
■5日目 8/12(水) 天気:晴れ
走行距離:320.4km
標茶町から知床峠を通って、知床五湖を散策した。そして、斜里の天に続く道・裏摩周・開陽台を巡って、標茶町まで戻ってきた。
4:30頃に起床。流石に目覚ましを掛けないと起きられないと思ったので、掛けておいたが良く寝られた。

テントから出ると、良い天気だった。しかし、もうかなり明るくなってきていたので、もう少し早く起きるべきだったと後悔する。流石北海道は日の出が早い。

展望台まで行ってみたが、東側は雲が多くて朝陽を見ることは出来なかった。

しかし、何時だろうがいつだろうか、晴れていればここからの景色は素晴らしい。

サイト方面の展望。こんな所でキャンプ出来るのは幸せなことだろう。

朝の撮影も素晴らしかった。
テントに戻ってきて朝食の準備をし、美味しくいただく。今日は連泊なので撤収をする必要が無い。後片付けを済ませて、タープの下を多少片付けてバイクに向かった。
6:30過ぎにキャンプ場を出発。早起きと撤収不要のお蔭で私としてはかなり早めの出発だ。
いつもだと南側に降りていくのだが、今まで1回も行ったことがなかった北側へ向かってみた。展望台から見えている広大な牧場を横目にしつつ、どこに出るのかと思っていたら、道道1040号の標識のある交差点の北側に出てきた。
そういえばほぼ同時に出たはずのライダーが北側に向かって、結局私より先に道道に合流したのを何度か見たことがあるが、こういうことだったのか。次からは、北側から来ると手前で曲がってみることにしよう。
国道243号から道道885号に入る。この道はひたすら直線道路が続く、ツーリングマップルでもオススメルートになっている。北海道らしい爽快な道だ。早朝なので交通量も少なく快適そのもの。
養老牛方面の交差点を越えて、開陽台近くの道道150・775・975号と進んでいく。国道244号に合流して、道道1145号を曲がってようやく海が見えてきた。国道335号を北上していくが、本当に今日も良い天気でとても気持ちが良い。

国道沿いの展望の良い峯浜パーキングに寄ってみた。羅臼岳に雲が掛かっているのが気がかりだが、知床峠も晴れていそうで何よりだ。

雨も降っていないのに、物凄くクリアに国後島が見えた。

バイクと一緒に撮影。
峯浜パーキングでの撮影を楽しみ出発する。しばらく走ると羅臼中心部に出てきた。これから知床峠を登っていく。天気はずっと良いままだ。
ここで今までの知床峠を思い出してみると、これだけのピーカンは初めてな気がする。見返り峠は晴れていたことがあったが、羅臼岳が見えることの方が珍しい。
ついに北海道8年目にして、ピーカンの知床峠が見れるかも?と期待が高まる。待て待て、知床峠は天気が急変するのは何度も経験しているので、油断は禁物だ。と言っても、こればっかりはどうすることも出来ないのだが。
何てことを考えながら知床峠を登っていく。素晴らしい景色の中、羅臼側はワインディングがとても楽しい。北海道なので道幅も広く、本当に素晴らしい道だ。霧掛かることが多いのが難点だが。
見返り峠を越えた所で目の前に羅臼岳がドンと出てきた。これは素晴らしい。本当に素晴らしい。何も言うことは無い。

知床峠に到着。残念ながら羅臼岳山頂にだけ雲が掛かっていたが、素晴らしい空が広がっている。

羅臼方面の展望。こんな道を走れることは幸せなことだろう。

羅臼岳の麓には原生林が広がっている。知床は自然の宝庫で、これで世界遺産にも登録されている。

知床峠の看板と一緒に。看板表示が見えるようにオーバー気味にしているので、空が白い。

知床峠からも国後島がハッキリと見えた。いつも言っていることだが、いつの日か気軽にあの島を訪れることが出来る日が来ることを祈る。
快晴の知床峠を楽しみ出発する。知床峠は、峠を境に天候が嘘のように変わることが多いのだが、今日は両側とも良い天気だった。ウトロ側は直線主体だが、とても開放的な道で走っていて気持ちが良い。
知床には何度か来ているが、今回は遂に知床五湖を全部周ってみようと思っている。前回は2017年に訪れたことはあったが、その際は高架木道を使って一湖を見ただけだった。今年からトレッキングシューズで来ているので、是非歩いてみよう。
道道93号を知床五湖方面に向かう。しばらく走ったところで、カムイワッカ湯の滝方面の分岐に来た。一度は行ってみたいと思っているが、この先はダートが続きかつ盆休み期間は通行禁止になってしまう。どうやら例年8月16日まで通行禁止なので、休みのカレンダー次第では行くことも不可能ではない。ただ、セローで来ないと行けないだろう。

そんなことを考えながら、知床五湖フィールドハウスに到着。ここはバイクでも駐車料金が掛かるが仕方がない。

ここに訪れるのは2回目だが、前回は高架木道しか通るつもりが無かったので、ここには立ち寄っていない。事前情報では、知床五湖を巡るのにはレクチャーを受ける必要があるらしいので、初めて入ってみた。

受付をしてレクチャー代を払うと立入認定書をGetした。10分毎に映像を見るような形になる。遊歩道にはトイレが無いので、少し時間があったからトイレを済ませて、水分を補給しておく。
レクチャーの時間になったので、入場者を集めて映像を見た。やはり一番強調していたのは、ヒグマへの対応だ。ゴミは捨てない、曲がり角は手を叩く、鈴を付ける。等々。トレッキングも少し趣味としてやっていきたい思いもあったので、モンベルの鈴を買って持って来てたので、それの出番がようやくきた。
映像が終わったら、そのまま裏から遊歩道に入るように指示があった。直射日光はあったものの、木陰が程よくあるので気持ち良く歩く。

五湖はすっ飛ばして四湖に到着。知床連山と湖に反射する空が素晴らしい。

木々に囲まれた雰囲気が良い。遊歩道を歩くと、湖を色んな角度で見ることが出来る。

今度は三湖。とても良い天気で気温も上がってきたが、ほど良い感じだ。

湖に蓮が浮かんでいる。

遊歩道は木道も整備されており、アップダウンも無く快適に歩ける。

最後に二湖に到着。広さもあるので、ここが一番景観が良いかもしれない。遊歩道も大ループと小ループがあり、今回は大ループを歩いたので五湖全部を見れた。小ループは二湖だけを見る短距離の遊歩道だった。

一湖に到着。羅臼岳には雲が掛かりっぱなしだったのが残念だが、これ以上を望むのは贅沢というものだろう。

そして高架木道の終点に合流した。ここまでは前回に来たが、これで知床五湖は全て周ることが出来た。歩き始めて1時間強。写真を撮りながらの割には早く歩けたと思う。

高架木道からも原生林が広がっており、知床の自然豊かさが満喫出来る。

最後の最後でようやく羅臼岳の雲が晴れた。もう全て見終わった後なのが惜しいが、晴れてくれた方が良いのは当然だ。
後は、高架木道をテクテク歩いてフィールドハウスに戻ってきた。しかし、遊歩道は木陰があったので良かったのだが、高架木道は直射日光が当たって非常に暑かった。
知床五湖を満喫して、ツーリング再開。もう良い時間になってきたので、昼食としたい。道の駅「ウトロ・シリエトク」に向かった。

まだ時間が早かったので待つこと無く、海鮮丼を美味しくいただく。
お腹を満たしたところでツーリング再開。斜里側のオホーツク海を見渡しながら、気持ち良く走る。今回はオシンコシンの滝はスルーする。しばらく走ると、相変わらず道が狭くなって追越禁止になる。ここの改良はいつかするのだろうか。

そしていつもの天へ続く道の展望台に到着。

北海道らしい雄大な景色が広がっている。

オホーツク海が真っ青で良い景色だ。

ここの直線道路は本当に先が見えない。

反対側の先にはいつの間にか駐車場が出来ているが、未だに寄ったことがない。Twitterで見た情報だと、あまりバイクにやさしくない駐車場のようだ。駐車場に傾斜が付いているので、サイドスタンドの角度を保てない。誤って奥に行くと、ずっと登り勾配なので一番Uターンもやりにくい・・・らしい。
天へ続く道を満喫出来た。知床でもそうだったが、斜里市街に近づいてきたら暑くてかなわなくなってきた。北海道だというのに30℃はゆうに超えているように思える。ジャケット・パンツのベンチレーションを全開にして、走っていればギリギリ耐えられるといった感じだ。寒い方に備えていつも北海道は夏でも3シーズンジャケット・パンツで来るが、この気温ならメッシュジャケットが欲しくなってしまった。
まぁどうにもならないので、暑いのを我慢して出発。斜里の街から国道334号経由で道道1115号で清里町中心近くを通り、裏摩周方面へ向かった。
清里町中心を抜ければ、北海道らしい交通量の少ない道道を快適に走る。しばらく行った所で神の子池の入口があった。荷物も無いことだし寄ってみようかとも思ったが、ダートを走らなければならないし、今回は止めておこう。

その代わりではないが、裏摩周展望台には訪れる。

少し逆光気味だが、湖面に空が反射して良い景色だ。

昨日あの稜線辺りに居たが、反対側からの景色も良い。摩周湖は大体西側から見ることが多いが、裏摩周に来るのは久しぶりだ。
この辺で本日の宿を模索する。と言う時間帯だが、今日は多和平にテントを張ったまま出掛けているので、帰るしかない。今日も良い天気なので展望が楽しみだ。
そんなことを思いながら、裏摩周の展望を楽しみ出発する。養老牛温泉の麓に降りてきて、今朝走っていた道道150号に合流した。オホーツク海側よりは、釧路側の方が幾分涼しかった。北海道にしては暑いのは変わらないが。
ここから開陽台へ向かう。根釧大地に真っすぐと伸びる直線道路を気持ちよく走った。

開陽台の駐車場に到着。

早速展望台に登る。北海道だというのに夏空が広がっている。

開陽台からの景色も大変良い。北側は原生林が広がっている。

南側は広大な牧場が広がっている。ここで定番にしているハチミツ入りソフトクリームを美味しくいただく。

開陽台の裏手にキャンプ場がある。是非とも一度はここで泊まってみたいが、細い未舗装路を通らないと、荷運びがかなり大変だ。なので、セローで来たかったのだが、今年は諦めることになったので、またの機会を待つ。

時間もあったので、キャンプ場まで降りてみた。こじんまりとしたサイトだが、晴れていれば夜空とか大変素晴らしそうだ。夜間はトイレが駐車場の所まで行かないといけないらしいので、それが中々大変そうだ。

北海道遺産にも選ばれている根釧台地を背景に乳牛のモニュメント。北海道牛乳はいつもお世話になってます。

柴犬を連れている人が居たので撮影。やっぱり犬はかわいい。
この辺でもうauショップ中標津店に頼んでいた代替機が入荷しているのかな、と思った。途中で知らない携帯番号からTELがあったので、恐らくそうだろうと思っていた。
TELしてみると、やはりTELしてくれたようで、入荷したという連絡だった。開陽台から中標津店まですぐなので取りに行こう。
中標津空港の通りから市街方面へ進むと、交差点にauショップがある。一度ここで同じように代替機を受け取ったことがあるので慣れたものだ。
店で代替機を無事に受取って、設定はキャンプ場でやることにしよう。

さて、今日のノルマも終わったことだし、温泉に入って帰ることにしよう。ここの温泉は入ったことが無かったが、中々良い温泉だった。
汗を流して暖まったところで、給油をしてセコマで買い出しをする。そして、17:30頃多和平に戻ってきた。
ちなみに昨日の記録にも記載しているが、今日は友人M氏と合流する予定だった。このキャンプ場は周囲に温泉が無いので、早めに来る方が良いよ。とは伝えていたが、夕方になる、と途中でLINEが入った。なので、こちらも温泉に寄って帰ってきた。
私のテントの写真を送っていたので近くに張っているかな?と思っていたが、まだ到着していないようだ。いつ来るのかと思っていたら、遠目にM氏のバイクが入ってくるのが見えた。そのまま受付に行ったようで、ゴミ袋は買う必要があるか、とLINEが来たので、私が買っているので要らないと伝えた。
しばらく待っていると、小樽以来のM氏との再会だ。挨拶も程々にM氏はテントを張りだす。遅くなった理由として、温泉に入ってきたからだと言っていた。
私は温泉に入った後に汗をかきたくないので、設営する前に温泉に行くことは少ない。当然入れないよりはマシだが、多和平のように近くに温泉が無い場合は15:00には入ることを心掛けている。
それを言ったところ、仕方なかった。と言っていた。まぁ今日は良い天気だったし走り回りたかったのだろう。
M氏もテントを張り終わったところでお互いイスに座って、今までの旅について話に花が咲く。M氏は昨日知床に行ったらしいが、それはもう灼熱だったようだ。今日も暑かったが、それ以上暑かったのだろうか。特に高架木道は日蔭が無いので、本当にしんどかったようだ。
M氏は歩くのが嫌いなので、高架木道だけ行ったんでしょ?と言うと、五湖全部回ったそうだ。歩くと1時間強掛かるのだが、この答えは本当に意外だった。M氏が言うには、折角来たしレクチャー代も払ったから、全部回ったらしい。遊歩道は日蔭が多かったはずだが、暑い暑いと言いながら歩いた、と笑いながら言っていた。
私も北海道には毎年来ているが、確かにここまで暑いのは記憶に無い。ちょうど良い年、寒い年はあったがここまでは初めてかもしれない。いずれ、日本の夏で一番涼しいのは沖縄になる、とか言われているが、それも大げさではないのかもな、なんて思ったりした。

米を水に浸けて、夕暮れの時間だからM氏を誘って展望台に行く。この多和平の景色は本当に毎日見ても飽きない。

昨日は雲がそこそこあったが、今日は全く無い。でも雲は多少あった方が、夕暮れでどんどん景色が変わってくるので、昨日の景色の方が好きだな。

昨日とはまた違うテントの並びになり、今日も大盛況だ。

広大な牧場を背景に、乳牛が放牧されている。
M氏も多和平の景色を喜んでいた。私も2日連続で絶景を満喫出来て、とても嬉しい。素晴らしい景色を堪能してテントに戻ってきた。
炊飯して食事をして、今日はM氏と合流したのでビールも買っていたので、乾杯を済ませる。普段は酒は飲まないが、この圧倒的開放感の中のビールは大変美味い。
後片付けを済ませて、暗くなってきたところでランタンを消して、暗闇に目を慣れさせる。空を見上げると今日も満点の星空が広がっていた。

ただ、今日は南の夜空に雲があって、天の川はハッキリとは見えなかった。

今日のキャンプ場の夜景。
どうやら今日はペルセウス座流星群のピークらしく、北東方面から放射的に流れるらしい。
流れ星はいつ来るか分からないので、連続シャッターをひたすら切ってみたが、まともに流れ星を撮ることは出来なかった。1つ流れ星が入ったものを選別してみた。
M氏が素晴らしい星空を見ながらダラダラ出来たので、酒が足りない。少なかった。ミスった、と愚痴を言っていた。星空を肴に飲む酒も、また良いものだろう。
宴会を楽しんだところで、22:00くらいでお開きとなった。スマホの設定が全く出来なかったが、M氏は起きてくるのが遅いので、明日の朝やってみよう。そんなことを考えながら、明日も早起きして朝陽を見たいので早めに寝る。
宿泊地:北海道標茶町 多和平キャンプ場 370円
温泉:中標津マルエー温泉 550円(バイクで35分)
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