
■9日目 8/16(日) 天気:曇り後晴れ
走行距離:380.0km
幕別町から襟裳岬を周り、サラブレッドロードをひたすら北上する。苫小牧から支笏湖方面に向かい、洞爺湖町まで走った。
6:00頃に起床。テントから出ると曇ってはいたが、雨は降りそうになかった。折角ならピーカンが良いのは当然だが、降ってないだけありがたい。
洗顔等を済ませて、朝食の準備をする。食後に後片付けを済ませる。昨日と同様に、道の駅まで向かって用を足す。
2日間お世話になった、ナウマン公園キャンプ場に感謝しつつ撤収を始めた。タープまで張っているので少し大変だが、こなしていく。ここで大阪から来たライダーさんと軽く話した。彼は、もう6日くらいずっとここにいるらしい。
確かに、ここは無料で温泉・セコマも近くでロケーションもまぁまぁ良く、沈没するには悪くない所だ。グルメの宝庫の帯広も近い。ただ、個人的にはどうせ沈没するなら、もっと景色の良い所が良いな。例えば、女満別湖畔とかだろうか。300円掛かってしまうが、しれたものだ。
そんなことを思いながら、撤収も完了しバイクに荷物を積む。順調にこなせたので、8:30にナウマン公園キャンプ場を出発した。
国道236号を南下し、広尾町に入る。国道336号の分岐点に来た所で少し迷う。晴れていれば確実に襟裳岬方面に向かう所だが、微妙な感じだった。国道236号は楽しくはないが、時間は断然掛からない。まぁ国道336号別名黄金道路もトンネルばっかりで、楽しいとは言い難い所もあるが、国道236号よりはマシだろう。
結局時間に追われている訳でも無いし、僅かな可能性を信じて黄金道路を進み、襟裳岬に向かうことにした。広尾の街を通過すると、黄金を敷き詰める程費用が掛かったと言われる、黄金道路に入った。
相変わらず長大なトンネルが続く道だが、時折海沿いを走るのでその間は気分が良い。順調に走っていくと、望洋台が見えた。ここは何度も停まろうと思いつつ、何度もスルーしてきた所だ。
理由としては、大体襟裳岬は北海道上陸初日に通ることが多いため、西側からのアクセスとなる。そうなると望洋台が右側に位置するので、少し寄るのが面倒だからだ。
今日は、東側からのアクセスなので寄るには障害は無い。ところが、軽装なので恐らく地元のマスツー組だろうか、集団という程でも無いが4台くらいバイクが居たので、その集団に見られるのも微妙だったのでスルーしてしまった。
何でこんなことを気にしてしまったのか未だに謎だが、その時はそう思ったのだ。後の言い訳をするなら天気が良くはなかったからだろうか。どっちにしろスルーしてしまったのは仕方がないので、次に襟裳岬周辺に来る機会があるなら、今度こそ寄りたい。
そんなことがありながら、襟裳岬の入口に来た。結局天気は回復しなかった。だったら良いか、と思い襟裳岬には寄らずにそのまま国道を走った。
すると、東側は確かに悪かったのだが、恐らく日高山脈の一番の根元を越えた所で、晴れてきた。これは行けば良かったのだろうか、と思いはしたが再度えりも町側から襟裳岬方面に戻る気力が湧かなかったので、そのまま国道を走り続けてしまった。
この日は何か、気が乗らなかったみたいだ。何でなのか、本当に理由は良く分からない。とりあえずえりも町のコンビニに寄って休憩してみた。
気を取り直してコンビニを出発。浦河町で国道235号と合流して、多少交通量はあったが海沿いの牧草地を見ながら天気も良くて爽快に走る。
天気も良いのにあまりにもどこにも寄っていないため、これではいけないと思った。なのでお気に入りの新冠町のサラブレッドロード駐車公園にでも行ってみよう。

サラブレッドロード駐車公園に到着。

ここから見る牧場はお気に入りだ。緑の芝生が一杯に広がっている。

北海道では珍しい、夏空を背景に撮影。
これで少しは写真も撮れた。気分も良くなり、サラブレッドロード駐車公園を出発する。
そろそろ良い時間になってきたので昼食を考える。何となくラーメンが食べたくなったが、北海道出身の同僚に苫小牧でオススメのラーメン屋をLINEで聞いてみた。速攻で返事が返ってきた。いくつか候補を挙げられたが、こってり味噌らしい店にしてみた。同僚にはお礼の返事をしておく。
門別の日高厚賀ICから日高道に入って、無料区間を有効に使う。沼ノ端西ICで降りて、苫小牧市街に入った。

その後はGoogle先生に連れてきてもらい、縄文に到着。

見た目通り、確かにこってりの味噌ラーメンだった。しかし、うまく言葉では表せられないが、ほんの少しだけ思ってたのと違っていた。まぁ美味しいのは美味しいが、ちょっと私が求めている味噌ラーメンとは離れているように感じた。
それでもお腹を満たしたところで、苫小牧のラーメン屋を出発。時間はまだ13:00過ぎだったので、これだったら支笏湖畔でテントを張ってからでも十分温泉に間に合いそうだ。支笏湖畔に行くことにしよう。
となると、支笏湖畔ではまともな買い出しは出来ないだろうから、苫小牧のセコマに寄って食材を調達しておく。恒例だが、今日は北海道最後の夜なので贅沢に牛カルビを購入する。ビールはまだ早いし、それくらいなら支笏湖畔でも入手出来そうなので後でも良いだろう。
買い出しを済ませて国道276号に入って支笏湖畔へ向かった。天気も良い中順調に進み、国道453号に入って、支笏湖モラップキャンプ場に到着した。
到着した瞬間、我が目を疑った。何とそれこそ湖畔一杯に、足の踏み場も無いほどファミキャンテントが張り巡らされていた。
今日は日曜だし、16日で盆休みも終わりのはずだがどうなっているのだろうか?今年は休みがズレているのだろうか。冷静に考えてみると、恐らくだが殆どがデイキャンプな気がする。
しかし、空くのを待っていると温泉に入れなくなってしまうので、結局支笏湖畔でのキャンプを諦めることにした。幸い、今日は殆ど観光地に寄っていないので時間も十分ある。支笏湖畔でキャンプをしようと思うと、いつなら出来るのだろうか。
そんなことを思いながら、支笏湖畔を出発する。国道453号を走り続けて、道の駅「フォレスト276大滝」で休憩する。一服休憩だけして出発し、ようやく壮瞥町の洞爺湖畔に出た。雄大な中島を眺めつつ、15:30頃に目的のグリーンステイ洞爺湖に到着した。
早速管理棟で受付をする。支笏湖畔の惨状を見た後なので洞爺湖も心配だったが、そこまで混雑していなさそうで何よりだ。普通に受付してくれた。
ここはオートキャンプ場なので設備は十分だ。本来はバイクサイトもあるみたいだが、空きが多かったのだろう、普通に区画サイトを割り当ててくれた。バイク乗入も出来るし、荷運びの手間が全く無いので非常に楽だ。早速テントを張る。

洞爺湖町グリーンステイ洞爺湖をキャンプ地とする!長いこと北海道を周っているが、洞爺湖に泊まるのは初めてだ。当然、このキャンプ場も初めてとなる。今までのキャンプ場は全て宿泊経験のある所だったが、1個は初めてのキャンプ場に行きたいと思っているので、最終日にしてようやく達成できた。
立派な炊事棟もあるし、使用していないがシャワーもあるし、コインランドリーも完備されていて設備も良い。バイクの横にテントが張れるのも素晴らしい。
白樺の木立があって雰囲気も非常に良いのだが、惜しむらくは洞爺湖畔なのにサイトから湖が見えないことだろう。それでも、ちょっと走ればすぐ洞爺湖は見れるし、洞爺湖温泉もあるから色んな面でも上位に入るキャンプ場だと思う。ピーク時にどうなるか分からないが、バイクサイトもあるのでその辺は大丈夫な気がする。

私も含めてバイク乗りは3組居た。お隣さんは、札幌の地元ライダーさんだった。この人は結構気さくな人で、ちょこちょこ話をした。

テントも張り終わった所で、少しキャンプ場内の散策をする。盆の時期だがアジサイが咲いていて、目を和ませてくれた。

少しサイトの下側にバイクサイトがあった。ここから乗入が出来るのだろう。
テントに戻ってきたが、今日は天気も良いので洞爺湖畔の夕暮れを是非見たい。なので、早めに夕食の準備をした。
いつものように米を炊いて、最後の炊飯も上手くいった。そして肉を焼いていると、お隣の札幌のライダーさんが野菜は無いのか?と聞いてきた。一応体のことを考えて、カット野菜はほぼ毎食食べるようにしているが、焼肉には野菜も無いと、とお裾分けしてくれた。感謝の言葉を述べて、タマネギとかも焼いて美味しくいただいた。
後片付けをして食後の一服をしながらしばらく寛いでいると、夕暮れが始まりそうになった。確か、洞爺湖一周は40kmくらいだった気がするので、ゆっくり周って1時間と言ったところだろう。今から出ればちょうど良いと思い、洞爺湖一周するべく18:00頃キャンプ場を出発した。
途中に泊まりたかった、小公園・曙公園があったがバリケードテープまで巻かれて、完全にお呼びでない感じだった。確か、2021年を持ってコロナに関係なくこのキャンプ場は閉鎖された、という情報を見た記憶がある。是非とも泊まってみたかったが、こればっかりはどうにも出来ないので、何度か来ている時に寄っておけば良かった、と思わざるをえなかった。
そんなことを思いながら走っていると、段々湖面が赤味を帯びた素晴らしい光景になってきた。どこか、バイクを安全に停められる場所を探していたが意外と見つからず、結局南岸の方まで来てしまった。

ようやく路肩が広い所が見つかったので撮影開始。

少し間に合わず、夕日は山の向こうに落ちてしまった。それでも素晴らしい夕暮れの光景を見ることが出来た。

バイクも一緒に撮影。もうちょっと違う光景が無いか進んでみる。

今度は羊蹄山が見えるポジションがあったので、洞爺湖中島と一緒に撮影。

洞爺湖温泉街にほど近いが、素晴らしい景色。

もちろんバイクも撮影。

羊蹄山を背景に撮影。洞爺湖畔の夕暮れを満喫出来た。温泉に行くことにしよう。

いくつかあるようだが、今回利用したのは「北海ホテル」の日帰り温泉だ。しっかり温まり疲れを癒す。
温泉から出て、少し温泉街方向に戻ってセコマに寄る。最後の夜だし、ビールを1本買うことにした。もちろん、サッポロクラシックだ。加えて、会社の同僚への土産にも、クラシックの6缶パックを2つ購入。今なら荷物も少ないし、明日シートバッグに詰め込む作業をどうせするので効率的だ。
20:00頃キャンプ場に戻ってくると、札幌のライダーさんはまだチビチビやっている感じだった。野菜も貰ったし、北海道最後の夜だし一緒に飲みませんか?と誘ってみたら、快くOKしてくれた。ソーシャルディスタンスはきちんと確保するのは言うまでも無い。
このライダーさん、ビッグスクーターに乗っているのだが、歩き方がすこしぎこちなかった。どうやら、バイクでなのか仕事上なのか忘れてしまったが、半身マヒのような感じで少し不自由のようだった。昔はギア付きに乗っていたが、こうなってからは専らスクーターでバイクを楽しんでいるらしい。
やっぱりバイクは楽しいからね。私も、四肢が動く限りはバイクに乗り続けていきたいな、と今となっては思っている。自分でも驚きだが、ここまでバイクにハマるとは思わなかったな。
今年はやっぱり道外ライダーは全然見ないと言っていた。確かに、ピースをくれるライダーもちょこちょこ居たが、キャンプ場とかでもやはり少ないかとは感じていた。コロナ禍の中なので、多少は仕方ないだろう。
そんなたわいもない話をしながら、私もクラシックを1本空ける。とても美味しいお酒を飲むことが出来た。そろそろ、ということで21:00くらいに解散することにした。少し時間がありそうなので、キャンプ場の夜景を撮影することにした。

白樺林がライトアップされたようで、雰囲気はとても良い。

私のテントとカバーをかぶせたバイク。

洞爺湖サミットが開かれた際に、各国首脳が滞在したらしいホテル。高台にあって、大変お高そうなホテルだ。一生行くことは無いだろうな。
夜景の撮影を楽しみ明日の予定を考える。もう洞爺湖まで来ているので、後は小樽港に最低16:00までに着けば良いので、明日はゆっくり出来る。
洞爺湖町から小樽だと、定番ルートは羊蹄山を横目に見つつ、ニセコを通って積丹半島をグルっと回るルートだろうか。これで途中のスポットを巡りつつ行けばちょうど良いだろう。
天気予報も良かったので、天気が良いことを祈って寝ることにする。
宿泊地:北海道洞爺湖町 グリーンステイ洞爺湖 800円
温泉:洞爺湖温泉北海ホテル 500円
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