストップだったが、伊芸SAに立ち寄るようだ。一服して再度バスに乗り込む。
沖縄道沿線の風景をのんびり眺めていると、西原ICで高速を降りていった。行きは那覇ICからだったのに、どうも経路が違うようだ。浦添市で何個か停留所を通り過ぎ、県庁前バス停に到着。
目指す、那覇市歴史博物館はショッピングモールの一角に位置しているらしいので、パッと見どこにあるかわからなかった。

しばし彷徨っていると見つかった。これは中々分かりにくい。入って受付しようとすると、受付のお姉さんがスマホを見ていた。このご時勢なので来館者もあまり居ないのだろう。
入館料を払って中に入ると、琉球王国時代の資料や絵図。沖縄戦の情報など、入館料に見合った展示が良くされていた。
ゆっくり展示を見ながら30分くらい滞在した。そろそろ昼ご飯の時間だが、沖縄に来た時はA&Wというハンバーガーをいつも食べている。近くにあるようなので、行ってみた。やはりマックに比べると値は張るが、とても美味しいハンバーガーなので気に入っている。
お腹を満たしたところで、少し早いが那覇空港に向かう。ゆいレール「県庁前駅」から那覇空港まで移動した。ゆいレールは高い所を走るので、途中のセルラースタジアムや自衛隊とかが良く見えて、中々楽しい。
12:00前に那覇空港に到着。出発まで1時間あるので、またラウンジに行ってシークワーサージュースを飲んで、快適なひと時を過ごす。
良い時間になったので保安検査場を抜ける。昨日は欠航のため弾かれたが、今度はちゃんと受け付けてくれた。
離島航路なのでプロペラ機なのは分かっているから、搭乗口はバス用の下の階だった。搭乗案内が始まったので、バスに乗り込み飛行機に着いた。
意外とプロペラ機は好きだったりする。片側2人ずつなのであまりゴミゴミしないし、座席の前後間隔も余裕があるので楽に乗車出来る。昨日欠航があった割にはそんなに乗客も多くなく、隣は空いており更に余裕がある。
飛行機は定刻通り13:10に那覇空港を離陸した。しばらくすると海しか見えなくなった。これから向かう大東諸島はまさに絶海の孤島で、周囲400kmに渡り陸地が無く、人が定住し始めたのも明治になってかららしく、よくこのような所にある島を発見出来たものだ。
そんなことを思っていたら北大東空港に着陸した。しばらく待機した後、再度南大東空港に向かうのだが、一旦降りるように指示される。忘れずに国盗りをして、ハイドラを起動し北大東空港CPをGetする。

離島空港なのでボーディングブリッジのような気の利いたものは無いので、飛行機を降りてターミナルへ歩いて向かう。

乗ってきた飛行機。

雲が広がり、どうやら雨が降っていたようで路面が濡れている。
ターミナルに入っていくと、南大東島への乗継案内があったのでそちらの待合室へ向かう。喫煙所があったので一服してしばらく待つと、乗車案内があったので再度飛行機に乗車する。
北大東島から南大東島は直線距離で20kmと、世界に数ある路線の中でもかなりの短距離路線のようだ。沖縄は南風が多いため、殆どの空港は南北方向に滑走路が伸びている。特に夏は南風だ。
騒音問題を除き、基本的に飛行機は向かい風に向かって離陸・着陸する。北大東空港を南に向かって離陸したので、私はてっきり殆ど舵を切らずにそのまま着陸するのだと思っていた。しかし、何か理由はあるのだろうが南大東島をほぼ一周してから着陸していった。
ついに南大東島に着いた。国盗りをして、南大東の空をGetし、沖縄県の空を制覇した。
いや~、沖縄は流石に大変だった。伊平屋島・伊是名島・伊江島・粟国島・渡名喜島・座間味島・渡嘉敷島・竹富島・小浜島は、飛行機からのオフラインモードでの取得。船で近くを通っての取得だったが、それ以外は全て訪れた。短時間の滞在も多かったが、それもやむを得まい。
長期休暇で来れれば効率的だろうが、他にも行きたい所が山ほどあるのでそういう訳にもいかない。週末+有休を使って6年も掛かってしまったが、日本最南端波照間島。日本最西端与那国島は凄く良かった。もちろん、石垣島・宮古島も凄くキレイだった。
西表島なんかは短時間の滞在だったので、次に沖縄を単独で来れるようなら、西表島と竹富島に行ってみたい。
そんなことを思っていたら、今日泊まる予定の月桃ムーンピーチの看板を掲げた奥さんが居たので声を掛ける。かわいらしい娘さんを連れていた。
どうやらもう1人居るらしく、少し待っててくれ。と言われたので、売店に行くと観光案内所があった。おばさんが居たので、星野洞について聞いてみた。
未だコロナ禍の中なので、GWなんかは来島自粛の要請が観光協会からもSNSを通じて出ていた。もちろんGWまで、と記載はあったが、どこのHPを見ても観光地を開放する、という情報は得られなかった。
南大東島の観光地の中でも、星野洞は色んな人が勧めていたので是非とも行きたいと思っていたが、ここは予約制らしい。ところが再開したか否かが分からなかったので、今回ぶっつけ本番で来てみた、と言った所だ。
星野洞に行きたいんですけど、と観光案内所で聞いてみたところ、あっさり「じゃあここにTELしてください」と言われてしまった。案内所なんだから予約取ってくれないのかな、と思ったがまぁ良い。後でTELしてみよう。
そんなことをしていたら、もう1人の女性と合流できたようなので、送迎のクルマに乗り込む。顔見知りなのか常連さんなのか分からないが、女性と奥さんは初見では無さそうな雰囲気だった。車中で、娘さんとワイワイ遊んだりしていると、空港から程近いところにある月桃ムーンピーチに到着した。
まず部屋に案内されて荷物を置き、チェックインを済ませる。この宿を選んだ理由として、空港送迎有なのと原付を借りられることだ。明日、荷物を部屋に置いたまま出掛けて良いか聞いたところ、問題無いという回答を受けた。原付の説明を受けて、後はご自由にという感じで、中々大らかな感じだった。
とは言え、天気も正直良くなかったので走り回るのは明日で良いだろう。普段なら、夕食時には食事が取れる島中心部へ送迎してくれるらしいのだが、コロナの影響で中止しているらしい。
その代わり、夕・朝食のテイクアウトが出来るよ、とのことだった。食料は何も仕入れていないので、ありがたく注文させてもらう。
それからは、部屋の中でダラダラ過ごしていた。見た目はかなり歴史を感じる建屋だが、中はとてもキレイにされていて、TVもエアコンもWi-fiもあって何も不満は無い。禁煙部屋だが、部屋の外に灰皿があるのでそこまで不便も無い。
そういえば星野洞の予約をしなければならなかったので、TELしたところ普通に受け付けてくれた。時間を指定したので、これで確実に見ることが出来るだろう。
しばらくゆっくりしていると、弁当が届いたようで奥さんが持って来てくれた。

スマホで野球観戦を見ながら、弁当を美味しくいただく。
一服するたびに部屋の外には出ていたが、折角離島に来ているんだから、星でも見れないかな。と、何度か空を見に行ったが難しかった。仕方ないので野球も見終わりシャワーを浴びる。
最後のチャンスとばかりにもう一度空を見に行ったら、何と星が見えていた。宿近くは流石に明かりがあるので少し離れようと思ったら、流石離島。街灯が無いので少し離れただけで何も見えなくなった。キャンプでもないのでヘッドライトも無いからスマホのライトを頼りに少し離れる。
すると、天の川が肉眼でくっきり見えた。これは是非とも写真に撮りたいところだが、三脚を持って来ていない。何か良いものが無いか原付の周辺を探してみると、脚立があった。これなら使えるかも、と思い少し借用して再度暗闇の中へ向かう。

流石光害の無い離島。半端じゃない星空を見ることが出来た。

でもやはりただの脚立にカメラを置いているだけなので、アングルは中々難しい。

通りまで出てみたが、撮影している間一切クルマが通らない。南大東空港の横に宿があるので、空港のわずかな赤い光がガードレールに当たっている。肉眼では殆ど分からないレベルだが、星が写るほどの明るさで撮ると良く分かる。

段々雲が増えてきて星空が見えなくなってしまった。今まで離島には何度か行っているが、星空を見たのは初めてだった。沖縄の星空はキレイだとはよく見るが、やはりとても素晴らしかった。
三脚があればもう少し良いアングルで撮れただろうが、バックパックでの旅なので荷物を少しでも減らしたいから仕方がない。
これなら明日はちゃんと晴れてくれそうだな。そんなことを思いながら、明日に備えて寝ることにする。
宿泊先:沖縄県南大東村 月桃ムーンピーチ
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