
■8日目 5/07(金) 天気:雨のち曇り
走行距離:51.6km
雨のためしばらくホテルでゆっくりし、種子島の博物館を見学して、フェリーに乗って本土鹿児島港に戻ってきた。再度フェリーに乗って桜島に渡り、鹿屋市まで走った。
朝7:00頃起床。途中で何度か起きたが、早く起きる必要も無いのでうつらうつらしていた。

ホテルの窓から外を伺うと、予報通り雨が降っていた。左隅にカバーを被ったセローがチラ見している。
大浴場があるので朝風呂を済ませて、朝から整える。部屋に戻って落ち着いたところで、ホテルに隣接しているファミレスジョイフルに行く。雨だがフロントから直結しているので一切外に出る必要が無いのでありがたい。
和定食を注文して美味しくいただいた。ファミレスだとドリンクバーがあるので、コーヒーもおかわりをしてのんびり過ごす。
部屋に戻ってテレビを見ながらチェックアウトギリギリまで滞在した。レーダーを見ても、雨は全く止む感じはなかった。仕方ないので出発する。
あまり距離は走らないのでブーツカバーまでは良いだろう。部屋でカッパを着こみ、フロントでキーを返却する。まずロビーに荷物を置いといて、バイクに向かう。カバーを外して適当にしまって固定する。そしてバイクをホテルの軒先まで持って行った。ここなら雨をしのげるので荷物の収納がやりやすくてありがたい。

荷物を収めてホテルを出発。と言っても西之表市街からそんなに離れてないし、案内もちゃんとあったので、あっさりと鉄砲館に到着。

たたら製鉄操業場、とあったが特に使っている感じはなかったので、ありがたく屋根付き駐輪場として使わせてもらった。こんな天気の時は、こういう所があると本当にありがたい。カバーもびしょ濡れなので、少しでも干すべく適当に掛けておいた。

早速館内に入ると、種子島の言葉で出迎えてくれる。すると、感染拡大地域からの訪問はお断り、と書いてあった。どこから来たか聞かれたので静岡と伝えると、それなら良いと言ってくれた。と言っても、静岡を出発して既に8日目なのだが、どこから来たかとか意味のあるやり取りなんだろうか、と思ってしまう。何だったら、感染拡大地域の大阪・福岡を経由しているので、そちらの方がよっぽど危ないと思うのだが。
まぁ好き好んでは行かないが、中々大都市を経由せずに動くのは無理だ。繁華街さえ行かなければ問題無いとは思っているが、早くコロナが落ち着いてくれることを願うばかりだ。
そんなことを思いながら受付を済ませる。鉄砲館と種子島家住宅の月窓亭というのがあり、そちらとの共通券もあるようだ。どうしようかと思ったが、雨なので時間潰しも含めて共通券を買うことにした。

帆船のミニチュアが展示されていた。

やはり鉄砲の島なので、こんな感じで人形劇があったり動画を放映していた。ヒマなので、全部をじっくり見て楽しむ。
展示の中で興味深く聞いていたのは、若狭姫の話だ。簡単に述べるとこんな感じ。
種子島に鉄砲が伝来されて、領主種子島氏はポルトガル人から大金をはたいて譲り受けた。当然それを模倣するべく領主は刀鍛冶に指示をした。しかし色々やったが、うまくいかなかった。
困り果てた刀鍛冶を見かねたその娘若狭姫が、ポルトガル人に構造の秘密を教えてもらうのと引き換えに嫁いだ。しかし、故郷に恋焦がれ失意の元種子島に戻ってきたが、その後亡くなった。という悲しい話だ。詳しくはWikipediaとかにも載っているので、興味ある方はどうぞ。
ちなみに、種子島⇔鹿児島のフェリーは、プリンセスわかさと名付けられており、この若狭姫から持ってきたようだ。この後、このフェリーに乗ることになる。
展示をじっくり見た後、もう1つの月窓亭に向かう。相変わらず雨が降っているので、折り畳み傘をさして歩いて向かう。

鉄砲館から近かったのであっさり到着。

南国っぽい雰囲気のする階段を登ると受付があった。お茶と菓子をもらって椅子に座って、紹介映像を見せてもらい、その後内部を見せてもらう。

旧家らしい、昔ながらの和風住宅で雰囲気が良かった。ただ、月窓亭はこんなもんか、という印象だ。時間が無ければ鉄砲館だけでも良いだろう。
鉄砲館に戻ってきた。何度もカッパを脱着するのが面倒なので、もう港まで行って手続きをして、港周辺で昼食でも探すことにしよう。
適当に掛けておいたカバーを適当に畳んで固定し、出発しようとしたが驚いた。スマホホルダーのゴムグリップが1つ無くなっていた。周辺を探したが見つからなかったので、恐らく朝慌ててカバーを外した時に、ホテルの駐車場に落ちたのかもしれない。
ゴムグリップが無くても固定出来なくはないが、バイクからの振動を減衰出来ないし、スマホカバーが傷付いてしまう。まぁサブスマホなので別に良いのだが、現状メインがぶっ壊れているのであまり嬉しくはない。
一応ホテルまで戻って探してみたが、駐車場には落ちてなかった。仕方ないので諦めよう。西之表港に向かった。
歩道に屋根があったので大して歩行者も居なかったから一旦ここに停める。そして受付に向かった。予約はしてますか?と言われたが、してませんと言ったところ少し止まった。GWの中日平日に満車とかありえないと思って予約はしてなかったので若干焦る。結局普通に受け付けてくれたので良かった。
ちなみに、屋久島の方の昼行フェリーは要予約とあったので、それだったら一報したことだろう。種子島の方は特に記載が無かったので、何もしなかったのを追記しておく。

これから乗るフェリープリンセスわかさ。じっくり博物館を見たり、ホテルに忘れ物を探しに行ったりしたせいか、思ったよりも時間が無くなっていた。フェリーターミナルには残念ながら、食事が出来る所は無かったので、どうやら食堂でゆっくりする時間は無さそうだ。
種子島の土産も購入したかったので、ターミナルの売店と目の前の売店を物色する。結局PayPayがターミナルの方しか使えなかったし、品揃えも似たり寄ったりだったので、ターミナルで種子島土産を購入。

売店にはろくな食料を売ってなかったので、仕方なくパン2つで我慢する。一応種子島の安納芋を使っているらしい。
時間になったので、フェリーに入るよう指示があった。相変わらずバイクは先に入れるようだ。今回はアメリカンのバイク同志が1人居た。私はすぐそこだったが、一応再度カッパを着たが彼は普段着のまま乗り込んでいった。雨は小降りになっていたので、正直勝負できた気もするが、既にカッパはビショ濡れなので気にしない。指示通りの場所に乗り付け、カッパをバイクに掛けて干しておく。

2等の大広間でコンセント横を確保出来たので、先ほど購入したパンを食べた。食後に一服しつつ船内をフラつく。当然であるが貨客船のはいびすかすと違って、オシャレな感じだ。

西之表港ターミナル。種子島の玄関口のはずだが、あまり大きくなかった。

前述した通り、このフェリーはプリンセスわかさという名前が付けられている。

プリンセスわかさのダイヤ。鹿児島を朝出発して夕方戻ってくる、1日1往復のダイヤで動いている。

種子島もアニメとコラボしているようだ。RoboticsNotesというのか?
船内をフラついていたら、フェリーは定刻通り種子島西之表港を出港した。

さらば種子島!今日は雨だったが、昨日が凄く良い天気だったので非常に楽しめた。また機会があれば、もっとじっくり巡ってみたい島だと思った。

至る所に「おじゃりもうせ」と歓迎してくれた種子島を出立。しばらく見届けた所で船内に戻り、ゴロゴロして過ごす。

ひと眠りした所で、本土最南端佐多岬が見えてきた。来るときは真っ暗だったので、曇り空だがハッキリ見ることが出来た。

横から見ると良く分かるが、佐多岬灯台は佐多岬では無くて、少し離れた島に建てられている。ここもしばらく行ってないな。2014年以来だろうか。

開聞岳は山頂が少し見えている程度だった。また少し船内に戻って寛ぐ。

鹿児島市街に近づいてきたところで晴れてきた。これはありがたい。鹿児島のシンボル桜島も、山頂に雲が掛かっているがよく見えた。
桜島が見えてくると、鹿児島港にフェリーは定刻通りに入港した。バイクは先乗りなので、クルマが出て行かないと出れない。そこそこのクルマが居たのでしばらく待つ。その間に干していたカッパは殆ど乾いていた。
出番が来たので鹿児島港に降り立った。同志のバイクは鹿児島市街に向かって行ったが、どこに向かうのだろうか?私は鹿屋に今日ホテルを取っているので、ショートカットするため桜島に渡る。
案内がバッチリ出ていたので、桜島フェリーの乗船口に向かった。私も色々フェリーに乗っているが、桜島フェリーは少し変わっている。人だけの乗船は分からないが、車両の場合は桜島側に料金所があるので何も手続きをせずに、フェリーに入る。夜間を除いて15~20分間隔の多頻度で動いているので、常に港にはフェリーが待機している感じだ。
そんな桜島フェリーなので、乗り付けたらほぼすぐ出港する。寒い時期に使ったことが無いが、時間も短いので大体テラス席に居る。多分船室もあるとは思うが。
出港して鹿児島市街・桜島を眺めていたら、あっと言う間に桜島港に到着。コロプラ土産をGetして、湯之平展望所に行こうかと思ったが、時間も押しているし、山頂に雲が掛かっているので先に進むことにした。
国道220号に出て、道の駅「たるみず」まで行きCPをGetしてUターン。垂水の国盗りも忘れずにGetし、もう1つの道の駅「たるみずはまびら」を通過する。垂水市街で夕食でも取ろうかと思ったが、ピンとくる店が無かったのでスルーした。今日泊まるホテルで、夕食の割引券をチェックイン時にくれる、と書いてあったのでそれに頼ろうかと思う。

いい感じで夕暮れになってきたので、適当なパーキングに入ってみた。雲が多かったが、今朝の種子島の雨を考えるとこれ以上望むのは贅沢なことだろう。

錦江湾の夕陽が美しい。

夕陽と桜島を何とか同フレームに収める。素晴らしい、とまではいかないが中々良い夕暮れを見ることが出来て満足。
暗くなってきたので、Google先生にホテルまで連れていってもらう。今日泊まるホテルは朝早く出ようと思っていたので、朝食付きにしなかったからコンビニで調達しておく。
買い出しを済ませて、19:30過ぎに本日の宿「ホテル大蔵」に到着した。屋根付きの所に駐車出来そうだったが、バイクカバーを掛けて干したかったから普通に駐車場に停めた。
バイクカバーを掛けて、手指消毒をしてチェックインをする。事前情報通り、レストランの割引券をくれたので、部屋に荷物を置いて早速レストランに向かう。

ここは鹿児島県だが、メニュー的に食べたくなったのでチキン南蛮にしてみた。美味しくいただいた。昼食がパンだけだったので、お腹が空いてたのでより一層美味しく感じた。PayPayも使えたのでありがたい。
お腹を満たしたところで部屋に戻りゆっくりする。しばらく休んだところで、このホテルには大浴場があるから入りに行った。やたらアメニティの充実っぷりを推していたが、大浴場に行ったら驚いた。確かに、何種類だろうか。10種類くらいのシャンプー・リンスが置いてあった。特にこだわりは無いので、適当なのを使用して洗髪する。サウナもあったのでしっかり整えた。
部屋に戻って出費管理をする。次に天気予報を確認したが、これ以降は雨の予報は出ていなかった。ただ、明日は晴れでは無さそうなのが残念だ。まぁ雨さえ降らなければそれ以上望むのは贅沢だ。もうカッパは使わないと思われるので、部屋の風呂で洗って干しておいた。
明日は大隅半島を巡って、宮崎県に入り南部日南地方を巡って小林まで走るつもりだ。早起きするため、さっさと寝ることにする。
宿泊地:鹿児島県鹿屋市 ホテル大蔵
風呂:ホテル内
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