
■4日目 8/11(火) 天気:晴れ
走行距離:256.6km
大空町から屈斜路湖・摩周湖周辺を周って、早めに標茶町多和平でテントを張った。その後、釧路湿原を周って標茶町まで走った。
5:00頃起床。早速天気予報を確認するためスマホを見ようとしたが、どうやら完全にご臨終になったようだ。何とか昨日手続きすることは出来たが、本当にギリギリだった。さて、これは困ったがすぐに代替機はGet出来るだろうから、またサブスマホにSIMを差して乗り切ることにしよう。
そんなことがあったが、旅を楽しみたいので切り替えていきたい。テントから出てトイレに行き、洗顔等を済ませて朝食の支度をし美味しくいただく。
タープを張ったので後片付けに時間が掛かったが、テキパキと進めていく。

バイクに荷物を積む。すっかり青空が広がっていた。

網走湖畔のとても雰囲気が良いキャンプ場で、やはり女満別湖畔は最高だ。
今日の予定はまずは屈斜路湖側へ抜けていく。一番有名で便利なのが美幌峠だが、ここは何度も走っている。ツーリングマップルを眺めると、小清水峠を越えたことが無かったのでココを越えていこう。
ルートも決まったところで、8:00過ぎに女満別湖畔キャンプ場を出発した。
道道249号を経由して、道道102号に入った。これを真っ直ぐ行くと小清水峠だ。

途中にパーキングがあったので寄ってみた。この道は走ったことが無いので、展望が良いところがあれば積極的に寄っていきたい。知床連山を背景に撮影。

北海道らしい、広大な大地が広がっている。
撮影を楽しみパーキングを出発。交通量も少なくて快適に走る。しばらく走ると寄ろうと思っていた、「ハイランド小清水」の看板があったので、そちらに向かった。

ハイランド小清水に到着。この周辺には何度も来ているわりに、初めて訪れた。まだまだ北海道にも来ていない所はたくさんある。

斜里岳の奥、知床連山全体を見渡すことが出来て、とても景色が多い。
レストハウスのようなものがあったが、朝早いせいか開いていなかった。この裏に屈斜路湖が見渡せるところがあるらしいので、行ってみよう。

白樺林の遊歩道を歩いて行く。

展望台に到着した。ここは藻琴山というらしい。

少し雲が多いのが残念だが、屈斜路湖の中島が違う角度で見れて、中々良い展望だ。
ハイランド小清水の景色を楽しみ、バイクまで戻ってきた。道道102号まで降りて、小清水峠を越えて弟子屈町方面へ降りていく。景色が良くて、交通量も少ないから最高に楽しい。

楽しく降りていると、パーキングがあったので寄ってみた。本州だとこんなに頻繁にどこかに立ち寄ることは無いのだが、北海道なら交通量も少ないので気軽に寄れる。

ここから見る屈斜路湖も良い景色だ。先ほどより標高が下がってきたのが良く分かる。

硫黄山が見える。最近あまり行っていないな、なんて思った。硫黄山は駐車場代を取るので、あまり何度も行きたいとは思えない。

展望台から斜里岳を背景に愛車を撮影。
これで、一通りの屈斜路湖に向かう峠を制覇出来た。
■美幌峠・・・道の駅もあり、最もメジャー。国道を見下ろす屈斜路湖畔の広がりが良い。
■野上峠・・・全く印象に残っていない。屈斜路湖は見えたのだろうか。
■津別峠・・・最も標高が高いので、見下ろし感が中々良い。
美幌峠は、登っていく開放感が素晴らしいので、走って気持ちが良いのはこの峠だろうか。ただし、最もメジャーなので交通量がそこそこあるのが難点か。
津別峠に行ったときは、晴天ではなかったのでいずれはリベンジしてみたい所だ。しかし、中々津別町側から屈斜路湖へアタックする機会が少ないので、狙わないと訪れることは難しい。
となると、この小清水峠は中々お気に入りになる予感がする。やっぱり、まだまだ北海道にも知らない所があるのは、奥が深い。
そんなことを思いながら、小清水峠を降りて国道391号に合流した。
ここまで来たら、やはり摩周湖に行くべく道道52号に入った。釧網本線を越えると、道はワインディングになり、非常に楽しく走ることが出来た。

摩周湖に到着。

雲は多いが日差しが射してきたので、摩周ブルーが広がっている。

カルデラ湖らしく、稜線の景色が素晴らしい。この傾斜が摩周湖らしい。

今まで居た屈斜路湖も遠くに見え、硫黄山の景観も良い。

阿寒方面も雄阿寒岳が良く見えた。

いつも、ここのS字カーブがお気に入りなので写真を撮ってしまう。
この辺で少し早いが本日の宿を模索する。と言っても、完全に決めていた。しばらく良い天気予報だったので、今日は多和平に泊まりたい。しかも連泊しようかと思っている。ここは景色は最高に素晴らしいのだが、周囲に温泉はおろか買い出しする所もかなり遠いので相当不便だ。しかも、平坦な場所があまり無いので広大なサイトの割には、快適に張れる場所は少ない。
でも、その欠点を補って余りある景色が素晴らしいので、このキャンプ場は気に入っている。さっさとテントを張って荷物を降ろして、身軽な状態で走りたい。
宿も決まったことだし、摩周湖の景色も楽しんだので出発する。
弟子屈市街まで出て、国道243号を進む。段々広大な牧場丘陵地帯が広がってきた。道東らしいこの景色は大変素晴らしい。道道1040号を磯分内方面へ向かい、しばらくすると多和平の看板があったので曲がった。と言っても、何度も来ているのでもう慣れたものだ。
何と、AMにキャンプインしてしまった。今までのキャンプツーリングで初めてだろう。北海道じゃなければ、このような立ち回りはあり得ないと思う。
連泊で受付をしてゴミ袋も購入する。流石にAMなのでテントはボチボチある程度だ。さて、どこに張ろうかうろつく。
前述通り傾斜が多いので、広大なサイトの割には快適に張れる場所は少ない。東屋やベンチが少しあるので、その辺りなら荷物置場に出来るのでありがたい。一番奥まで行けば、かなり展望は良いのだが荷物を持って行くのが大変なので、入口からの中間辺りに平坦な場所の横にベンチがあったので、場所が決まった。バイクに戻り、バッグを外して決めた場所まで持って行く。

標茶町多和平キャンプ場をキャンプ地とする!連泊するのでタープも張ってみた。素晴らしい芝が広がっている。このロケーションは本当に最高だ。

一応天気予報はしばらく晴れだが、それが続く保証も無いので晴れている内に展望台まで行ってみる。

この展望台のキャッチフレーズと佇まいが好きだ。

相変わらずの素晴らしい景色が広がっている。

地平線まで牧場が広がっている。私のテントも少し見えていた。
テントを張って写真を撮っていたら昼食の時間になってきた。多和平には、グリーンヒルという所で食事も取れるので、ここで食べることにしよう。

標茶の肉を使ったというカレーにしてみたが、中々美味しかった。牧場なので、食後にソフトクリームも食べる。
お腹を満たしたところでツーリング再開。やはり荷物を降ろすと、バイクが嘘みたいに軽くなった。
さて、身軽になったところでどこに行こうか。残りは半日くらいあるけど、多和平に泊まっているから夜温泉に行けないので、実質はそんなに時間は無い。近場なら釧路方面にでも行ってみよう。
多和平から降りて行って、いつも道道1040号方面にしか行ったことが無かったので反対に行ってみた。眺めの良い農道を越えて行くと、道道13号に出た。そこから標茶町中心部の国道391号を釧路方面に向かう。
しばらく走るとシラルトロ湖が見えてきた。湖畔をゆっくり走っていると、1つ行ってみたい所を思いついた。そう言えば、しばらくサルボ展望台に行っていない。ここはそこそこ遊歩道を歩くのだが、今回はトレッキングシューズを履いているので問題無いだろう。

サルボ展望台の駐車場に到着。確か駐車場からすぐの階段を登っていく記憶があるのだが、遊歩道が通行止めになってて迂回路を案内された。塘路湖が良く見える。

迂回路指定された緑に囲まれた遊歩道を登っていく。

しばらく登ると展望台が見えてきた。緑に囲まれて良い雰囲気だ。

ところが展望台からの景色はあまり良くなかった。前に来た時は、釧網本線を眺めることが出来た気がするのだが、全く線路は見えなかった。
前に来たのは冬だったから、葉っぱが無いので景色が良かったのだろうか?もう1つ展望台があるみたいだが、行って戻ることになるのでこれ以上進むのは止めておこう。そこそこ歩いてこの程度の景色だったら、何とも言えない気分になってしまう。
まぁこればっかりは仕方がない、夏にもうサルボ展望台に来ることは無いだろう。気を取り直して晴れた釧路湿原は貴重なので、間違いなく外さない細岡展望台に行くことにしよう。
サルボ展望台を出発する。すぐ近くに、コッタロ展望台に繋がるダート道道1060号の分岐があったが、どうやら通行止めになっているようだ。夏休み前に、函岳も土砂崩れがあったが北海道も豪雨に見舞われたので、その影響だろうか。
そんなことを考えながら細岡展望台に向かう。少しだけダートがあるが、オンロードバイクでも全く問題無いレベルだ。

ビジターセンターの駐車場に殆どのクルマは止めるが、バイクなら展望台の入口すぐに停められるスペースがあるので、そちらに停めた。

ここからなら細岡展望台はすぐなので、気軽に訪れることが出来る。

広大な釧路湿原を眺める。

良い天気で素晴らしい釧路湿原を見ることが出来た。
細岡展望台を出発するが、そのまま戻るのも面白くないので、国道272号通称パイロットロードにでも行ってみよう。
国道391号を南下して、道道1003号から国道272号に出た。
国道272号はそこそこ交通量はあるが、流れが早くて直線も多く北海道らしい景色を見ながら走る。中茶安別のセコマに立ち寄りコーヒーを飲んで休憩。
セコマを出発して、中標津方面に向かうと通称ムネオ道路になった。全く交通量が無いにも関わらず、2車線あったり立体交差になっていたりとかなり金が掛かった道路だ。道東にこんな立派な立体交差がある必要は無い、とは思う。
そんなことを思いながら国道243号に入って、弟子屈方面へ。そろそろ温泉に行きたいが、ツーリングマップルで目星を付けていた所があったので向かう。

西春別温泉クローバーハウスに到着。天然かけ流しの謳い文句通り、モール泉の大変良い温泉だった。
汗を流して暖まったところで、給油をしてセコマで買い出しをする。そして、17:30頃多和平に戻ってきた。
AMと比べると、かなりテントが増えていた。ここは不便な割には非常に人気のキャンプ場だ。これだけ北海道を感じれるキャンプ場だからそれも分かる。キャンプ場を出発したのは時間が早かったので、米を水に浸けていないのでそこから始める。イスに座ってゆっくりする。この時間も最高の一時だ。

もう温泉は済ませているので食事は暗くなってからでも構わないから、撮影をしながら周囲をウロつく。乳牛がたくさんいた。

タープを立てるとタオルとかが干せるので少しありがたい。この芝生のキャンプ場は本当に最高だ。

展望台から見る、この多和平の景色は本当に言葉が出ない。

夕暮れは1日の終わりを感じることが出来る。ましてやこの北海道の雄大な景色の夕暮れはまた格別。

昼間の写真と比べると、テントがかなり増えているのが分かる。

この展望台の佇まいが、何故か好き。

残念ながら地平線に落ちる夕陽は見られなかったが、雲の色変化が大変素晴らしかった。

広角気味に展望台を撮影。

ここまでの夕暮れは中々見られない。これは素晴らしい時に、ココ多和平に泊まれた。

素晴らしい景色を堪能してテントに戻ってきた。
炊飯して食事をして、片付けも済ませる。温泉に行かない場合、夜のキャンプはヒマなのだが、ここは人里離れているので星空が素晴らしい。この天気なら期待出来るので、真っ暗になるまでタープの下でゆったりする。
暗くなってきたところでランタンを消して、暗闇に目を慣れさせる。空を見上げると満点の星空が広がっていた。いそいそと三脚を取り出し、PLフィルターを外して夜景撮影モードに入る。

南の夜空に天の川が肉眼でもハッキリ見ることが出来た。

また展望台に登っていく。キャンプ場の夜景と天の川。いつも思うのだが、奥の街の光はどこなのだろうか。釧路はかなり遠いし、標茶町があんなに光があるとも思えないのだが。

今度は北側にカメラを向けて、展望台を隅っこに入れてみる。

再度南側を向く。あの一段と明るい星は夏の大三角形の1つ、シリウスだろうか。

しかし、最近のLEDランタンは明るすぎて、少し夜景撮影に影響を及ぼしてしまうかな。

素晴らしい夜景を撮影することが出来て大満足。
ここでLINEをやり取りすると、友人M氏は別海に連泊して今日は知床に行ったらしい。かなり暑くて大変だったようだ。私が多和平に連泊すると言うと、じゃあ明日行くよ。ということになった。これで明日はM氏と一緒に過ごすことが出来そうだ。また1つ楽しみが出来た。
天気予報を確認すると、明日も良い天気に恵まれそうだ。それだったら、今度は私が知床方面に向かおうかと思った。そして、裏摩周方面から開陽台にでも行ってみよう。
そんなことを考えながら、明日も早起きして朝陽を見たいので早めに寝る。
宿泊地:北海道標茶町 多和平キャンプ場 400円(ゴミ袋込)
温泉:西春別温泉クローバーハウス 450円(バイクで20分)
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