
■7日目 8/13(金) 天気:曇り一時雨
走行距離:397.8km
青森県むつ市のホテルを出発し、念願の下北半島北東端尻屋崎を訪れた。そこから下北半島を南下し、八戸を経由して岩手県に入った。そこから内陸を周って龍泉洞近辺を走り、盛岡市まで走った。この日は雨も降って天気も良くなかった、かつトラブルが発生したので、写真があまり無い。
6:00頃起床。ホテルから外を見ると、雲で一面覆われていたが雨は降っていなかった。天気予報を確認すると、今日もあまりよくなかった。この後も良い予報は無く明日が一番悪い予報だった。今日は何とか持ってくれると良いのだが。天候には勝てないので、その中でも何とか進めていくことにしよう。
今日は、念願の下北半島尻屋崎に行く。ここはずっと行きたいと思っていたが、時間制限がある珍しい岬なので、そのせいもあり訪れることが出来てなかった。ようやく訪れることが出来そうで嬉しい限り。
朝シャンを浴びて前日調達した朝食を食べた。出発準備をして、7:30頃ホテルを出発した。まずは県道6号で尻屋崎に向かった。交通量が少ない快走路を走り津軽海峡が見えるところまで出た。尻屋崎直前にはコンクリート工場があるので見覚えがある。
前述通り尻屋崎には時間制限があるのだが、周回路にゲートがあってそこで通航制限が掛けられている。センサー対応しているのだが、ゲートが開いた瞬間嬉しさがこみ上げてきた。ようやく尻屋崎を見ることが出来る。

8:00頃ついに尻屋崎灯台に到着した。下北半島北東端に立派な灯台が建っていた。岬CP「尻屋崎」もGet出来た。

嬉しくて色んな角度から写真を撮る。

天気が良くないのが残念だが、雨が降っていないだけ良い。と毎日のように思っている。

海に向かって伸びる道が好き。青空に向かうのならなお良いのだが。
尻屋崎灯台を楽しみ、もう少し先がありそうなので行ってみた。すると、もう片方にもゲートがあった。そちらはまだ開放時間になっていなかったので、ゲートが空かなかった。

途中にも良い景色があったので停まってみた。

望遠圧縮でも。海を背景に描くカーブが良い。

裏の山を背景に。

もう一度灯台に戻る。念願の尻屋崎に訪れることが出来て満足した。
天気が良いときに是非とも再訪してみたい、と思いながら出発する。尻屋崎から県道248号を通って国道338号に出た。この辺は人家があまり無く、荒涼とした景色が広がった快走路なので、初めて通った時から好きな道だ。北海道のような感じであるが、正直ここまで来るより北海道に行く方が、個人的にはアクセスが良いと思うのでここまで来るにはかなり気合が要る。
しばらく国道338号を走って、六ヶ所村に入った。通り沿いにファミリーマートがあったので、何の気なしに休憩に立ち寄った。
バイクを停めてヘルメットを脱いで店内に入ろうとすると、店員らしき人から声を掛けられた。何かと思ったら、ライダーの写真を撮っていると言っていた。不思議な感じがしたが、折角なので撮ってもらい、インスタントカメラで出てきたものを渡された。良かったら、イートインコーナーの一角に貼ってください。と言われた。

コーヒーを買ってイートインに行ってみると、何とライダーファミマCafeと表示されていた。ここのファミマが独自でやっているのだと思うが、同じライダーとして嬉しく思う。

字が汚いので恐縮だが、こんな写真が出来ていた。インスタントカメラなので画質は期待できないが、貼る前に写真に撮っておく。ちなみに、「2021.8.13 静岡より」と書いた。

こんな感じで展示しておいた。見た方がひょっとしたら居るかもしれないが、限りなく確率は低いことだろう。しかし、左の方は日本一周10回目とか、どんな仕事をしていたら、こんなことが出来るのだろうか。
何気なく寄ったコンビニでこんなことがあるとは思わなかった。思わぬところで楽しめた。コンビニを出発して、引き続き国道338号を南下した。県道19号に入って八戸市に近づくに連れ、交通量が増えてきたが特に混雑は無かった。
八戸市街を抜けて県道1号に入る。2019年の秋休みで取りこぼした、観光名所CP「種差海岸」を目指して進む。

種差海岸に到着。観光名所CPをGetし、青森県の観光名所CPを制覇した。

緑の芝生が広がる。天気は相変わらず良くない。
そろそろ良い時間になったので昼食としたい。この辺でPayPayが使える店を探したら、すぐ近くにあったのでバイクを置いたまま向かった。

うに丼を美味しくいただいた。PayPayが使えたので豪勢にしてしまったが、たまには良いだろう。
お腹を満たしたところで、ツーリング再開。県道1号を引き続き走り、国道45号に出る。そのまま南下すると、岩手県に入った。種市駅に寄り道してコロプラ土産をGetする。
種市駅から県道20号に入って軽米町に入り、国盗り「フォリストパーク」の空をGetした。そこから、八戸川内大規模林道に入る。この道は林道と言っても、かなり立派な二車線路なので快適に走る。
道の駅「白樺の里やまがた」に到着し、国盗り「久慈山形」の空もGetした。この辺から雨が降り出してしまった。やれやれ、と思いながらカッパを着て完全防備で出発する。
事前に調べておいた、ショートカット出来そうな農道を通って県道29号へ出た。そこまで狭くなく、割とまともな道だったのでありがたい。そして県道7号を南下する。この道沿いに、岩泉町の鍾乳洞「龍泉洞」というところがある。中々良さそうな鍾乳洞のようだった。雨が強くなってきたから若干辛くなってきたが、龍泉洞を見ることを楽しみに何とか頑張る。
14:15頃龍泉洞に到着。名水・観光名所CPをGetし、岩手県の観光名所CPを制覇出来た。

雨が降っているので鍾乳洞なら天気は関係ないだろうから楽しみにしていたが、ちょうど今日からコロナ対応で休館になっていた。これは中々ショックだった。こればっかりはどうにも無いので、周囲を見回ってお茶を濁す。
今日の楽しみにしていた龍泉洞が見れなかったので、落胆しつつ出発する。国道455号を盛岡方面に進む。盛岡市に入ったところで、国盗り「岩洞湖」の空をGetした。この辺で、雨は止んでくれた。
これでようやく今日のノルマが終わった。天気も良くないので、さっさと宿に入ってしまおう。街中のホテルなので、Google先生に教えてもらい盛岡市内へ向かった。
ここでこの旅最大のトラブル発生。走っている途中で何となく違和感があった。ちょっとした轍でやたらハンドルをとられる。確かに雪国らしく轍が少しキツかったのでそれが原因か?と思っていた。Google先生から指示があったので、県道36号を曲がった。
その瞬間明らかにリアタイヤがズルっとなった。流石におかしいと思い、安全な場所に停めて確認したところリアタイヤがペチャンコになっていた。
かなり焦りながらパンクしたか?と思い、リアタイヤに釘等が刺さってないか確認した。タイヤを浮かせられないので、少し移動しては確認する。というかなり面倒な作業だった。キャンプ道具満載でないのだけが幸い。
かなり何回も確認したが、パンク箇所を見つけられなかった。自宅なら石鹸水とか用意すれば容易なのだが、なんせただの路肩が少し広い所だ。そんなものがあるはずが無い。
ここでよく見ると、リアタイヤの溝が殆ど無くなっていた。流石にワイヤーまでは出ていなかったが。当然出発前には確認して、このくらいなら持つはず。と判断したのだが、それが大失敗だったようだ。最近はライフが良いと評判の、ミシュランパイロットロードをよく愛用しているが、やはり少し高い。なので、少し安いタイヤにしていたのだが、思ったより減りが早かったのが原因だろう。
不幸中の幸いとしては、現在地が岩手県県庁所在地の盛岡市に割と近い。盛岡ならバイク屋もあるだろう。という訳で、このタイヤをパンク修理しても得が無いと判断。思い切ってタイヤ交換してしまおうかと考えた。と言っても、どこがパンクしているか分からないので修理しようがない、というのもあるが。
こういうこともあろうかと、パンク修理キットの中にコンパクトエアーポンプを入れてある。いくら何でもいきなり空気が抜けることは無いと思うので、街も近いことだしだましだまし行けるのではないかと思う。
まずは行きつけのチェーン、レッドバロンが盛岡にもあったのでそちらにTELしてみた。ただ、いつもレッドバロンだと、タイヤとかは取り寄せが多いので期待は薄いかなと思っていた。何でも良いので160-60-17のタイヤ在庫はあるか聞いてみたら、見事に無いと言われた。
これは想定内なので仕方ない。次は静岡にはあまり無いが、ライコランドというバイク用品店が見つかった。そこなら在庫はあるのではないだろうか。ぶっちゃけ後はここくらいしか選択肢が無かったので、行ってみよう。
まずはポンプで空気を入れるが、これが中々大変だった。何とかまぁ大丈夫だろう、という固さまで空気を入れる。それでGoogle先生にライコランドを入力した。14km程度だったが、近いようで意外とあるな、と思った。通常なら屁みたいなものだが、空気の抜け方次第では大変だろう。
2km走ったところで確認。大丈夫そうなのでもう2km走ったら怪しかったので充填。思ったより減るペースが早いが、何とか誤魔化せそうだ。もう4km走った国道4号沿いに、GSがあったので給油して、文明の利器であるコンプレッサーで空気を入れる。あっという間にパンパンになったから素晴らしい。ただ、GSのコンプレッサーはクルマしか考えられてないので、バイクの空気を入れるのは非常に難しい。

パンパンに入れたから、あと4kmなら何とかなるかと思ったので、何とか満身創痍で17:20頃ライコランド盛岡店に到着した。到着した時点では、既にかなり空気が抜けていたのでこれ以上走るのは危険だった。タイヤに空気を入れたりしていたので、雨が降っていたらかなり悲惨だっただろう。
早速在庫を確認すると、何とか同じサイズのタイヤがあった。あとは作業をしてもらえるかになる。相談してみたところ、営業時間の関係でリアタイヤだけなら出来る、と言ってくれた。どうせなら両輪変えたかったし、両輪セットなら安いタイヤもあったが、リアだけだとかなりお高級なタイヤしか在庫が無かった。しかし、お金のことは言ってられる状況に無いので、リアタイヤだけ替えてくれるだけでも御の字だろう。

会計を済ませて作業が始まった。待合所から作業エリアのカメラがあったので、作業風景が見られる。右上にある青いのが私のバイクだ。1時間くらい掛かったので、その間店内の物品を眺めたりしながら寛いだ。ちなみに今回変えたタイヤは、DUNLOPのROAD SMART4で、つい最近発表されたばかりのモデルだったと思うので、中々高かった。
作業が終わったので案内があり、バイクを受け取る。リアタイヤが空気が少ない状態で走ったため、ホイールが歪んだりしていないか一応聞いてみた。ホイールバランスの調整ウェイトも別に普通だったので、大丈夫だろう。と言ってくれて、とてもホッとした。
何とかトラブルを金で解決出来た。早めにホテルに入れそうだと思っていたが、すっかり日が暮れていた。改めてホテルの場所をGoogle先生に入れて向かう。予約していた本日の宿「盛岡ホテル小田島」に19:00頃に到着した。事前調査通り、通路の屋根がある所にバイクを置けたので嬉しい。
手指消毒をしてチェックインし、ようやくバイクウェアを脱いでリラックス出来た。トラブルがあったので少し疲れたが、何とかなったのでホッとする。早速夕食をどうしようか考えるが、盛岡と言えば冷麺だ。と言ってもラーメン屋みたいなのではなく、焼肉店で冷麺を売っているところが多いので少しハードルが高い。探してみると、カウンターがある焼肉店があったのでそちらに行ってみよう。
早速店内に入るが、どこから来たのか聞かれた。静岡、と答えると少し止まったので焦ったが、案内してくれた。東京とかだと断られたんだろうな。GWの時も思ったが、既に旅も7日目なのでどこ在住なのか、全く意味の無い情報だと思うのだが。

カウンターの目の前にグリルがある。焼肉・冷麺セットがあったのでそれを注文した。肉が5切れくらいとご飯が出てくる。

それをいただいた後、冷麺が出てきた。どちらも美味しくいただいた。
お腹を満たし、コンビニで飲料を調達して部屋に戻ってゆっくりする。
明日は、盛岡から三陸海岸に出たり内陸に入ったりを繰り返しながら、宮城県気仙沼市まで走る予定だ。特に絶対行きたい所は無いが、本州最東端のトドヶ崎には行ってみたい。しかし、ここは徒歩でしかアクセス出来ず、往復2時間くらい掛かるらしい。冒頭にも述べたように、天気予報も良くないので、どうするかはまた明日考えよう。
今日は、念願の尻屋崎に訪れることが出来たのは良かった。天気が良くないのが残念だが、こればっかりは仕方ない。龍泉洞も行ってみたかったが、休館してたのも残念だった。
バイクの方でもトラブルが発生してしまった。タイヤの事前点検はしておかないといけないことを痛感した。それでも、何で空気が抜けてしまったのだろうか。溝が無かったのは事実だが、それだけで空気が抜けることは無いはずだが。逆に、損傷箇所が容易に分かれば直して粘ったかもしれないが、交換出来て良かったと思うことにしよう。
LINEを見ると、友人達は揃って今日静岡へ帰るらしい。と言っても深夜割狙いのため、今日の未明になるのだろう。無事に到着することと、明日の天気予報が良くなることを祈りつつ、眠りについた。
宿泊地:岩手県盛岡市 盛岡ホテル小田島 4,290円(朝食付)
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